share

公開日 

更新日 

  • ChatGPT

【日々更新】ChatGPTの料金プラン完全ガイド!無料・有料版の違いは?

ChatGPT(チャットGPT)には無料プランと5つの有料プランがあり、それぞれ使えるAIモデルや機能が異なります。

プランが多いため、ChatGPTを使いたいと思っていても「どのプランで何ができるのか分かりにくい」「どのプランに課金したらいいかわからない」と悩んでいる方は多いでしょう。

本記事では、ChatGPTの料金体系について、無料プランと有料プランの違いや、プランごとに使えるAIモデルや機能について解説しています。

本記事を読めばChatGPTの料金に関する知識を網羅的に理解でき、自分に合ったプランを選択できるようになるでしょう。

本記事では、日々進化するChatGPTの情報を常に最新な状態でお届けするよう努めているため、ぜひ定期的に情報を確認してみてください。

2025/4/16更新:GPT-4.1の料金を反映しました。

2025/4/17更新:o3とo4-miniの情報を反映しました。

2025/5/2更新:GPT-4の完全廃止を反映しました。

監修者

SHIFT AI代表 木内翔大

(株)SHIFT AI 代表取締役 / GMO AI & Web3株式会社AI活用顧問 / 生成AI活用普及協会(GUGA)協議員 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / 国内最大級AI活用コミュニティ SHIFT AI(会員1万4,000人超)を運営。
『日本をAI先進国に』実現のために活動中。Xアカウントのフォロワー数は11万人超え(2025年4月現在)

AIの活用が当たり前になっている昨今、「自分には難しい…」と諦めていませんか?

SHIFT AIの無料メール講座なら、AI初心者の方でも5日間で実践的なスキルを楽しく身につけることができます。

また、数百〜数千種類あるAIツールから、本当に使えるAIのみを厳選して紹介している「AIツール図鑑」も、講座内で配布しています。

仕事や副業で役立つAIスキルを、この講座で手に入れましょう!

5日間限定の無料メール講座

ChatGPTの料金体系を解説!どれに課金すればいい?

ChatGPTの料金体系は大きく6つあり、それぞれ概要は以下のとおりです。

プラン月額(税抜)対象者
Free無料AI初心者やライトユーザー
ChatGPT Plus月20ドル
日本円で月3,000円程度
AIを頻繁に活用するユーザー
ChatGPT Pro月200ドル
日本円で月30,000円程度
研究者や開発者などヘビーユーザー
ChatGPT Team年額プラン:月額25ドル/ユーザー(約4,000円)
月額プラン:月額30ドル/ユーザー(約4,800円)
中小の組織・企業
ChatGPT Enterprise要問合せ大企業・官公庁
ChatGPT Education要問合せ大学・研究機関(学生・教職員・研究者向け)
参考:OpenAI公式サイト

料金プランによって、使用できるAIモデルや機能などが異なります。次の章からそれぞれのプランの詳細を紹介します。

ChatGPTについて網羅的に知っておきたい方は、まずは以下の記事をご覧ください。

【個人向け】ChatGPTの無料とPlus・Pro(月20ドル・200ドル)の違い

無料プランと有料プランの違いは、以下のとおりです。

項目無料ユーザー有料ユーザー(ChatGPT Plus)有料ユーザー(ChatGPT Pro)備考
価格(税抜)無料月20ドル
日本円で月3,000円程度
月200ドル
日本円で月30,000円程度
参考:OpenAI公式サイト
使用可能なモデルGPT-4o mini(無制限)
GPT-4o(3時間あたり10回程度)
o4-mini(回数制限あり)
GPT-4o mini(無制限)
GPT-4o(無制限)
GPT-4.5(回数制限あり)
o3
o4-mini
o4-mini-high
GPT-4o mini(無制限)
GPT-4o(無制限)
GPT-4.5(無制限)
o3(無制限)
o4-mini(無制限)
o4-mini-high(無制限)
o1 pro mode(無制限)
・GPT-3.5、GPT-4は完全に廃止
・GPT-4.1はChatGPTでは使用不可でAPI利用のみ
・それぞれのモデルの解説は記事後半
ChatGPT searchインターネット検索機能
Deep Research×○(月に10回)○(月に120回)ChatGPT searchよりも高性能な検索能力とレポート作成力をもつ機能
Canvas×その場でアプリやサイト、記事を作成できる機能
データの分析・チャート作成Pythonを活用してデータ分析やグラフの作成が可能
画像認識機能画像に写っている物や文字を認識できる機能
ファイルのアップロード提供されたファイル内容をもとに回答
アップロードできるファイル形式は多岐にわたる(PDF、csv、Excel、txt、Word、md等)
メモリ機能・過去の会話を記憶できる機能
・記憶できるのは過去の一部情報のみ(指定可能)
高度なメモリ機能×過去のチャットをすべて参照できる機能
タスク機能×決められた時間にタスクを実行できる機能
GPTsの作成×知識なしでAIチャットボットを作成できる機能
第3者への共有やGPTストアでの公開も可能
GPTストアの利用他人のGPTsを使えるストア
画像生成(DALL•E)テキストのみで画像を生成できる機能
音声会話人間のように流暢な言葉を話すAIと会話できる機能
動画生成(Sora)×テキストのみで動画を生成できる機能
※回数制限は変更される可能性あり
※無料版は基本的に機能にも回数制限がつきます

従来の無料版ChatGPTでは、基本的にテキストベースの対話しかできませんでした。しかし現在では、インターネット検索やデータ分析、画像認識機能など、さまざまな機能を利用できます。

無料版にも一部機能が展開されているため、積極的に活用してみましょう。無料版で回数が足りない場合は、有料版への課金を検討するとよいでしょう。

無料版でも有料版でも、うまく使いこなすには一定のスキルが必要になります。

AIに興味はあるけれど、「難しそう」「時間がない」と感じている方にSHIFT AIの無料メール講座がおすすめです。

この無料講座なら、1日数分メールを読むことをたった5日間続けるだけでAI時代を生き抜くノウハウを習得できます。

また、数百〜数千種類あるAIツールから、本当に使えるAIのみを厳選して紹介している「AIツール図鑑」も、講座内で配布しています。

AI時代に乗り遅れないためにも、このチャンスを逃さず登録してみてください。

5日間限定の無料メール講座

【組織向け】ChatGPT Team・Enterprise・Educationプランの違い

ChatGPTの有料版には、前述した個人ユーザー向けプランの他に、組織向けに以下の3プランが用意されています。

  • ChatGPT Enterprise(大企業向け)
  • ChatGPT Team(中小規模の組織・チーム)
  • ChatGPT Education(教育機関・研究機関)

それぞれのプランの特徴を比較すると以下のとおりです。

特徴TeamEnterpriseEducation
対象中小規模の組織・チーム大企業・官公庁教育機関・研究機関
料金(税抜)年額プラン:月額25ドル/ユーザー(約4,000円)
月額プラン:月額30ドル/ユーザー(約4,800円)
要問合せ要問合せ
セキュリティ入力データは学習されないTeamよりもさらに高度なセキュリティEnterprise同等の高度セキュリティ
使用モデルGPT‑4o高メッセージ制限
複数の推論モデル(o3‑mini、および o1)
全モデル優先利用(o1 pro モード等)GPT‑4o高メッセージ制限
推論モデル o1
機能Plusで使えるすべての機能を利用可能Teamよりも制限緩和された機能Plus相当機能+管理機能
OpenAIによるサポート一般的なサポート優先サポート教育機関向け優先サポート

それぞれのプランで使えるモデルや機能、セキュリティが異なります。

自社の条件とマッチするプランを選んで、ChatGPTを有効活用しましょう。

ChatGPTのTeamプラン・Enterpriseプランについては、以下の記事で詳細を解説しています。
関連記事:ChatGPTチームプランの料金や使い方、他プランとの違いをわかりやすく解説!
関連記事:ChatGPT Enterprise(エンタープライズ)とは?特徴や料金、導入事例を紹介

【無料でもOK】ChatGPTの始め方・課金方法

ChatGPTは無料ユーザーにも解放されているため、手軽に生成AIを利用できます。

無料で高性能の生成AIを簡単に試せるため、気になる方はさっそくChatGPTにアカウント登録してみましょう。

アカウント登録なしでもChatGPTは使えますが、一部機能が制限されるため、こだわりがなければアカウントを登録することを推奨します。

すべての無料ユーザー・有料ユーザーに提供されており、こちらからログインするとすぐに使える状態です。

2025年5月最新の無料版ChatGPTの開始画面

なお、スマホアプリからでもChatGPTを使用できます。(アプリには偽物も含まれるためダウンロードには注意しましょう)
>iPhoneの方はこちら
>Androidの方はこちら

また、有料プラン登録ページから支払い方法を設定すると、ChatGPT Plus・Pro・Teamプランに課金できます。

EnterpriseやEducationプランはOpenAIへ直接問い合わせる必要があります。
>お問い合わせはこちら

まずは無料で始めてみて、「もっと使いたい」と感じたら有料プランへの変更を検討してみましょう。

OpenAIのモデル別特徴!API料金も解説

ChatGPTの開発元であるOpenAIで用意されているモデルは以下のとおりです。

モデル特徴
GPT‑4.5創造的タスク・長文計画向けプレビューモデル
GPT‑4.1・高精度・高速のコード生成
・100万トークン長文処理対応
GPT‑4o・高速低コスト
・128K対応マルチモーダルモデル
GPT‑4o mini・高速低価格
・小型マルチモーダルモデル
OpenAI o1論理推論特化モデル
o1 pro計算資源を大量に使った最高精度推論モデル
OpenAI o3‑mini低コスト・コード数学特化推論モデル
OpenAI o3コード生成・数学・画像認識において高性能推論モデル
OpenAI o4‑mini高速数理視覚対応モデル
Embedding modelsベクトル化による検索・分類モデル群
Fine‑tuning models独自データ適応のカスタム生成モデル群
Realtime API低遅延マルチモーダルストリーミングAPI
Assistants APIツール統合型AIアシスタント構築API
Image modelsDALL·E系列の高品質画像生成・編集モデル
Audio modelsWhisper/TTSによる音声認識・合成モデル群

中にはChatGPTでは使用できないモデルもあります。それらはAPIと呼ばれる、異なるソフト同士が情報や機能を受け渡す共通のルールを活用して利用します。

企業や個人でAPIを使った開発をしたい方は、参考にしてみてください。

※本章はOpenAIの公式サイトを参考しています。

GPT-4.5

GPT-4.5は、最も大型のGPT系モデルで、創造的な文章生成や複雑な計画立案を得意とし、現在研究プレビュー版として提供されています。

Model入力トークン入力トークン(Batch※1)キャッシュ済み入力トークン※2出力トークン出力トークン(Batch)
gpt-4.5-preview$75.00$37.50$37.50$150.00$75.00
gpt-4.5-preview-2025-02-27$75.00$37.50$37.50$150.00$75.00
※1:複数のリクエストをまとめて送信し、24時間以内に結果を受け取るサービス
※2:同一の入力が短時間内に再利用された場合に適用される割引価格
※日本語0.7〜0.9文字=1トークン
※すべて100万トークンあたりの料金

GPT-4.5はChatGPT Plus・Pro版で利用可能です。GPT-4.5の利用には、以下のユースケースが考えられます。

  • 高度なクリエイティブ生成(小説、脚本、広告コピーなど)
  • 研究開発で最先端の大規模モデルを試したい方
  • 複雑かつ長文の出力を必要とする領域(技術文書、戦略レポート等)

GPT-4.5については以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
関連記事:【実演あり】OpenAIの最新モデルGPT-4.5とは?料金やGPT-4o・o1との違いも解説

GPT-4.1

GPT-4.1は、OpenAIが2025年4月に発表したAIモデルで、とくにコーディング能力や長文コンテキスト処理に優れています。​

GPT-4.1のAPI料金は以下のとおりです。

モデル名入力トークン出力トークンキャッシュ入力トークン
GPT-4.1$2.00$8.00$0.50
GPT-4.1 mini$0.40$1.60$0.10
GPT-4.1 nano$0.10$0.40$0.025
※すべて100万トークンあたりの料金

GPT-4.1は、API経由でのみ利用可能で、ChatGPTでは直接使用できません。​

GPT-4.1の利用には、以下のユースケースが考えられます。

  • 高精度なコードの自動生成や既存コードのバグ修正
  • 大量のテキストデータの処理
  • ユーザーの問い合わせに対して迅速かつ正確な応答を提供するチャットボット

GPT-4.1については以下の記事で詳しく解説しているため、参考にしてみてください。
関連記事:OpenAIが新モデル「GPT-4.1」をリリース!料金やGPT-4oとの違いは?

GPT-4o

GPT-4oは、高速かつ低コストでありながら、強力なマルチモーダル※機能を備えたモデルです。128,000トークンまで対応しており、2023年10月時点までの知識を持っています。
※複数の形式のデータ(テキスト・画像・音声など)を読み込める能力

Model入力トークン入力トークン(Batch)キャッシュ済み入力トークン出力トークン出力トークン(Batch)
gpt-4o$2.50$1.25$1.25$10.00$5.00
gpt-4o-2024-11-20$2.50$1.25$1.25$10.00$5.00
gpt-4o-2024-08-06$2.50$1.25$1.25$10.00$5.00
gpt-4o-audio-preview(テキスト)$2.50$10.00
gpt-4o-audio-preview(音声)$40.00$80.00
gpt-4o-audio-preview-2024-12-17(テキスト)$2.50$10.00
gpt-4o-audio-preview-2024-12-17(音声)$40.00$80.00
gpt-4o-audio-preview-2024-10-01(テキスト)$2.50$10.00
gpt-4o-audio-preview-2024-10-01(音声)$100.00$200.00
gpt-4o-2024-05-13$5.00$2.50$15.00$7.50
※すべて100万トークンあたりの料金

GPT-4oはChatGPTの全プランで利用可能です。GPT-4oの利用には、以下のユースケースが考えられます。

  • 大規模コンテキストが必要な文書解析や長文チャット
  • ビジョン機能(画像・映像)の活用が必要なアプリケーション
  • 速度とコストのバランスを重視する大規模開発プロジェクト

GPT-4o mini

GPT-4o miniは、GPT-4oよりも知能とビジョン機能が少し劣るものの、高速で費用を抑えられる小型モデルです。

Model入力トークン入力トークン(Batch)キャッシュ済み入力トークン出力トークン出力トークン(Batch)
gpt-4o-mini$0.150$0.075$0.075$0.600$0.300
gpt-4o-mini-2024-07-18$0.150$0.075$0.075$0.600$0.300
gpt-4o-mini-audio-preview(テキスト)$0.150$0.600
gpt-4o-mini-audio-preview(音声)$10.000$20.000
gpt-4o-mini-audio-preview-2024-12-17(テキスト)$0.150$0.600
gpt-4o-mini-audio-preview-2024-12-17(音声)$10.000$20.000
※すべて100万トークンあたりの料金

GPT-4o miniはChatGPTの全プランで利用可能です。GPT-4o miniの利用には、以下のユースケースが考えられます。

  • 低コストでビジョン機能も必要なアプリケーション
  • APIコール数が多いサービスを運用するスタートアップや中小企業
  • 大規模モデルほどの性能は不要だが、一定以上の品質が欲しい場面

GPT-4o miniについては、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:【無料】ChatGPT-4o miniとは?特徴や他モデルとの違いを解説

OpenAI o1

OpenAI o1は論理的思考が可能なモデル(推論モデル)で、複雑なタスクに対応し、128Kのコンテキストを活かしたやり取りが可能です。

Model入力トークン入力トークン(Batch)キャッシュ済み入力トークン出力トークン出力トークン(Batch)
o1$15.00$7.50$7.50$60.00$30.00
o1-2024-12-17$15.00$7.50$7.50$60.00$30.00
o1-preview$15.00$7.50$7.50$60.00$30.00
o1-preview-2024-09-12$15.00$7.50$7.50$60.00$30.00
※すべて100万トークンあたりの料金

o1は現在はAPIのみ利用可能で、ChatGPTでは利用できません。o1の利用には、以下のユースケースが考えられます。

  • 高度な論理推論や複雑なデータ分析が必要な場面
  • 分野特化の専門性が高いQ&Aやレポート生成
  • コストよりも性能を重視した大規模研究開発

OpenAIのo1については以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
関連記事:OpenAI o1とは?6つの特徴や利用制限、GPT-4oとの違いを解説

o1 pro

o1-proは、o1シリーズの中でもより多くの計算資源を使用して深い推論を行う上位モデルです。推論精度を重視して設計されており、より複雑な質問や高度な思考が求められる場面で優れた回答を提供します。

Model入力トークン (1Mあたり)出力トークン (1Mあたり)
o1-pro$150.00$600.00

o1 proの価格は、他のモデルと比較して、圧倒的にコストが高いです。これは、o1 proに多くの計算資源を使うことと、それによる性能の高さを意味しています。

o1 proはChatGPT Proプランのみ利用可能な、最高性能モデルです。o1 proの利用には、以下のユースケースが考えられます。

  • 高度な推論や長文コンテキストが必要な分析・レポート生成
  • 画像を入力してテキスト出力を得るようなタスク(情報抽出、説明生成など)
  • 精度重視の問い合わせ対応や深い論理展開が求められるコンサルティング系AIアシスタント
  • コストより回答品質を優先したい高付加価値サービス

o1 proについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:o1 proとは?月3万円課金して仕事に役立つか調べてみた!

OpenAI o3-mini

OpenAI o3-miniは、コーディングや数学・科学分野に特化した推論モデルです。

o1-previewよりも圧倒的に低コストながら、性能は同等であるため、推論モデルを求めている方にはo3-miniが有力な選択肢になりえます。

Model入力トークン入力トークン(Batch)キャッシュ済み入力トークン出力トークン出力トークン(Batch)
o3-mini$1.10$0.55$0.55$4.40$2.20
o3-mini-2025-01-31$1.10$0.55$0.55$4.40$2.20
※すべて100万トークンあたりの料金

o3-miniは現在はAPIのみ利用可能で、ChatGPTでは利用できません。o3-miniの利用には、以下のユースケースが考えられます。

  • プログラミング支援(コード生成やバグ修正)
  • 数式処理や科学的計算の自動化
  • 構造化データの出力や外部ツールとの連携が必須のタスク

o3-miniの特徴や活用例については、以下の記事で詳しく解説しているため、使ってみたい方は参考にしてみてください。
関連記事:【無料でも利用可能】o3-miniがChatGPTに搭載!使い方や注目の性能は?

OpenAI o3

OpenAI o3 は OpenAI が提供する最強クラスの推論モデルで、コード生成・数学・科学・ビジョン解析まで幅広く高い性能を発揮します。

CodeforcesやSWE‑benchなどの難関ベンチマークで新しいSOTA(現時点で最高水準)を達成しており、画像や図表を含む複合的な課題にも深い論理思考で回答できます。

Model入力トークン入力トークン(Batch)キャッシュ済み入力トークン出力トークン出力トークン(Batch)
o3$10.00$5.00$2.50$40.00$20.00
※すべて100万トークンあたりの料金

o3はChatGPT PlusとChatGPT Proで利用可能です。o3の利用は、以下のユースケースが考えられます。

  • 複雑な数式や長い論証を伴う研究レポート生成・レビュー
  • 画像を含む STEM分野(理工・医療など)の深層解析、診断支援
  • エージェントの “頭脳” として使う マルチステップ計画やツール実行ワークフロー
  • 大規模コードベースの リファクタリング提案・自動修正

OpenAI o4-mini

OpenAI o4‑mini は o3 の推論能力を小型化し、高速・低コストで数理・コーディング・視覚タスクに強いモデルです。

AIME 2024/2025 などSTEM系ベンチマークでトップ水準を記録し、画像を交えた問題解決でも優れたコストパフォーマンスを発揮します。

Model入力トークン入力トークン(Batch)キャッシュ済み入力トークン出力トークン出力トークン(Batch)
o4‑mini$1.100$0.55$0.275$4.400$2.200

o4‑miniはChatGPTの全プランで利用可能です。o4‑miniの利用には、以下のユースケースが考えられます。

  • 対話型コーディングアシスタントや競技プログラミング学習ツール
  • 学習塾・EdTech 向けの 数学/物理チューター(図やグラフを扱う問題解説)
  • ビジョン機能を活かした データ可視化レポート生成・画像 QA ボット
  • コストを抑えて高頻度リクエストを捌く SaaS/スタートアップの推論 API バックエンド

o3とo4 miniについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:OpenAIから最も賢く高性能な「o3」「o4-mini」が登場!特徴や使い方を解説

Embedding models

Embedding(エンベッディング)モデルを使用すると、高度な検索、クラスタリング、トピックモデリング、分類機能を構築できます。

Model料金バッチ時料金
text-embedding-3-small$0.020$0.010
text-embedding-3-large$0.130$0.065
ada v2$0.100$0.050
※すべて100万トークンあたりの料金

EmbeddingモデルはAPIのみ利用可能で、ChatGPTでは使えません。

Embeddingモデルは、大規模なテキストデータを扱う必要があるデータサイエンティストや、情報検索システムの開発者におすすめです。また、自然言語処理の研究者にも適しています。

Fine-tuning models

Fine-tuning(ファインチューニング)モデルを使用すると、トレーニングデータを用いて独自のカスタムモデルを作成できます。

モデルをファインチューニングすると、そのモデルへのリクエストで使用するトークンに対してのみ課金されます。

Model入力トークン入力トークン(Batch)キャッシュ済み入力トークン出力トークン出力トークン(Batch)トレーニングトークン
gpt-4o-2024-08-06$3.750$1.875$1.875$15.000$7.500$25.000
gpt-4o-mini-2024-07-18$0.300$0.150$0.150$1.200$0.600$3.000
gpt-3.5-turbo$3.000$1.500$6.000$3.000$8.000
davinci-002$12.000$6.000$12.000$6.000$6.000
babbage-002$1.600$0.800$1.600$0.800$0.400

Fine-tuningモデルはAPIのみ利用可能で、ChatGPTでは使えません。

Fine-tuningモデルの利用には、以下のユースケースが考えられます。

  • 自社の専門ドキュメントを活用したドメイン特化型QA
  • 大量の文書を用いた業界特化のアシスタント開発
  • 汎用モデルの精度をさらに高めるニーズがあるサービス

Realtime API

低遅延のマルチモーダル・リアルタイム処理を実現するAPIです。音声合成や音声入出力が重要なアプリケーションに最適です。

Modelテキスト入力トークンキャッシュ済みテキスト入力テキスト出力トークン
gpt-4o-realtime-preview(テキスト)$5.00$2.50$20.00
gpt-4o-realtime-preview(音声)$40.00$2.50$80.00
gpt-4o-realtime-preview-2024-12-17(テキスト)$5.00$2.50$20.00
gpt-4o-realtime-preview-2024-12-17(音声)$40.00$2.50$80.00
gpt-4o-realtime-preview-2024-10-01(テキスト)$5.00$2.50$20.00
gpt-4o-realtime-preview-2024-10-01(音声)$100.00$20.00$200.00
gpt-4o-mini-realtime-preview(テキスト)$0.60$0.30$2.40
gpt-4o-mini-realtime-preview(音声)$10.00$0.30$20.00
gpt-4o-mini-realtime-preview-2024-12-17(テキスト)$0.60$0.30$2.40
gpt-4o-mini-realtime-preview-2024-12-17(音声)$10.00$0.30$20.00
※音声入力は1分あたり約6セント、音声出力は1分あたり約24セントが目安
※すべて100万トークンあたりの料金

Realtime APIはChatGPTにおいて「ボイスモード」と呼ばれる、ChatGPTと会話できるモードで利用されています。

Realtime APIの利用には、以下のユースケースが考えられます。

  • 同時通訳やリアルタイムの音声対話が求められるサービス
  • 低遅延が重要なチャットボットやカスタマーサポート
  • 音声とテキストを組み合わせたマルチモーダルアプリ

Assistants API

Assistants APIとツールを使用すると、開発者はアプリケーションにAIアシスタントを簡単に構築できます。

Assistant APIで使用されるトークンは、選択した言語モデルのトークンごとの入力/出力レートで課金されます。

ツール入力料金
Code Interpreter$0.03 / セッション
File Search$0.10 / GBベクトルストレージ / 日(1GB無料)

Assistants APIはAPIのみ利用可能で、ChatGPTでは使えません。

Assistants APIの利用には、以下のユースケースが考えられます。

  • 対話型アシスタントを自社アプリに導入したい場合
  • ツール連携を伴う高度なQ&Aサービス
  • 複数ステップの業務フローを自動化するボットの開発

画像モデル(Image models)

画像生成AIのDALL·E(ダリ)を直接アプリに組み込んで、新しいイメージやアートを生成および編集できます。

モデル品質解像度価格
DALL·E 3Standard1024×1024$0.040 / image
DALL·E 3Standard1024×1792, 1792×1024$0.080 / image
DALL·E 3HD1024×1024$0.080 / image
DALL·E 3HD1024×1792, 1792×1024$0.120 / image
DALL·E 21024×1024$0.020 / image
DALL·E 2512×512$0.018 / image
DALL·E 2256×256$0.016 / image

DALL·EはChatGPTの画像生成機能で利用可能です。

Image modelsの利用には、以下のユースケースが考えられます。

  • 広告バナーやSNS投稿などのクリエイティブ制作
  • コンセプトアートや試作イメージの迅速な生成
  • 大量の画像パターンを効率的に生み出すサービス

DALL•E 3については以下の記事で解説しているので、画像生成をしてみたい方は参考にしてみてください。
関連記事:DALL•E 3とは?他の生成AIとの違いや生成手順、料金、仕事での活用法を紹介

音声モデル(Audio models)

Whisperは、音声をテキストに文字起こしし、多くの言語を英語に翻訳できます。Text-to-speech(TTS)は、テキストを音声に変換できます。

モデル料金
Whisper$0.006 / 分(1秒未満は切り上げ)
音声合成(TTS)$15.000 / 100万文字
TTS HD$30.000 / 100万文字

Audio modelsはChatGPTにおいて音声認識で主に利用されています。

Audio modelsは、音声認識や音声合成機能を必要とするアプリケーションを開発する企業や開発者におすすめです。

また、ポッドキャストや動画コンテンツのトランスクリプションを生成したいクリエイターにも適しています。

ChatGPTのボイスモードについては以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:【実演あり】ChatGPTの新機能「ボイスモード」とは?利用可能になる時期や活用例を解説

その他のモデル

GPT-4やGPT-3.5など、従来モデルや用途特化モデルも継続的にサポートされています。要件・予算に合わせて最適なモデルを選ぶことができます。

Model入力トークン出力トークン
o1-mini-2024-09-12$1.10$4.40
chatgpt-4o-latest$5.00$15.00
gpt-4-turbo$10.00$30.00
gpt-4$30.00$60.00
gpt-3.5-turbo-0125$0.50$1.50
gpt-3.5-turbo-1106$1.00$2.00
davinci-002$2.00$2.00
babbage-002$0.40$0.40
※すべて100万トークンあたりの料金

これらの古いモデルは、特定のユースケースや要件に適している場合があります。また、予算が限られている個人開発者やスタートアップにとって、コスト効率の高い選択肢となる可能性があります。

ChatGPTと他のAIモデルの料金の違い

ChatGPTとその他の生成AIの料金を比較してみましょう。

  • Gemini
  • Claude
  • Llama

本章では、開発の際に利用するAPI料金と、個人で契約してChatGPTのように利用する料金を紹介します。

Gemini

Geminiのロゴ画像
出典:Google公式

Geminiは、Googleサービスと連携できたり、動画や音声を高精度で読み込めたりする点が特徴の、Googleが開発したAIモデルです。

ここでは、Gemini 2.0 FlashをはじめとしたAPI料金について紹介します。

モデル / プラン入力出力コンテキストストレージ備考
Gemini 2.0 Flash (無料枠)無料
(テキスト / 画像 / 動画 / 音声)
無料無料(1時間あたり最大 100万トークン)
*2025年3月31日まで
Google AI Studioで試用可能。レート制限の緩和あり。
Gemini 2.0 Flash (有料枠)– テキスト / 画像 / 動画:$0.10
– 音声:$0.70
*100万トークンあたり
$0.40/100万トークン1時間あたり 1,000,000 トークンにつき $1.00
*2025年3月31日まで
無料枠よりレート制限が大幅に緩和。追加機能・異なるデータ処理が利用可能。
Gemini 2.0 Flash-Lite (無料枠)無料無料*2025年3月31日まで無料大規模使用向けに最適化された小型モデル。Google AI Studioで試用可能。
Gemini 2.0 Flash-Lite (有料枠)$0.075/100万トークン$0.30/100万トークン*2025年3月31日まで無料無料枠よりもレート制限の引き上げや追加機能などが提供される有料プラン。
Imagen 3 (有料枠)– (入力費用なし、画像生成のみ)1枚あたり $0.03。最先端の画像生成モデル。無料枠なし、有料階層で利用可能。
GPT-4o(比較用)$1.25〜2.5$5.0〜10.0
※予告なく無料枠が変更になることがあります

Gemini 2.0 Flashシリーズは、OpenAIの多くのモデルと比較して入力・出力ともに安価な価格設定です。特に、Gemini 2.0 Flashは1 時間あたり最大 1,000,000 トークンまでAPI利用料が無料なのが魅力です。

また、Gemini 2.0 FlashはGeminiプラットフォーム、もしくはGoogle AI StudioでChatGPTのように手軽に使えます。

さらに、上記プラットフォームでは、APIでは提供されていないGemini 2.0 ProやGemini 2.0 Flash Thinkingといったプレビュー版のモデルも使用できます。

気になる方は、Gemini、もしくはGoogle AI Studioにアクセスしてみましょう。

「AIに仕事を奪われると聞いて将来が不安…」そんな方に向けて、SHIFT AIでは無料メール講座を提供しています。

この講座では、5日間の短期集中でAIの基礎知識や実用スキルを網羅できます。

また、数百〜数千種類あるAIツールから、本当に使えるAIのみを厳選して紹介している「AIツール図鑑」も、講座内で配布しています。

初心者から脱却して、AIを味方にする第一歩を踏み出してみてください。

5日間限定の無料メール講座

Claude

Claudeの公式サイトトップ画像
出典:Anthoropic公式

Claudeは、Anthropic社が提供するAIモデルです。

Claudeには、Haiku、Sonnet、Opusの3つのバージョンがあり、それぞれ異なる価格設定です。

モデル入力出力
Claude 3.7 Sonnet$3$15
Claude 3 Opus$15$75
Claude 3.5 Haiku$0.8$4
GPT-4o(比較用)$1.25〜2.5$5.0〜10.0
※すべて100万トークンあたりの料金

ClaudeのHaikuモデルは、GPT-4oと比較して入力・出力ともに非常に安価な価格設定です。一方、最も強力なSonnetモデルは、GPT-4oよりも高価になります。

予算と要求される性能に応じて、適切なモデルを選択しましょう。

APIを使わない場合、Claudeは無料でSonnetモデルを使用できます。有料版(月20ドル)に登録すれば、3.5Opus・Haikuも使用可能になり、Claude 3.7 Sonnetの回数制限も大幅に緩和されます。

使用したい方は、公式サイトからアカウント登録をしてみましょう。

Llama

Llamaの紹介画像
出典:Meta公式サイト

Llamaは、Meta社が提供するAIモデルで、llama3.1〜3.3の3つのバージョンがあり、それぞれ「オープンソース(無償)としてモデルを配布」するというスタンスで、商用利用・研究利用ともにライセンスに沿った形で利用が可能になります。

モデル入力※出力※
llama3.1-405B無料無料
llama3.1-8b無料無料
Llama 3.2-1B/3B無料無料
Llama 3.2-11B/90B無料無料
Llama 3.3-70B無料無料
GPT-4o$5.00$15.00
※100万トークンあたり

Llamaの特徴は、なんといってもオープンソースであることです。そのため、多くの開発者にとって、Llamaはコストパフォーマンスに優れた選択肢となるでしょう。

また、オープンソースであるため、カスタマイズの自由度も高く、様々なユースケースに適用できると考えられます。

ただし、性能面を考慮する場合は、GPTやo3、Gemini、Claudeといった選択肢が有力になる場合があります。

何を目的としてAIを使うのかを明確にして、最適なモデルを選びましょう。

ChatGPTを無料で使う方法

ChatGPTは無料ユーザーに解放されているとはいえ、回数制限が有料ユーザーよりも厳しく設定されています。

そこで、ChatGPT無料版よりも、回数制限が緩かったり、多くのモデルを使えたりする方法を2つ紹介します。

  • Copilot
  • 天秤AI

それぞれのサービスについて、詳しく解説します。

Copilot

2025年5月時のCopilotの画面
Copilotを使用している様子

CopilotはMicrosoftが提供する生成AIツールであり、無料でGPT-4oを利用できます。

さらに、Deep Thinkという、OpenAIのo1を使った推論も無料で行えます。

1回のチャットルームで30回の回数制限があるものの、ChatGPTの無料版の制限よりは緩和されています。

また、ChatGPT無料版では回数制限が厳しい画像生成も、Copilotでは制限が緩く、クリエイティブな業務も対応できます。

高性能の生成AIを無料で試したい方は、Copilotを利用してみてください。

天秤AI

天秤AIは、さまざまなプロンプトやGPTsをまとめている、GMO運営のポータルサイトで使えるAIサービスです。教えてAIでは最大6種類まで同時に生成AIを動かせるサービスを提供しており、そこでGPT-4oやo1を無料で利用できます。

天秤AIでは、GPT-4o miniとGemini 1.5 Flashを無料かつ無制限で利用でき、o1やClaude 3.7 SonnetやGemini 2.0 Flashなど、その他高性能の生成AIも数回無料で使えます。

最大6種類まで同時に生成AIを使えるため、好みの回答をピックアップして使えます。また、ひとつの生成AIが間違った情報を出力しても、他の生成AIが正解を出力している場合があるため、ハルシネーション※防止にも役立ちます。
※生成AIが嘘をつく現象

天秤AIを使っている画像

ChatGPTやGemini、Claudeのどれを選べばいいか悩んでしまう方は、まずは天秤AIでさまざまなモデルを試してみるとよいでしょう。

天秤AIを使ってみたい方は、こちらからアクセスしてみてください。

ChatGPTの料金を知ってニーズに合った活用を

ChatGPTの高性能モデルであるGPT-4やo1は、もともと有料ユーザーしか利用できませんでした。しかし、AIモデルが進化するにつれて、無料ユーザーでも手軽にさまざまなモデル使えるようになっています。

本記事を参考にして、自分のニーズに合った価格でChatGPTを使ってみてください。手軽に高性能な生成AIを使いたい方は無料のChatGPT、より多く対話したり、機能を使ったりしたい方は有料にするとよいでしょう。

また、OpenAIのAIモデルはAPI料金に関しても利便性・コスト面が向上しています。アプリ開発者やチャットボットを導入したい企業などにとっても、どんどん使いやすくなっています。

AIを活用して、「収入を増やしたり、面倒な作業から解放されたい」と思いませんか?

でも、「AIの勉強は大変そう」と二の足を踏んでいる方も多いでしょう。

SHIFT AIが提供する『初心者のための無料メール講座』なら、以下の内容について短期間で学ぶことができます。

  • ゼロから始めるAIの基礎
  • AI活用による副業スタートの具体的な流れ
  • 仕事の効率を劇的に改善する方法

講座を受けた後は、AIを自然に日常に取り入れ、毎日の仕事や生活が劇的にラクになっているでしょう。

また、数百〜数千種類あるAIツールから、本当に使えるAIのみを厳選して紹介している「AIツール図鑑」も、講座内で配布しています。

5日後の自分のために、今すぐメルマガでAI学習を始めてみませんか?

5日間限定の無料メール講座

記事を書いた人

SHIFT AI TIMES編集長

大城一輝

フリーランスとしてライター、ディレクター、生成AIコンサルタントとして活動している。AI活用の講師も多数経験。
SHIFT AIではオウンドメディア(SHIFT AI TIMES)の編集長を担当。
また、SHIFT AIのモデレーターとしてコミュニティ運営や講師にも携わっている。
G検定・生成AIパスポート・Generative AI Test合格(その他、簿記3級、FP3級など取得)
Google AI Essentials修了
ノーコード生成AIツール「Create.xyz」公式アンバサダー
Xはこちら
LinkedInはこちら