【入門】Canva AIの使い方をやさしく解説|特徴や使用する際の注意点まで網羅
誰でも簡単にデザインを作成できる人気のグラフィックデザインツールCanvaには、「Canva AI」というAI機能が搭載されています。
テキストから高品質なイラストや画像を数秒で生成できるのが特徴で、
「もう少し手の込んだデザインを作ってみたい」
「デザインツールを使いたいけれど、複雑な操作が難しい…」
とお悩みの方におすすめの機能です。
本記事では、Canva AIの特徴や基本的な使い方、注意すべき点までをわかりやすく解説します。
この記事を読むことで、Canva AIを使ってプロレベルのロゴやスライドを作成できるようになり、手軽に質の高いデザインを生み出せるようになるでしょう。
以下の記事では、Canva AIの他に、イラストを作成できる画像生成AIツールを紹介しています。
画像生成AIでイラスト作成!おすすめ8選や選び方、コツを解説
「イラストを作成するのにおすすめの画像生成AIはどれ?」と気になっていませんか。自分に合った画像生成AIを選べないままでは、AIの恩恵を受けられず、業務効率が下がってしまうでしょう。本記事では、おすすめの8つの画像生成AIや選び方、コツ、活用事例を解説します。
監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
(株)SHIFT AI 代表取締役 / GMO他複数社AI顧問 / 生成AI活用普及協会理事 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / 国内最大級AI活用コミュニティ(会員5,000人超)を運営。
『日本をAI先進国に』実現の為に活動中。Xアカウントのフォロワー数は9万人超え(2024年9月現在)
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目次
Canva AIとは?
Canva AIは、Canvaに搭載されている生成AI機能の総称です。
Canva AIを活用することにより、個人からビジネスユーザーまで、誰でも効率的にプロ級のビジュアルを作成できます。
主な機能は以下の通りです。
機能/ツール | 機能の説明 |
---|---|
AI画像・動画生成(マジック生成) | テキストを入力することでAIが自動的に画像や動画を生成する機能。実在しない写真素材やロゴの生成も可能。 |
AI文章作成(Magic Write) | 短時間でプロンプトに基づき自然な文章を生成する機能。ブログ記事や広告文などに活用できる。 |
AIナレーション(D-ID AI Presenters) | AIがテキストを読み上げ、ナレーション動画を生成する機能。多言語対応。 |
AI音声生成(Murf AI) | テキスト入力により音声を生成する機能。多言語対応。日本語音声はProアカウントが必要。 |
AI消しゴム(Magic Eraser) | 不要な人物やオブジェクトをブラシでなぞることで削除できる機能。 |
AI音楽生成(Soundraw) | AIが動画に合わせたオリジナル音楽を生成する機能。音楽のムードや強弱を調整可能。 |
AIアバター(HeyGen) | AIで人物やイラストのアバターを生成し、アバターにテキストを読み上げさせる機能。 |
AI翻訳(Translate) | テキストを他言語に自動翻訳する機能。デザインを多言語に展開する際に使用。 |
AIデザイン加工(Magic Edit) | 特定の部分をAIで編集し、デザインの一部を変更する機能。ブラシで指定した範囲を加工可能。 |
参照:CanvaのAI機能がさらに拡充!デザインの作業効率を劇的に上げるAI機能をまとめて解説
これらの機能により、デザイン作業時間を大幅に短縮でき、クリエイティブなアイデアを素早く形にすることが可能になりました。
また、多様なデザインバリエーションを簡単に作成できるため、イメージの一貫性を保ちながら、さまざまな用途に対応したビジュアルを生み出すことができます。
デザイン初心者でも直感的に操作できるインターフェースと、AIによる高度な支援機能の組み合わせが、Canva AIの強みとなっています。
Canva AIは、ChatGPT上でも利用可能です。以下の記事ではCanva GPTについて解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
関連記事:Canva GPTとは?使い方や機能を解説!テンプレート検索でデザイン制作を効率化しよう
無料で利用可能なCanva AIの機能と使用できる回数は?
Canva AIは、回数制限がありますが、一部の機能が無料で利用可能です。
無料プランで利用できる機能と、使用回数の上限は以下のとおりです。
無料で利用できるCanva AIの機能/ツール | 使用回数の上限 |
AI画像・動画生成(マジック生成) | 画像/生涯で50回まで 動画/生涯で5回まで |
AI文章作成(Magic Write) | 生涯で50回まで |
AI翻訳(Translate) | 月間で50回まで |
AIナレーション(D-ID AI Presenters) | 上限について記載なし |
AI音声生成(Murf AI) | 上限について記載なし ※日本語音声を使用するためにはMurf AIのProアカウント登録が必要 |
AI音楽生成(Soundraw) | 上限について記載なし |
AIアバター(HeyGen) | 上限について記載なし |
AI翻訳(Translate) | 月間で上限50ページ |
AIデザイン加工(Magic Edit) | 1日に25回まで |
参照:CanvaのAI機能がさらに拡充!デザインの作業効率を劇的に上げるAI機能をまとめて解説
このように、無料プランでも利用できるCanva AIの機能は数多くあり、ユーザーはコストをかけずにAI機能を体験できます。
しかし、上記の表に記載がある通り、無料プランを利用しているユーザーには使用回数の制限があるため、本格的な活用には使用回数の上限が大幅に増える有料版が適しています。
無料版で機能を体験し、必要に応じて有料版にアップグレードすることで、より幅広いデザインニーズに対応できるでしょう。
以下の記事ではCanva AIの活用を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:【5分で完成】Canva AIでプレゼンスライドを簡単に作成!やり方をわかりやすく解説
関連記事:CanvaでAI動画を簡単に生成!作り方や料金、注意点まで解説
関連記事:【無料で簡単に生成】CanvaでAIアバターを作成する方法を解説!
【ロゴを作成】Canva AIの使い方をスクショ付きで紹介!
ここでは、実際にロゴを作成しながら、Canva AIの使い方を説明していきます。
Canva AIを使ったことがない人でもわかるように、ステップごとにスクショ付きで説明していくので、実際に手を動かしながら記事を読み進めてみてください。
Canvaにアクセスする
まず、ブラウザでCanvaの公式サイトを開き、既存のアカウントでログインするか、GoogleやFacebookアカウントを使って新規登録を行います。
デザインの種類を選ぶ
次に、「デザインを作成」というボタンをクリックします。
「もっと見る」のボタンを押し、プレゼンテーション、ポスター、SNS投稿、ロゴなど、作成したいデザインの種類を選びます。
今回は、ロゴを作成するために「ロゴ」を選択します。
マジック生成機能でロゴデザインを生成
次に、左下の「マジック生成」機能を選択し、「作成するものを説明」と書かれた枠の中に、生成したいロゴのテーマや内容を入力します。
今回は、「自然と調和したオーガニックカフェ」をテーマに、プロンプトを入力しました。
「画像を生成」というボタンを押すと、数秒程度で、プロンプトに沿った画像を生成してくれます。
生成された画像をクリックすることで、ページに追加し、利用することが可能です。
生成したい画像のテーマや内容の入力については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:【Canva】Text to Imageの使い方! AI画像生成をデザイン制作に活用しよう
気に入ったデザインができるまで、再生成する
「再生成する」というボタンを押すことで新たに4枚のデザインが生成されます。
スクロールすると、スタイルを選択することもできます。
今回は、スタイルで「幻想的」を選択し、ロゴを再生成しました。
好みのデザインをカスタマイズする
提示された複数のデザインから好みものが決まったら、画像をクリックし「編集」ボタンを押して、色や明るさなどを調整します。
より好みの画像に近づけるためには、マジックスタジオの活用がおすすめです。以下の記事ではマジックスタジオの使い方やコツを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:CanvaのAI機能で背景を編集しよう!「マジックスタジオ」の使い方やコツ・注意点も
最終調整したロゴをダウンロードする
ロゴの最終調整が終わったら、右上の「共有」ボタンを押し、「ダウンロード」ボタンを押しましょう。
ファイルの種類やサイズなどを指定し、最後に「ダウンロード」ボタンを押して完了です。
Canva AIを使用する際の注意点
Canva AIを使用することで、専門知識がなくてもプロレベルの画像生成が可能になり、デザイン作業が大きく効率化するでしょう。
しかし、Canva AIを使用するためには、いくつかの注意点も存在します。
- 生成された画像は自動保存されない
- プロンプトにより生成結果が大きく変わる
- 生成されたコンテンツは利用規約に従うことで、商用利用が可能
本章では、Canva AIを利用する際の注意点として、上記3点を取り上げ、詳しく説明していきます。
生成された画像は自動保存されない
Canva AIを活用する際の重要な注意点は、生成された画像が自動保存されないことです。
システムの仕様上、AIが作り出す画像は一時的なものとして扱われるため、ユーザーが手動で保存しない限り、生成された画像は失われてしまいます。
理想的なロゴ画像を生成できたにもかかわらず、保存せずに画面を閉じてしまうと、まったく同じ画像が再生成されることはありません。
この特性を理解し、Canva AIを活用し生成した画像の中で、気に入ったものがあれば即座に手動保存するよう心がけましょう。
複数の優れた生成結果を保存しておくことで、後で比較検討する機会も得られるはずです。
プロンプトにより生成結果が大きく変わる
AIの生成結果は入力するプロンプトに大きく依存するため、適切な指示を与える必要がある点に注意しましょう。
AIは人間の意図を完全に理解するわけではないため、シンプルで具体的なプロンプトが効果的です。
たとえば、「青い海と白い砂浜の熱帯のビーチ」のように、端的でわかりやすいプロンプトを入力すると、指定通りのイメージ通りの画像を生成してくれます。
しかし、「世界的に有名な観光地で、エメラルドグリーンの海と純白の砂浜が広がる楽園のようなリゾート」といった複雑な指示はAIが正確に解釈しきれず、一部の指示のみが反映された画像が生成されてしまいます。
Canva AIを最大限に活用するためには、このような制限や特性を理解し、簡潔で具体的なプロンプト作成スキルを磨くことが大切です。
生成されたコンテンツは利用規約に従うことで、商用利用が可能
Canva AIで生成されたコンテンツは、商用利用が可能ですが、Canvaの利用規約に従う必要があります。
Canvaの利用規約によると、著作権や商標権を侵害するコンテンツの生成と使用は厳しく禁じられています。
違法、中傷的、わいせつ、差別的、または有害なコンテンツの生成も禁止されているため注意しましょう。
また、商用利用の際は、コンテンツがAIによって作成されたことを明示する必要があります。
これらの注意点を守ることで、法的リスクを最小限に抑えつつ、Canva AIの強力な機能を効果的に活用できるでしょう。
Canvaを商用利用する際の注意点については以下の記事で詳細に解説しています。あわせてごらんください。
関連記事:Canvaは商用利用可だが注意点あり!利用規約にもとづいてOK&NGな使い方を解説
Canva AIを活用してデザイン制作を効率化しよう
Canva AIは、デザイン制作を効率化するために非常に有用な機能です。
簡単な操作でプロフェッショナルなデザインを作成できるため、初心者でも安心して使い始めることができます。
たとえば、スライドプレゼンテーションやマーケティング資料を作成する際、テンプレートとAI技術を駆使すれば、従来の手作業よりも素早く高品質な結果が得られます。
また、複雑なデザインを求められる場面でも、AIが自動で最適な提案をしてくれるため、効率的な作業が可能です。
デザインの可能性を広げるためにも、まずは基本的な使い方をマスターし、Canva AIを積極的に活用していきましょう。
弊社SHIFT AIでは、デザイン制作や普段の業務で使えるAIツールに関する情報がまとまった、自社オリジナルコンテンツを無料でプレゼントしています。
ツール選びから実践までゼロから学べる「実務で使える画像生成AIの教科書」や、生成AIを使って資料作成を効率化する方法が網羅された「生成AI x 資料作成時短術」など、さまざまなコンテンツを用意しています。
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記事を書いた人
Chie Suzuki
SEO・インタビューライター歴4年以上。
AIを活用し、情報収集やライティングの時間を半分以上削減。
最近は動画生成AIで遊ぶのが趣味です。
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