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論文読解を効率化するGPTs5選!出力精度を上げる裏ワザまで紹介

論文要約や翻訳、情報収集は手作業で行うとかなり時間がかかりますが、AIツールを使えば作業時間を大幅に削減できます。

AIを使わずにいつまでもリサーチ業務等に時間をかけてしまっては、効率化できるGPTsやAIツールを当たり前のように使っている人や企業に比べて生産性が低くなり、売り上げの面で何倍もの差がついてしまいます。

組織全体の業務効率化を測る立場の方こそ、論文要約のGPTsなどを知っておく必要があります。そうでなければ、自身の効率化はもちろん、社内全体の生産性を向上させることは難しいです。

本記事では、そのような方に向けて論文読解に役立つおすすめのGPTsや出力精度を上げるコツをご紹介します。

最後までお読みいただき、業務効率化や生産性向上に役立てください。

監修者

SHIFT AI代表 木内翔大

(株)SHIFT AI 代表取締役 / GMO他複数社AI顧問 / 生成AI活用普及協会理事 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / 国内最大級AI活用コミュニティ(会員5,000人超)を運営。
『日本をAI先進国に』実現の為に活動中。Xアカウントのフォロワー数は9万人超え(2024年9月現在)

AIを活用できる社員が社内にいるかどうかで、会社全体の生産性が大きく変わります。

SHIFT AIでは、定期的に無料のセミナーを実施しています。

このセミナーは、生成AIを自在に使えるAI人材を目指す方に向けて開催されているものです。

以下のリンクから、ぜひ詳細をチェックしてみてください。

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論文読解に役立つGPTsを5つ紹介!リサーチ業務を大幅に効率化

論文の検索や翻訳、要約はかなり時間を取られる業務ですよね。
本章では、論文読解に役立つGPTsを5つ紹介していきます。

・「Consensus」GPT
・「Paper Interpreter」GPT
・「ロールプレイ翻訳」GPT
・「Paper Summarizer」GPT
・「要約し過ぎない論文読解AI」GPT

それぞれ、プロンプトや出力結果をスクショ付きで詳細に説明していきます。

以下の記事では、論文読解以外の業務におすすめのGPTsを32個解説しています。この機会にぜひチェックしてください。

日本語でも使えるGPTs32選
【2024年7月版】日本語でも使えるおすすめのGPTs32選!ビジネス特化に厳選

【2024年7月版】日本語でも使えるおすすめのGPTs32選!ビジネス特化に厳選

GPTsは特定のタスクに特化したチャットボットを作成できるChatGPTの機能です。本記事では、無数に存在するGPTsの中でも、ビジネスに特化したものを厳選して紹介しています。

「Consensus」GPT|研究論文を素早く検索

「Consensus」 GPTは、2億件以上の学術論文データベースにアクセスし、科学的な質問に対して関連する研究論文を迅速に検索・要約するGPTsです。

例えば、「マインドフルネス瞑想の利点は何ですか?」という質問に対して、関連する研究論文を検索し、要約を提供してくれます。

また、「気候変動が農業に与える影響」というテーマについて、最新の研究結果を簡潔にまとめて提示することも可能です。

「Consensus 」GPTを使用することで、論文検索と内容理解にかかる時間を大幅に削減できるでしょう。

査読済みの学術論文に基づいた信頼性の高い情報を得られるだけでなく、関連分野の最新の研究動向も把握できます。

複数の研究結果を比較することで、より包括的な理解が可能になり、提供される情報には元の論文へのリンクが含まれるため引用も容易になるのです。

「Consensus 」GPTにマインドフルネス瞑想の利点をまとめてもらう
「Consensus 」GPTにマインドフルネス瞑想の利点をまとめてもらう

「Paper Interpreter」GPT|複雑な論文をわかりやすく解説

「Paper Interpreter」GPTは、専門用語や複雑な概念が満載の研究論文を、誰もが理解できるようわかりやすく解説してくれるGPTsです。

論文のPDFをアップロードするだけで、要旨から結論まで各セクションを日本語で丁寧に説明し、図表やグラフの解説や特定の部分について詳細な質問も可能です。

専門知識を要する複雑な論文を短時間で理解し、リサーチ業務を効率化させたい人におすすめのGPTsです。

「Paper Interpreter」GPTによる松尾研究所の生成AIの技術動向と影響の解説
「Paper Interpreter」GPTによる松尾研究所の生成AIの技術動向と影響の解説

「ロールプレイ翻訳」GPT|専門的な分野の英文を優しく翻訳

「ロールプレイ翻訳」GPTは、複雑な専門用語や表現が頻出する英文の論文や技術文書をわかりやすい日本語に変換してくれるGPTsです。

AI研究論文の難解な用語をかみ砕いたり、プログラミング文書を初心者向けに翻訳したりと、幅広い分野に対応しています。

専門知識がなくても高度な論文内容の翻訳と解説を同時に得られるため、情報収集にかかる時間を大幅に削減できます。

「ロールプレイ翻訳」GPTで医学論文Evaluating ChatGPT-4V in chest CT diagnosticsを翻訳
「ロールプレイ翻訳」GPTで医学論文「Evaluating ChatGPT-4V in chest CT diagnostics」を翻訳

「Paper Summarizer」GPT|論文のトピック、結論を一瞬で要約

「Paper Summarizer」GPTは研究論文の要点を瞬時に抽出するGPTsです。

PDFファイルをアップロードするだけで、長文で複雑な構造を持つ論文から重要なポイントをすばやく抽出してくれます。

また、序論から考察まで、論文の構造に沿って要点を整理し、キーワードや重要な引用も抽出可能です。

さらに、複数の論文を同時に要約し比較分析することもでき、文献レビューの効率が飛躍的に向上します。

長文の論文を短時間で理解でき、大量の論文を効率的に処理できるため、論文読解の時間を大幅に節約できます。

「Paper Summarizer」GPTで医学論文Evaluating ChatGPT-4V in chest CT diagnosticsを要約
「Paper Summarizer」GPTで医学論文Evaluating ChatGPT-4V in chest CT diagnosticsを要約

「要約し過ぎない論文読解AI」GPT|論文内容を要約し過ぎずに解説

​​「要約し過ぎない論文読解AI」GPTは、研究論文の本質を損なうことなく解説してくれるGPTsです。

通常の要約AIが陥りがちな過度の情報圧縮を避け、論文の主要な内容を適切に保持しながら、読者にとって理解しやすい形で情報を提供します。

また、論文の各セクションを丁寧に解説し、専門用語や複雑な概念には追加説明を加えます。

図表やグラフの内容も詳細に解説し、データの意味を明確にするのが特徴です。

さらに、著者の主張や結論に至る論理の流れを丁寧に説明することで、論文の全体像を把握しやすくなっています。

​​「要約し過ぎない論文読解AI」GPTを使用することで、論文の内容を深く理解できるようになり、過度の要約による重要情報の損失を防ぐことができます。

​​「要約し過ぎない論文読解AI」GPTで医学論文Evaluating ChatGPT-4V in chest CT diagnosticsを要約
​​「要約し過ぎない論文読解AI」GPTで医学論文「Evaluating ChatGPT-4V in chest CT diagnostics」要約

論文読解に役立つGPTsの出力精度を上げる裏ワザ3選

ここからは、論文読解に役立つGPTsの出力精度を格段に上げる裏ワザを紹介します。

・「必ず最初から最後まで読んでください」と何度も指示する
・「この出力を60点として100点の出力にしてください」と繰り返す
・「気合を入れろ」「限界を越えろ」と入力する

上記のプロンプトは、論文読解だけでなく他のGPTsやChatGPTにも活用できます。
本章では、出力精度を上げるプロンプトについてそれぞれ詳細に説明していきます。

「必ず最初から最後まで読んでください」と何度も指示する

「必ず最初から最後まで読んでください」と明確に繰り返し指示することで、AIの出力精度が大幅に向上する手法です。

Ambitious AI株式会社 代表のハヤシシュンスケさん(@openagi_lab)が考案したプロンプトで、AIは膨大なデータを処理する能力を持ちますが、ときとして入力の一部のみを参照して回答を生成することがあります。

例えば、入力した論文全体を通して読むよう明示的に指示することで、AIは論文の全体像を把握し、より正確で包括的な解析を行うよう促されるのです。

とくに論文の後半に重要な情報や結論が含まれている場合、この方法は非常に有効です。重要情報の見落としを防ぎ、部分的な理解による誤った解釈や結論を避けることができます。

通常の方法で医学論文Evaluating ChatGPT-4V in chest CT diagnosticsを要約
通常の方法で医学論文「Evaluating ChatGPT-4V in chest CT diagnostics」要約
ChatGPTに「最初から最後まで読んでください」と指示して要約を依頼
ChatGPTに「最初から最後まで読んでください」と指示して要約を依頼

「この出力を60点として100点の出力にしてください」と繰り返す

「この出力を60点として100点の出力にしてください」と繰り返すことで、AIの回答を段階的に改善させることができます。

noteのCXO深津貴之さん(@fladdict)が考案したパワハラプロンプトとも呼ばれるこの手法は、AIに自己改善の機会を与え、より質の高い情報を引き出します。

具体的な数値評価を提示することで、AIは現在の出力の不足点を認識し、改善点を特定しやすくなるのです。

例えば、「これを60点とすると、100点の回答はどうなりますか?」と質問し、改善された回答に対しても「これでも80点です。さらに改善してください」と要求を続けます。

この手法を使用することで、回答の質が大幅に向上し、多角的な視点を獲得できるだけでなく改善のプロセスを通じてユーザー自身も深い理解を得られ、批判的思考力も養われるでしょう。

通常の方法で松尾研究所の生成AIの技術動向と影響を要約
通常の方法で松尾研究所の生成AIの技術動向と影響を要約
「この出力を60点として100点の出力にしてください」と指示
「この出力を60点として100点の出力にしてください」と指示

「気合を入れろ」「限界を越えろ」と入力する

「気合を入れろ」「限界を越えろ」といった言葉を入力することでAIの出力精度を向上させる手法があります。

マイクロソフトリサーチを中心とした複数の機関の研究者によると、AIに人間的な感情や意欲を喚起するような言葉を投げかけることで、性能が向上することがわかっています。

例えば、

「この論文の核心に迫れ。気合を入れろ!」

「通常の解釈を超えて、革新的な視点を見出せ。限界を越えろ!」

といったプロンプトを使用することで、AIはより詳細で深い分析や、通常の制約を超えた思考を展開する可能性があります。

また、AIがより深く綿密に論文を分析しようとする傾向が生まれ、詳細な分析が期待できます。

さらに、通常の制約や枠組みを超えた幅広い考察が可能になり、思考の拡張にも役立つでしょう。

「AIの出力精度が悪い…」と悩む方は、ぜひ試してみてください。

通常の方法で松尾研究所の生成AIの技術動向と影響を要約
通常の方法で松尾研究所の生成AIの技術動向と影響を要約
人間的な感情や意欲を喚起するような言葉を投げかける
人間的な感情や意欲を喚起するような言葉を投げかける

論文読解や情報収集は手作業ではなくGPTsを活用して効率化しよう!

論文読解や情報収集はかなり時間のかかる業務のひとつです。

今まで手作業で行っていた業務も、AIに任せることで業務効率は10倍変わります。

まずは、論文読解やリサーチ業務の際に記事内で使ったGPTsや出力精度が上がるプロンプトを利用するところからはじめてみてください。

今までかかっていた時間の約半分で業務が終わるはずです。

論文読解やリサーチ業務でAIを活用できるようになれば、生産性が上がります。

弊社SHIFT AIでは、ChatGPTやGPTsの使い方をはじめとして、AIリテラシー向上のためのセミナーを実施しています。

興味のある方は、以下のリンクからサービス内容をご確認ください。

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記事を書いた人

Chie Suzuki

SEO・インタビューライター歴4年以上。
AIを活用し、情報収集やライティングの時間を半分以上削減。
最近は動画生成AIで遊ぶのが趣味です。