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  • 生成AIトレンド

GoogleWorkspaceでGeminiを無料利用可能に!個人利用についても解説

2025年1月16日、Googleから新たな発表がありました。GoogleWorkspaceでのGeminiの利用はこれまで有料でしたが、無料で使えるようになっています。

つまり、GmailやGoogleドキュメント、GoogleスプレッドシートなどのサービスでGeminiを使えるようになるということです。

これらのサービスでGeminiの力を借りられれば、日頃感じていた手間やストレスを削減でき、より利便性高くGoogleのサービスを利用できます。

本記事では、今回Googleが発表した内容の概要や、個人ユーザーが無料でGeminiを利用する方法、セキュリティについて解説します。

「生活や仕事でGoogleのサービスをよく使う!」という方は、今回の革新的な大発表の内容を知るために、ぜひ最後まで読み進めてください。

監修者

SHIFT AI代表 木内翔大

(株)SHIFT AI 代表取締役 / GMO AI & Web3株式会社AI活用顧問 / 生成AI活用普及協会理事 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / 国内最大級AI活用コミュニティ SHIFT AI(会員1万人超)を運営。
『日本をAI先進国に』実現のために活動中。Xアカウントのフォロワー数は10万人超え(2025年1月現在)

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GoogleWorkspaceでのGeminiの利用が無料に!

GoogleWorkspaceの発表ページ
GoogleWorkspaceの発表ページ

2025年1月16日、Googleより、Google WorkspaceでのGeminiの利用について発表がありました。

Google WorkspaceのBusiness・Enterpriseプランにおいて、追加料金なしでGoogleのAI「Gemini」が標準搭載され、最新の「Gemini Advanced」が利用可能です。

Businessプランでは1月16日から、Enterpriseプランでは1月後半から利用が開始できるとアナウンスされています。

GoogleWorkspaceやGeminiの利用料金に変化

今回の発表で、GoogleWorkspaceやGeminiの利用料金に変化がありました。

以前、Google WorkspaceでGeminiを利用する場合にはGemini Business・Enterpriseへの加入(月額約20ドル以上)が必要で、追加料金がかかっていました。

この20ドルの追加料金が廃止され、Google WorkspaceのBusiness・Enterpriseプランに加入している方は、Google WorkspaceでのGeminiの利用が無料になったのです。

しかし、Gemini利用の無料提供に際して、プラン料金自体が以下のように引き上げられました

プラン名新料金以前の料金
Business Starter800円680円
Business Standard1,600円1,360円
Business Plus2500円2,040円
Enterprise価格は契約内容により異なるが、約2ドルの値上げが見込まれている
※税込金額で、年額払いの場合

日本円で見ると200円前後の引き上げとなりましたが、Gemini Business・Enterpriseへの加入が必要であった以前のシステムに比べると、利用するハードルは低くなったと言えます。

Geminiを利用できるGoogleWorkspace内のサービス

Google WorkspaceのBusiness・Enterpriseプランにおいて、Geminiを利用できるサービスは明言されていません。

しかし公式ページの動画を見ると、現在リリースされているGoogleのあらゆるサービスで利用できると考えられます

Geminiを利用できる内容としては、Google Workspace Labsに関する記載を参考にできるでしょう。Google Workspace Labsのページでは、以下のサービスでGeminiが利用可能とされています。

サービス名Geminiの利用内容
Google Chat ・チャット内容の要約
・アクションアイテムのリスト生成
・チャット内容に関する質問への回答
Google ドキュメント・文書作成サポートプロンプトを使用した文章生成
・文章の要約や推敲
・画像作成
・ドキュメントを構造化して作成
Gmail・文書作成サポートプロンプトを使用したメール文生成
・返信文の提案
・メールの要約
・過去のメールからの情報検索
・Googleドライブやカレンダーとの連携
Google スライド・画像作成サポートプロンプトを使用した画像生成
・プレゼンテーションの要約
・GoogleドライブやGmailの参照
Google スプレッドシート・データ整理サポート機能を使用したデータ整理
・シート内容の要約
・表や数式、グラフの作成
・Googleドライブ内のファイルやGmailの内容要約
Google Meet・背景画像の作成
・動画品質の向上
・照明効果の追加
・音質の劣化を改善
・自動メモ生成
Google ドライブ・ファイルの要約
・ファイルからの情報収集
・ファイルを参照した回答
・PDFファイルの情報整理や要約
Google Vids・動画作成サポートプロンプトを使用した動画生成
・動画へのテキストや画像、音楽の追加
・ユーザーの姿や声、画面を録画
・リアルタイムでの共同編集
Google Keep・リストの作成
Google フォーム・フォームの作成
参照:Google Workspace Labs を使ってみる(Google)

上記のサービスについて、2025年1月16日現在、すべてでGeminiが利用できるわけではありません。Geminiの利用は段階的に開始されていきます。

また、NotebookLM Plusの全メンバーへの提供も開放されています。

これらのサービスでGeminiの力を借りられるようになると、GoogleドキュメントやGmailなどの利用でこれまで手間に感じていた部分が削減され、より効率的に業務を進められるでしょう。

Geminiの使い方や使用のコツは以下の記事で解説しています。「まだGeminiを使ったことがない」という方はこの機会にチェックしてみてください。

個人ユーザーも無料で利用可能

今回の発表は「Google WorkspaceのBusiness・EnterpriseプランにおけるGemini開放」でしたが、Business・Enterpriseプランに入っていない個人ユーザーでも無料でGeminiを使えます

個人ユーザーの場合、これまでは、Google OneのAIプレミアムプランへの加入が必要でした。

しかし今回、Google Workspace Labsに参加登録をすると、Googleのさまざまなサービスにおいて無料でGeminiを使えるようになります。

ただし、2025年1月16日現在、Geminiを使えるサービスには制限があります。実際に確認したところ、Google Workspace Labsに参加登録をしてGeminiを利用できるサービスは以下の4つでした。

  • Gmail
  • Google ドキュメント
  • Google スプレッドシート
  • Google ドライブ

利用できるサービスは今後拡大していくと予想されますが、具体的な拡大のスケジュールは公開されていません。

「GmailやGoogle ドキュメントでGeminiを活用して、効率化を図りたい!」という方は、ぜひ以下の手順でGoogle Workspace Labsに登録してみてください。

  1. Google Workspaceのページにアクセス
  2. 「消費者の承認」を確認

Google Workspaceのページにアクセスすると以下の画面になります。プライバシーに関する記載や利用規約がありますので、しっかりと確認しましょう。

Google Workspace Labsの画面
Google Workspace Labsの画面

画面下部には「消費者の承認(Consumer Acknowledgement)」があります。内容を確認してチェックを入れ、「提出する」を選択すれば完了です。

「消費者の承認」を確認
「消費者の承認」を確認

実際にサービス(今回はGoogleドライブ)を開いてみると、Geminiのマークがあるとわかります。このGeminiのマークが表示されていればOKです。

Googleドライブ右上のGeminiのマーク
Googleドライブ右上のGeminiのマーク

GoogleWorkspaceでのGemini利用のセキュリティは?

GoogleWorkspaceでGeminiを利用する際、セキュリティやプライバシーの保護はどのようになっているのでしょうか。

結論、入力データの利用や広告利用はされません。

公式ページには、セキュリティやプライバシーの保護に関して以下の内容が記載されています。

  • 入力したデータやプロンプト、生成された応答は、Geminiのトレーニングに使用されない
  • 広告のターゲットとして利用されない
  • SOC 1/2/3・ISO 27001/17/18・ISO 42001を含む認定を取得
  • HIPAA準拠のサポート

Googleの声明にも「お客様のデータの安全確保を支援することに尽力しています」とあるため、GoogleWorkspaceでのGeminiの利用において、データセキュリティや機密性は守られていると言えるでしょう。

ただし、AIツールにおけるデータの機密性に“絶対”はありませんので、漏えいや流出が気になる方は、機密情報をできるだけ入力しないようにしましょう。

Geminiを活用して日常・仕事を便利に

GmailやGoogleドキュメントなどのサービスは、今や私たちの日常に溶け込んでいます。筆者自身も、生活や仕事のあらゆる場面でGoogleのサービスを利用しています。

これらのサービスにGoogleのAI「Gemini」が搭載され、さらに無料で使えるようになったため、私たちの日常がより便利になるでしょう。

GoogleのAI開発への姿勢も考えると、今回の発表は、AIが私たちの日常的なサポーターとして確立していくための大きな一歩になると言えます。

「日常的にGoogleのサービスを使っている」という方は、ぜひBusiness・Enterpriseプランの利用、あるいはGoogle Workspace Labsへの参加登録をしてGeminiを活用してみてください。

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記事を書いた人

木村凛日

フリーランスのSEOライター・ディレクター。
AIツールを活用したリサーチ・画像生成を日々行っています。
200名以上のWebライターの育成経験あり。
メディア分析・リライトも担当しています(他メディア)。
パンダが好きです。