MicrosoftのAI資格とは?種類や選び方、取得するメリットを解説

「Microsoft AI 資格」と検索すると、さまざまな資格名が出てきます。結局どれを取ればいいのか、整理できずに困っていませんか。
MicrosoftのAI資格の中には廃止されたものもあるため、古い情報のまま学習を進めると、受験できない試験の対策に時間を溶かしてしまうでしょう。
本記事では、Microsoft AI資格をエンジニア向けの「Azure系」とビジネスユーザー向けの「ABシリーズ」に整理して解説します。
読み終える頃には、自分に合った資格を1つ選び、正しい情報で学習をスタートできる状態になります。資格選びで迷わないよう、まずは全体像から確認していきましょう。

監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
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MicrosoftのAI資格は「Azure系」と「ABシリーズ」の2種類がある
Microsoftが提供するAI関連資格は、大きく分けてエンジニア向けの「Azure系」とビジネスユーザー向けの「ABシリーズ」の2系統があります。
自分がどちらに該当するかで、学ぶべき資格がまったく変わります。
Azure系は、Azure上でAIサービスを開発・運用するエンジニアの実装スキルを証明する資格です。
一方でABシリーズは、コーディングを行わずCopilotなどのAI機能を業務で活用するスキルを証明する資格です。対象者も評価されるスキルも、系統によってまったく異なります。
現行の主な資格を一覧にすると、以下のとおりです。
| 系統 | 試験番号 | 資格名 | 対象者 |
|---|---|---|---|
| Azure系 | AI-901 | Azure AI Fundamentals | AIの基礎を学びたいエンジニア |
| Azure系 | AI-103 | Azure AI Apps and Agents Developer Associate | AIアプリ・エージェントを開発するエンジニア |
| ABシリーズ | AB-900 | Microsoft 365 Copilot and Agent Administration Fundamentals | Copilotを管理するIT管理者 |
| ABシリーズ | AB-730 | AI Business Professional | Copilotを業務で活用するビジネスユーザー |
| ABシリーズ | AB-731 | AI Transformation Leader | AI導入を推進する意思決定者 |
| ABシリーズ | AB-100 | エージェントAIビジネスソリューションアーキテクト | AIソリューションを設計する上級アーキテクト |
なお、セキュリティ・コンプライアンス分野の基礎資格「SC-900」には、AI要素がほとんど含まれていません。
AI活用に特化した資格は、現時点でABシリーズに集約されている点を知っておくと、資格を探す際に迷わずに済むでしょう。
MicrosoftのAI資格以外も含めて生成AI関連資格を幅広く比較したい方は、以下の記事もあわせて参考にしてください。
2系統の存在を把握したところで、次は自分にどちらが向いているかを判断する視点を確認していきましょう。
自分に合うMicrosoftのAI資格の選び方
エンジニアとして技術力を証明したいならAzure系、社内のCopilot活用を推進する立場ならABシリーズを選ぶのが基本です。
Azure系はPythonでのコーディング経験を前提とする資格です。
ABシリーズはコーディング不要で、Microsoft 365の基本操作ができれば挑戦できます。この前提知識の差が、選ぶべき資格を大きく左右します。
| 系統 | 前提知識 | 実務での活用例 |
|---|---|---|
| Azure系 | Pythonでのコーディング経験 | AzureでAIアプリ・エージェントを開発する |
| ABシリーズ | Microsoft 365の基本操作 | Copilotで資料作成・意思決定を効率化する |
エンジニアかビジネスユーザーかという立場を先に明確にすれば、資格選びで遠回りせずに済むでしょう。
Azure系AI資格(エンジニア向け)の概要
Azure系AI資格の現行資格は、AI-901とAI-103の2つです。2026年6月30日に旧試験のAI-900・AI-102は廃止され、この2つに完全移行しました。
| 試験番号 | 正式名称 | レベル | 受験料 |
|---|---|---|---|
| AI-901 | Azure AI Fundamentals | 初級 | 1万2180円 |
| AI-103 | Azure AI Apps and Agents Developer Associate | 中級 | 2万300円 |
それぞれの試験概要を確認しましょう。
AI-901:AI活用の基礎知識を問う入門資格
AI-901は、AIの基礎知識を問う入門資格です。旧試験AI-900の後継にあたり、AIの概念理解とMicrosoft Foundryを使ったAIソリューションの実装を扱います。
Microsoft Learn公式の学習ガイドによると、出題分野は以下の2分野です。
- AIの概念と機能を特定する(40〜45%)
- Microsoft Foundryを使用したAIソリューションの実装(55〜60%)
旧試験と異なり、Pythonの基本構文知識が前提として求められる点に注意が必要です。非エンジニアが受験する場合は、Pythonの基礎学習もあわせて計画しましょう。
たとえば、社内システムにチャットボットを組み込みたいエンジニアが、AI活用の土台を固める最初の一歩として受験するケースが多い資格です。
取得すれば、AI活用の基礎知識を証明でき、社内での信頼を得やすくなるでしょう。
AI-103:AIアプリ・エージェント開発を問う資格
AI-103は、Azure AIアプリ・エージェントの設計・開発スキルを問う中級資格です。
旧試験AI-102の後継にあたり、正式名称は「Azure AI Apps and Agents Developer Associate」です。
Microsoft Learn公式によると、対象者にはPythonでのアプリ開発経験と、AI・生成AI・Azureサービスの理解が求められます。
AI-901が知識の理解を問う資格である一方、AI-103は実際にAIアプリやエージェントを構築できるかを問う点が異なります。
たとえば、社内向けAIエージェントの開発を任されたエンジニアが、実装力の証明として取得を目指します。取得すれば、Azure上でのAI開発案件を任される機会が広がるでしょう。
Azure系AI資格の難易度や勉強法をさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせて参考にしてください。
Copilot・ABシリーズ(ビジネス向け)の概要
ABシリーズは、Copilot・AIエージェントの活用スキルを証明する資格群で、対象者ごとに4種類あります。
2026年7月時点でABシリーズの4試験はいずれも英語のみで提供されており、日本語版は用意されていません。

| 試験番号 | 正式名称 | レベル | 試験時間 | 受験料 |
|---|---|---|---|---|
| AB-900 | Microsoft 365 Copilot and Agent Administration Fundamentals | 初級 | 45分 | 1万2180円 |
| AB-730 | AI Business Professional | 初級 | 45分 | 1万2180円 |
| AB-731 | AI Transformation Leader | 初級 | 45分 | 1万2180円 |
| AB-100 | エージェントAIビジネスソリューションアーキテクト | 上級 | 100分 | 2万300円 |
受験料はMicrosoft Learn公式ページに示された日本向けの金額です。為替や地域の設定変更により見直される可能性があるため、受験前に最新の金額を確認しましょう。
なお、英語版はMicrosoft Learn公式によると2026年7月22日に出題範囲が改定される予定です。受験前に最新の学習ガイドを確認してください。
AB-900:IT管理者向けの基礎資格
AB-900は、IT管理者向けの基礎資格です。
正式名称は「Microsoft 365 Copilot and Agent Administration Fundamentals」で、組織内でCopilot・AIエージェントを管理するための基礎知識を問います。
たとえば、社内でCopilotのライセンス割り当てやアクセス権限の設定を担当するIT管理者が、受験候補になります。
取得すれば、Copilot管理者としての専門知識を客観的に示せるようになります。
AB-730:ビジネスユーザー向けの基礎資格
AB-730は、コーディング不要のビジネスユーザー向け基礎資格です。
正式名称は「AI Business Professional」で、Microsoft 365(Outlook・Word・Teams・PowerPoint・Excelなど)の基本操作ができれば挑戦できます。
コーディングやアプリ開発のスキルは一切必要ありません。
たとえば、会議の議事録作成や資料のドラフト作成にCopilotを日常的に使うビジネスパーソンが、受験候補になります。
取得すれば、Copilot活用スキルを社内で客観的にアピールできます。
AB-731:意思決定者向けの資格
AB-731は、経営層やビジネス意思決定者向けの資格です。
正式名称は「AI Transformation Leader」で、Copilot・Azure AI・Microsoft Foundryを使ったAI変革の機会を見極め、業務プロセスへ落とし込む力を問います。
たとえば、部門横断でAI導入プロジェクトを統括する管理職が、投資判断の説得材料として取得を検討するケースが挙げられます。
取得すれば、AI導入の意思決定に説得力のある根拠を加えられます。
AB-100:ソリューションアーキテクト向けの上級資格
AB-100は、ABシリーズの中でもっとも上級の資格です。
正式名称は「エージェントAIビジネスソリューションアーキテクト」で、AIを活用したビジネスソリューションの設計・実装を担うアーキテクト向けです。
AI-103やPower Platform関連資格などいずれか1つの前提資格が必須である点に注意しましょう。
たとえば、複数部門のAI活用基盤を1人で設計するリードアーキテクトが、取得を目指す資格です。取得すれば、複数のMicrosoft製品を横断した設計力を対外的に証明できます。
MicrosoftのAI資格を取得する3つのメリット
Microsoft AI資格を取得すると、客観的なスキル証明・転職での評価向上・実務力の証明という3つのメリットがあります。

それぞれのメリットを確認しましょう。
客観的なスキルを証明できる
Microsoft認定資格は世界的に認知度が高く、履歴書や職務経歴書への記載が客観的なスキル証明として評価されます。
Azure系・ABシリーズのどちらも、Microsoftという製品開発元自身が発行する資格である点が強みです。
「なんとなく詳しい人」ではなく、資格を持つ担当者として認識されやすくなります。
たとえば、AI・クラウド関連の求人票で、資格保有を歓迎条件に挙げるケースが増えています。社内でAI活用を提案する場面でも、資格という第三者評価があることで説得力が増すでしょう。
転職・社内評価で選考優位に立てる
Microsoft AI資格の取得は、転職市場や社内評価での優位性につながります。
AI・クラウド分野の求人では、Microsoft資格の保有が応募条件や優遇条件に含まれるケースがあります。
とくにエンジニア職ではAzure系、企画・管理部門ではABシリーズの評価が高まる傾向にあります。
たとえば、社内でAI活用推進を担当する部署への異動を希望する際、資格保有が実績の代わりとなり後押しになります。
未経験からの転職やキャリアアップを目指す場合も、資格取得は実務経験の不足を補う材料になるでしょう。
Copilot活用の実務力を証明できる
ABシリーズの資格は、Copilot導入推進担当としての実務力を証明できる点が特徴です。
Azure系がエンジニアの技術力を証明するのに対し、ABシリーズは非エンジニアであっても実務でのAI活用力を客観的に示せます。
たとえば、AB-730の取得を機に、会議資料の下書き作成にCopilotを組み込む業務改善を提案しやすくなります。
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MicrosoftのAI資格に関するよくある質問
Microsoft AI資格に関する質問は以下の3つです。
- 独学でMicrosoft AI資格に合格できる?
- Microsoft Applied Skillsとは?
- G検定やAI実装検定などの他資格とどう違う?
質問に対する回答を確認して、資格選びの参考にしてみてください。
独学でMicrosoftのAI資格に合格できる?
独学でも合格を狙えます。
Azure系・ABシリーズともに、Microsoft Learn公式が無償で提供する学習パスと試験サンドボックスが用意されています。
出題範囲に沿って作られた公式教材のため、まず着手すべきリソースといえるでしょう。
学習パスは資格ごとに用意されており、出題範囲に沿って順番に進めるだけで対策が完了する設計です。
Azure系の学習をさらに深めたい場合は、公式の学習パスと合わせて実践的な教材も活用しましょう。
Microsoft Applied Skillsとは?
Microsoft Applied Skillsは、特定タスクの実践スキルを短時間で証明する検定です。
AI-901やAB-730のような体系的な知識を問う認定資格(Fundamentals・Associate等)とは異なり、より限定的な作業スキルを短期間で証明する位置づけにあります。
資格を取得する目的に応じて、認定資格とApplied Skillsを使い分けるとよいでしょう。
たとえば、幅広い知識を体系的に示したいなら認定資格、特定の作業スキルだけを素早く証明したいならApplied Skillsが適しています。
G検定やAI実装検定などの他資格とどう違う?
G検定・AI実装検定は、特定ベンダーに依存しない汎用的なAI資格です。
一方でMicrosoft AI資格は、AzureやCopilotという特定製品の活用スキルを証明する資格です。
汎用的なAI知識を幅広く示したいならG検定、実務で使う製品のスキルを直接証明したいならMicrosoft AI資格が向いています。
自分が実務で使っている製品や、志望する職種に合わせて選ぶとよいでしょう。
MicrosoftのAI資格の全体像を理解して自分に合う一歩を踏み出そう
Microsoft AI資格は、エンジニア向けのAzure系とビジネスユーザー向けのABシリーズの2系統に分かれ、2026年6月30日の試験改定を経て現行の体系に移行しました。
自分がエンジニアかビジネスユーザーかを明確にし、対象者に合った系統の資格から学習を始めれば、遠回りせずに合格を目指せます。
資格取得はゴールではなく、その知識を実務や転職活動、副業でどう活かすかが次の課題になるでしょう。
資格を取得した後は、その知識を実際の業務や副業でどう活かすかが次の課題になるでしょう。
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たとえば『Claude Codeで始める業務自動化の教科書』『Claude Code コマンド大全』『AIエージェント用語集』など、明日からの業務にそのまま役立つ資料をご用意しています。
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執筆者
Chie Suzuki
SEO・インタビューライター歴4年以上。
AIを活用し、情報収集やライティングの時間を半分以上削減。
最近は動画生成AIで遊ぶのが趣味です。





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