AI案件とは?非エンジニア向け10種類・報酬相場・怪しい案件の見分け方
AIツールは使えるのに、それが収入につながっていないと感じていませんか。
AI案件とはAIを使って成果物を納品する業務委託で、非エンジニア向けの募集も実在します。判断軸がないまま応募すると、未経験歓迎の名目で文字単価0.1円以下の仕事を受け続けます。
本記事では、AI案件の定義と本物かを見分ける基準、非エンジニアでも取れる10種類、報酬の3層、探す場所、受注後の進め方までを実測データとあわせて解説します。
読み終えれば、いまの自分が応募できる案件と、次に単価を上げる道筋がわかります。まずはAI案件という言葉の意味から確認していきましょう。

監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
ただし、取れる案件と単価の相場が分かっても、1件にかかる時間が変わらなければ手元に残る額は今と同じです。
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AI案件とは業務委託でAIを使って納品する仕事
AI案件と呼ばれる仕事は、大きく3つの意味で使われています。

この3つを混同したまま応募先を探すと、自分に合わない募集ばかりを見続けることになります。
AI案件:AIツールで成果物を作り報酬を受け取る業務委託
本記事で扱うAI案件は、ChatGPTなどのAIツールを使って成果物を作り、納品して報酬を受け取る業務委託です。雇用契約ではなく、1件ごと、あるいは月ごとに契約します。
納品する成果物は幅広く、募集はクラウドソーシングや人材エージェントに出ます。
- 記事やコラムの原稿
- 画像やバナーなどの広告素材
- ショート動画などの映像
- 提案資料や社内資料のスライド
- AIに学習させるデータの整備
AIの使用が条件になっている募集では「AI活用OK」「生成AI使用可」と明記されています。つまりAIを操作できる力が、そのまま受注の条件になっている領域です。
AIで収入を得る手段は、案件を受注する形だけではありません。AIで稼ぐ方法の全体像と、それぞれの収益の仕組みは以下の記事で解説しています。
SNSでいう案件:企業タイアップや紹介型の儲け話
SNSで「案件」という語を見かけたとき、それは業務委託ではなく別のものを指している場合があります。ひとつは影響力のある発信者が企業から受け取るタイアップ広告です。
もうひとつが、DMや公式LINEで届く紹介型の儲け話です。Q&Aサイトには「案件だと聞いて始めたら月額料金を求められた」という相談が繰り返し投稿されています。
同じ「案件」という言葉でも指すものが違うため、探す場所を間違えると仕事にたどり着けません。見分ける基準は「怪しいAI案件に共通する5つのサイン」でまとめて解説します。
AI開発案件:機械学習エンジニアが担う開発工程の一部
AI案件と聞いて多くの方が想像するのが、機械学習モデルを設計・実装する開発案件です。PythonやPyTorchの実務経験を前提とし、月額単価も高い水準に設定されています。
ただしこれはAI案件全体の一部でしかありません。AIを使う仕事と、AIそのものを作る仕事は別物です。前者は非エンジニアでも入れますが、後者は開発の実務経験が必要です。
この線引きを持てば、募集要件を読んだ瞬間に自分が対象かどうか判断できます。「非エンジニアでも取れるAI案件10種類」として、実際に受注できる種類を見ていきます。
非エンジニアでも取れるAI案件10種類
プログラミングの実務経験がなくても受注できるAI案件は、着手しやすい順に10種類あります。

自分の現在地がどこにあるかを先に決めておけば、募集を見るときに迷わなくなります。
\ 案件の種類から /
| 案件の種類 | 報酬の目安 | 必要なスキル | 主な受注先 | 参入難易度 |
|---|---|---|---|---|
| アノテーション・データ整備 | 1件55円〜1,100円 | 指示書どおりの正確な作業 | クラウドソーシング | ★☆☆☆☆ |
| AIライティング | 文字単価0.1円〜2.0円 | ・AIの出力を検証して直す力 ・扱う分野の知識 | クラウドソーシング | ★★☆☆☆ |
| AI画像・バナー制作 | 1件550円〜5,000円 | ・画像生成AIの操作 ・簡単な画像編集 | クラウドソーシング | ★★☆☆☆ |
| 生成AI動画編集 | 1件1,000円〜15万円 | ・動画編集ソフトの操作 ・生成AIでの素材づくり | クラウドソーシング | ★★★☆☆ |
| 資料作成代行 | 1件数千円〜数万円 | ・構成を組み立てる力 ・スライド作成 | クラウドソーシング | ★★★☆☆ |
| AI活用バックオフィス | 時間単価2,000円〜3,000円 | ・事務処理の経験 ・AIでの定型業務の効率化 | クラウドソーシング | ★★★☆☆ |
| GPTs・チャットボット構築 | 1件3万円〜40万円 | ・プロンプト設計 ・要件の聞き取り | ・クラウドソーシング ・直接依頼 | ★★★★☆ |
| 業務フロー自動化 | 1件3万円〜40万円 | ・ノーコードツールの操作 ・API連携の基礎 | ・クラウドソーシング ・直接依頼 | ★★★★☆ |
| AI導入サポート・研修講師 | 1件10万円〜100万円 | ・実務での活用経験 ・人に教える力 | ・直接依頼 ・エージェント | ★★★★☆ |
| AIガバナンス・ポリシー策定 | 月額50万円〜170万円 | ・法務や情報管理の知識 ・社内調整の経験 | エージェント | ★★★★★ |
2026年8月時点でクラウドワークス・ランサーズ・フリーランスHubに掲載されている案件から作成しています。報酬は案件ごとに幅があります。
アノテーション・データ整備:AIの学習データを作るタスク型作業
アノテーションは、AIに学習させるデータへ正解のラベルを付ける作業です。画像のどこに何が写っているかを囲む、文章がどの分類に当たるかを選ぶ、といった内容が中心です。
報酬は1件55円のタスク型から、1件1,100円のデータアノテーションまで幅があります。指示書があるため専門知識は求められず、実績がない段階でも受注しやすい領域です。
単価は低いものの、クラウドソーシングでの評価を貯める現実的な入口です。まず1件納品して取引の流れを体験する段階に向いています。
AIライティング:記事とコラムの制作
AIライティングは生成AIで下書きを作り、自分で検証して仕上げる記事制作です。募集件数が多く、非エンジニア向けAI案件の中では最も目にしやすい種類です。
文字単価は0.1円以下から2.0円までと20倍以上の開きがあります。「未経験歓迎」「マニュアル完備」の表記は下限側にも2.0円の募集にも付くため、単価の目安にはなりません。
差を作るのはAIの操作ではなく、出力された文章の誤りに気づいて直せるかどうかです。自分が業務や趣味で詳しい分野を選べば、同じ作業時間でも単価の高い側に入れます。
AI画像・バナー制作:広告素材のスポット制作
画像生成AIで素材を作り、広告バナーやアイコンとして納品する案件です。1件550円から5,000円台のスポット取引が中心で、継続依頼につながる募集も見られます。
実際の募集には「画像生成AIが使えればOK」「AI活用OK・マニュアル完備」と書かれたものがあり、住宅の内観画像を仕上げ直す作業や広告用のバナー制作などが並びます。
ただし応募が集まりやすい領域でもあるため、掲載直後の案件を狙うほうが通りやすくなります。1件あたりの作業が短いぶん、速さがそのまま時間単価に効きます。
生成AI動画編集:ショート動画の素材づくりと編集
生成AIで画像や音声の素材を作り、ショート動画に仕上げて納品する案件です。1件1,000円台から15万円まで報酬の幅が大きい点が特徴です。
下限側は「AI画像でショート動画を編集する」在宅案件で、未経験可の表記が付くものもあります。上限側は企業の広告用動画で、構成の提案まで求められます。
編集ソフトを扱える方であれば、素材づくりをAIに任せて単価を上げやすい領域です。作業時間の短縮がそのまま時間単価に反映されます。
資料作成代行:構成案づくりからスライド化までの一括受注
提案資料や社内向け資料を、構成から作って納品する案件です。1件数千円から数万円が目安で、生成AIで骨子を作ってから整える進め方が一般的です。
求められるのはデザインの技術よりも、伝える順番を組み立てる力です。会議資料や研修資料を作った経験があれば、その進め方をそのまま持ち込めます。
本業で資料を作っている方にとっては、すでに持っている手順を副業へ転用できる種類です。新しく覚えることが少ない分、着手までの距離が短くなります。
AI活用バックオフィス:オンライン秘書とタスク整理の代行
日程調整・データ入力・議事録整理といった事務作業を、AIを使って進める案件です。時間単価2,000円から3,000円の募集が中心で、継続契約になりやすい種類です。
「AIでタスク整理をサポートするオンライン秘書」「生成AIを活用しながら業務改善を進めるバックオフィス」といった募集が実際に掲載されています。未経験可の表記が付くものもあります。
1件ごとの納品ではなく稼働時間で契約するため、収入が読みやすくなります。毎月一定の副収入を作りたい場合に向いた領域です。
GPTs・チャットボット構築:社内問い合わせ対応の内製化支援
社内の問い合わせ対応を自動化するチャットボットを作る案件です。1件3万円から40万円の幅があり、ここから報酬の水準が一段上がります。
募集には「LINEとChatGPT・Geminiを連携させた質問対応システムの開発」で30万円から40万円という条件があります。プログラミングなしで組める募集も含まれます。
必要になるのは、発注者の業務を聞き取って動作の条件へ落とす力です。プロンプト設計の経験がそのまま値段になる領域で、制作系から次に進む先として現実的です。
業務フロー自動化:ノーコードとAPI連携による工程の連結
複数のツールをつないで、手作業だった工程を自動で流れるようにする案件です。1件3万円から40万円が目安で、業務の棚卸しから任されることもあります。
掲載例では、PDFからExcelの仕訳データを生成するツールの開発や、AIを使った映像解析の仕組みづくりが確認できます。ノーコードツールで組める範囲の募集も少なくありません。
自分の職場で使っている業務の流れを理解していることが強みです。実務の知識とAIの操作を掛け合わせられる方に向いています。
AI導入サポート・研修講師:社内展開の支援と講師の代行
企業がAIを社内へ広げる場面を支援する案件です。1件10万円から100万円の水準で、研修の講師や紹介パートナーという形の募集もあります。
「企業向けAI研修の紹介パートナー」で30万円から40万円、「AIスクールの講師案件」で50万円から100万円という条件が掲載されています。人前で話す経験がある方に向きます。
ここで問われるのはAIの知識量よりも、相手の業務に合わせて説明を変えられるかどうかです。教える立場に回れると単価は一段変わります。
AIガバナンス・ポリシー策定:利用ルールとリスク基準の設計
社内でAIをどこまで使ってよいかのルールを作る案件です。月額で契約する常駐・準委任が中心で、人材エージェント経由の募集になります。
設計するのは次の3点です。
- 情報の取り扱い基準
- 生成物の権利の扱い
- 社内での承認の流れ
法務や情報管理の実務経験、あるいは社内調整を担ってきた経験が評価されます。専門職の知見がそのまま値段になる領域です。
制作系から上流系へ進めるかどうかは、AIに何をどこまで任せられるかで分かれます。
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無料AIセミナーに参加する副業で受けるAI案件の報酬は3層に分かれる
AI案件の報酬は、契約の形によって3つの層に分かれます。

いま自分が見ている募集がどの層にあるかを把握すると、提示された金額が妥当かどうか判断できます。
\ 報酬の相場感 /
| 報酬の形 | 金額の目安 | 代表的な案件 |
|---|---|---|
| 1件単価(小口) | 55円〜5,000円 | ・アノテーション ・画像やバナーの制作 ・ショート動画の編集 |
| 1件単価(中口) | 3万円〜100万円 | ・チャットボット構築 ・業務フローの自動化 ・研修の紹介や講師 |
| 時間単価 | 1,500円〜5,000円超 | ・AI活用バックオフィス ・法人向けの研修担当 |
| 月額(常駐・準委任) | 50万円〜170万円 | ・AIガバナンス策定 ・機械学習エンジニア |
2026年8月時点で各サービスに掲載されている案件から作成しています。1件単価は小口(数千円まで)と中口(数万円以上)に分かれます。
1件単価:55円から100万円まで同じ「AI案件」に混在する
1件ごとに金額が決まる契約では、下限と上限が1万倍以上離れています。最も低い側にはツールを試して感想を送る110円のモニター募集などが並びます。
文字単価で示される案件も同じ構造です。0.1円以下の募集と2.0円の募集が同じ検索結果に並ぶため、金額だけを見ていると比較になりません。
分かれ目は、作業に自分の判断が入るかどうかです。指示どおりに手を動かす作業は下限側へ、判断や提案を含む作業は上限側へ集まります。
時間単価:1,500円から5,000円超まで職種で開く
稼働時間で契約する案件は、職種によって時間単価が3倍以上開きます。画像やバナーの制作は1,500円から2,000円、AIを使った業務改善は2,000円から3,000円が目安です。
さらに上には法人向けの研修担当で4,000円から5,000円、機械学習エンジニアで5,000円超という募集があります。同じ時間を使っても受ける案件で差が出ます。
1件単価の案件は、いったん時間単価に換算してみてください。1件1,000円の作業に3時間かかっていれば時給333円で、割に合わない作業を抱えたままになります。
月額:週3日以上の常駐で月50万円から170万円に達する
月額で契約する案件は、週3日以上の稼働が前提です。人材エージェント経由が中心で、平均は月93万円という水準です。
- 下限:月55万円
- 中心帯:月76万円から95万円
- 上限:月170万円
- フルリモートの案件が83.7%
掲載の8割以上がフルリモートのため、住んでいる地域による制約は小さい水準です。
出典:フリーランスHub(2026年8月時点)
ただしこの層は副業として受けにくい点に注意が必要です。本業を続けながら狙う場合は、1件単価と時間単価の層から積み上げる流れが現実的です。
開発職として月額の案件を狙う場合は、経験年数ごとに単価の水準が変わります。フリーランスAIエンジニアの単価相場と、独立までに必要な実務経験については以下の記事で解説しています。
AI案件を探せる場所は3系統
AI案件を探す場所は、商流の違いで3系統に分かれます。

いまの実績で通る場所を選ばないと、応募しても書類の段階で対象外になります。
クラウドソーシングサイト:小口から実績をつくる入口になる
クラウドソーシングは実績がない段階から応募できる唯一の系統です。

クラウドワークスとランサーズが代表で、クラウドワークスには「スキル不要」の絞り込みが用意されています。
ただし掲載件数の見え方には注意が必要です。2026年8月時点でクラウドワークスの「AI」検索は62,086件ですが、AIと無関係な在宅作業の募集も混ざります。
- キーワード「AI」:62,086件
- カテゴリ「AI-BPO(AI活用の業務改善)」:1,309件
- キーワード「機械学習」:358件
- ランサーズ「生成AI・機械学習・ChatGPT」:1,917件

キーワード検索ではなくカテゴリから探すほうが、実際に応募できる案件に早くたどり着けます。実質的なAI専業の案件は1,000件台と見るのが実像に近い規模です。
手数料が引かれる点と、応募が集中する点が弱みです。掲載直後の募集を狙えば、実績がない段階でも通せます。
エージェント:フリーランス向けで週3日以上の実務経験が求められる
人材エージェントは月額の高単価案件を扱う代わりに実務経験を前提とします。エンド企業とのあいだにエージェントが入り、そのマージンを差し引いた額が受注者に渡ります。
フリーランスHubのAIエンジニア案件は1,529件で、平均単価は月93万円です。ただし最小の稼働が週3日からで、「副業」で絞り込む条件そのものが用意されていません。
つまり本業を持ちながら使う場所ではありません。独立を決めた段階で登録する先として押さえておくと、次の目標が具体的になります。
SNSと直接依頼:発信の実績から相談が来る
3つ目は仲介を通さず発注者から直接依頼を受ける形です。手数料もマージンも引かれないため、同じ作業でも受け取る額が増えます。
入口になるのは、自分がAIで作ったものを公開しておくことです。制作物や業務改善の記録を発信していると、それを見た担当者から相談が届く流れが生まれます。
すぐに成立する経路ではないため、前の2つと並行して進めるのが現実的です。クラウドソーシングで実績を作りながら発信を続けると、直接依頼が混ざり始めます。
どの経路で受けるかで手元に残る額は変わります。AIフリーランスの単価を決める4つの要素は以下の記事で解説しています。
怪しいAI案件に共通する5つのサイン
仕事の募集を装った勧誘には、共通する5つのサインがあります。

この5つを知らないまま進むと、仕事を探していたはずが教材の購入に行き着きます。
作業前に金銭を要求される
最もわかりやすいサインがこれです。仕事を受けるためにお金を払う必要はありません。ツールの月額課金を条件にする、受講料を先に求める、といった形で持ち込まれます。
相談事例では、月額のツール課金を条件とされたものから、面談の終盤で数十万円規模の契約を提示されたものまであります。金額の大小は判断材料になりません。
業務委託は成果物を納めて報酬を受け取る契約です。先にお金が出ていく構造になっていたら、それは仕事ではなく買い物です。
プラットフォーム外のチャットへ誘導される
クラウドソーシングで応募した直後に、個人のチャットアプリへ移るよう促されるケースがあります。サイト内の記録が残らない場所へ移すことが目的です。
プラットフォーム内でやり取りしていれば、報酬の仮払いや運営への相談という仕組みが働きます。外に出た時点でその保護がなくなります。
やり取りをサイト内で完結できない相手とは、契約まで進めないほうが安全です。案件の説明で「まず面談」と繰り返される場合も同じ扱いにしてください。
報酬額と業務内容が明示されない
募集の段階で報酬と作業範囲のどちらも書かれていない場合は保留にしてください。「詳細はレクチャー内で」「金額は人それぞれ」といった説明が典型です。
正当な募集でも「契約金額はワーカーと相談」と書かれることはあります。判断が分かれるのは、作業内容が具体的に書かれているかどうかです。
何を作るかが書かれていない募集は、そもそも見積もりができません。質問して答えが返ってこない時点で応募を取り下げる判断が要ります。
発注者の実績が確認できない
クラウドソーシングでは発注者側にも評価と本人確認の記録が残ります。ここが空のまま、募集人数だけが不自然に多い場合は注意が必要です。
評価がゼロでも新規の発注者である可能性はあります。あわせて確認したいのが、会社名で検索したときに事業の実態が出てくるかどうかです。
絞り込み条件には「認定クライアント」「本人確認済み」が用意されています。実績がない段階では、この2つを付けて探すほうが安全に始められます。
収益の実績画像だけで再現の手順が示されない
入金画面や売上のスクリーンショットを見せながら、どうやって作業するかは説明されない形です。「初月から安定収入」「ほったらかしで稼げる」という言葉が添えられます。
画像は加工でも用意できるため、判断材料になりません。見るべきなのは、誰に何を納品して報酬が発生するのかという流れが説明されているかどうかです。
成果を保証する言葉が出てきた時点で、業務委託の話から離れています。納品物と報酬の対応が示せない募集は仕事ではありません。
【7ステップ】AI案件に応募してから継続化するまでの進め方
受注までの流れと納品後の動きは、7つのステップに整理できます。

1件で終わる方と継続契約に進む方の差は、ほとんどが後半の3つで生まれます。
ステップ1:プロフィールと実績の見せ方を整える
応募の前に、発注者が最初に見るプロフィールを埋めます。実績がない段階でも、自分で作ったものを掲載すれば判断材料になります。
載せるのは架空の依頼を想定して作った成果物で問題ありません。記事なら1本、バナーなら3点ほどあれば、作業の質を見てもらえます。稼働できる曜日と時間帯もあわせて書いておきます。
本人確認の登録もここで済ませます。発注者側も相手の実績を見て選ぶため、空欄が多いままでは応募数の多い案件で埋もれます。
ステップ2:提案文で作業範囲とAI利用を明示する
提案文では、何をどこまで納品するかを先に書きます。募集要項をそのまま繰り返すのではなく、自分が担当する範囲を具体的に示します。
【担当する範囲】
・記事構成の作成と本文執筆(3,000字程度)を担当します
・初稿は3営業日、修正は2回まで対応します
【AIの使用について】
・下書きの作成にChatGPTを使います
・数値と固有名詞は公式情報で確認し、最終の文章は自分で仕上げます
・使用の可否に指定があれば、そちらに合わせます
【実績】
・◯◯分野の記事を5本執筆しています(ポートフォリオはプロフィールに掲載)
あわせてAIをどの工程で使うかを書き添えてください。下書きの作成に使い、事実確認と仕上げは自分で行うという説明があれば、発注者は品質の見通しを持てます。
この一文があるかどうかで提案の通り方が変わります。AIの使用を隠して進めると、後の工程でやり直しになる可能性が残ります。提案の段階で書いておけば、後から確認し直す手間も省けます。
ステップ3:AIの利用可否と範囲をクライアントに確認する
契約が決まったら、AIをどこまで使ってよいかを文面で確認します。募集に記載がない場合ほど、この確認が必要です。
クラウドソーシングの募集では「生成AIの使用は避けてください」と書かれているものがあります。この記載がある案件で、AIの出力を書き直して納品する進め方は要望に沿っていません。
判断が分かれる場面は必ず出てきます。迷ったら自分で決めず、使う工程を挙げて可否を聞くのが最短です。やり取りの記録もサイト内に残ります。
ステップ4:成果物の要件と修正回数をすり合わせる
着手の前に、完成の条件と修正の回数を決めます。ここが曖昧なままだと、修正が無制限に続いて時間単価が下がります。
決めておく項目は次の4つです。1件単価の案件ほど、この確認が報酬に直結します。
- 納品の形式
- 文字数や点数
- 参考にする資料
- 修正の回数と範囲
着手前にここを文面で残しておくと、後の認識のずれを防げます。
面倒に見える工程ですが、後から揉める余地を消す作業です。発注者にとってもやり取りが早くなります。
ステップ5:AIで下書きを作り自分で検証して仕上げる
制作ではAIに下書きを任せ、事実確認と仕上げを自分で行います。この分担が単価を左右します。
生成AIは事実と異なる内容を混ぜることがあります。納品の前に次の3点を確認してください。
- 数値と固有名詞を出典に当たり直す
- 扱う分野の知識で不自然な記述を探す
- 指定された要件を満たしているか照合する
AIの出力をそのまま納品すると、リピートにつながりません。作業時間の短縮分を検証に回すのが、この工程の考え方です。
作業のどこをAIに任せるかの線引きは、工程ごとに整理すると判断しやすくなります。副業の作業をAIで自動化する範囲については以下の記事で解説しています。
ステップ6:納品後の修正対応で信頼を積む
納品後の修正依頼は、評価が決まる場面です。決めた回数の範囲であれば、対応の速さがそのまま印象に直結します。
指摘の意図が読み取れない場合は、推測で直さず確認してください。往復が1回増えても、見当違いの修正を出すより早く終わります。一次返信は当日か翌日までに返すのが目安です。
取り決めを超える依頼が来たときは、追加分として見積もりを出します。断るのではなく条件を示す形にすれば、関係を保ったまま範囲を守れます。
ステップ7:単価の改定と継続契約を提案する
2件から3件を納品したら、自分から継続契約と単価の改定を提案します。待っていても条件は変わりません。評価が付いた段階で切り出すのが目安です。
提案に添えるのは、納品してきた実績と、次に引き受けられる範囲です。示し方は以下の2つです。
- 作業が早くなった分だけ本数を増やせる
- 隣の工程まで任せられる
発注者にとっても、品質のわかっている相手に続けて頼めるほうが手間が減ります。同じ作業を続けながら報酬を上げる現実的な方法がこの提案です。
継続契約が増えるほど、案件を探す時間そのものが減ります。
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無料AIセミナーに参加するAI案件で買い叩かれないために身につける4つのスキル
単価の低い作業から抜け出すために必要なのは、AIの操作以外の4つのスキルです。

2026年8月時点のクラウドワークスで「AI」「未経験」と検索すると11,815件が並びますが、文字単価0.1円以下の募集も含まれます。
AIの利用条件を読み解いて要件に落とす力
募集要項に書かれた条件を、作業の手順へ翻訳する力です。AIをどこまで使えるか、成果物に何を含めるかを読み取って整理し、曖昧な箇所は質問で埋めます。
この力があると、着手前に確認すべき点を自分で洗い出せます。結果として修正の往復が減り、同じ報酬でも時間単価が上がります。見積もりの精度も安定します。
身につけ方は、受けた案件ごとに要件を書き出して振り返ることです。3件ほど続けると、募集を読んだ時点で作業量の見積もりがつきます。
出力を検証して直せる領域の専門知識
単価を分ける最大の要素が自分が詳しい分野を持っているかです。AIの出力に混ざる誤りは、その分野を知らないと見つけられません。
文字単価0.1円以下の募集と2.0円の募集を分けているのも、ここです。前者は誰でもできる作業を求め、後者は内容の正しさを担保できる人を探しています。
新しく学ぶ必要はなく、本業や長く続けた趣味がそのまま使えます。いま持っている知識とAIを掛け合わせられる領域を選ぶのが、最短で単価を上げる方法です。
AIの使用範囲とリスクを説明できる言語化力
発注者に対して、AIをどう使い何を人が担保するかを説明できる力です。ここが伝わると、任せられる範囲が広がります。
企業側はAIの利用に慎重な場合があります。情報の取り扱いや生成物の権利について説明できる相手であれば、発注する側の不安が減ります。
この力は制作系から上流の案件へ移る土台です。AI導入サポートや研修講師といった単価の高い領域は、説明できることが前提です。企業の担当者は社内で稟議を通す立場にあります。
実績ゼロの段階から示せるポートフォリオの構成力
実績がない段階を抜ける手段が自主制作をまとめたポートフォリオです。依頼された仕事でなくても、作業の質は伝わります。
並べるだけでは足りません。次の3点を添えると、発注者は仕事の進め方まで確認できます。
- 想定した依頼の内容
- AIに任せた工程
- 自分で判断して直した箇所
SHIFT AIの受講生には、AIライターとして未経験から始め、時給100円にも満たない案件を経験した方がいます。副業8か月で月収300万円に到達し、9か月で法人を設立しました。
低単価の案件から抜けられるかどうかは、示せるものを作れるかで変わります。
出典:実績者インタビューVol.7(SHIFT AI)
※成果には個人差があります
ポートフォリオに書けるのは、自分が実際にAIへ任せた工程だけです。AIエージェントを学べる無料セミナーで任せ方の実演を見られます。下のボタンから詳細をご確認ください。
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無料AIセミナーに参加するAI案件を受ける前に確認すべき4つのルール
AI案件には受注者側が負う4つのルールがあります。

知らないまま進めると、評価が下がる、納税の申告漏れが起きるといった結果につながります。
クライアントの許可なくAIで作った成果物は納品できない
AIの利用は発注者の許可が前提です。募集に可否の記載がない場合も、勝手に判断せず確認してください。募集要項でAIの使用を禁じている案件も実際にあります。
禁止と書かれた案件でAIを使えば、契約の内容に反します。発覚した時点で報酬が支払われない、評価が下がるといった結果を招きます。
逆に許可が取れていれば、作業時間を短縮しても問題ありません。使えるかどうかを最初に確定させることが、自分を守る手順です。確認のやり取りも記録に残しておきます。
機密情報の入力にはオプトアウト設定の確認が必要
発注者から受け取った資料をAIに入力する場合、入力内容が学習に使われない設定を確認します。ここを飛ばすと情報漏えいにつながります。
主要な生成AIには、入力データを学習に使わせない設定や法人向けの契約が用意されています。使うツールごとに扱いが違うため、公式の記載を確認してください。
顧客名簿や未公開の資料を扱う案件では、そもそも入力しない判断もあります。発注者に確認したうえで作業の範囲を決めてください。
生成物の著作権と誤情報の責任は受注側に残る
AIが作ったものを納品しても、内容の責任は納品した側にあります。事実と異なる記述や、他者の権利を侵す表現が含まれていた場合も同じです。
とくに数値や引用は、出典に当たり直す必要があります。生成AIは実在しない情報を自然な文章で書くことがあるため、そのままでは使えません。
画像の案件では、特定の作風や既存のキャラクターに寄りすぎないかも確認してください。責任の所在を理解しておくと、確認すべき箇所が判断できます。
年間20万円を超える副業所得には確定申告が必要
給与を1か所から受けている方の場合、副業の所得が年間20万円を超えると確定申告の対象になります。所得は報酬から経費を引いた額です。
AI案件では、業務に必要な範囲でツールの利用料を経費に計上できます。領収書や利用明細を残しておくと、申告のときに手間が減ります。月ごとにまとめておくと確認が早く済みます。
金額の基準や必要な手続きは状況によって変わります。判断に迷う場合は国税庁の案内で確認してください。
出典:給与所得者で確定申告が必要な人(国税庁)
生成AIの普及でAI案件市場に起きた3つの変化
AI案件は増えている一方で、減ったと感じている受注者もいます。

減っている領域と増えている領域は別なので、両方を押さえて選び直せば影響を避けられます。
発注側が自分で作れるようになり小口の相談が減っている
生成AIが広く使われた結果、発注していた作業を自分で済ませる企業や個人が増えました。文章の作成や簡単なツールづくりが該当します。
クラウドソーシングで個人開発を受けていた方からは、ある時期を境に相談が途絶えたという声も出ています。小規模な受託ほど影響を受けやすい構造です。
ここで効くのは、作業そのものではなく判断を含む工程へ移ることです。発注者が自分でできない部分に軸足を置けば、この変化の影響から外れます。
エンジニアの流入で供給が増え価格競争が起きている
もうひとつの理由が受注者側の増加です。開発の仕事が減った方がクラウドソーシングへ流れ、同じ案件に応募が集まるようになりました。
応募数が192人に達していた募集もあり、実績のない状態では通りにくくなっています。単価も下がる方向に圧力がかかります。
対策は、応募が集中する案件を避けることです。掲載直後の募集を狙う、応募数の少ない領域を選ぶ、という動き方で通過率は変わります。新着の通知を設定しておくと動きやすくなります。
導入支援と運用の案件はむしろ増えている
一方で伸びているのが企業のAI活用を支える案件です。クラウドワークスにはAI-BPO(AI活用の業務改善)という専用カテゴリが立ち、2026年8月時点で1,309件が掲載されています。

このカテゴリの小分類は次の5つです。
- 営業・マーケティングの支援
- バックオフィスの支援
- システム開発・導入・自動化の支援
- メディア・コンテンツ構築の支援
- その他の業務AI化の支援
AIを使えるだけでなく、業務の流れを理解している人が求められます。
本業で業務を回してきた経験がそのまま評価される領域です。減っている側で競うより、増えている側へ回るほうが結果は早く出ます。
AI案件に関するよくある質問
AI案件に関する質問は以下の6つです。
- 未経験で実績がゼロでもAI案件は取れますか
- AI案件で月5万円は稼げますか
- アフィリエイト案件もAI案件に含まれますか
- AIアノテーションの案件は将来なくなりませんか
- スクールやセミナーに申し込まないとAI案件はできませんか
- AIエンジニアの案件はどこから狙えますか
質問に対する回答を確認して、最初に応募する案件を決める参考にしてみてください。
未経験で実績がゼロでもAI案件は取れますか
クラウドソーシングであれば実績ゼロから応募できます。クラウドワークスには「スキル不要」の絞り込みがあり、「AI」「未経験」で検索すると1万件を超える募集が並びます。
ただし未経験可の案件は単価が低い側に集まります。最初の1件は単価より評価を取りにいく判断が要ります。そこから単価の高い案件へ移る流れを想定してください。
発注者の側から見ると、実績の数よりもプロフィールの記入量と返信の速さが判断材料です。空欄を埋めるだけでも選ばれる確率は上がります。
AI案件で月5万円は稼げますか
案件の種類を選べば到達できる水準です。たとえば次のような組み合わせで届きます。
- 1件5,000円の資料作成を月10件
- 時間単価2,000円で月25時間の稼働
- 文字単価2.0円の記事を月に2万5,000字
逆に1件1,000円の作業だけで積み上げると50件が必要です。金額の目標から逆算して案件の層を選ぶほうが早くなります。
本業と並行する場合は、週5時間から10時間の稼働で計算すると無理のない範囲が見えます。
月5万円に到達するまでの進め方は以下の記事で解説しています。
アフィリエイト案件もAI案件に含まれますか
本記事では扱っていません。アフィリエイトでいう案件は広告主が用意する提携先を指し、発注者から仕事を受ける業務委託とは仕組みが違います。
報酬の発生も納品ではなく成果に対して支払われるため、収入が出るまでの期間は長くなります。先に業務委託で実績を作りながら並行する進め方もあります。
広告主の提携先を選ぶ作業と、発注者の要望に合わせて納品する作業は別のスキルです。AIを使ったアフィリエイトの収益構造と案件の選び方は以下の記事で解説しています。
AIアノテーションの案件は将来なくなりませんか
作業の内容は変わっても需要そのものは残ります。誤ったデータで学習させるとAIの精度が落ちるため、人が正解を判断する工程は必要です。
ただし単価の上昇は見込みにくい領域です。実績づくりの入口として使い、他の種類へ移る前提で受けるほうが現実的です。1件あたりの作業時間を測っておくと、移る判断がしやすくなります。
実際の募集には車両画像や会議映像を対象にしたものがあり、指定ツールの使用経験を条件にする案件も出ています。
スクールやセミナーに申し込まないとAI案件はできませんか
受注そのものに受講は必要ありません。クラウドソーシングへの登録は無料で、案件を受けるために費用を払う仕組みもありません。
学ぶ手段として選ぶかどうかは別の判断です。ただし「受講しないと案件を発注できない」という説明が出てきた場合は、5つのサインに当たります。
独学で進める場合も、まず1件受注して納品まで経験するほうが、自分に足りないスキルの見当がつきます。先に受注して、必要なものを見極めてから学ぶ順序でも間に合います。
AIエンジニアの案件はどこから狙えますか
開発の実務経験があれば人材エージェント経由が中心です。月額50万円から170万円の案件が並び、週3日以上の稼働が条件です。フルリモートの募集が大半です。
実務経験がない場合は、本記事で挙げた10種類のうち業務フロー自動化やチャットボット構築から入る道があります。小さく作って納めた実績が、次の案件の判断材料です。
本業がエンジニアの方が副業として受ける場合の探し方と、単価の目安については以下の記事で解説しています。
AI案件は小口の1件から積み上げれば単価を上げられる
AI案件とは、AIを使って成果物を納品する業務委託の仕事です。非エンジニアでも受注できる種類が10あり、報酬は1件単価・時間単価・月額の3層に分かれています。
まずはクラウドソーシングで「認定クライアント」と「本人確認済み」を絞り込み、応募数の少ない募集に1件応募してみてください。
提案文に作業範囲とAIの使い方を書き添えるだけで、通過率は変わります。
ここまでの手順どおりに進めれば、目の前の作業は確実に速くなります。ただ、作業が速くなっただけでは、空いた時間が別の作業で埋まってしまうのもよくある話です。
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執筆者
Momoko






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