日本国内において生成AIの活用が急速に拡大しており、大手企業からスタートアップまで、多様な企業がこの分野に積極的に参入しています。
今後は海外サービスだけでなく、国産の生成AIサービスの増加加速が予想されます。
この記事では、生成AIを活用した日本の注目企業18社を紹介していきます。各企業が提供する生成AIの特徴や活用事例を挙げ、どのようにして新しい価値を創出し、社会に貢献しているかをまとめています。
生成AIの最前線で活躍する企業の事例を通じて、その可能性と未来像に迫ります。
日々の業務改善や新規ビジネスのアイデアなど、生成AIを活用したいと検討されている個人の方、企業の方はぜひ参考にしてください。
|監修者
(株)SHIFT AI 代表取締役 / GMO他複数社AI顧問 / 生成AI活用普及協会理事 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / 国内最大級AI活用コミュニティ(会員5,000人超)を運営。
『日本をAI先進国に』実現の為に活動中。Xアカウントのフォロワー数は9万人超え(2024年9月現在)
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日本での生成AIの活用は今後ますます広がる
日本国内での生成AIの活用が広がる中、今後は海外サービスだけでなく、日本企業が開発した国産の生成AIサービスの提供増加が予想されます。
とくに、NTTやNECといった大手企業が、新たな生成AIサービスを次々と発表し、国内市場に向けたサービス展開を進めています。
日本企業による生成AIサービスの提供は、アメリカの「ChatGPT」などの海外の生成AIサービスと競り合う形で進んでいます。
ソフトバンクも日本で最大規模の学習量を持つ生成AIの開発を進めており、2024年中に完成させる方針です。
しかし、生成AIの普及に伴い、安全性や信頼性の確保も重要な課題です。政府は2024年3月に事業者向けのガイドラインを公表し、民間企業間でも新たな認証制度の準備が進められています。
日本企業が開発した生成AIサービスの提供が相次いで始まり、国内市場における生成AIの活用が一層の推進が予想されます。
今後、どのようなサービスを展開し、生成AIの分野でどのような成果を上げるのか、注目が集まります。
下記に、企業・自治体・教育分野における生成AIの活用事例をまとめています。あわせてご確認ください。
日本の大手企業が開発した6つのAI
日本国内でもAI技術の開発が進んでおり、大手企業による先進的なAIサービスが数多く提供されています。
その中でも今回は、下記の大手企業が開発したAIについて解説していきます。
- NTT:tsuzumi
- NTTグループ:corevo
- ソニーグループ:Sony AI
- 富士通グループ:FUJITSU Human Centric AI Zinrai
- NECグループ:NEC the WISE
- 日立グループ:Hitachi AI Technology/H
AI技術は、それぞれの企業がもつ強みと技術力を活かして開発されており、日本国内だけでなく、海外市場でもその実力を発揮しています。
また、企業がどのように生成AIを活用しているかについて興味がある方は、こちらもあわせてご覧ください。
関連記事:生成AI(ジェネレーティブAI)の使い方!効果的な活用のコツや注意点を解説
それでは、各企業のAIについて、順番に詳細を確認していきましょう。
1. NTT:tsuzumi
出典:NTT公式サイト
NTTは、言わずと知れた日本を代表する通信事業者です。情報技術の分野で長い歴史と豊富な実績を持つ大企業です。
通信サービスに加えて、情報通信技術(ICT)を駆使した多様なソリューションも提供しています。
NTTが提供する生成AIサービス「tsuzumi」は、自然言語処理技術を活用した高度なAIソリューションです。
テキストデータの解析と生成に強みを持ち、さまざまな業務において効率化と精度向上が実現可能です。具体的には、以下のようなサービスが含まれます。
tsuzumi | |
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AIの特徴 | テキストデータの解析と生成に強みがあり、業務の効率化と精度向上を実現 |
主なAIサービス | ✓自動応答システム:顧客問い合わせ対応の自動化 ✓文書生成:ビジネスレポートや記事の自動生成 ✓データ解析:大量テキストデータの解析と情報抽出 |
活用メリット | 業務効率化・コスト削減・精度向上人的リソースの戦略的利用 |
活用事例 | ・金融機関でのカスタマーサポート ・メディア企業でのコンテンツ生成 ・製造業でのデータ解析 |
自動応答システムは、カスタマーサポート業務の効率化を進めるため導入されています。顧客からの問い合わせに対して、自動的に適切な回答の生成が可能です。
文書生成は、ビジネスレポートや記事など、定型的な文書を自動で生成する機能です。データ解析は大量のテキストデータを解析し、意味のある情報を抽出することで、ビジネスインテリジェンスの向上を支援します。
いずれの技術も業務効率が大幅に向上し、人手不足の解消にも貢献できます。
tsuzumiの具体的な活用事例としては、大手銀行でのカスタマーサポート自動化、大手新聞社でのニュース記事の自動生成に活用されています。
また、大手製造業が生産データ解析を自動化し、生産効率向上と不良品削減を達成しています。
2. NTTグループ:corevo
NTTグループの「corevo」は、業務効率化、コスト削減、サービスの品質向上といったメリットがあります。とくに、自然言語処理や音声認識技術の精度が高いため、ユーザーの満足度向上に直結します。
corevo | |
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AIの特徴 | 40年以上の研究蓄積をもとにした自然言語処理や音声認識技術で世界トップクラスの精度 |
主なAIサービス | ✓Agent-AI:人間の意図や感情を理解し、対話を通じて適切な応答を生成。コールセンターやチャットボットの効率化 ✓Heart-Touching-AI:生体情報から心と体を読み解く。健康管理やメンタルケアに応用。環境や人の動きを分析し、予測・制御を行う。スマートシティやホームオートメーションに活用。 ✓Network-AI:複数のAIが連携してシステム全体を最適化。各分野のAIが協力し合うことで高度なサービスを提供 |
活用メリット | 業務効率化・コスト削減・サービスの品質向上・ユーザー満足度向上 |
活用事例 | ・JAFのコールセンター:音声認識技術を用いた「ForeSight Voice Mining」で1日約4,000件の問い合わせ対応を自動化。業務効率とコールセンター品質の向上。 ・書店や図書館:年齢や関心事項に応じた書籍のレコメンドを提供。利用者満足度向上。 ・高齢者向け施設:利用者の安全管理システムに導入。生体情報をもとに健康状態をモニタリングし、異常を早期検知。安全性確保。 |
Agent-AIは、対話を通じて人間の意図や感情を理解し、適切な応答を生成する技術です。この技術によって、コールセンターやチャットボットの効率化に貢献します。
具体的な活用例として、JAFのコールセンターでの自動対応、書店や図書館での書籍レコメンド、高齢者施設での安全管理があります。
3. ソニーグループ:Sony AI
出典:Sony公式サイト
ソニーグループは、日本を代表する総合電機メーカーです。エンタテインメント、エレクトロニクス、金融など多岐にわたる事業展開している企業です。
2019年に設立されたSony AIは、クリエイティブプロセスのサポートや新しいコンテンツの創造が期待されています。
Sony AI | |
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AIの特徴 | Sony AIはエンタテインメント、エレクトロニクス、金融の各分野でAI技術を活用し、新しい価値創造を目指します。 |
主なAIサービス | ✓エンタテインメント分野:AIを活用したコンテンツ生成、編集、分析 ✓エレクトロニクス分野:スマートデバイスや家電製品にAIを組み込み、音声認識や画像認識技術を活用したスマートホームシステム ✓金融分野:AIによるリスク管理、市場予測、トレーディング支援、チャットボットによる顧客サポート |
活用メリット | 業務効率化・新たな価値創出・クリエイティブプロセスのサポート・ユーザー体験の向上 |
活用事例 | ・映画制作支援:映像編集や特殊効果の自動生成による制作効率向上 ・スマートホームシステム:音声認識や顔認証によるパーソナライズサービス ・金融サービス:AIによるリスク管理システムとチャットボットによる顧客対応自動化 |
エンタテインメント分野では、映画、音楽、ゲームなどのエンタテインメントコンテンツにおいて、AIを活用したコンテンツ生成や編集、分析を行います。映像編集や特殊効果の自動生成が可能で、編集プロセスを大幅に効率化しています。
エレクトロニクス分野では、スマートデバイスや家電製品にAIを組み込み、ユーザー行動を学習し、より便利でパーソナライズされた体験を提供します。
たとえば、ユーザーが自宅に戻る時間を学習して自動でエアコンを調整するなど、パーソナライズされたサービスの提供が可能です。
また、金融分野では市場予測やトレーディング支援、リスク管理、チャットボットを用いた顧客対応のサポートなどです。
金融市場の変動をリアルタイム予測し、リスクを最小限に抑えます。顧客からの問い合わせ対応を自動化し、迅速かつ的確なサポートを提供しています。
4. 富士通グループ:FUJITSU Human Centric AI Zinrai
出典:富士通公式サイト
富士通グループは、日本を代表する総合ITサービス企業です。AI技術の研究開発にも積極的に取り組んでおり、1980年代からAIの研究を進めています。
そのような中「FUJITSU Human Centric AI Zinrai(ジンライ)」は、富士通のAI技術の集大成として開発されました。「疾風迅雷」の意味を持つZinraiは、迅速かつダイナミックに社会や企業の変革を促すことを目的としています。
FUJITSU Human Centric AI Zinrai | |
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AIの特徴 | 画像・音声処理、自然言語・知識処理、文書翻訳、候補選択など多岐にわたる技術を組み合わせた包括的なAIソリューションを提供 |
主なAIサービス | ✓画像・音声処理技術:画像認識や音声認識を効率化 ✓自然言語・知識処理技術:テキストデータの分析・理解 ✓文書翻訳技術:高精度な多言語翻訳✓候補選択技術:データから最適な候補を選定 |
活用メリット | 業務効率化・高度化・運用コスト削減・生産性向上 |
活用事例 | ✓新聞社の記事要約:膨大な記事データの迅速な要約 ✓コールセンターの顧客満足度定量化:通話内容の分析 ✓小売店の客数予測:来店客数の予測 ✓さいたま市の保育所入所選考:選考プロセスの効率化 |
「FUJITSU Human Centric AI Zinrai」は、画像・音声処理技術、自然言語・知識処理技術、文書翻訳技術、候補選択技術などを備えています。ビジネスの多様なニーズに応え、業務の効率化と高度化の実現が可能です。
活用事例として、新聞社における記事の要約作業、コールセンターにおける顧客満足度の定量化を実現しています。
また、小売店における客数予測過去のデータをもとに来店客数を予測し、適切なスタッフ配置や在庫管理も支援しています。
さらに、さいたま市では、保育所入所希望者の選考に「FUJITSU Human Centric AI Zinrai」を活用した実証実験を行い、選考プロセスの効率化も実現しました。
従来は膨大な人手と時間を要していた選考作業が、AIの導入により大幅に効率化された例です。
5. NECグループ:NEC the WISE
出典:NEC公式サイト
NEC(日本電気株式会社)は創業120年を超える日本の大手情報通信サービス企業で、AI技術の開発においても世界的な評価を得ています。
「NEC the WISE」は、NECが提供する先進的なAI技術ブランドです。
デジタル化・データ良質化技術、生体認証技術、意味・意図理解技術、解釈付き分析技術、計画・最適化技術など、複数の技術を組み合わせた包括的なAIソリューションを提供しています。
AIの特徴 | デジタル化・データ良質化、生体認証、意味・意図理解、解釈付き分析、計画・最適化など多岐にわたる技術を提供 |
主なAIサービス | ✓デジタル化・データ良質化技術:データの鮮明化、ノイズ除去 ✓生体認証技術:顔認証、指紋認証 ✓意味・意図理解技術:テキストの意味・意図理解 ✓解釈付き分析技術:異種混合学習、インバリアント分析 ✓計画・最適化技術:予測型意思決定最適化、オンライン最適化 |
活用メリット | 業務効率化・精度向上・コスト削減 |
活用事例 | ✓金融機関の住宅ローン事前審査:AIが顧客データを分析し迅速かつ正確な事前審査を実施 ✓工事現場の動きの見える化:重機や作業員のリアルタイム監視 ✓コンサート会場の顔認証:来場者の迅速かつ正確な本人確認 ✓創薬事業への参入:頭頸部がんや卵巣がんの先進的免疫治療法に特化した新たな治療法の開発 |
デジタル化・データ良質化技術は、映像や音声の鮮明化、ノイズ除去、解像度変換によりデータの質を向上させます。
生体認証技術は顔や指紋、物体指紋認証で高精度な個体識別を実現可能です。意味・意図理解技術はテキストの意味や意図を理解し、解釈付き分析技術は異種混合学習などでデータを解析し、計画・最適化をサポートします。
活用例は、金融機関の住宅ローン事前審査や工事現場の動きの見える化、コンサート会場での顔認証による入場手続きの迅速化などです。
さらに、NECは「NEC the WISE」を活用して、頭頸部がんや卵巣がんなどの先進的免疫治療法に特化した創薬事業にも本格参入しています。医療分野における新たな治療法の開発も進められています。
6. 日立グループ:Hitachi AI Technology/H
出典:日立製作所公式サイト
日立グループは、創業以来多岐にわたる事業領域で技術革新を進めてきた日本の大手企業です。その一環として、「Hitachi AI Technology/H(以下、H)」というAI技術が開発されました。
Hitachi AI Technology/H | |
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AIの特徴 | データ解析と仮説生成、業務改革、倉庫業務効率化、セキュリティ監視業務効率化など多様なAIサービスを提供 |
主なAIサービス | ✓データ解析と仮説生成:入力データから100万個を超える仮説を自動生成し、最適な選択を行う ✓業務改革サービス:業務プロセスの最適化を図り、コールセンターや店舗の売上向上などの業務改善を実現 ✓倉庫業務効率化サービス:無人搬送車「Racrew」を活用し、倉庫内作業の効率を飛躍的に向上 ✓ セキュリティ監視業務効率化AIソリューション:サイバー攻撃のインシデント評価や情報セキュリティ監視を効率化 |
活用メリット | 業務効率化・コスト削減・リソースの最適活用 |
活用事例 | ・製造企業のプラント設備の劣化要因分析:AIが設備の劣化要因を分析し、予防保全を支援。稼働率向上と保守コスト削減を実現 ・倉庫業務の過剰在庫の原因分析:AIが過剰在庫の原因を分析し、在庫管理の最適化を支援 ・情報セキュリティ部門のサイバー攻撃インシデント評価:AIがインシデントを評価し、迅速な対応を実現 ・倉庫業務の生産性向上:無人搬送車「Racrew」の導入で生産性が2〜3倍に向上 |
「H」は、ビッグデータを活用して自動的に仮説を生成し、最適な解決策を導き出すAI技術です。
無人搬送機「Racrew」を用いて倉庫内の作業効率を向上させ、生産性を2〜3倍に引き上げます。
製造企業ではプラント設備の劣化要因をAIが分析し、予防保全を支援することで稼働率を向上させ、保守コストを削減しています。
さらに、倉庫業務の過剰在庫原因分析やサイバー攻撃の評価にも活用され、セキュリティ監視業務にも貢献しています。
AIツールを使いこなして業務に役立てたい方は、ぜひ弊社SHIFT AIの無料セミナーを受講してください。生成AIを駆使した業務最適化や斬新なビジネスモデルのアイデアが満載です。
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日本の生成AIベンチャー・スタートアップ企業7社
これまでAIといえば、画像や音声を認識できる「識別系AI」が主流でした。
しかし、昨今は画像や文章、音声などのコンテンツを生み出せる「生成AI」が世界的にブームを巻き起こしています。
OpenAIをはじめ、海外での開発が中心となっていますが、国内でも生成AIに関連するベンチャー・スタートアップ企業が続々と参入しています。
ここからは、日本の生成AIベンチャー・スタートアップ企業で注目されている7社ご紹介します。
紹介するのは下記7社です。
- 株式会社Preferred Networks:Chainer
- SENSY株式会社:SENSY
- HEROZ株式会社:HEROZ Kishin
- 株式会社オルツ:P.A.I.
- Sakana AI株式会社:Sakana AI
- 株式会社Jitera:JITERA
- 株式会社FRONTEO:KIBIT
詳細を確認していきましょう。
1. 株式会社Preferred Networks:Chainer
出典:株式会社Preferred Networks公式サイト
株式会社Preferred Networksは、2014年に設立された日本のAIスタートアップ企業で、ディープラーニングを中心とした機械学習技術の研究開発を行っています。
同社は、自動運転やロボティクス・ヘルスケア・製造業など幅広い分野においてAI技術の応用を進めており、世界的に注目されています。
Preferred Networksの代表的なプロダクトとして、「Chainer」があります。
「Chainer」は、ニューラルネットワークの構築とトレーニングを支援するオープンソースのディープラーニングフレームワークです。
Chainer | |
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AIの特徴 | ニューラルネットワークの構築とトレーニングを支援するオープンソースのディープラーニングフレームワーク |
主なAIサービス | ✓柔軟なモデル構築:「Define-by-Run」方式を採用し、動的にニューラルネットワークのモデルを構築可能 ✓高度な並列処理:CUDAをサポートし、GPUを活用した高速な並列処理が可能 ✓多様なアプリケーション:画像認識、自然言語処理、音声認識、ロボティクスなどに応用可能 |
おすすめ対象 | ・研究者と開発者:新しいモデルやアルゴリズムの試作と実験を行う研究者や開発者に最適 ・AIスタートアップと技術企業:AI技術の研究開発を推進する企業にとって柔軟で強力なツール ・学術機関:ディープラーニングに関する教育や研究を行う大学や研究機関に最適 ・製造業やロボティクス分野:複雑な作業や工程の自動化を目指す企業にとって、効率化と最適化に貢献 |
Chainerの特徴は「Define-by-Run」方式を採用しており、動的にニューラルネットワークのモデルを構築できます。また、CUDAをサポートしており、GPUを活用した高速な並列処理が可能です。
さらに、画像認識・自然言語処理・音声認識・ロボティクスなど、さまざまな分野に応用可能です。
Chainerは動的なネットワーク定義をサポートするため、新しいモデルやアルゴリズムの試作と実験が容易に可能です。学術機関では、ディープラーニングに関する教育や研究に役立ちます。
また、製造業やロボティクス分野では、複雑な作業や工程の自動化を目指す企業がChainerを利用することで、効率化と最適化が実現されています。
2. SENSY株式会社:SENSY
SENSY株式会社は、2011年に設立された日本の企業で、人間の「感性(センス)」を理解し、それを活用するパーソナル人工知能の開発を行っています。
同社のAI技術は、個々の消費者の感性や嗜好を把握し、マーケティングや商品計画に応用されることを特徴としています。
SENSYの代表的なプロダクトとして、「SENSY Marketing Brain」と「SENSY Merchandising」があります。
SENSY | |
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AIの特徴 | 顧客の感性や嗜好を把握し、マーケティングや商品計画に活用する技術を持つ |
主なAIサービス | ✓SENSY Marketing Brain:顧客一人ひとりの属性や購買履歴をもとに、商品の推薦や広告のキャッチフレーズ、デザインをカスタマイズ。→パーソナライズされたマーケティング、広告効果の最大化、顧客満足度向上、売上向上 ✓SENSY Merchandising:過去の売上データをもとに、商品の売上予測と発注・仕入れの計画を最適化→精度の高い需要予測・在庫管理の効率化・無駄な在庫の削減・欠品防止・収益の最大化 |
おすすめ対象 | ・小売業やアパレル企業:パーソナライズされた商品提案や在庫管理が必要な企業 ・マーケティング担当者:効果的なマーケティングキャンペーンを展開したい人 ・ECサイト運営者:個々のユーザー体験を向上させ、購買率を高めたい企業 ・製品プランナーやバイヤー:需要予測をもとに効果的な商品計画を立案し、在庫リスクを最小化したい人 |
SENSY Marketing Brainは、顧客一人ひとりの属性や購買履歴をもとに、最適な商品の推薦や広告のキャッチフレーズ、デザインを個別にカスタマイズするAIサービスです。
SENSY Merchandisingは、過去の売上データをもとに、商品の売上を顧客単位や商品単位で予測し、発注や仕入れの計画を最適化するAIサービスです。
SENSYのAIサービスは、小売業やアパレル企業、マーケティング担当者、ECサイト運営者、製品プランナーやバイヤーなど幅広い分野での活用がおすすめできます。
多様なニーズに応じた顧客用にパーソナライズされた商品提案や在庫管理を行っています。
また、顧客ごとのデータを活用して、効果的なマーケティングキャンペーンの展開も可能です。
さらに、オンラインショッピングにおいて、個々のユーザー体験を向上させ、購買率の向上に寄与しています。
製品プランナーやバイヤーとしての役割も担っており、需要予測をもとに効果的な商品計画を立案し、在庫リスクを最小化できます。
3. HEROZ株式会社:HEROZ Kishin
HEROZ株式会社は、AI技術の最前線で活躍する企業で、将棋アルゴリズムの開発から始まりました。
将棋の現役プロ棋士を打ち負かすまでの高度なAI技術を構築し、その技術を他の分野へ応用しています。こうして生まれたのが「HEROZ Kishin」です。
HEROZ Kishin | |
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AIの特徴 | 頭脳ゲームエンジン、異常検知エンジン、経路最適化エンジンを提供。これらのエンジンが相互に連携し、複合的なソリューションを提供 |
主なAIサービス | ✓頭脳ゲームエンジン:将棋のアルゴリズムをもとにしたエンジンで、ゲームの戦略や意思決定を支援→高度な戦略分析と意思決定支援が可能 ✓異常検知エンジン:設備やシステムの異常を検知し、予防保全やリスク管理に役立つ→異常の早期発見と対処が可能で、ダウンタイムを最小限に抑える ✓経路最適化エンジン:物流や配送の経路を最適化し、効率的なルートを計算→配送コストの削減や配送時間の短縮に寄与 |
おすすめ対象 | ・金融機関:高度なリスク管理や投資戦略の立案にAIを活用したい企業 ・製造業・建設業:設備の異常検知やメンテナンスの効率化を図りたい企業 ・物流・配送業:配送経路の最適化や効率化を求める企業 ・ゲーム開発者:戦略ゲームや意思決定サポートが必要なゲームの開発者 |
頭脳ゲームエンジン・異常検知エンジン・経路最適化エンジンは連携して複合的なソリューションを提供し、金融機関・製造業・建設業・物流・配送業・ゲーム開発者におすすめです。
実際に、金融業ではSMBC日興証券・マネックス証券・野村證券、製造業では本田技研工業・竹中工務店がなどがすでに導入しており、実績があります。
HEROZ Kishinの高度な技術力は、各業界のニーズに応え、ビジネスの革新と効率化を推進します。
4. 株式会社オルツ:P.A.I.
出典:株式会社オルツ公式サイト
株式会社オルツは、AI技術を駆使して革新的なソリューションを提供する日本のスタートアップ企業です。
同社は「Personal Artificial Intelligence(P.A.I)」という独自のAI技術を開発し、個人の意思や知識をデジタル化してクラウド上で活用することを目指しています。
Personal Artificial Intelligence(P.A.I) | |
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AIの特徴 | ユーザーの意志をクラウドに反映させ、多様なタスクを自動で遂行する能力を備える |
主なAIサービス | P.A.I(Personal Artificial Intelligence):個人の意思や知識をデジタル化し、クラウド上で活用でき、業務効率化・個別対応・時間の節約に寄与します |
おすすめ対象 | ・企業の経営者や管理職:日常的な意思決定やタスク管理を効率化し、戦略的な業務に集中したい方 ・スタートアップ企業:限られたリソースで効率的に業務を進める必要がある企業 ・大企業:社員一人ひとりの業務効率を向上させ、全体的な生産性を高めたい企業 ・個人事業主やフリーランサー:業務の自動化を通じて時間を節約し、クライアント対応やクリエイティブな作業に集中したい方 |
P.A.Iは、個人の意思や知識をデジタル化し、クラウド上で活用するAIです。ユーザーの特性やニーズにもとづいてタスクを自動化し、効率的でパーソナライズされたサポートを提供します。
経営者や管理職の意思決定を効率化し、スタートアップ企業や大企業で業務効率の向上が可能です。個人事業主やフリーランサーも業務の自動化により時間を節約できます。
NTTデータビジネスシステムズなどの大手企業との提携実績もあり、幅広い業界や個人に適しています。
5. Sakana AI株式会社:Sakana AI
株式会社Sakana AIは、2023年8月に設立された東京を拠点とするAIスタートアップです。創設者は元Google AIの研究者であるLlion Jones氏とDavid Ha氏です。
Llion Jones氏は、生成AI革命のきっかけとなった論文「Attention Is All You Need」の著者の一人であり、David Ha氏はGoogle Brain東京チームのトップとして活躍していました。
Sakana AIは、生物の模倣(biomimicry)にもとづいたAIモデルを開発することを目指しています。
Sakana AI | |
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AIの特徴 | 生物の集団行動や適応性を模倣する生物模倣AIモデルと、複数の小さなAIモデルを協力させて複雑な結果を出力する生成AIを開発 |
主なAIサービス | ✓生物模倣AI:生物の集団行動や適応性を模倣 ✓生成AI:テキスト・画像・コード・マルチメディアコンテンツの生成→柔軟性と適応力、効率的な問題解決、革新的な技術 |
おすすめ対象 | ・テクノロジー企業:最新のAI技術を採用したい企業 ・研究機関:高度なAI研究を行っている大学や研究機関 ・スタートアップ:柔軟な対応が求められる企業 ・クリエイティブ産業:新たなコンテンツを創造する企業 |
Sakana AIは、生物の集団行動や適応性を模倣し、柔軟で適応力の高いAIシステムを構築します。
生成AIはテキスト・画像・コード・マルチメディアの生成を目指し、多数の小さなAIモデルを協力させて複雑な結果を出力します。動的なビジネス環境に適しており、変化に迅速に対応できます。
テクノロジー企業や研究機関、スタートアップにおすすめで、クリエイティブ産業にも新たなコンテンツ創造に役立つツールです。
6. 株式会社Jitera:JITERA
株式会社Jiteraは、IT人材不足の問題を解決するために設立された企業で、とくに新規事業やDXプロジェクトの推進に注力しています。
同社は、開発自動化プラットフォームを提供しており、ソフトウェア開発のスピードと質を向上させることを目指しています。
Jitera | |
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AIの特徴 | Web、iOS、Androidアプリケーションの開発を自動化するプラットフォームを提供し、アジャイル開発手法とデータドリブンなプロダクト開発を実践 |
主なAIサービス | ✓開発自動化プラットフォーム:フルスクラッチ開発を数倍のスピードで実現 ✓アジャイル開発とデザイン:迅速な対応と包括的なサービス提供 ✓データドリブンなプロダクト開発:BMLループで迅速な仮説検証とグロースハック |
おすすめ対象 | ・スタートアップ:迅速に新規事業を立ち上げたい企業 ・大企業の新規事業部門:DXプロジェクトを推進する部門 ・プロダクトマネージャー:一貫したサポートを求める ・デザイナーやエンジニア:高度なUI/UXデザインや高品質なコードを求める |
Jiteraのチームは経験豊富なエンジニア、デザイナー、プロダクトマネージャーで構成されています。
Web、iOS、Androidアプリの開発を自動化するプラットフォームを提供することで、従来の方法に比べて数倍のスピードで高品質なソフトウェアを開発できます。
アジャイル開発手法を採用し、UI/UXデザイン、マーケット調査、ユーザーベネフィット分析などの包括的なサービス提供が可能です。
データにもとづく仮説検証とグロースハックで迅速にプロダクト改善も期待できるので、スタートアップ企業や新規事業部門に適しています。また、プロダクトマネージャーやデザイナー、エンジニアにも有益です。
7. 株式会社FRONTEO:KIBIT
株式会社FRONTEOは、AI技術を用いた情報解析ソリューションを提供する企業で、とくに法務・メディカル・ビジネスインテリジェンスの分野で強みを持っています。
FRONTEOが開発した「KIBIT」は、「機微」(KIBI)と「ビット」(BIT)を組み合わせた名称で、テキスト解析に特化した人工知能です。
同社は、わずかな教師データから人間の暗黙知を学習する技術である「Landscaping」をもとに、「KIBIT」を開発しました。
KIBIT | |
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AIの特徴 | 大量のテキストデータから有用な情報を抽出する能力に優れ、法務文書の解析やビジネスデータの分析に利用 |
主なAIサービス | ✓テキスト解析:大量のテキストデータから有用な情報を抽出 ✓エビデンス発見:少量のデータから高精度な解析で必要な情報を迅速に発見 ✓ビジネスインテリジェンス:ビジネス文書やレポートの解析を通じて、意思決定に必要なインサイトを提供 |
おすすめ対象 | ・法務部門や法律事務所:国際訴訟やコンプライアンスに関連する大量の文書解析が必要な部門 ・医療分野:メディカルデータの解析で研究開発や診断の精度向上を目指す医療機関や製薬会社 ・ビジネスインテリジェンス担当者:市場分析やレポート作成に役立ち、経営戦略やマーケティング戦略の立案に携わる担当者 ・データアナリスト:テキストデータの解析を効率的に行いたいアナリストやリサーチャー |
KIBITは、大量のテキストデータから有用な情報を抽出し、法務文書解析やビジネスデータ分析に活用可能です。
少量のデータからも高精度な解析を行い、国際訴訟の証拠発見やビジネス文書解析を通じて意思決定に必要なインサイトを提供します。
短時間で必要な情報を抽出し、業務効率化を実現します。法務・医療・ビジネスインテリジェンスなど多様な分野で応用可能で、法務部門・医療従事者・データアナリストにおすすめのツールです。
生成AIを活用している日系企業5社
日本国内にも生成AI技術を活用し、業務効率化やサービス向上を図る企業が増えています。以下に、代表的な5社をご紹介します。
- サントリー
- 学研
- SMBCグループ
- ビズリーチ
- オムロン
詳細を確認していきましょう。
1. サントリー:生成AIのアドバイスをもとに独特なCMを発案
出典:PR Times
サントリーは、生成AIを活用して新しいCMコンセプトを発案し、話題を呼んでいます。今回のプロジェクトでは、「C.C.レモン」を擬人化したキャラクターを制作し、そのキャラクターを使ったコンテンツを展開しています。
「C.C.レモン 擬人化キャラクター」の制作には、生成系AIを駆使しました。顔のデザインは、スタッフの顔写真をもとに生成系AIで作成し、さらに髪型などの微調整を行いました。
衣装は「C.C.レモン」のボトルデザインを参考にし、声や動きも実際の人間のものをベースに生成系AIを使用して作り出しました。セリフは文章生成AIで作成されています。
プロジェクトの第一弾として、「C.C.レモン 擬人化キャラクター」の自己紹介動画が公開されました。
この動画では、キャラクターが生み出されたプロセスや自己紹介の様子を紹介しています。今後もTwitterやYouTubeで「C.C.レモン 擬人化キャラクター」が登場するさまざまなコンテンツが公開予定です。
2. 学研:生成AIで生徒に合わせた個別学習アドバイスの提供
出典:学研メソッド
学研ホールディングスは、生成AIを活用した新しい学習サポートシステムを導入しました。学研オリジナル学習システム(GDLS)にOpenAIのChatGPTを組み込み、生徒一人ひとりに合わせた個別学習アドバイスを提供します。
システムの特徴は、生徒の学習履歴や理解度の変化をリアルタイムで分析し、最適な学習アドバイスを自動的に提供することです。生徒は自分のペースで学習ができます。
とくに注目すべきは、GDLSが生徒の日々の学習習慣をサポートする設計になっている点です。
システムは生徒に対してパーソナライズされたメッセージを送信し、毎日のログインを促します。学習への意欲向上や、継続的な学習が狙いです。
さらに、GDLSは既存のAI活用システムを進化させたものであり、生徒の正答率に応じた問題出題機能の強化も行っています。より精度の高い個別フィードバックが提供され、生徒の学習効果を最大化できるよう努めています。
3. SMBCグループ:独自の生成AIアシスタントを開発
SMBCグループは、独自に開発した生成AIアシスタント「SMBC-GAI」を発表しました。
このAIアシスタントは、Microsoft Teamsに組み込まれており、従業員が日常業務で活用できる形で提供されています。
ChatGPTを活用しつつ、SMBCグループ専用環境上で動作することで、情報の社外流出を防ぎつつ、業務の効率化を図っています。
「SMBC-GAI」は、日常業務においてさまざまなタスクをサポートします。たとえば、下記のように多岐にわたる業務を効率化します。
- 専門用語の検索
- メールの下書き作成
- 文章の要約、翻訳
- プログラミング言語のコード生成
また、利用者が生成AIの回答の正確性を確認できるよう、参照元のURLを表示する機能も搭載しました。これにより、利用者はAIの回答を信頼しつつ、必要に応じて確認できます。
「SMBC-GAI」はすでに多くの従業員に利用されており、さらにコールセンター業務などへの適用も検討されています。
とくに、通話内容の記録作業をAIに任せることで、オペレーターの負担を軽減し、業務の効率化を図る計画です。SMBCグループは、AIのリスクを管理しつつ、業務プロセスの改善と顧客サービスの向上を目指しています。
4. ビズリーチ:生成AIで職務経歴書の作成が可能に
ビズリーチは、転職活動を支援するための新機能「職務経歴書自動作成」を2023年7月に発表しました。生成AIを活用して、ユーザーが簡単に職務経歴書を作成できるように設計されています。
職種やポジション、業務領域などの簡単な情報を入力するだけで、プロフェッショナルな職務経歴書が自動的に生成されます。
ユーザーはわずか数分で、自身のスキルや経験を効果的にアピールできる職務経歴書を作成できるため、転職活動の手間を大幅に削減可能になりました。
ビズリーチ社長の酒井哲也氏は「転職活動において、自分のスキルや経験を適切に言語化することが、多くの人にとって大きなハードルである」と指摘しています。
この新機能により、そのハードルを解消し、転職希望者がよりスムーズに職務経歴書を作成できるようになります。
実際、この機能を利用したユーザーは、スカウトの受信率が40%向上するという成果が報告されています。
5. オムロン:生成AIを活用してロボット開発へ
出典:OMRON公式サイト
オムロン株式会社は、生成AIを活用したロボット開発に力を入れ、未来の社会構築を目指しています。人と機械の関係を進化させることで、AIが社会にどのように貢献できるかを模索する一環として進められています。
オムロンは生成AIを用いて、人と機械の融和を実現するための研究を行っています。
とくに注力しているのは、ロボットが人の発するさまざまな情報や指示を解釈し、学習することです。ロボットが人の手作業を支援し、知的動作の実現が可能になります。
生成AIを活用することで、ロボットは人とのコミュニケーション能力を向上させ、さまざまなタスクの効率的な遂行が可能です。
たとえば、AIを搭載したロボットは、放射線量が高い場所や極端な気温環境など、人にとって危険な場所でも365日24時間無休で実験を行えます。AIロボットにより、研究のスループットが劇的に向上します。
オムロンの生成AIを活用したロボット開発は、とくに研究機関や製造業、医療分野での活用が期待されています。
たとえば、新素材の開発や危険環境下での作業が求められる現場では、生成AIロボットの導入が大きな効果をもたらすでしょう。
また、学術分野においても、AIロボットが論文の評価や再現実験を行うことで、研究の効率化と精度向上に寄与できます。
今後も日本の生成AI関連企業から目が離せない
日本の生成AI関連企業は、技術革新と社会貢献の両立を目指し、さまざまな分野で革新的な取り組みを進めています。
サントリーや学研などの大手企業は、生成AIを活用して新しいサービスやプロダクトを開発し、市場に新しい価値を提供しています。
生成AIの導入による業務効率化や品質向上、顧客体験の向上は、企業の競争力を高めるだけでなく、社会全体に対しても大きなインパクトをもたらしています。
今後も日本の生成AI関連企業の動向から目が離せません。
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