AIフリーランスは稼げる?単価を決める4つの要素と稼げない原因を解説
AI関連のフリーランス案件を調べて、月20万円の案件と月220万円の案件が同じ一覧に並んでいて戸惑いませんか。
単価の差を決めているのは上流度・商流の深さ・稼働率・専門領域の4つで、スキルの高さではありません。知らないままだと、手取りが数十万円低い案件を相場だと思って受け続けます。
本記事では、AI案件の単価が月20万円から220万円まで開く理由を4つの要素に分解します。実装できない場合の選択肢や、機密データを扱うときの確認事項も解説します。
読み終えれば、いまの自分が取れる案件のレンジと、そこから単価を上げる順路を数字で見通せるようになります。まずはAI案件が2種類に分かれることから確認していきましょう。

監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
ただし、単価の決まり方が分かっても、任せられる工程が増えなければ稼働は埋まったままです。
AIエージェントを学べる無料セミナーでは、AIに作業を任せる実演と、収入を増やした会員の事例を紹介しています。
稼働を増やさずに単価を上げたい方は、下のボタンから、セミナーの詳細をご確認ください。
AIフリーランスの案件は2種類
AIフリーランスとは、企業のAI活用に関わる業務を業務委託で請け負って生計を立てる個人で、案件は次の2種類に分かれます。
- 実装型:自分でAIのモデルやシステムを作る
- 活用支援型:AIの使い方を設計して現場に定着させる
実装型はコードを書ける前提ですが、活用支援型は必ずしもコードを書けることを求められません。
なお本記事は案件を受注して働く側の話です。自分の商品を作って売るAI起業の始め方と収益モデルは、下の記事で解説しています。
実装型:生成AIを組み込んだシステムを開発する
実装型が担うのは、機械学習モデルの構築や、生成AIを組み込んだアプリ開発といった「作る」仕事です。
実際の募集では、次のような名称で案件が並んでいます。
- LLM(大規模言語モデル)ソリューションの開発
- 画像認識アルゴリズムの評価
- 異常検知モデルの実装とチューニング
- データ基盤の構築とMLOps(機械学習を安定して動かし続ける仕組み)の整備
求められるのはPythonとSQLに加えて、AWSやGCPといったクラウド環境の知識です。
エージェント経由の案件はPythonの実務経験3年以上が参画の目安とされ、未経験からの直接受注は現実的ではありません。
出典:フリコン
検索でよく見かけるRAG(検索拡張生成)やAIエージェントの開発も、この系統です。技術の名前は新しくても土台は従来の開発と地続きで、いまの開発経験はそのまま応募材料になります。
活用支援型:AIコンサルとして導入と業務設計を支援する
活用支援型は、クライアントの業務のどこにAIを入れるかを決めて、定着まで支援する仕事です。該当するのは次のような案件です。
- AI導入のPMO(プロジェクト管理を支援する役割)
- 生成AIツールの導入支援
- 業務自動化の構築
- 社内向けのAI研修
業務自動化では、次のようなノーコードのツールが実際に使われています。
- n8n(エヌエイトエヌ)
- Zapier
- Claude Code
- Codex
つまりコードを書かずに受注できる領域が実在します。実務で問われるのはAIの技術知識よりも、業務の課題を切り出して手順に落とす力です。
SHIFT AIの受講生にも、この領域で事業を伸ばした方がいます。中小・零細企業の補助金申請支援を手がける、渡邉数馬(わたなべ かずま)さんです。

ヒアリングで聞き取った言語化されていない企業情報をAIに読み込ませ、データ収集と業界分析、資料作成に使っています。成果は次のとおりです。
- 初回訪問から資料完成までの作業時間が4分の1から5分の1に短縮
- 月に扱う案件数は70件から80件
- 社員11名全員がAIを活用する体制へ移行
- AI未経験だった55歳の社員が初めて補助金の採択を実現
- 月収は175万円増加
個人の成果ではありますが、AIを業務に埋め込んだ先の到達点がわかる数字です。
「人にしかできない価値は、確かにあります」という言葉どおり、任せる範囲を決める判断が仕事になります。
出典:零細企業支援で見つけたAIコンサルの真価 Vol.14
業務を整理できる力そのものが受注の材料になります。AIコンサルタントの仕事内容と年収相場は、下の記事で解説しています。
AIフリーランスの単価は月20万円から220万円まで開く
AI関連のフリーランス案件の単価は月20万円から220万円まで開きます。案件データベースの集計では平均が月93万円で、年間の売上に換算すると1,000万円台です。

会社員のAIエンジニアの年収と比べれば高い水準です。
ただしこれは経費と社会保険の自己負担を引く前の売上で、かつ週5日フルコミットの常駐案件が大半を占める結果でもあります。
| 案件の内容 | 単価(月額) | 稼働形態 | 必要なスキル |
|---|---|---|---|
| LLMソリューションの開発 | 100〜198万円 | 常駐・一部リモート | Python・LLM |
| AI組織設計 | 160〜220万円 | 稼働率100% | AI戦略・組織設計 |
| AI事業戦略の策定 | 150〜200万円 | 稼働率60〜100% | AI戦略・事業開発 |
| 生成AIツールの導入支援 | 120〜180万円 | 稼働率50〜80% | 生成AI活用・業務設計 |
| 生成AIの実証実験(PoC) | 190〜200万円 | フルリモート | Python・生成AI |
| AI導入支援のPMOサポート | 55〜65万円 | 一部リモート | PMO・業務設計 |
| Difyを使った業務自動化 | 20〜40万円 | 週2〜3日 | ノーコード・業務設計 |
型別の2つのレンジと、実際に到達できる3段を順に見ていきます。
実装型の単価:月50万円から170万円
実装型の単価は経験年数と比例しやすい傾向があります。
- 経験3年未満:月50万円から70万円
- 経験3年から5年:月70万円から90万円
- 経験5年以上:月90万円から120万円超
生成AIやLLMの実務経験があると、ここに月10万円から30万円が上乗せされます。上限側は月198万円の案件も実在します。
出典:フリコン・レバテックフリーランス(2026年8月20日時点)
会社員の年収と比べるなら、稼働率と経費、社会保険の自己負担を差し引いた数字で見てください。手取りで並べれば、独立して収入が増える経験年数帯がわかります。
会社員のAIエンジニアの年収相場と上げ方は、下の記事で解説しています。
活用支援型の単価:月20万円から220万円
活用支援型はレンジが実装型より広くなります。案件の種類ごとに、単価はおおよそ次の水準です。
- 業務自動化のスポット案件:月20万円から50万円
- AI導入のPMO・AIプロジェクトのPM:月80万円から130万円
- AI事業戦略の策定・AI組織設計:月150万円から220万円
注目すべきは上位帯の位置です。同じエージェントの案件表では、実装系より上流の企画・戦略のほうに高い単価が付いています。
実装より企画・戦略のほうが単価が高いケースがあるのです。つまりコードを書けることが単価の上限を決めているのではありません。
ただし上位帯は誰でも到達できる水準ではないため、次で到達条件を確認します。
単価帯:入口帯20万円から上位帯220万円までの3段
上位帯の募集要件を読むと、対象が明記されています。戦略・総合・ITコンサルファームの出身者や、事業会社のCTO・AI部門の出身者です。
出典:コンサルフリー for 生成AI(2026年8月20日時点)
月200万円台はコンサルファーム出身者の水準であり、AIを使い始めた段階から数ヶ月で届くレンジではありません。現実的な出発点は入口帯です。
- 入口帯:月20万円から50万円(業務自動化のスポット案件・週1日から2日)
- 中位帯:月80万円から130万円(AI導入のPMO・AIプロジェクトのPM)
- 上位帯:月150万円から220万円(AI事業戦略・AI組織設計。コンサルファーム出身が前提)
入口帯で実績を作り、中位帯へ上げる順路が基本です。IT系企業の法人営業から独立したタケダ梨花(たけだ りんか)さんは、その順路をたどっています。

- 文系出身でAIの知識ゼロから、2024年2月にSHIFT AIへ入会
- 最初のAIライティング案件は時給20円程度で失敗
- 勉強会を自ら企画・開催し、助言をきっかけにAIコンサルタントと名乗る
- 1年余りで会社員時代の月20万円から月60万円前後へ
いまは企業のAI導入支援とAI講師業を手がけ、個人秘書も雇っています。「文系出身の私だからこそ、AI初心者にとっての翻訳者でありたい」と語っています。
個人の成果ではありますが、実装から入らないルートが機能する実例です。どの段にいるかを先に決めれば、狙う案件の絞り込みが楽になります。
出典:実績者インタビューVol.10(SHIFT AI)
AIフリーランスの単価差を決める4つの要素
同じスキルでも案件によって単価が数十万円変わるのは、上流度・商流の深さ・稼働率・専門領域の4つが効いているからです。

この4つは自分で動かせるものと、案件を選ぶ時点で決まってしまうものに分かれます。
上流度:決める側に回るほど単価が上がる
4つのうち最も単価を動かすのが上流度です。同じエージェントの案件表を並べると、次の順になります。
出典:コンサルフリー for 生成AI(2026年8月20日時点)
- AIソリューションの設計・開発:月100万円から170万円
- AI事業戦略の策定:月150万円から200万円
- AI組織設計:月160万円から220万円
作る側より決める側に回るほど単価が上がる構造です。上流ポジションでの参画は、複数のフリーランスエージェントが高単価案件の共通条件に挙げています。
実装から入った人が単価を上げる順路も、上流工程の経験を積む方向です。モデル実装から応用開発とMLOps、さらに要件定義や企画へと担当範囲を広げていく積み方になります。

公務員を25年務めたあと、2024年11月に経営コンサルタントとして独立した木田貴志(きだ たかし)さんもいます。中小企業の一人社長を、次の仕事で支えています。
- 補助金の申請書類作成
- 契約書のリスク分析
- 資料作成と調査分析
- 業務効率化の支援
ChatGPTに公募要領と経営者の略歴を読み込ませ、申請書のストーリーを作る使い方です。実装の経験がなくても決める側に回れます。
出典:実績者インタビューVol.11
商流の深さ:元請けからエージェントを何段挟むかで手取りが変わる
同じ業務でも、元請けから何社を経由するかで手元に残る額が変わります。
エージェントの中には仲介手数料を最小限にしていると明言し、平均月額185万円を掲げるところもあります。
出典:コンサルフリー for 生成AI(2026年8月20日時点)
逆に多重下請けの案件では、同じ稼働でも単価が下がります。案件を見るときは次の2点を確認してください。
- 発注元が事業会社そのものなのか
- 元請けから自分までに何社が入るのか
手数料率を公開していないエージェントは多くあります。提示単価とクライアント側の予算の差は質問して確かめましょう。
確かめるだけで、同じ稼働のまま手取りが数十万円変わることもあります。
稼働率:週何日入るかで月額が動く
単価の絶対額は、稼働率とセットで見る必要があります。実案件では稼働率50%から100%の幅で募集されています。
出典:コンサルフリー for 生成AI(2026年8月20日時点)
- 稼働率60%から100%:AI事業戦略の策定で月150万円から200万円
- 稼働率100%:AI組織設計で月160万円から220万円
- 稼働率50%から80%:生成AIツールの導入支援で月120万円から180万円
募集の多くは週5日の常駐ですが、週3日や週2日で入れる案件も並行して募集されています。
月額の大きさだけを比べると、時間あたりの単価を見落とします。たとえば週5日で月120万円の案件と週3日で月90万円の案件では、日額換算で後者が上回ります。
案件を比べるときは、月額を稼働日数で割った数字を必ず並べてください。並べ直すだけで、同じ稼働でも手取りの多い案件が見つかります。
専門領域:業界の知識があると単価が上がる
AIのスキルが同じでも、扱う領域で単価が変わります。自然言語処理、画像認識、金融やトレーディングのAIといった専門性の高い領域は高単価になりやすい傾向です。
出典:Relance
業界別に見ると、平均を上回るのは次の領域です。
出典:フリーランスHub(2026年8月20日時点)
- 業務系アプリ:平均116.7万円
- 損害保険:平均109.5万円
- 商社:平均109.3万円
実案件でも、製造業のマニュアルのRAG化や医療のドキュメント自動化といった業界固有の課題が並びます。
AIの技術力より、その業界の業務を知っていることが差になる場面があります。前職の業界知識は、AIフリーランスとして最初に売れる資産です。
ここから先で差がつくのは、どこまでAIに任せるかの線引きです。
指示を出すたびに自分が確認するのか、目的だけ伝えて任せきるのかで、手元に残る時間が変わります。
SHIFT AIのAIエージェントを学べる無料セミナーでは、その線引きの考え方を実演を交えて解説し、任せた先で副業や収入を変えた会員の事例も紹介しています。下のボタンから詳細をご確認ください。
スキルゼロから始められる!
無料AIセミナーに参加するAI活用で納品を速くしても報酬が増えない時の対処法
AIで作業が速くなっても、報酬が稼働時間や工数で決まる契約だと、速くなった分だけ請求額が減ります。

効率化した本人が損をする構造なので、契約の形と商品の売り方を組み替えます。
時間払いか成果払いかを確認する
まず自分の案件がどちらの建て方で払われているかを確認します。準委任(成果物の完成ではなく業務の遂行に対して報酬を払う契約)や時間精算では、投下した時間に報酬が払われます。
3時間の作業が1時間で終われば、請求も3分の1です。稼働時間が決まっている常駐案件でも、空いた時間に別の作業を積まれれば実質の時間単価は変わりません。
請負(成果物の完成に対して報酬を払う契約)や成果物単位なら、速く仕上げた分は自分の時間として残ります。判別に必要な情報は2つです。
- 契約書の報酬条項(時間単価か、成果物ごとの金額か)
- 稼働報告の単位(工数を報告するのか、納品物を報告するのか)
どちら側かを先に知れば、次の更新交渉で何を変えるべきかが1つに絞れます。
固定報酬とパッケージ化に組み替える
効率化の利益を自分に残すには、報酬を成果物や成果に紐づけます。組み替え先は次の3つです。
- 成果物単位(1件いくら)
- パッケージ(月額いくらで◯本まで)
- 成果報酬(売上や削減時間に連動)
時間で払われる形から離れれば、削減した時間を新規案件の営業に回せます。AIで工程を圧縮した実績があるなら、納期の短さそのものを提案の価値にできます。
「同じ内容を半分の期間で納品できる」という提示は、時間単価の話をせずに単価を上げる材料です。
契約更新のタイミングが交渉の機会です。成果ベースに移せば、AIで短縮した時間がそのまま次の案件の枠になります。
稼働率を下げて単価を上げる
月額の大きい常駐案件を週5日で1本受けるより、稼働率を下げた案件を組み合わせたほうが手取りが増える場合があります。
週1日で月25万円や月40万円という実例があり、このような案件を複数本持てば同じ月額でもクライアントが分散します。
出典:BIGDATA NAVI(2026年8月20日時点)
稼働を分散すると次の効果があります。
- 1社の契約終了で収入がゼロにならない
- 空いた枠を単価の高い案件に入れ替えられる
- 交渉が決裂しても代わりの収入源が残る
稼働率は単価だけでなく、事業の安定性を決める変数です。まずは現在の稼働のうち1日分を空けて、営業と新規案件の獲得に充ててみましょう。
ただし、報酬の形を組み替える交渉は、自分の案件で試して結果を見るしかありません。
無料のオンラインセミナーでは、AIに作業を任せる進め方と、収入を変えた会員の事例を紹介しています。下のボタンから詳細をご確認ください。
スキルゼロから始められる!
無料AIセミナーに参加するAIフリーランスが契約違反を避けるために確認する4つのこと
クライアントの資料や顧客データを生成AIで扱う作業は、情報漏洩と契約違反が同時に起きうる場面です。

どれか1つが欠けると、残りを整えても実務では使えない状態になります。
業務委託契約とNDAでAI利用の可否を確認する
最初に見るのは契約書です。業務委託契約やNDA(秘密保持契約)に、第三者への情報提供の禁止や再委託の制限が書かれていることがあります。
生成AIへの入力が、この条項に触れる場合があります。契約にAIの記載がないケースも多く、その場合は使う前にクライアントへ確認して記録を残してください。
案件によっては、契約書で生成AI利用の事前開示を求められることもあります。禁止されている場合は、AIに入れずに済む工程に用途を限定します。
- 自分の過去の成果物を素材にした下書きの作成
- 公開情報だけを使ったリサーチ
- クライアント情報を含まない汎用的な文章の整形
「使えないから諦める」ではなく「使える範囲を先に決める」ほうが、案件を失わずにAIを使い続けられます。
個人向けと法人向けの入力データの扱いを確認する
同じサービスでも、契約プランで入力データの扱いが変わります。
個人向けのプランでは学習に使われる設定が既定のものがあり、法人向けやAPIでは既定で使われない設計です。主要なサービスの公式説明を整理します。
| サービス | 個人向けプラン | 法人向け・API |
|---|---|---|
| ChatGPT | 設定でモデル改善への利用をオフにできる | Business(旧Team)・Enterprise・Edu・APIは既定で入力と出力を学習に使わない |
| Claude | Free・Pro・Maxは学習に使うかを選択できる。許可すると保持5年、許可しなければ30日 | Claude for WorkとAPIは学習に使わない。APIは申請すればゼロデータ保持も選べる |
| Gemini | Geminiアプリの入力はGoogleのサービスと機械学習技術の改善に使われる | Gemini Enterprise Agent Platformはゼロデータ保持を選べる |
出典:OpenAI公式・Anthropic公式・Anthropic公式ドキュメント・Google公式・Google Cloud公式(2026年8月20日時点)
プランの仕様は変わります。案件で使う前に、公式ページで自分の契約内容を確認してください。
有料の個人向けプランでも既定の設定が変わらないサービスがあります。法人向けかAPIかを基準に選べば、確認の手間そのものを減らせます。
会社名と金額を仮名化してから入力する
プランを整えても、入れる情報そのものを絞ります。会社名・担当者名・住所・取引金額・製品名は、A社を甲、B社を乙とするように仮名へ置き換えてから入力します。
そもそも入力してはいけない情報もあります。
- 契約書の全文
- 未公表の財務情報
- 個人情報
- NDAで第三者への利用が制限されている情報
学習に使われないプランと、マスキング、自分の運用ルールの3つが揃って初めて、実務で使える状態になります。
仮名の対応表は案件ごとにメモを分けて管理しましょう。複数の案件を並行していると、置き換えた固有名詞が混ざって別のクライアントの情報を渡す事故が起きます。
AI生成物の著作権の扱いを確認する
生成物をそのまま納品する場面では、著作権を確認します。
文化庁は2024年3月に「AIと著作権に関する考え方について」、同年7月に「AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス」を公表しています。
ただしこれらは法的な拘束力のない「考え方」であり、判例が蓄積されていない領域です。断定できる基準がないことを前提に、実務では次の運用に落ちます。
- 既存の作品に似た生成物は避ける
- コードならライセンスの混入を確認する
- AIを使った旨をクライアントに伝えるかを契約で決めておく
判断に迷う案件では、契約で取り扱いを決めるか専門家に確認してください。先に線を引いておけば、納品後に権利の話で止まる事態を避けられます。
AIフリーランスが稼げなくなる4つのパターン
AI案件で稼げなくなるのは、スキルが足りないからではなく案件の受け方に原因があることが多いです。

いずれも案件を選ぶ段階と探す段階で避けられます。
単一のクライアントに依存して稼働率を埋めてしまう
月額の大きい常駐案件1本で稼働を100%埋めると、その契約が終わった月に収入がゼロになります。契約期間は3ヶ月から6ヶ月が一般的で、更新されない可能性は常にあります。
出典:フリコン
稼働を埋めている間は営業していないため、次が決まるまでの空白が長くなりがちです。独立前に生活費の3ヶ月から6ヶ月分を確保することは、独立支援の各サイトが共通して勧めています。
ただし資金の確保は時間を買うだけの対策です。稼働を空ける打ち手そのものは前の見出しで扱ったとおりで、ここでは資金だけでは解決しない点を押さえてください。
商流の深い案件を相場だと思って受け続けてしまう
最初に提示された単価を相場だと思い込むと、多重下請けの案件に入り続けることになります。入手経路によって商流の深さと単価レンジが違うためです。
経路は大きく次の3つに分かれます。それぞれの探し方は別の記事で詳しく扱っています。
- エージェント
- クラウドソーシング
- 直請け
クラウドソーシング上には1件1,000円から2,000円という案件も並びます。単価の妥当性をAIで判定して表示するプラットフォームもあります。
出典:ランサーズ(2026年8月20日時点)
安すぎる案件を実績づくりのつもりで続けると、単価を上げる交渉の材料が増えません。実績は「安く受けた回数」ではなく「解決した課題の大きさ」で積んでください。
生成AIの実証実験(PoC)で終わる案件ばかりを受けてしまう
生成AIの案件には、検証だけで終わって本番の運用まで進まないものがあります。検証の段階で終わる案件を続けると、契約期間が短く更新もされないため収入が安定しません。
長期の運用と改善まで含む案件は、エージェント側も高単価の条件に挙げています。実装だけでなく定着や改善まで請けられる立ち位置にいるほうが、契約は継続しやすくなります。
出典:Relance
案件を選ぶ段階で、検証の後に運用フェーズがあるかを確認してください。「PoCが成功したら次はどうしますか」と聞けば、社内で予算が続くかどうかの温度感がわかります。
自分が対象に入る案件の母数を確かめずに応募してしまう
案件票には、解説記事では書かれない条件が載っています。実際の募集要項には、次のような記載があります。
- 年齢は40代まで
- 日本国籍であること
- 地方在住の方はご遠慮いただいております
スキルが合っていても、応募の段階で対象外になります。案件の分布にも偏りがあり、東京都に1,065件が集中する一方で次に多い神奈川県は40件です。
出典:フリーランスHub(2026年8月20日時点)
地方在住でフルリモートを前提にする場合は、候補がかなり絞られます。単価の高い案件を探す前に、自分が対象に入る案件が何件あるのかを数えてください。
先に母数を数えておけば、条件を1つ緩めるだけで候補が何倍にも増えると気づけます。
候補の母数を増やすには、探す場所そのものを広げる手もあります。AI案件の種類と報酬相場、募集を探せる場所は以下の記事で解説しています。
AIフリーランスに関するよくある質問
AIフリーランスに関する質問は以下の7つです。
- 未経験でもAI案件に応募できますか
- AIは独学で学べますか
- Pythonしか書けなくてもAI案件は取れますか
- AI案件だけで月30万円を稼ぐにはどうすればいいですか
- AIに奪われにくいAIフリーランスの立ち位置はどこですか
- AIを使った副業案件もありますか
- 独立前に何を準備すればいいですか
質問に対する回答を確認して、案件選びと独立の判断の参考にしてみてください。
未経験でもAI案件に応募できますか?
実装型はPythonの実務経験3年以上が目安とされ、未経験からの直接受注は難しいのが実情です。
ただし、未経験に近い状態から入る経路はあります。
- 「実務経験が浅い方OK」の絞り込みを持つエージェントに登録する
出典:レバテックフリーランス - 活用支援型のスポット案件に応募する。実務経験の年数より業務を整理できるかで判断されることがある
- 前職の業務をAIで置き換えた記録を作り、提案材料にする
未経験の方は上記を参考に、AI案件に応募してみましょう。
AIは独学で学べますか?
基礎的なツールの使い方は、公式ドキュメントと無料の教材で独学できます。一方で案件として請けるには「自分の業務でこう使った」という実例が必要です。
独学だけでは検証する相手がいない点が詰まりやすくなります。実務の型を短期間で掴む手段として、講座やセミナーで収益モデルごと学ぶ方法もあります。
単価の付け方や提案の順序は、独学の教材には載っていない領域です。独学で始めるなら、まず前職の業務を1つ選んでAIで置き換えてみてください。
Pythonしか書けなくてもAI案件は取れますか?
取れます。AI案件で最も募集が多い言語はPythonで、案件数の集計では1,000件以上がPythonを要件に挙げています。
出典:フリーランスHub・フリーランススタート(2026年8月20日時点)
ただし単価を上げる段階では、クラウド環境やMLOpsの知識、要件定義などの上流工程の経験が求められます。Pythonだけで入って、案件の中で上流に広げていく順路です。
次に足すならSQLとクラウドです。案件票ではPythonと並んでSQLが挙がっており、AWSやGCPの経験があると応募できる案件の母数が増えます。
出典:フリコン
AI案件だけで月30万円を稼ぐにはどうすればいいですか?
月30万円は週2日から3日の稼働で届くレンジです。週2日から3日のAI案件の相場は月60万円前後という集計があり、常駐でフルコミットしなくても到達できます。
出典:AI drops
いきなり週5日の案件を狙う必要はありません。具体的な単価の実例と稼働率の設計は、記事前半の「AI案件の単価は月20万円から220万円まで開く」で扱っています。
月30万円を稼働日数で割ると、必要な日額の目安が出ます。週2日なら月の稼働は約8.6日で、1日あたり約3万5,000円です。
AIに奪われにくいAIフリーランスの立ち位置はどこですか?
AIで置き換わりやすいのは、指示された内容をそのまま作る工程です。逆に残りやすいのは、何を作るべきかを決める工程と、クライアントの業務に合わせて調整する工程です。
実際にAIで発注が減っている領域では、作風に需要のある人とAIを使う側に回った人が残るという指摘があります。つまり作業の速さではなく、判断の部分を持っているかで分かれます。
AIに奪われない仕事の共通点とランキングは、こちらの記事で解説しています。
AIを使った副業案件もありますか?
あります。クラウドソーシングやスポット型の案件には、週1日から2日の稼働で受けられる募集が並びます。副業から始めて実績を作る順路は、案件紹介各社も勧めています。
会社員のうちに1件でも受注しておくと、独立時の空白期間を短くできます。なお会社員のまま受注する場合は、勤務先の就業規則で副業の可否を先に確認してください。
本記事は独立して受注し続ける前提です。会社員のままできるAI副業の種類と始め方は、こちらの記事で解説しています。
独立前に何を準備すればいいですか?
受注見込みの案件を2本から3本確保してから辞めるのが定石です。加えて開業届と青色申告の手続き、健康保険と年金の切り替えが必要になります。
順番としては、受注の見込みを固めてから手続きに入るのが安全です。請求書のひな形と入金サイクルの確認も、初回の受注までに済ませておきましょう。
月末締め翌々月末払い(60日サイト)の契約もあり、資金が先に減ります。開業届の手続きと会社を辞める判断ラインの決め方は、AI起業の記事で解説しています。
出典:フリコン
AIフリーランスは単価の決まり方を知って報酬設計を整えよう
AI案件は実装型と活用支援型に分かれ、単価は月20万円から220万円まで開きます。差を決めているのは次の4つです。
- 上流度
- 商流の深さ
- 稼働率
- 専門領域
実装できない場合も活用支援型という道があり、決める側に回るほど単価は上がります。AIで作業を速くするなら、報酬の決め方を成果ベースへ組み替えてください。
まずは自分がいまどの単価帯にいて、4つの要素のうちどれを動かせるのかを書き出してみましょう。書き出すと、いま動かせるのは上流度と稼働率の2つだと気づくはずです。
ただし上流に回るには、AIで何ができるかを自分の言葉でクライアントに説明できる状態が前提です。その説明の型は、案件をこなしているだけでは身につきません。
ここまでの手順どおりに進めれば、目の前の作業は確実に速くなります。ただ、作業が速くなっただけでは、空いた時間が別の作業で埋まってしまうのもよくある話です。
SHIFT AIでは、AIエージェントに仕事を任せる側に回るための無料セミナーを開催しています。空いた時間を副業や収入につなげた会員の事例もご覧いただけます。
当日は、AIエージェントに作業を任せる実演と、AIで収入や働き方を変えた会員の事例をご覧いただけます。
登壇するのは、SHIFT AI代表の木内翔大です。参加は無料で、オンライン開催です。
「AIは使えているが、働き方は何も変わっていない」という方は、下のボタンから、セミナーの詳細をご確認ください。
スキルゼロから始められる!
無料AIセミナーに参加する目次
執筆者
Chie Suzuki
SEO・インタビューライター歴4年以上。
AIを活用し、情報収集やライティングの時間を半分以上削減。
最近は動画生成AIで遊ぶのが趣味です。






スキルゼロから始められる!
無料AIセミナーに参加する