2024.11.24

生成AI活用

PerplexityProと無料プランの違いは？Proで使える機能や料金を解説

「PerplexityProと無料プランの違いはなに？」「PerplexityProを使ったほうがいい？」と迷っていませんか。

今日リリースされているAIツールは、有料プランにしたほうが活用の幅が広がります。しかし、不要な機能があるのであれば「無料で使いたい」と考えるでしょう。

PerplexityのProと無料プランでは、使える機能や回数に違いがあります。この違いを知っておかなければ、PerplexityProの恩恵を受けられず、不満足なAIツールで妥協するかもしれません。

本記事では、PerplexityProと無料プランの違いや、PerplexityProでのみ使える機能、料金について解説します。

PerplexityProで使える嬉しい機能を知れて活用の幅が広がりますので、ぜひ最後まで読み進めてください。

（株）SHIFT AI 代表取締役 / GMO他複数社AI顧問 / 生成AI活用普及協会理事 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / 国内最大級AI活用コミュニティ（会員5,000人超）を運営。
『日本をAI先進国に』実現の為に活動中。Xアカウントのフォロワー数は9万人超え（2024年9月現在）

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PerplexityProと無料プランの違いは？

PerplexityProと無料プランの大きな違いは、使える機能と回数です。

以下表では、Proと無料プランで使える機能の違いをまとめています。無料プランでは、一部機能が使えなかったり回数に制限があったりすることがわかるでしょう。

機能	Pro	無料
料金	月額20ドル	無料
通常の検索	無制限	無制限
Pro Search	1日300回以上	4時間ごとに3回まで
ファイルアップロード	無制限	1日3回まで
Pagesの利用	可能	不可
AIモデル	選択可能	Perplexity AI
画像生成モデル	選択可能	生成不可
サポート	Discordチャンネル＆優先サポート	基本サポート
セキュリティ機能	標準	基本
データプライバシー	標準	標準
ユーザー管理機能	なし	なし

Perplexityは、無料でも基本的な機能を利用できます。「日常生活でサクッと情報収集したい」という方は無料でも充分に活用できるでしょう。

しかし、やはりProプランのほうが、利用できる機能や回数が多く設定されています。

「調べるだけでなくまとめたい」「クリエイティブに使いたい」という方はProプランがおすすめです。

以下の記事ではPerplexityの使い方を網羅的に解説しています。これからPerplexityを使い始める方はぜひご覧ください。

【高精度検索】Perplexityの特徴や機能を解説！料金や使い方も

「Perplexity（パープレキシティ）とはどんなAI？」と気になっていませんか。リアルタイムで検索・回答できるPerplexityを使えば、1から調べ直す手間が削減できます。本記事では、Perplexityの特徴や魅力、料金プランを解説します。

PerplexityProでのみ使える5つの機能

PerplexityProでのみ使える機能・制限がない機能は以下の5つです。

Pro Search
ファイルのアップロード・分析
Pages
画像生成
使用モデルの変更

各機能について詳しく解説します。

Pro Search

Pro Searchは、通常の検索（Quick Search）よりも深い調査をしてくれる機能です。

検索時にリサーチのプロセスが表示され、用いられているキーワードやソースも明記されます。

Proプランでは回数制限がなく、無料ユーザーは4時間ごとに3回までしか使えません。

実際に通常の検索とPro Searchを使用してみると、Pro Searchのほうが、より意図にあった回答をしてくれました。

今回は例として、「新紙幣のデザインの背景を簡潔にまとめて」という同一の質問で、通常の検索とPro Searchの出力結果を比較してみます。まずは通常の検索での出力結果です。

対してPro Searchでの出力結果は以下のようになりました。

PerplexityのPro Searchでは上部にリサーチのプロセスとソースが表示される

Pro Searchでは、「新紙幣のデザインの背景を簡潔にまとめて」という質問のより深い意図を汲んで、新紙幣が発行された目的にまで言及されています。

ビジネスや学習など、より深い理解や洞察を行いたい方はProプランがおすすめです。

ファイルのアップロード・分析

Perplexityでは、Web上の情報だけでなくファイルの情報も参照できます。ファイルをアップロードして利用すれば、そのファイルの内容を解析して回答をしてくれるのです。

文書の要約やポイントの抽出、特定の情報の検索など、多様な分析に対応できます。英語の論文を簡単に理解できますし、社内情報の検索も手軽になるでしょう。

Proプランでは回数制限がなく、無料ユーザーには1日3回までの制限があります。

多くの論文や文書ファイルを使って要約や資料作成をする方は、Proプランの利用がおすすめです。

本記事では、J-Stage様に掲載されている以下の記事を利用させていただいています。

タイトル：日本における所得の地域間格差と人口移動の変化 : 世帯規模と年齢構成を考慮した世帯所得の推定を用いて(<特集>地域格差の経済地理学)
著者：豊田哲也
公開年月日：2017年05月19日
ページURL：https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaeg/59/1/59_KJ00008685443/_article/-char/ja/

Pages

Pagesは、Perplexityでリサーチした内容を自動でコンテンツ化してくれる機能です。

リサーチをしてPagesに変換するだけで、画像のように、リード文や見出し、ヘッダー画像までも作成してくれます。

Perplexityでリサーチした内容をすべて自分の手で文章化・コンテンツ化しなくてよいので、作業効率がグッと高まります。

生成された内容はユーザーの手で編集可能です。文章の再生成はもちろん、セクションの移動や画像の追加、リストや表形式への変換もできます。

ただし、各見出しのタイトルは英語で生成されますので、生成されたタイトルを翻訳して編集してあげましょう。

Pagesは、ブログ記事の作成におおいに役立ちますし、会議用の資料やプレゼンテーションにも利用可能です。あるいは論文を書くとき、テーマやカテゴリごとに情報をまとめておけば便利でしょう。

筆者も、AI関連の情報をまとめるときに、Pagesの機能を活用しています。

Perplexityは、生成物をそのまま商用利用することができませんので、コンテンツの土台や情報のまとめとして活用するのがおすすめです。

画像生成

Proプランでは、画像生成も行えます。画像生成で利用できるモデル（生成に使われるAI）は以下の通りです（2024年11月24日現在）。

Playground v3
DALL•E 3
Stable Diffusion XL
FLUX.1

ただし、Perplexityでは、生成した画像・リサーチ時に出力された画像の両方ともが商用利用できません。

個人利用だけにとどめるか、Perplexityの画像を参考にして別の商用利用できる生成AIで作成しましょう。

Perplexityでの画像生成の方法について解説します。以下の画像は実際にPerplexityで出力した画像です。

画像生成をするときは、まずチャットにテーマを送信します。この時点ではイメージと異なる出力がされました。

次に、画面右側「画像を生成する」を選択します。「スタイルを選択」から「写真」を選ぶと、以下のように画像が生成されました。

画像が生成できるまで数ステップ必要ですが、複数のモデルを使用できるので、好みに合った画像を探せるでしょう。

使用モデルの変更

Proプランでは、さまざまなAIモデルを使用できます。

デフォルトのPerplexity AIでも充分に高精度ですが、用途によって、より精度の高いモデルに使い分けられるのが便利です。

Proプランで利用できるAIモデル・画像生成モデルは以下のとおりです（2024年11月24日現在）。

AIモデル	画像生成モデル
・デフォルト（Perplexity AI）・Claude 3.5 Haiku ・Claude 3.5 Sonnet ・Sonar Large ・Sonar Huge ・GPT-4o	・Playground v3 ・DALL•E 3 ・Stable Diffusion XL ・FLUX.1

参照：Perplexityユーザー設定画面

筆者はPerplexityを用いて文章を作成する機会が多くあるので、基本的には「Claude 3.5 Haiku」を使用しています。