Midjourneyは日本語入力できる?日本語の文字を入れる方法も解説
「Midjourneyでは日本語入力で画像生成できる?」「日本語の文字は入れられる?」と気になっていませんか。
高クオリティな画像を生成できるMidjourneyですから、日本語で使えたり、日本語を入れられたりすると嬉しいですよね。
結論、Midjourneyは、工夫さえすれば日本語だけでも使えます。この工夫を知っておかなければ、画像の質に妥協するはめになるでしょう。
本記事では、Midjourneyが日本語入力で画像生成できるのかどうか、日本語プロンプトを使う方法、そして画像に日本語を入れられるのかどうかについて解説します。
実例も交えて解説しますので、ぜひ最後まで読み進めて、英語に苦手意識があるあなたでも使いこなせるようになってください。
監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
(株)SHIFT AI 代表取締役 / GMO他複数社AI顧問 / 生成AI活用普及協会理事 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / 国内最大級AI活用コミュニティ(会員5,000人超)を運営。
『日本をAI先進国に』実現の為に活動中。Xアカウントのフォロワー数は9万人超え(2024年9月現在)
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目次
Midjourneyは日本語入力で画像生成できる?
結論、Midjourneyは、日本語で入力したプロンプトでの画像生成が困難です。
できないわけではありませんが、プロンプトの内容や意図を正確に反映してくれません。
今回は以下のプロンプトを例とします。英語バージョンの出力では、日本語のプロンプトを英訳して使用しました。
またプロンプトは4つの要素に絞った簡潔なものにし、語順を変えずに使用しています。
英語のプロンプトでは、3人家族の様子がおおよそ反映されています。たいして日本語のプロンプトでは、家族どころか人間すらも描かれませんでした。
この結果からも、Midjourneyで画像生成するときは英語のプロンプトを用いるのがベターです。
また、MidjourneyはWeb・Discordの両方で利用できますが、どちらも全体的に英語で書かれています。直感的に操作がわかる仕様ではあるものの、「英語が苦手」という方にとって理解が難しいでしょう。
とくにWeb版について、画面上のテキストをコピーできる箇所が限られているので、「コピーして翻訳ツールに入れる」という方法も部分的にしか使えません。
ページ全体の自動翻訳を使った場合も、日本語としてはわかりにくい表現が多くあるので、やはり英語が苦手な方にとって使いにくさが感じられるでしょう。
もしこの時点で「英語が苦手だからやっぱりMidjourneyはやめておこうかな」と感じたのであれば、以下記事をチェックすることをおすすめします。
以下の記事では、Midjourneyの使い方や機能について解説しています。
画面の見方も画像付きで解説していますので、参考にすれば、英語の表記に挫折することなくMidjourneyを楽しめるでしょう。
Web版Midjourney(旧Alpha)の使い方や4つの機能、プランを完全解説!
Midjourneyを使うにあたり、料金やプランの違い、商用利用の可否が気になるでしょう。料金やプランの違いを知らなければ、過度なコストがかかってしまいます。本記事では、Midjourneyの料金や各プランの違い、商用利用について解説します。
日本語プロンプトでMidjourneyを使う4つの方法
「自分で英語のプロンプトを作るのは無理!」という方は、ぜひ以下4つの方法を活用してみてください。
- 翻訳ツールを使う
- プロンプト生成のGPTsを使う
- プロンプト生成ツールを使う
- にじジャーニーを利用
Midjourneyは、日本語のプロンプトでは画像生成が困難です。しかし、これら4つの方法を使えば、誰でも簡単にMidjourneyで使えるプロンプトを作れます。
翻訳ツールを使う
もっとも手っ取り早いのは、日本語で作ったプロンプトを翻訳ツールで英語にする方法です。
メモ等に日本語プロンプトを作成し、以下のような翻訳ツールで英語にすれば、いとも簡単に英語のプロンプトが完成します。
- Google翻訳
- DeepL
ただし、翻訳するだけでは、プロンプトの構成として適切でない場合があります。
「そもそもプロンプトにどんな要素を入れたらいいのかわからない!」という方もいるでしょう。
そのような方には、次に紹介する「プロンプト生成のGPTs」「プロンプト生成ツール」の利用がおすすめです。
プロンプト生成のGPTsを使う
生成AI「ChatGPT(チャットジーピーティー)」の機能「GPTs(ジーピーティーズ)」を活用すれば、簡単に英語のプロンプトを作成できます。
GPTsは、特定の目的に特化したAIをカスタムできる機能です。
Midjourneyのプロンプト作成に特化したGPTsでは、画像で表現したい要素を伝えるだけで、英語のプロンプトを作成してくれます。
おすすめのGPTsは「MJ Prompt Generator (V6)」です。リンクからでも利用できますが、使い始める方法も紹介しますので、ぜひ参考にして使ってみてください。
- ChatGPTを開く
- サイドバー「GPTを探す」をクリック
- 検索欄に「MJ Prompt Generator (V6)」を入力して選択
まずはChatGPTの画面左側のサイドバーにある「GPTを探す」をクリックしてください。
「GPTを探す」をクリックすると以下の画面になります。
上部「GPTを検索する」の欄に「MJ Prompt Generator (V6)」を入力し、選択しましょう。「MJ Prompt Generator (V6)」は以下のように表示されます。
プロンプト生成ツールを使う
「プロンプトをどんな言葉で書いていいかわからない」という方は、プロンプト生成ツールを活用してみましょう。
プロンプト生成ツールでは、クリックして要素を選択するだけでプロンプトを作れたり、アップロードした画像からプロンプトを構築してくれたりします。
筆者おすすめのプロンプト生成ツールを3つ紹介しますので、ぜひ使ってみてください。
- Midjourney Prompt Generator
- GAZAI
- ImagePrompt.org
Midjourney Prompt Generator
Midjourney Prompt Generatorは、Midjourney専用のプロンプト生成ツールです。
画像のメインになる要素を入力し、スタイルやアーティスト、色を選択してプロンプトを作っていきます。
アスペクト比(画像の比率)はもちろん、Midjourney特有の「Stylization(様式化)」といった数値も指定可能です。
Midjourney Prompt Generatorは、アカウント作成やログインが不要で使えます(一部機能を除く)。
画面も見やすく使いやすいので、「プロンプト生成ツールを使ってみたい」という方は、まずMidjourney Prompt Generatorからトライしてみるのがおすすめです。
GAZAI
GAZAIでは、Midjourneyだけでなく、さまざまな画像生成AIで使えるプロンプトを作成できます。
GAZAIも、画像に含めたい要素をクリックで選ぶだけでOKです。
左下「Midjourneyパラメータ」をクリックすると、Midjourneyのバージョンやアスペクト比(画像の比率)、「Stylization(様式化)」といった数値も指定できます。
特徴は使用できるワード数の多さです。「メイン要素」を例に見てみると、以下画像の通り、数え切れないほどのワードが並んでいます。
使用できるワードは日本語・英語の両方で書いてあります。英語が苦手な方にとって理解しやすいだけでなく、要素にこだわったプロンプトを作成できるのでおすすめです。
ImagePrompt.org
ImagePrompt.orgは、アップロードした画像からプロンプトを生成してくれます。あなたが持っている画像や写真をもとにして画像生成をしたいときにおすすめです。
ImagePrompt.orgでは使用モデルを変更できるので、さまざまな画像生成AIツールに特化したプロンプトを作成できます。
アップロード画像からの生成だけでなく、テキストからもプロンプトを作れますので、AIで画像生成したい方はブックマークしておくと便利でしょう。
にじジャーニーを利用
にじジャーニーは、Midjourneyのアプリ版とも言えるものです。日本語でも画像生成が可能なので、インストールしておいて損はないでしょう。
ただし、にじジャーニーで使えるモデルは「niji(アニメやマンガ風の描き方に特化)」のみですから、写実的な画像の生成には向きません。
「アニメやマンガ風の画像をメインで生成したい」という方であればマッチしているアプリです。
アプリのインストールは以下のURLからでも行えますので、ぜひ使ってみてください。
Androidの方はコチラ(Google Playのストアに移動します)
iPhoneの方はコチラ(Appleのストアに移動します)
画像からプロンプトをチェックするのもおすすめ
Midjourneyで他ユーザーが作成した画像や、あなたが持っている画像に参考にしたいものがあるなら、画像からプロンプトを抽出して使うのもおすすめです。
プロンプトを抽出する機能は「Discribe」とも呼ばれ、画像がどのようなプロンプトで構成されているか割り出してくれます。
画像に含まれる各要素が出てくるので、抽出されたプロンプトをそのまま使ってもよいですし、気に入った要素だけを活用してもよいです。
抽出された要素はもちろん英語で書かれていますから、要素の意味がわからない場合は翻訳ツールを使いましょう。
画像からプロンプトを抽出(discribe)して使う方法を以下2つにわけて解説します。
※利便性の観点から、今回はWeb版Midjourneyでの方法をお伝えします。
- Midjourney内の画像を使う方法
- 既存の画像をアップロードして使う方法
Midjourney内の画像を使う方法
Midjourneyの「Explore」では、世界中のユーザーが作成した画像をチェックできます。
気に入った画像があれば、以下の手順で、画像を構築しているプロンプトを参考にしてみましょう。
- 「Explore」から気になる画像を選択
- 画像下部「T」のアイコンをクリック
- プロンプト入力欄に反映されたプロンプトをチェック
まずは「Explore」から気になる画像を選びましょう(手順1)。今回はkddybu様が作成した画像(黄色の枠)を参考にします。
参考にする画像を選択したら、画像の下部に「T」のアイコンがありますのでクリックしてください(手順2)。このアイコンは「Edit Prompt(プロンプト編集)」の機能です。
画像下部「T」のアイコンをクリックすると、画面上部のプロンプト入力欄に、画像で用いられているプロンプトが入力されますのでチェックしてみましょう(手順3)。
ただし、Midjourneyの著作権や倫理的観点から、使用されているプロンプトをそのまま使うのはNGです。
あくまで「画像にどのようなワードが使用されているのか」のチェックにとどめましょう。
既存の画像をアップロードして使う方法
Midjourneyでは、あなたが持っている写真や画像をアップロードすることで「どのようなプロンプトにすれば同様の(似た)画像を作れるのか」を発見できます。手順は以下のとおりです。
- プロンプトを知りたい画像をダウンロード
- プロンプト入力欄の左上「画像のアイコン」から画像をアップロード
- 画像にカーソルを合わせて「i」をクリック
まずは画像をダウンロードし(手順1)、プロンプト入力欄の左上「画像のアイコン」からダウンロードした画像をアップロードしましょう(手順2)。
アップロードして画像にカーソルを合わせると以下画像のように表示されます(手順3)。
左側「i」をクリックすると、以下のように、生成AIが読み取った画像の要素が一覧で表示されます。
一覧の中から要素を抜き出して使えば、元画像の要素を反映しが画像を生成できます。
一覧になっている各要素は、クリックするだけでプロンプト入力欄に反映されるので便利です。
Midjourneyの画像に日本語は入れられる?
結論、Midjourneyの画像には、日本語のテキストを入れられます。
ただし、モデルは「niji(アニメやマンガ風の描き方に特化)」のみですし、100%正確に反映されるわけではありません。
また、漢字や文章のような長めの日本語は反映が困難です。テストしてみたところ、カタカナの場合は50%ほどの割合で反映されませんでした。
困難な理由は、Midjourneyが行うのは「描くこと」であり、「文字を書くこと」ではないからと考えられます。
Midjourneyで画像に日本語を入れられる条件は以下のように把握しておきましょう。
- モデルは「niji」を使用
- 1単語・1フレーズを指示
- ひらがなを指示(カタカナも50%ほど反映可能)
日本語のテキストを生成した例を紹介しますので、どのような画像になるか、ぜひ参考にしてください。
まとめ:Midjourneyは工夫すれば英語が苦手でも使える!
Midjourneyで画像生成するときは英語のプロンプトを使用する必要があります。
しかし、ツールを活用すれば日本語から英語のプロンプトを作成できますから、「Midjourneyは難しい」と考える必要はありません。
また、サイト自体英語で書かれているので、英語が苦手な方にとってハードルが高く感じられますが、直感的に操作できるようなデザインになっているので安心です。
まとめると、Midjourneyは英語が苦手でも工夫すれば充分に活用できます。ぜひMidjourneyを活用して、高クオリティな画像生成を楽しんてください。
弊社SHIFT AIでは、画像生成AIの基礎知識から実践的な業務活用まで、詳しくまとめた「画像生成AIの教科書」を無料で提供しております。
「AIを活用した画像生成を始めたい」「もっと効果的に活用したい」と考えている方は、ぜひ無料で資料を手に取ってください。
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記事を書いた人
木村凛日
フリーランスのSEOライター・ディレクター。
AIツールを活用したリサーチ・画像生成を日々行っています。
200名以上のWebライターの育成経験あり。
メディア分析・リライトも担当しています(他メディア)。
パンダが好きです。
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