【完全網羅】Google Gemini(ジェミニ)の使い方・始め方を解説!

Gemini(ジェミニ)はGoogleが開発した生成AIで、性能の高さと豊富な機能が人気となり、多くの方に使われています。
しかし、「Geminiは使ったことがあるけど、業務に活用しきれていない」や「具体的にどんな機能があるのか知らない」などの悩みをもっている方も多いでしょう。
本記事では、Geminiの無料版と有料版の違い、テキスト生成や画像認識などの主要機能の活用法、スマートフォンでの利用方法まで網羅的に解説しています。
この記事を読むことで、日常生活からビジネスにいたるまで、Geminiの力をフル活用できるようになるでしょう。

監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
弊社SHIFT AIでは、GemimiやChatGPTなどを活用して副業収入を得たり、キャリアアップしたりするためのノウハウやロードマップをお伝えするセミナーを開催しています。
「Geminiを使いこなして収入を得てみたい」「生成AIスキルを磨いてキャリアアップしたい」とお考えの方にピッタリのセミナーですので、ぜひ以下のリンクから詳細を確認してみてください。
目次
Geminiは無料で使える生成AI
Geminiは、テキスト生成や画像認識、データ分析などの機能を備えている、Googleが開発した生成AIです。
Geminiは、基本的な機能を無料で利用できます。Geminiの無料版では、テキストの生成や簡単な質問への回答、画像の認識なども可能です。また、GoogleマップやGmailなどの各種サービスとの連携機能も利用できるため、日常的なタスクの効率化に役立ちます。
ただし、基本的な機能は無料で使えるものの、より高度な機能や大量のデータ処理が必要な場合は、有料版のGemini Advanced(月額2,900円:税込)の利用を検討する必要があります。Gemini Advancedについては、記事後半で詳しく解説しています。
【1分で完了】Geminiの始め方
Geminiを始めるために必要なのは、Googleアカウントのみです。Googleアカウントを持った状態で、Geminiの公式サイトにアクセスしましょう。公式サイトにアクセスしたら、自身のアカウントを選択してください。
※Geminiのアップデートにより操作が異なる場合あり

はじめてGeminiを使う場合は、利用規約とプライバシーを確認するページに移動します。下までスクロールして問題なければ、同意ボタンをクリックしましょう。これで、Geminiのアカウント作成は完了です。
【日本語で使える】Geminiの使い方を機能別に解説
本章では、Geminiがもつ多数の機能別に使い方を解説します。
- テキスト生成
- 画像・音声認識
- ファイル読み込み・データ分析
- Googleサービス連携
- Gems
- 画像生成
- Canvas
それぞれの機能の使い方をマスターして、Geminiを使いこなしましょう。
テキスト生成
Geminiのプロンプト入力フォームにテキストを入力するだけで、テキストを生成できます。
「iPhoneに関するブログ記事を2000文字程度で執筆してください。」と入力すると、以下のような結果が出力されます。

Geminiでテキスト生成を行うことで、ブログ記事の執筆やメールの作成、レポートの要約など、幅広い用途に活用できます。Gemini は膨大なデータを学習しているため、多様なトピックについて適切な文章を生成できます。
生成された文章は、必要に応じて編集や調整が可能です。また、文体や形式を指定することで、より目的に合った文章を生成できます。Gemini のテキスト生成機能を活用することで、文章作成の時間を大幅に短縮し、アイデアの整理や表現の幅を広げられるでしょう。
マルチモーダル
Geminiは視覚的・聴覚的情報を理解し、それにもとづいて適切な応答を生成する能力をもっています。このように、テキスト、画像、音声など複数の形式の情報を同時に処理できる能力のことを「マルチモーダル」と呼びます。
画像認識を使用する場合、Geminiに画像をアップロードします。その後、画像に関する質問や指示を入力することで、Gemini は画像の内容を分析し、適切な回答を提供します。

たとえば、料理の写真をアップロードし、「この料理のレシピを教えて」と尋ねると、Gemini は画像を分析してレシピを提案します。

音声ファイルや動画ファイルもGeminiは読み込めます。ただし、これらのファイルタイプの処理は通常のGeminiではなく、Google AI Studioという開発者向けプラットフォームでのみ利用できます。Google AI Studioについては、記事後半で詳しく解説しています。
Google AI StudioのGeminiに音声ファイルをアップロードすると、Gemini はその内容を文字起こしし、要約や分析を行うことが可能です。この機能は、会議の議事録作成や音声メモの整理などに活用できます。また、動画ファイルでも同様に内容を理解できます。
画像や動画認識機能を使うことで、テキスト以外の情報もGeminiに伝えられ、より多様なシーンで活用できるでしょう。
ファイル読み込み・データ分析
Geminiは、PDFやtxt、CSVファイルなど多様な形式のファイルを読み込み、その内容にもとづいて応答を生成できます。この機能により、大量の文書や複雑なデータセットを瞬時に処理し、重要な情報を抽出できるようになります。
ファイル読み込み機能を使用するには、まずGeminiでファイルをアップロードします。アップロード方法は、画像アップロードの方法と同様です。ファイルがアップロードされたら、そのファイルに関する質問や指示を入力します。
たとえば、研究論文のPDFをアップロードし、「この論文の内容を初心者にもわかりやすいように要約してください。」と指示すると、Gemini は論文を解析して要約できます。

また、CSVファイルを提供すると、Geminiの内部でプログラミングが実行され、データ分析も可能になります。

この機能は、文書の要約、データ分析、情報抽出など、さまざまな用途に活用できます。複雑な情報を短時間で理解し、意思決定に役立つ洞察を得るのに役立つでしょう。
なお、ExcelやHTMLなどの一部のファイル形式を使ったデータ分析は、Gemini 2.5 Pro(Experimental)が搭載されたGemini Advancedのみで利用可能です。
Gemini 2.5 Pro(Experimental)については、以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:Gemini 2.5が登場!従来のモデルとの違いや特徴、活用事例を解説
Googleサービス連携
Geminiは、Google マップ、YouTube、Gmail、Google検索など、普段使用している Google サービスと連携できます。
たとえば、Geminiに「東京駅から横浜駅までの経路を教えて」と尋ねると、Googleマップと連携して最適な経路を提案します。

また、「最近の未読メールを要約して」と指示すれば、Gmailと連携して未読メールの内容を分析し、簡潔な要約を提供します。YouTube動画のURLから、内容の要約も可能です。
普段使っているGoogleのサービスと連携できるのは、Googleが開発したGeminiならではの強みです。
Gems
Gems(ジェムズ)は、Gemini をカスタマイズして特定のタスクに特化したAIチャットボットを作成できる機能です。この機能により、自分のニーズに合わせた専用のAIチャットボットを作り出せ、繰り返し行うタスクの効率を大幅に向上できます。
※2025年3月14日から無料ユーザーも利用可能
たとえば、フランクな口調で話すことに特化したGeminiを作成できます。

通常のGeminiは、指示をしなければ丁寧な口調で話しますが、上記のGemsでは事前に指示を組み込んでいるため自動的にフランクな口調で話します。
Gemsの具体的な作り方や活用例などについては、以下の記事で詳しく解説しているため、参考にしてみてください。
関連記事:GeminiのGemsとは?使い方やGPTsとの違い、活用例を解説!
画像生成
2024年10月10日より、画像生成AI「Imagen 3」がGeminiの全ユーザーに無料で開放され、プロンプトによる指示から、高品質で多様な画像を生成できるようになりました。

Imagen 3は、鮮やかな色彩と多様なスタイルを駆使し、写実的な画像からアニメ調の絵まで、幅広い表現が可能です。プレゼンテーション資料の作成、ブログ記事の挿絵、商品イメージの生成など、幅広い用途に活用できます。
Imagen 3の特徴や使い方に関しては、以下の記事で詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:Geminiで最強画像生成AI「Imagen 3」を使えるように!特徴や使い方を徹底解説!
Canvas
Canvas(キャンバス)は、Geminiから生成された回答の編集と確認を、同じ画面内で行える機能です。画面を切り替えずに効率的に作業できるため、ChatGPTのCanvas機能とよく似ています。
Canvasを使用する場合、チャット欄の「Canvas」をオンにしてからプロンプトを入力します。

例として、Geminiに「現時点での生成AI業界の動向を教えてください」と入力します。

すると画像右のエディタ画面で、見出しや太字などをブログ記事のように直接編集できます。さらに、画面左下のチャット欄で、Geminiに追加で質問することも可能です。完成したら、ワンクリックでGoogleドキュメントに保存できます。
なお、Canvasは無料版でも利用できますが、対応モデルはGemini 2.0 Flash、Gemini 2.5 Pro(Experimental)に限られることに留意してください。また、Google AI Studioでは使用できません。(2025年4月1日時点)
Canvasの特徴や使い方に関しては、以下の記事で詳しく解説しているため、参考にしてみてください。
関連記事:Geminiに「Canvas」機能が追加!特徴や使い方を徹底解説
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Geminiの地味に便利な機能3選を紹介
本章では、前述したメイン機能ではなく、隠れた便利機能を紹介します。
- 音声読み上げ
- 出力の共有
- ダブルチェック
これら3つの機能も活用できれば、よりGeminiを便利に使えるようになるでしょう。
音声読み上げ
Geminiの回答生成後のテキストを、AIが音声で自動読み上げしてくれます。
音声読み上げ機能は、回答直下の3点丸から「読み上げる」をクリックするだけで使用できます。

この機能により、ながら作業や英語のリスニング学習がはかどり、Geminiを効率的に利用できるようになります。
出力の共有
Geminiでは、生成したコンテンツをGoogleドキュメントやGmailに転送したり、URLで共有できたりします。
使用する際には、回答直下の共有ボタンをクリックし、任意の共有方法を選択します。

たとえば、ブログ記事の下書きを作成後、「Googleドキュメントにコピー」を選択すると、生成されたテキストが自動的に新しいGoogleドキュメントとして保存されます。
また、表形式のデータを出力した場合は、Googleスプレッドシートへの転送も可能です。
共有機能により、Geminiの回答をスムーズに別アプリと統合し、作業効率を向上できます。
ダブルチェック
Geminiのダブルチェック機能を使用することで、回答内容をGoogle検索結果と照らし合わせ、情報の信頼性を確認できます。
ダブルチェック機能は、回答直下の3点丸から「回答を再確認」をクリックするだけで使用できます。

ダブルチェック機能を実行すると、信頼性の高い回答は緑色、Google上で信頼性を確認できなかった回答はオレンジ色で着色されます。

この機能はとくに、最新のニュースや科学的な主張など、正確性が重要な情報を扱う際に有効です。回答の信頼性が必要な場面では積極的に使用しましょう。
Geminiをスマホで使う方法【Android・iOS】
Geminiは、スマートフォンでも簡単に利用できるように設計されています。Android端末とiOS端末で、それぞれ異なる方法でGeminiにアクセスできます。
デバイス | ダウンロード手順 | アプリ名 | 利用方法 |
---|---|---|---|
Android | Google Play ストアからダウンロード | Gemini | メインのモバイルアシスタントに設定可能。「OK Google」で起動 |
iOS (iPhone) | App Storeからダウンロード | チャット欄からチャット開始 |
両プラットフォームとも、直感的で使いやすく設計されており、テキスト入力だけでなく、音声入力や画像のアップロードも簡単に行えます。
外出先でも素早くGeminiの機能を活用できるため、たとえば旅行中に現地の言語で書かれた看板の写真を撮影し、Geminiに翻訳を依頼するといった使い方ができます。
スマートフォンでGeminiを利用することで、移動中の作業効率が向上し、いつでもどこでもAIのサポートを受けられるようになるのです。
Geminiを上手に使うコツ
本章では、Geminiをより便利に使う方法を紹介します。
- Googleが公表しているプロンプトガイドに従う
- Gemini Advancedを利用する
- Google AI Studioを利用する
それぞれの内容を把握して、Geminiを使いこなせるようになりましょう。
Googleが公表しているプロンプトガイドに従う
Googleが公開しているプロンプトガイドは、Geminiを効果的に使用するためのコツが記載されています。
プロンプトの作成スキルを磨くことで、Geminiとのコミュニケーションがより円滑になり、複雑なタスクでも効果的に活用できるようになるでしょう。プロンプトガイドラインは、以下のリンクから確認できます。英語で書かれているため、Geminiで翻訳しながら読み進めることをおすすめします。
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Gemini Advancedを利用する
Gemini Advancedは、Googleが提供する高度なAIモデル「Gemini 2.5 Pro(Experimental)」を搭載した有料プラン(月額2,900円:税込)です。
Gemini 2.5 Pro(Experimental)は、一度に最大100万トークン※の情報を処理できる能力をもっており、大量のデータを扱う場合に有効です。
※AIが情報を処理する際の基本単位で、日本語では約60〜70万文字程度に相当
また、Gemini Advancedを使用することで、より深い文脈理解や、複雑な推論を必要とするタスクにも対応できます。たとえば、長文の要約、詳細なデータ分析、高度なコーディング支援などが可能です。
さらに、Gemini Advancedでは、無料版ではできないGoogleスプレッドシートのアップロード、高品質な画像生成機能も利用できます。これらの機能を活用することで、ビジネスや研究など、幅広い分野でより高度な支援を受けられるでしょう。
Gemini Advancedは、1ヶ月間の無料トライアルが設けられています。ぜひ、気軽に始めてみましょう。
Gemini Advancedについては以下の記事で詳しく解説しているため、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
関連記事:Gemini Advancedとは?できることや料金、無料版との違いを解説
Google AI Studioを利用する
Google AI Studioは、開発者向けのプラットフォームで、Geminiの機能をより柔軟に活用できる環境を提供しています。開発者向けとはいえ、一般ユーザーもGoogleアカウントがあれば利用できます。
Google AI Studioで使用できるGeminiでは、通常のGeminiではできない動画や音声ファイルの読み込みも可能です。そのため、音声・動画データを処理したい場合には、Google AI Studioの利用をおすすめします。
また、Google AI Studioでは、GeminiのAPIを使用してカスタムアプリケーションを開発したり、より高度なプロンプト設計を行ったりできます。Google AI Studioを利用することで、開発者はより複雑なAIモデルの実験や、プロダクトの作成が可能になります。
さらに、Google AI Studioでは、最新モデルのGemini 2.5 Pro(Experimental)や以前のGemini 1.5 Proモデルなどを無料で利用できるという利点があります。しかし、Googleサービスとの連携機能やGems、ダブルチェック機能などは使用できません。
したがって、用途に応じて以下のように使い分けることをおすすめします。
- チャット機能や高度なファイル分析が主な目的の場合:Google AI Studio
- Googleサービスとの連携や多様な機能を活用したい場合:通常のGemini
使い方に応じて、自分に適したプラットフォームを利用するようにしましょう。
Geminiの使い方をマスターして業務効率化!
Geminiは、ChatGPTやClaudeなどの文章生成AIと並んで、利用されることの多い生成AIサービスです。とくにGoogleサービスと連携できることと、100万トークンまで処理できる能力※は、Geminiのもっとも大きな強みです。
※有料版のGemini 2.5 Pro(Experimental)の性能
GeminiはGoogleの膨大なデータと開発力をもとに、日々進化を続けています。本記事を参考にして、Geminiをフル活用してみてください。
弊社SHIFT AIでは、GemimiやChatGPTなどを活用して副業収入を得たり、キャリアアップしたりするためのノウハウやロードマップをお伝えするセミナーを開催しています。
「Geminiを使いこなして収入を得てみたい」「生成AIスキルを磨いてキャリアアップしたい」とお考えの方にピッタリのセミナーですので、ぜひ以下のリンクから詳細を確認してみてください。
記事を書いた人

SHIFT AI TIMES編集長
大城一輝
フリーランスとしてライター、ディレクター、生成AIコンサルタントとして活動している。AI活用の講師も多数経験。
SHIFT AIではオウンドメディア(SHIFT AI TIMES)の編集長を担当。
また、SHIFT AIのモデレーターとしてコミュニティ運営や講師にも携わっている。
G検定・生成AIパスポート・Generative AI Test合格(その他、簿記3級、FP3級など取得)
Google AI Essentials修了
ノーコード生成AIツール「Create.xyz」公式アンバサダー
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