【無料でも利用可能】ChatGPTのo3-miniとは?使い方や性能を解説

o3-miniは推論※に特化しているAIモデルであり、複雑な思考を必要とするタスクや、専門的な知識が必要となる質問に対して優秀な成績を収めています。
※与えられた情報やデータにもとづいて新しい知識や結論を導き出すこと
o3-miniはChatGPTですでに利用可能で、有料ユーザーだけでなく、無料ユーザーにも展開されています。
本記事では、o3-miniの性能や機能、料金プラン、回数制限、使い方などを網羅的に解説しています。
o3-miniは誰でも使える高性能なAIですので、本記事を参考に使ってみて、業務効率を上げてみてください。

監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
o3-miniの登場で、ChatGPTの活用幅がさらに広がりました。
しかし、うまく使いこなせる自信がない、具体的にどうやって使ったらいいのかわからないと感じている方もいるでしょう。
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目次
o3-miniとは?
o3-miniとは、推論型AIモデルで高速・低コストな応答を実現し、数学やプログラミングなどの専門分野で高精度な推論能力を発揮します。
推論能力の高さはもちろん、早いアウトプットと低コストな点が魅力です。
o3-miniの特徴
まずは、o3-miniの性能や機能を解説します。
- o1と同等の性能をもちつつ速度が向上している
- o3-miniは全ユーザーが利用できる
- APIも提供されている
- 3段階の推論モード(低・中・高)を使える
- 画像認識はできないがネット検索を行える
o1と同等の性能をもちつつ速度が向上している
OpenAIが提供するo3-miniは、同じく推論モデルであるo1とほぼ同等の性能を誇りながら、応答速度を大幅に高めている点が最大の特徴です。
とくに数学や科学、プログラミングなどの領域に強みをもち、複雑な問題に対しても迅速かつ的確な回答を返せるよう最適化されています。

※数学に関するテスト結果
※o3-miniは3段階の推論レベル(low・medium・high)で調節可能(詳細後述)

※博士号レベルの生物学、化学、物理に関するテスト結果
※o3-miniは3段階の推論レベル(low・medium・high)で調節可能(詳細後述)
また、テストでは前身モデルのo1-mini※よりも24%ほど速い応答時間を示し、最初の単語が出力されるまでの時間も短縮されました。
※ChatGPT上ではすでにo1-miniが廃止されました
この高速化により、対話のテンポを損なうことなく、よりスムーズにやり取りできるようになりました。また、応答の速度を上げつつも精度を維持しているため、複雑なタスクや数式処理、研究レベルの問題においても、高品質な出力が期待できます。
こうした高速化と高精度の両立により、o3-miniは「小型モデルでありながら優れた性能を発揮する」という評価を得ています。
o3-miniは全ユーザーが利用できる
o3-miniは、ChatGPTの無料プランを含むすべてのユーザーが利用できます。
従来であれば高度な推論モデルは有料プラン専用になるケースが多かったため、無料プランでも利用できるというのは特筆すべきポイントでしょう。
さらに、有料プラン(Plus・Team・Pro)では使用回数制限が緩和され、Proユーザーなら制限なしで利用できます。
Proプランで利用できるo1 pro modeの方がo3-miniよりも優れているものの、応答速度は圧倒的にo3-miniのほうが速いです。タスクによって使い分けることで、生産性をより高められるでしょう。
APIも提供されている
o3-miniはChatGPT上だけでなく、APIとしても利用可能です。
APIとは、異なるソフトウェアやアプリがあらかじめ決められたルールに従って情報や機能をやり取りし、連携できるようにする仕組みです。つまり、o3-miniのAPIを使うことで、自社アプリやサービス上でo3-miniを使えるようになります。
また、o3-miniのAPI料金は前身モデルであるo1-miniと同等の価格でありながら、性能はアップしています。
とくに数式やプログラムコードの生成、科学論文の下書き作成といった高度なタスクにおいて、低コストかつ自分の好きなようにカスタマイズして使用できるのがo3-miniのAPIの魅力です。
3段階の推論モード(low・medium・high)を使える

o3-miniはlow・medium・highの3段階の推論モードを備えており、タスクの難易度や、速度重視か精度重視かによって使い分けられる点が利点です。
たとえば競技数学やコードテストなどの高度なタスクには「high」を選択し、対話型の素早い応答や概要把握には「low」を選ぶといった具合に、柔軟な運用が期待できます。
ただし、ChatGPT上で選択できるのはmedium相当のo3-miniと、high相当のo3-mini-highの2種類のみで、lowに相当するモードは提供されていません。
一方で、API利用時にはすべてのモードが選択可能となるため、開発者は要件に合わせて最適な推論モードを指定できます。
画像認識はできないがネット検索を行える
o3-miniは画像認識のタスクには対応していませんが、ChatGPT上では検索機能との連携が可能になり、必要に応じて最新のウェブ情報を参照しながら回答を提示してくれます。
たとえば技術情報や学術論文など、日々更新される知識を調べる際には、ネット検索と組み合わせた応答が頼りになります。画像認識を伴わないテキスト中心の用途であれば、o3-miniの高速・高精度な推論が大いに役立つでしょう。
今後、画像認識や画像生成など、さらなる拡張機能が追加される可能性もあるため、o3-miniの進化に注目が集まっています。
o3-miniの料金・回数制限
o3-miniは、無料ユーザーから有料プラン(Plus・Team・Pro)まで幅広く利用できる点が特徴です。
プラン名 | 推論モデルの利用回数制限 | 備考 |
---|---|---|
無料プラン | 約10回の会話※ | 「Reason」ボタンで手軽に試せる →使い方は次章で解説 |
Plus / Teamプラン | 1日あたり150回 | o1-miniの3倍に増加 |
Proプラン | 無制限 | o3-mini / o3-mini-highの両方が対象 |
また、APIに関しては、Tier 3〜5※の対象となる開発者は、o3-miniを自分のアプリケーションやシステムに組み込んで柔軟に運用できます。
※API利用量や契約内容に応じて利用者が分類される区分のことで、各Tierごとに使用可能なリソースや料金設定が異なる
以下は、o3-miniのAPI料金です。出力に関しては、推論のために生成されたトークンも料金に含まれるため注意が必要です。
モデル | 料金 | バッチAPI利用時の料金 |
---|---|---|
o3-mini | $1.10 / 100万入力トークン $0.55 / 100万キャッシュ済み入力トークン $4.40 / 100万出力トークン | $0.55 / 100万入力トークン $2.20 / 100万出力トークン |
o3-mini-2025-01-31 | $1.10 / 100万入力トークン $0.55 / 100万キャッシュ済み入力トークン $4.40 / 100万出力トークン | $0.55 / 100万入力トークン $2.20 / 100万出力トークン |
o3-miniは無料でも使える性質上、これからは誰もが手軽に高性能推論モデルを使える時代になりました。
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o3-miniの使い方
o3-miniは、無料プランと有料プランで使い方が異なります。
無料の場合は、で「Reason(理由)」を選択した状態でプロンプト(命令文)を入力することでo3-miniを利用できます。

有料の場合、ChatGPTの画面左上にあるモデルを選択するだけで利用できます。

これで、o3-miniを使う準備は整いました。
さらに、「Search(検索する)」をクリックした状態でプロンプトを入力することでネット検索を行えます。

無料プランでもo3-miniとネット検索の組み合わせを使えるため、ぜひ試してみてください。
o3-miniとo1を比較してみた!
ここでは、筆者が実際にo3-miniを使い、それをo1・o1 proと比較してみます。
以下は、それぞれの比較動画です。
応答速度は、o3-miniがもっとも速く、次いでo3-mini-high、最も遅かったモデルがo1になりました。
o3-mini-highは推論を深く行うため、o3-miniよりも時間がかかっています。一方で、回答の質に関しては、o3-mini-highやo1が求めている内容に近いという印象です。
あくまで筆者が行ったプロンプトによる結果であるため、ご了承のうえ参考にしてください。
o3-miniの活用シーン
実際にo3-miniを活用するべきシーンを3つ紹介します。実際に使う際の参考にしてみてください。
- 複雑な思考を必要とするタスクを実施したいとき
- ネット検索と推論を組み合わせたいとき
- 高度な推論と高速な応答が求められるとき
複雑な思考を必要とするタスクを実施したいとき
複数のステップを踏むようなタスクやプログラミング、化学・生物といった理系分野の高度な質問に答える際、o3-miniは有力な選択肢になります。
ChatGPTの無料プランで利用できる初めての推論特化のモデルであり、従来は高性能モデルを使えなかったユーザーも、プログラミングや論文執筆の下調べなどに活用できるようになりました。
一方で有料ユーザーは、以前からo1やo1 pro modeを使うことが可能でしたが、o3-miniの高速化や精度向上を踏まえると、複雑なタスクにもより短時間で取り組めるメリットがあります。
ネット検索と推論を組み合わせたいとき
o3-miniは検索機能と連携することで、最新のウェブ情報をリアルタイムに参照しながら回答を生成できるのが強みです。
o1やo1 pro modeでは画像認識や高度な推論が可能ですが、現状ではネット検索との統合ができません。その点で、o1系統とo3-miniは差別化されています。
o3-miniは、新しく公開された論文や経済状況など、日々アップデートされる情報をもとにした解答が必要な場合には非常に便利です。
o1系統のモデルにない柔軟性を備えたo3-miniは、最新情報の検索と複雑な推論が交わるシーンで真価を発揮するでしょう。
高度な推論と高速な応答が求められるとき
プログラミングの問題をすばやく解く必要がある場面や、高度な数式処理を扱うタスクなどでは、推論能力の高さと応答の速さを両立するo3-miniが最適解となり得ます。
たとえば、o3-mini-highは深い推論と高速な応答を両立しており、出力に時間がかかるo1 pro modeを利用するよりもスピーディに回答を得られます。
また、より迅速な意思決定が必要なシーンでは、応答が高速なo3-miniが効果的です。
複雑なプロセスを必要とし、短時間での応答が求められるシーンでは、o3-miniの活用を検討してみましょう。
無料でも使えるo3-miniで世界中の人間の生産性が高まる
無料でも利用できるo3-miniは、高度な推論能力を誰でも手軽に体験できるモデルです。
無料プランでも複雑なタスクを実行したり、コーディングをしたりできるため、世界中の人々が時間やコストを大幅に削減しながら生産性を高められるようになりました。
これまで推論モデルを使ったことない方も、本記事の内容を参考に、o3-miniで生成AIの最先端を体験してみてください。
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記事を書いた人

SHIFT AI TIMES編集長
大城一輝
フリーランスとしてライター、ディレクター、生成AIコンサルタントとして活動している。AI活用の講師も多数経験。
SHIFT AIではオウンドメディア(SHIFT AI TIMES)の編集長を担当。
また、SHIFT AIのモデレーターとしてコミュニティ運営や講師にも携わっている。
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