GoogleのAIモデル「Gemini 3.5 Flash」とは?料金や使い方、3.1 Proとの違いも解説!

2026年5月20日、Googleが最新のAIモデル「Gemini 3.5 Flash」を発表しました。
Gemini 3.5 Flashは、Flashシリーズならではの圧倒的なスピードを保ちながら、最上位モデルに迫る高い性能を実現しています。
とくにAIエージェントの開発やコーディングでは、上位モデルのGemini 3.1 Proを上回る性能を発揮します。
一方でAIモデルは次々と更新されており、性能や料金を把握しないまま古いモデルを使い続けると、作業効率でもコストでも周囲と差がついてしまうでしょう。
本記事では、Gemini 3.5 Flashの特徴や料金、使い方、Gemini 3.1 Proとの違いまでを、初心者にもわかりやすく解説します。
記事を読み終えれば、Gemini 3.5 Flashを無料の範囲から使いこなし、用途に応じて最適なモデルを選べるようになるでしょう。

監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
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Gemini 3.5 Flashの特徴
Gemini 3.5 Flashには、大きく分けて4つの特徴があります。
- 他社の最先端AIモデルと比べて約4倍の出力速度
- Gemini 3.1 Proを凌駕するコーディング・エージェント性能
- 表現力豊かなWeb UIやグラフィックの生成
- マルチモーダルな能力の強化
それぞれの特徴を知れば、Gemini 3.5 Flashが従来モデルからどれだけ進化したのかがわかります。
他社の最先端AIモデルと比べて約4倍の出力速度
Gemini 3.5 Flashの最大の特徴は、回答を出力するスピードの速さです。他社の最先端AIモデルと比較して、約4倍の速さで文章を生成します。
「Flash」は、もともと処理の速さと手軽さを重視して開発されたモデルです。
AIに質問を送ってから回答が表示されるまでの待ち時間が短いほど、調べ物や文章作成といった作業はスムーズに進みます。

Googleの発表によると、Gemini 3.5 Flashの出力速度は1秒あたり約289トークンに達します。トークンとは、AIが文章を処理するときの単位です。
上位モデルであるGemini 3.1 Proの約135トークンと比べると2倍以上の速さで、長文を指示しても数秒で回答が返ってきます。
回答を待つストレスが少ないため、AIと何度もやり取りを重ねる作業でも、思考を止めずに進められます。
Gemini 3.1 Proを凌駕するコーディング・エージェント性能
Gemini 3.5 Flashは、コーディングやエージェントの分野でGemini 3.1 Proを超える性能を備えています。

コーディング能力を測るTerminal-Bench 2.1では、Gemini 3.1 Proの70.3%に対して76.2%を記録しました。実社会の業務をこなす力を測るGDPval-AAでも、3.1 Proの1314に対して1656と上回っています。
また、エージェントとして働くうえで欠かせない、複数のツールを連携する能力も向上しました。指標であるMCP Atlasでは、3.1 Proの78.2%に対して83.6%という高い数値を記録しています。
複数の手順がからむ作業もAIに任せられるため、開発や調査、資料作成といった業務を、これまでより速く正確に進められます。
表現力豊かなWeb UIやグラフィックの生成
Gemini 3.5 Flashは、表現力の高いWeb UIやグラフィックを生成できる点も強化されています。
テキストの指示だけで、見た目や動きを含むWebページの部品を作れます。デザインの専門知識がなくても、イメージを形にできます。

Googleの公式デモでは、支払い画面のデザインを6種類、60秒以下で生成しています。アニメーション付きのHTML部品も作成できます。
企画段階のイメージ共有や、簡単なツール作りを自分の手で素早く進められます。
マルチモーダルな能力の強化
Gemini 3.5 Flashは、マルチモーダル理解が強化されています。マルチモーダルとは、テキストだけでなく画像や動画など複数の形式を扱う能力です。
入力はテキスト・画像・動画・音声・PDFに対応しています。たとえば音声なら、会議の録音だけでなく音楽の分析にも活用できます。

理解の精度も高く、画像をまじえた総合的な理解力を測るMMMU-Proでは83.6%、複雑なグラフの読み取りを測るCharXivでは84.2%を記録しました。
Googleは、マルチモーダル理解で主要なAIモデルをリードしているとしています。
前世代の高速モデルであるGemini 3 Flashの特徴と比べたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
【無料で使える】Gemini 3.5 Flashの料金プラン
Gemini 3.5 Flashは、無料で利用できます。
Gemini 3.5 Flashは、一般利用者向けのアプリから開発者向けのツールまで、Googleの複数のサービスで利用できます。主な対応サービスは以下のとおりです。
- Geminiアプリ
- Google検索のAIモード
- Google AI Studio
- Google Antigravity
- Gemini CLI
- Vertex AI
より多く使いたい場合や、開発でAPIとして使う場合は料金が発生します。主な利用方法と料金を以下の表にまとめました。
| 利用方法 | 料金(税込) | 特徴 |
|---|---|---|
| Geminiアプリ | 無料 | ・すべてのユーザーがGemini 3.5 Flashを利用可 ・利用回数やコンテキストに上限あり |
| Google検索(AIモード) | 無料 | 検索の標準モデルとしてGemini 3.5 Flashを利用 |
| Google AI Studio | 無料 | ・ブラウザ上でGemini 3.5 Flashを試せる開発者向けのツール ・APIキーの発行もできる |
| 有料プラン(Google AI Plus /Pro/Ultra) | 月額1,200円〜 | ・利用上限が拡大 ・Deep Researchなど高度な機能も使える |
| Gemini API | 従量課金 | 入力1.50ドル・出力9.00ドル(100万トークンあたり/グローバル基準) |
個人として日常的に使うだけなら、無料のままで十分活用できます。
仕事で長文の処理を繰り返したり、Deep Researchのような機能を使ったりしたい場合は、Google AI PlusやPro、Ultraといった有料プランを検討するとよいでしょう。
Geminiの料金プラン全体や、プランごとの違いをくわしく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
Gemini 3.5 Flashの使い方
Gemini 3.5 Flashには、主に3つの使い方があります。
- Geminiアプリで使う方法
- Google検索「AIモード」で使う方法
- Google AI Studioで使う方法
自分の目的に合った方法を選べば、すぐにGemini 3.5 Flashを使い始められます。
Geminiアプリで使う方法
もっとも手軽なのは、Geminiアプリから使う方法です。
まずは、Geminiの公式サイトまたはアプリ(iOS/Android)にアクセスします。
Googleアカウントでログインするだけで、特別な設定は不要です。ログイン後すぐにチャット画面が表示され、Geminiを利用できます。

ログイン後、画面上部のモデル選択メニューから「3.5 Flash」を選択します。

モデルを選択したら、必要に応じて画面下部の「+」から、ファイルのアップロードや追加機能を選択できます。

ただし、無料プランでは利用回数に制限があるほか、一部の機能が使えない場合があります。

機能やファイルを選択したら、画面中央の入力欄にプロンプトを入力します。送信後、数秒〜数十秒ほどで結果が生成されます。
Google検索「AIモード」で使う方法
Google検索の「AIモード」では、デフォルトでGemini 3.5 Flashが使用されています。
そのため、特別な設定は不要で、AIモードにアクセスしてプロンプトを入力するだけで利用できます。
AIモードは、Googleのホーム画面、または検索結果画面の検索欄の一番左に表示されます。

AIモードが表示されたら、画面下部の入力欄にプロンプトを入力します。プロンプトは箇条書きや命令文でなく、文章形式で問題ありません。

また、通常のGoogle検索を行っている途中でも、AIモードへ切り替えられます。
Google AI Studioで使う方法
開発でGemini 3.5 Flashを使いたい場合は、Google AI Studioが便利です。Google AI Studioは、ブラウザ上でAIモデルを試せる開発者向けのツールです。
まずは、Google AI Studioの公式サイトにアクセスし、Googleアカウントでログインすれば、すぐに利用できます。
初回アクセス時のみ利用規約への同意が求められますが、特別な設定や事前準備は不要です。

ログイン後は、画面左側の「Playground」から「モデル選択」ボタンを押します。

次に「Gemini 3.5 Flash」を選択します。

必要に応じて、プロンプト入力欄右の「+」からファイルをアップロードできます。

モデルやファイルを選択したら、中央の入力欄にプロンプトを入力しましょう。数秒〜数十秒ほどで結果が生成されます。

Google AI Studioなら、APIキーの発行まで数クリックで完了します。アプリやサービスにAIを組み込みたい方は、ここから始めるとスムーズです。
Google AI Studioの使い方や料金をくわしく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
Gemini 3.5 Flashを使ってみた!
ここでは、筆者が実際にGemini 3.5 Flashを使ってみた5つの活用事例を紹介します。
- Web UIやアプリの開発をしてみた
- 手順の多い作業の自動化をしてみた
- 長文資料の処理速度と要約の精度を確認してみた
- 情報の多い複雑な画像の分析をしてみた
- リサーチや情報収集の効率化をしてみた
Gemini 3.5 Flashを活用するときの参考にしてみてください。
Web UIやアプリの開発をしてみた
Gemini 3.5 Flashのコード生成の実力を確かめるため、ECサイトの支払い画面づくりを依頼しました。
「こういう画面がほしい」とテキストで伝えるだけで、動くコードを生成してくれます。
今回は、以下のプロンプトを使用しました。
ECサイトの支払い画面のUIを作成してください。
①クレジットカード番号や有効期限の入力欄を配置
②スマートフォンでも見やすいレイアウトにする
③CSSも含めて1つのHTMLファイルにまとめて出力
GeminiのCanvas機能と組み合わせたことにより、UI画面のプレビューとコード画面が生成されました。
Canvasは生成したコードをその場で動かせる機能で、入力欄やボタンを備えた支払い画面を、ブラウザに移動せずGemini内で確認できます。
コードの生成から動作の確認までGeminiだけで完結するため、プログラミングに不慣れでも、アイデアを形にする最初の一歩を自分で踏み出せます。
手順の多い作業の自動化をしてみた
Gemini 3.5 Flashのエージェント性能を確かめるため、複数の手順がからむ出張計画づくりと、その画像化を依頼しました。
Gemini 3.5 Flash自体は画像を生成できませんが、Geminiアプリには画像生成機能も用意されています。計画づくりは3.5 Flashが、仕上げの画像化はこの機能が担当します。
使用したプロンプトは以下の通りです。
来月の大阪出張(2泊3日)の計画を立て、最後に日程表を1枚の画像にまとめてください。
①新幹線と飛行機の料金や所要時間を比較
②駅から近いビジネスホテルを3つ調査
③1日目から3日目までの日程をまとめ、見やすい1枚の画像として出力
生成結果では、Geminiが交通手段の比較とホテル調査を進めて計画をまとめ、最後に日程表が1枚の画像として出力されました。
途中で操作を足さなくても、すべてGeminiの中で完結します。
調べ物から見やすい資料づくりまでをまとめて任せられるため、一人で抱えがちな多工程の作業を短時間で終わらせられます。
長文資料の処理速度と要約の精度を確認してみた
Gemini 3.5 Flashの長文の処理スピードと要約の精度を確かめるため、複数の契約書から要点を整理する作業を依頼しました。
プロンプトは以下の通りです。
添付した契約書をすべて読み込んでください。
①契約ごとに「契約期間」「金額」「更新条件」を抜き出す
②抜き出した情報を一覧表にまとめる
③注意すべき条項があれば最後に指摘
数秒で契約の概要が表でまとめられ、注意すべき条項も指摘されました。
Gemini 3.5 Flashは文章を生成する速度が速く、大量の文書を渡しても要約が短時間で返ってきます。
上位モデルのGemini 3.1 Proと比べて2倍以上の速さがあり、長い資料ほど待ち時間の短さを実感できます。
資料を読み込む時間も結果を待つ時間も短縮できるため、内容を考える作業に集中できます。
情報の多い複雑な画像の分析をしてみた
Gemini 3.5 Flashのマルチモーダル理解力を確かめるため、グラフの多い調査レポートのPDF分析を依頼しました。
Gemini 3.5 Flashはマルチモーダルに対応しており、文字以外の資料もそのまま読み込んで内容を把握します。
使用したプロンプトは以下の通りです。
添付した調査レポートのPDFを読み込んでください。
①各グラフの数値を読み取って整理
②レポート全体の要点を3つに要約
③数値から読み取れる課題を指摘
生成結果では、グラフの数値まで正確に読み取られ、要点と課題が整理されて出力されました。他にも、操作を録画した動画を渡して、内容を要約させることも可能です。
バラバラの形式で集めた情報を、一つにまとめて整理する手間が減ります。
リサーチや情報収集の効率化をしてみた
Gemini 3.5 Flashの出力の速さと多言語への対応力を確かめるため、海外の情報も含めたリサーチを依頼しました。
Gemini 3.5 FlashはGoogle検索のAIモードに標準で搭載されており、検索しながら回答を整理してくれます。
使用したプロンプトは以下の通りです。
「生成AIの最新動向」について調べてください。
①日本語と英語の情報をどちらも収集
②重要なトピックを5つに整理
③それぞれを日本語でわかりやすく要約
生成結果では、日本語と英語の情報が集約され、重要なトピックが日本語でわかりやすく要約されました。
100を超える言語に対応し、出力も速いため、何度も質問を重ねる下調べもスムーズに進められます。
情報を探して読む時間を短縮し、判断や企画により多くの時間を回せます。
このようにGemini 3.5 Flashは、開発から資料作成、リサーチまで幅広い作業を任せられます。
ただしAIを成果につなげるには、どう指示を出すかというプロンプトの設計力が欠かせません。
SHIFT AIの無料セミナーでは、生成AIを実務や副業で活かす具体的な手順を学べます。
また、参加者限定で、「今日から使えるプロンプト100選」「新時代のAI×デザイン活用ガイド」「Nano Banana Pro 徹底解説」など、全12個の資料を無料で配布しています。
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無料AIセミナーに参加する【違いは?】Gemini 3.5 FlashとGemini 3.1 Proの使い分け方
Gemini 3.5 FlashとGemini 3.1 Proは、速度を取るか推論力を取るかで使い分けます。
Gemini 3.5 Flashは高速かつ低コストで、コーディングやエージェント作業に強いモデルです。一方のGemini 3.1 Proは、時間をかけてじっくり考える高度な推論を得意とします。
2つのモデルの違いを以下の表にまとめました。
| 比較項目 | Gemini 3.5 Flash | Gemini 3.1 Pro |
|---|---|---|
| 強み | 速度とコスト効率 | 高度な推論力 |
| 出力速度 | 約4倍速い | 標準 |
| コーディング・エージェント | とても高い | 高い |
| 複雑な推論 | 高い | さらに高い |
| 料金 | 無料(回数制限あり) | 無料(回数制限あり) |
| 向いている用途 | ・日常利用 ・開発 ・作業の自動化 ・急ぎのタスク | ・難解な数学や論理問題 ・慎重な分析 |
普段の調べ物や資料作成、開発作業のように速さが求められる場面では、Gemini 3.5 Flashが適しています。
難解な数学や論理パズル、ミスの許されない慎重な分析には、Gemini 3.1 Proを選ぶとよいでしょう。
なお、上位モデルのGemini 3.5 Proは2026年6月の公開が予定されており、公開後はさらに選択肢が広がります。
用途に合わせてモデルを選べば、速度と精度のバランスを最適化できます。
Gemini 3.1 Proの推論性能や活用事例をくわしく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
Gemini 3.5 Flashを使うときの注意点
Gemini 3.5 Flashを使うときは、2つの注意点を押さえておきましょう。
- ハルシネーションが生じることがある
- 学習データは2025年1月までに限られる
注意点を知らないと、誤った情報をそのまま使ってしまうおそれがあります。
ハルシネーションが生じることがある
Gemini 3.5 Flashは、事実と異なる内容を出力することがあります。この現象はハルシネーションと呼ばれます。
AIは確率にもとづいて文章を組み立てるため、もっともらしい誤りが混ざる場合があります。性能が高いモデルでも、誤りをゼロにはできません。
とくに最新の出来事や数値、専門的な内容では、誤りが起きやすい傾向があります。
重要な情報は公式サイトなどの一次情報で確認すれば、安心して使えます。
学習データは2025年1月までに限られる
2025年2月以降に登場したサービスや制度について質問すると、古い情報や誤った回答が返ることがあります。
参考:Gemini 3.5 Flash|Gemini API(Google AI for Developers)
AIが学習するデータには区切りがあり、それ以降の出来事は基本的に把握していません。
2025年2月以降に登場したサービスや制度について質問すると、古い情報や誤った回答が返ることがあります。
最新の情報は、検索のAIモードを併用するなどして補えば、情報の鮮度に関する問題を避けられます。
Gemini 3.5 Flashを使いこなして業務を効率化しよう
Gemini 3.5 Flashは、2026年5月にGoogleが発表した高速かつ低コストの最新AIモデルです。
本記事で紹介した特徴は以下のとおりです。
- 他社の最先端AIモデルと比べて約4倍の出力速度
- Gemini 3.1 Proを上回るコーディング・エージェント性能
- 表現力豊かなWeb UIやグラフィックの生成
- 強化されたマルチモーダル理解
Geminiアプリなら無料で使えるため、まずは普段の調べ物や資料作成で試してみてください。
難しい推論が必要な場面ではGemini 3.1 Proと使い分けると、より高い成果につながるでしょう。
ただし、AIモデルが高性能になっても、成果の差を生むのは「どう使いこなすか」です。プロンプトの設計や業務への組み込み方を知らなければ、高性能なモデルも力を発揮できません。
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執筆者
Chie Suzuki
SEO・インタビューライター歴4年以上。
AIを活用し、情報収集やライティングの時間を半分以上削減。
最近は動画生成AIで遊ぶのが趣味です。





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