【2025年最新】注目の国産AI12選!大手企業からベンチャーまで徹底解説

ChatGPTやGeminiといった海外発の生成AIが注目を集める一方で、日本のビジネスシーンには国産AIへのニーズも根強く存在します。
国産AIの導入を検討する企業や自治体もあり、なかには「上司から国産AIの提案を指示されたものの、何から調べれば良いのか」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
日本特有のビジネス慣習や文化を理解し、日本人が使いやすいように設計されている点が国産AIの魅力です。
他社に先駆けて導入すれば、業務効率化や新たな価値創造につながり業績向上を後押しできます。
この記事では大手企業からスタートアップまで、さまざまな分野で活用できる国産AIを厳選して12種類ご紹介します。
導入を成功させるための5つの重要なポイントについても解説するので、あなたにとって最適な国産AIを見つけてみてください。

監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
なお、国産AIに詳しくなればキャリアアップにもつながります。
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目次
大手企業が開発した国産AI4選
ChatGPTやGeminiなど海外産AIの知名度が高い一方で、日本の大手企業も負けてはいません。以下の表にある国産AIの開発・展開が進められています。
AI名 | 企業名 | AIの種類 | 主な特徴 |
---|---|---|---|
cotomi | NEC | 生成AI | ・高速な回答 ・精度の高い回答 ・オンプレミスも可能 |
Fujitsu Kozuchi | 富士通 | AIプロダクトサービス | ・独自の生成AIとトラスト技術 ・世界最速レベルの計算技術 ・7つのAI領域 |
tsuzumi | NTT | 大規模言語モデル | ・世界トップレベルの日本語処理性能 ・軽量なLLM ・マルチモーダル |
CyberAgentLM | サイバーエージェント | 大規模言語モデル | ・高い日本語処理能力 ・大規模パラメータ ・オープンソース |
国産AIの情報は、技術革新に伴い頻繁にアップデートされます。表の内容を参考にして定期的に最新の動向を調べるといいでしょう。
NECの生成AI 「cotomi」

NECが開発した生成AI「cotomi」iは、日本語ベンチマークにおいて代表的な商用LLMと比べて約2倍の速度(※NEC試算値)を実現しています。
日本語処理能力にも優れており、複雑な日本語のニュアンスを正確に理解し適切な回答の生成が可能です。
オンプレミスやパブリッククラウド、閉域クラウドなど、企業の環境に合わせた柔軟な提供形態も選択できます。
スピーディーかつ正確な日本語でのAI活用を求めるのであれば、cotomiの活用を検討されるといいでしょう。
>cotomiに関する詳細はこちら
富士通のAI技術「Fujitsu Kozuchi」

富士通のAI技術「Fujitsu Kozuchi」は、多岐にわたるAI領域をカバーする総合的なプラットフォームです。
生成AIや予測分析、画像処理といった7つの領域で構成されており、企業のさまざまな課題に対応します。
業務特化型である点が特徴で、顧客のビジネスや業務の個別用途に合わせて「狭く深く」活用できる点が魅力です。
汎用的なAIでは対応しきれない、特定の業務プロセスや業界特有のニーズに合致したAIソリューションを構築できます。
自社の課題に沿ってカスタマイズできるAIソリューションをお探しなら、Fujitsu Kozuchiをご検討ください。
>Fujitsu Kozuchiに関する詳細はこちら
NTTの大規模言語モデル「tsuzumi」

NTTが開発した大規模言語モデル「tsuzumi」は、軽量でありながら高い日本語処理能力を持つ点が大きな特徴です。
パラメータサイズは6億(超軽量版)と70億(軽量版)があり、少ないリソースでも効率的に活用できます。
テキストだけでなく、図表や画像も理解できるマルチモーダル対応も魅力の一つです。柔軟なカスタマイズ性も備えており、少ないリソースでチューニングできます。
tsuzumiは、場所や環境を選ばず手軽に導入できる国産AIを求める企業にとって有力な選択肢です。
>tsuzumiに関する詳細はこちら
サイバーエージェントの大規模言語モデル「CyberAgentLM」

サイバーエージェント製の「CyberAgentLM」は、日本語処理において世界トップクラスの性能を誇る大規模言語モデルです。
最新版のCyberAgentLM3は225億パラメータという大規模なモデルであり、複雑な日本語を正確に理解して高度な文章を生成します。
Apache License 2.0の下でオープンソースとして提供されているため、商用利用も可能です。
自社のサービスやシステムに「CyberAgentLM」を組み込み、新たなビジネス価値を作り出せます。
高い日本語処理能力と商用利用の柔軟性を兼ね備えた、国産AIの最先端を代表するモデルです。
>CyberAgentLMに関する詳細はこちら
ベンチャー企業が開発した国産AI8選
日本のベンチャー企業も国産のAIサービスを展開しています。以下に代表的な8つについてまとめます。
AI名 | 企業名 | AIの種類 | 主な特徴 |
---|---|---|---|
Felo | Sparticle | AIエンジン | ・多言語対応 ・マインドマップ生成機能 ・資料生成機能 |
KIBIT | FRONTEO | AIエンジン | ・テキストデータ解析に特化 ・独自のベクトル化技術 ・省エネ設計 |
SENSY | SENSY | AIプラットフォーム | ・感性解析AI ・顧客データ統合 ・バリューチェーン最適化 |
kasanare | カサナレ | SaaSサービス | ・テクノロジーピース ・企業ごとのカスタマイズ ・高速かつ高性能 |
SPESILL | ファーストオートメーション | 文書作成AI | ・高い情報抽出精度 ・シンプルな操作性 ・高い拡張性 |
AI Picasso | AI Picasso | 画像生成AI | ・テキストや画像からの生成 ・スタイル適用 ・高解像度出力 |
ログミーツ powered by GPT-3/4 | 時空テクノロジーズ | AI議事録・メモ作成ツール | ・リアルタイムテキスト化 ・自動要約機能 ・発言者別整理 |
Helpfeel | Helpfeel | AIFAQ検索システム | ・AI検索アルゴリズム ・ハルシネーション対策 ・ユーザー行動分析 |
上記のサービスを参考に、自社での利用が可能かご検討ください。
SparticleのAIエンジン「Felo」

Sparticleが開発したAIエンジン「Felo」は、グローバルな情報収集に強みを持つAIです。
多言語に対応しておりユーザーは母国語で質問ができ、世界中の情報源から適切な回答が得られます。
検索結果を視覚的にわかりやすく表示するマインドマップ生成機能を搭載しており、情報整理や理解の手助けとなります。
プレゼンテーション資料を自動で生成する機能も備えているため、検索結果をもとに役立つ資料が作成可能です。
Feloはグローバルに活躍する企業や、情報収集・分析に時間を要している企業にとって強力なツールです。
>Feloに関する詳細はこちら
FRONTEOのAIエンジン「KIBIT」

FRONTEOのAIエンジン「KIBIT」は、テキストデータ解析に特化したAIです。
自然言語を解析し、膨大なデータから必要な情報を効率的に抽出可能です。
独自のベクトル化技術により言語の情報を数値で表現し、コンピューターが理解できる形に変換して処理を行っています。
パラメータが最小限に抑えられているため、動作が軽く省電力な「Green MicroAI」を実現しています。
大量のテキストデータを扱う企業や、環境負荷も考慮したAI導入を検討している企業にとって、「KIBIT」は最適なソリューションです。
>KIBITに関する詳細はこちら
SENSYのAIプラットフォーム「SENSY」

SENSYのAIプラットフォーム「SENSY」は、感性解析に特化したAIです。統合された行動データから感性解析を行い、高精度の行動予測を実現します。
顧客データを一元的に統合して理解を深め、潜在的な顧客ニーズを導き出します。
業務プロセスを顧客起点で最適化し、バリューチェーン全体での付加価値向上も実現可能です。
顧客の行動や感性を理解し最適な顧客体験を提供したい企業にとって、SENSYは強力なパートナーです。
>SENSYに関する詳細はこちら
カサナレのAISaaSサービス「kasanare」

カサナレのAISaaSサービス「kasanare」は、企業ごとのニーズに柔軟に対応できる生成AIサービスです。
独自開発の生成AI関連システムをテクノロジーピースとして提供し、企業の課題や目的に合わせて組み合わせます。
各企業に最適化されたシステムを構築するため、高速かつ高性能な生成AIサービスを実現できます。
自社のビジネスに特化したAIソリューションを求める企業にとって、kasanareは有効なプラットフォームです。
>kasanareに関する詳細はこちら
ファーストオートメーションの文書作成AI「SPESILL」

ファーストオートメーションの文書作成AI「SPESILL」は、製造業のデスクワークの効率化に役立つAIツールです。
高い情報抽出精度とシンプルな操作性が特徴で、必要な情報を文書からスムーズかつ正確に抽出可能です。
抽出した情報をもとに仕様書や作業手順書、マニュアルといった文書を作成できます。また、LLMとは別に自社専用のデータベースも構築可能です。
文書作成業務の効率化や情報抽出の自動化を求める企業にとって、SPESILLは業務効率化の強い味方です。
>SPESILLに関する詳細はこちら
AI Picassoの画像生成AI「AI Picasso」

AI Picassoの画像生成AI「AI Picasso」を使用すれば、テキストや画像から高品質な画像を生成できます。
ユーザーが入力した情報にもとづいて画像を生成し、さまざまなスタイルで表現されます。
生成された画像は高解像度でダウンロードできるため、複数の用途で利用可能です。
AI Picassoは、デザインやクリエイティブなコンテンツ作成の効率化を目指す企業にとって効果的なツールです。
>AI Picassoに関する詳細はこちら
時空テクノロジーズのAI議事録・メモ作成ツール「ログミーツ powered by GPT-3/4」

時空テクノロジーズの「ログミーツ」は、AIを活用した議事録・メモ作成ツールです。
会議中の発言をリアルタイムでテキスト化し、自動で要約を作成します。
発言者別に内容が整理できるため、正確な議事録を効率的に作成できます。
会議時間の短縮や議事録作成業務の負担を軽減したい企業は、ログミーツの活用がおすすめです。
>ログミーツ powered by GPT-3/4に関する詳細はこちら
HelpfeelのAIFAQ検索システム「Helpfeel」

HelpfeelのAIFAQ検索システム「Helpfeel」は、独自のAI検索アルゴリズムとOpenAI社のAIを組み合わせて高速かつ高精度な検索を実現しています。
ハルシネーション対策として人間が作成した回答記事を使用し、誤った情報の提供を防いでいます。
問い合わせログや検索行動ログをAIで分析し、お客様の声を分析可能です。
顧客サポートの質を高めたい、またはFAQ検索の精度向上を求める企業にとってHelpfeelの導入は有力な解決策です。
>Helpfeelに関する詳細はこちら
国産AIサービスを選ぶ際に気を付けたい5つのポイント
国産AIサービスを選ぶ際には、以下の5つの点に注意しましょう。
- 課題とAI導入目的の明確化
- オンプレミスかクラウドサービスかの選択
- 操作性と継続利用の可能性
- 導入・運用コストの検討
- 導入後のサポート体制の確認
順番に詳しく解説します。
ポイント1:課題とAI導入目的の明確化
国産AIサービスを導入する際に最も重要なのが、自社の課題とAI導入目的の明確化です。
闇雲にAIを導入するのではなく、なぜAIが必要なのか、どのような課題を解決したいのかを具体的に定めなければなりません。
各部門へのヒアリングを通じて現場が抱える課題を洗い出し、AIで何を実現したいのか具体的な目標を設定します。
営業部門の業務効率化や製造部門の品質向上など、具体的な課題と目的を設定すれば優先順位も明確化可能です。
導入するAIサービスの種類や機能の選択もスムーズになり、導入後の継続的な改善にもつながります。
AI導入を成功に導くために、初期段階で課題と目的を徹底的に整理しましょう。
ポイント2:オンプレミスかクラウドサービスかの選択
オンプレミス型かクラウド型かの選択も、国産AIサービスを導入する際の重要なポイントです。
オンプレミス型は、自社内でのサーバー設置・システム構築が必要なため、初期・運用コストは高くなる傾向です。ただし、セキュリティ面が高く自社環境に合わせたカスタマイズが容易というメリットもあります。
クラウド型はすでにあるクラウドサービスを利用するため、導入費用や運用コストを抑えられます。カスタマイズ性やセキュリティ面でオンプレミス型に劣る点には注意が必要です。
自社のセキュリティポリシーや情報管理体制、予算などを総合的に検討し、最適な導入形態を選択しましょう。
ポイント3:操作性と継続利用の可能性
どれだけ高性能なAIサービスでも利用する従業員が使いこなせなければ、宝の持ち腐れとなってしまいます。
導入前に現場担当者にテスト利用してもらい、操作性や機能に対するフィードバックを得て、使いやすさを確認しましょう。
とくにパソコン操作に慣れていない従業員でも簡単に使えるよう、マニュアルや研修体制が整っているかも確認が必要です。
トライアル期間を設け実際の現場で試用できれば、導入後のミスマッチを防止できます。
ポイント4:導入・運用コストの検討
国産AIサービスの導入には、初期費用(導入費用)とランニングコスト(運用費用)が発生します。
費用対効果をしっかりと分析し機能や新規性だけに目を奪われず、冷静に中長期計画を立てましょう。
AIサービスの利用拡大に伴う費用増加や人員増強による人件費なども考慮に入れて、将来的なコストシミュレーションが求められます。
費用対効果を最大化するためには、導入後の効果測定を定期的に行い、費用と効果を見直して継続的に改善しましょう。
ポイント5:導入後のサポート体制の確認
国産AIサービスを継続的に利用していくのであれば、サポート体制が非常に重要です。
導入後に予期せぬ不具合やトラブルが発生する可能性もあるため、事前にベンダーのサポート体制を十分に確認しておきましょう。
24時間体制のサポートを提供しているか、技術的な問い合わせに対応できる専門家がいるかなどを確認します。
自社の業務時間帯に合わせたサポートが受けられるか、緊急時の対応体制はどうなっているか、といった点も確認が必要です。
技術面だけでなく運用面でのサポート体制も確認しておけば、安心してAIサービスを利用できます。
最新国産AI情報を理解してキャリアアップを実現しよう
本記事ではビジネスシーンで活用できる国産AIサービスを、大手企業からベンチャー企業まで幅広く紹介しました。
国産AIは日本のビジネス慣習を理解し、日本人が使いやすいように設計されているため、顧客対応や事務作業の効率化などの場面で効果を発揮します。
紹介した国産AIを自社に導入し使いこなせるようになれば、業務効率化や新たな価値創造に貢献でき、ひいてはあなたのキャリアアップにもつながります。
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記事を書いた人

中島正雄
Webライター、ITコンサルタント、パーソナルトレーナーとして大阪を拠点に活動中。
自身はAIを活用して執筆時間をおよそ半分に削減。またコンサル先からもAIで業務改善につながったと喜ばれている。
SHIFT AIではSEOメディアにライターとして関わる。趣味はプロレス観戦
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