【使ってみた】OpenAIがo3-proをリリース!料金プランやo1-proとの違いも解説

日本時間2025年6月11日、OpenAIから新モデルの「o3-pro」がリリースされました。
o3-proは従来のモデルや他社モデルと比較して、性能が高いことが示されており、OpenAIの最高性能モデルとして位置付けられています。
さらにo3-proは、ブラウジングやPythonによるデータ分析なども利用可能であるため、o1-proよりも活用の幅が広がっています。
本記事では、o3-proの基礎情報から従来モデル「o1-pro」やGoogleの「Gemini 2.5 Pro」との性能比較結果などを解説します。
実際に使用した結果も紹介しているので、o3-proの性能チェックにお役立てください。

監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
弊社SHIFT AIでは、ChatGPTの活用方法を学んでキャリアアップする方法や、効率よく副業の始めて収入を得るまでのロードマップを解説するセミナーを開催しています。
また、参加者限定で、「ChatGPTの教科書」や「ChatGPTプロンプト175選」、「ワンランク上のChatGPT活用法」など全12個の資料を無料で配布しています。
「ChatGPTを使いこなしてAI時代の波に乗りたい」「ChatGPTを使って最速で副業収入を得る方法を知りたい」という方は、ぜひセミナーに参加してみてください。
目次
o3-proとは?
o3-proは、2025年6月11日にリリースされたOpenAIの最高性能モデルです。これまでo1-proが推論モデルとして最高峰でしたが、o3-proに世代交代しました。
o3-proはo3と基本的には同じモデルですが、使用する計算リソースが増えており、より長く考え、より信頼性の高い出力を行います。
さらにo3-proは、以下のツールを使用できます。
- ブラウジング(ネット検索)
- PDFやcsv、Excelなどのファイルの分析
- 画像認識
- Pythonによるデータ分析
- 過去の会話履歴をもとにした回答(メモリ機能)
※2025年6月11日時点では「画像生成」「Canvas」は使用不可
ChatGPTで使える便利なツールと連携できる点が、o1-proとのもっとも大きな違いです。また、ツールと連携する分、o1-proよりもo3-proの方が回答時間が長いといわれています。
o1-proについては以下の記事で詳しく解説しています。
o3-proの性能
o3-proは専門家によるテストの結果、科学・教育・プログラミング・ビジネス・ライティングなどの領域でo3よりも高性能であると報告されています。

さらに、学術的な分野においては、o3-proはo3とo1-proを常に上回っていることも報告されています。

以下のテスト結果では、モデルが1回だけでなく、4回すべての試行で問題に正解した場合のみ成功とみなされるため、上記の結果よりも信頼性が高いとされています。

Competition Math(AIME2024): 米国数学競技AIME2024の問題
PhD Science Questions(GPQAdiamond): 博士課程レベルの科学質問データセット
Competition Code(Codeforces): Codeforcesの競技プログラミング問題
このように、2025年6月11日現在で使用できるOpenAIのモデルとして、o3-proはもっとも性能が高いモデルであると証明されています。
o3-proとo1-pro・Gemini 2.5 Proを比較
本章では、o3-proと従来モデルであるo1-pro、同じく推論モデルであるGoogleのGemini 2.5 Proを比較します。
o3-proとo1-proを比較
o3-proとo1-proの違いは以下のとおりです。
項目 | o3-pro | o1-pro |
---|---|---|
学術分野性能 | 非常に高い | 高い |
ブラウジング機能・ファイル分析などのツール使用 | 可能 | 不可 |
回答速度 | (他モデルと比較して)遅い | (他モデルと比較して)遅い |
ツール使用時の回答速度 | (他モデルと比較して)非常に遅い | ツール使用不可 |
また、o1-proをよく使用していた筆者の体感では、ブラウジングやPythonなどのツールを使った際には、公式発表通り、o3-proの方が回答に時間がかかる傾向でした。
実際に使用した結果は後述しますが、タスクによっては20〜30分近くかかります。
o3-proとGemini 2.5 Proを比較
さらにo3-proと同じく推論モデルであるGoogleのGemini 2.5 Proとの比較結果も紹介します。
Gemini 2.5 Proとo3-proの比較は公式では行われていませんが、GoogleとOpenAIで共通のベンチマークテストを行なっているため、本記事独自で結果をまとめました。
参考:Gemini 2.5 Pro(Google)
参考:Model Release Notes(OpenAI)
GPQA diamond(博士課程レベル理系問題)においては、以下のような結果です。
- Gemini 2.5 Proが2.4ポイント高い
- 両モデルとも80%台半ばで高精度
AIME(高校数学競技)では以下のような結果になりました。
※Gemini側が2025年問題、o3-pro側が2024年問題での成績であり、評価年度が異なる点に留意が必要。
- o3-proが5ポイント上回り、90%台前半
- Geminiも依然として88%と高いが、o3-proのほうがわずかに優勢

まとめると、ハイレベルな理系問題ではGemini 2.5 Proが僅差でリード、数学競技ではo3-proが優勢という結果になりました。
それぞれのAIモデルの得意分野を把握して、適切に使い分けましょう。
弊社SHIFT AIでは、ChatGPTの活用方法を学んでキャリアアップする方法や、効率よく副業の始めて収入を得るまでのロードマップを解説するセミナーを開催しています。
また、参加者限定で、「ChatGPTの教科書」や「ChatGPTプロンプト175選」、「ワンランク上のChatGPT活用法」など全12個の資料を無料で配布しています。
「ChatGPTを使いこなしてAI時代の波に乗りたい」「ChatGPTを使って最速で副業収入を得る方法を知りたい」という方は、ぜひセミナーに参加してみてください。
o3-proを使える料金プランと使い方
本章では、o3-proを使えるプランを紹介します。
o3-proを使えるのはPro・Teamプランのみ
o3-proを使えるのは、2025年6月11日時点では以下のとおりです。
- ChatGPT Pro(約30,000円/月+消費税)
- ChatGPT Team(約2,500円/月/ユーザー+消費税)
さらに2025年6月16日の週には、EnterpriseプランとEducationプランにも展開予定とされています。
o3-proを使う場合は、ChatGPTのモデル選択フォームにある「o3-pro」を選択するだけです。

ChatGPTの料金プランについては、以下の記事を参考にしてみてください。
また、各プランへの登録方法については以下の記事を参考にしてみてください。
APIでも使用可能
o3-proはAPIもリリースされており、料金は以下のとおりです。
- 入力(100万トークンあたり):20.00ドル(約3,000円)
- 出力(100万トークンあたり):80.00ドル(約12,000円)
OpenAIのモデルの中では高額な部類に入ります。タスクによって適切なモデルを選択しましょう。
参考:Pricing(OpenAI)
ChatGPTのAPIを使う方法については以下の記事で解説しているため、参考にしてみてください。
o3-proをChatGPTで実際に使ってみた!
本章では、o3-proを実際に使った結果を2つ紹介します。
まずはリサーチ系のタスクで、回答の精度を確認してみましょう。今回はChatGPTで使えるモデルについてリサーチしてみます。
さまざまな生成AIにChatGPTで使用可能なモデルを尋ねても、現在は使えないGPT-3.5やGPT-4などを「使えます」と回答したり、最新モデルであるo3やo4-miniなどは回答に入っていなかったりするケースが多いです。
しかしo3-proは、なんと当日リリースの「o3-proも使える」という情報も含めたリサーチ結果を出力してきました。リサーチ能力が非常に高いことが伺えます。
次に、ビジネスのロードマップを、業界の動向を踏まえた上でレポート形式で出力してもらいましょう。プロンプトは以下のとおりです。
納豆をメインとしたビジネスで月商1億円を1年で達成するためのロードマップを考えてください。初期資金は1万円で、従業員はゼロです。最新の業界動向も踏まえてください。また、視覚的にわかりやすいようにグラフ付きのレポート形式で提案してください。グラフの判例やタイトルなどは英語にしてください。
o3-proはo1-proとは異なりChatGPT上でブラウジングやPythonなどのツールを使用できるため、このようにグラフ付きのレポートも作成できます。
o3-proの強みは、性能が非常に高いこととツール利用が可能であることです。この2つの強みを活かしてo3-proを使ってみてください。
o3-proでChatGPTの可能性はさらに広がる
o3-proは、2025年6月時点において、世界最高レベルの性能を誇るAIモデルです。
複雑な推論タスクや、博士レベルの知識を要する問題も難なくこなせるため、科学、数学、プログラミング、データ分析など、論理的な思考と問題解決能力が要求される分野での活躍が期待されます。
また、ChatGPT上でブラウジングやデータ分析、画像認識なども行えるため、o1-proよりも利用の幅が広くなりました。
o3-proによって、これまで処理が困難だったタスクも任せられるようになるでしょう。
本記事を参考にして、ご自身が身を置いている業界でのo3-proの活用方法をイメージしてみてください。
弊社SHIFT AIでは、ChatGPTを活用して副業で収入を得たり、キャリアアップで年収を高めたりするノウハウをお伝えする無料セミナーを開催しています。
セミナーでは、主に以下の内容を学習できます。
- ChatGPTの最新情報
- ChatGPTを使った副業の始め方・収入を得るまでのロードマップ
- おすすめの副業案件と獲得方法
- ChatGPT活用スキルを高めて昇進・転職などに役立てる方法
- 実際に成果を出しているロールモデルの紹介
無料セミナーは、AI初心者〜中級者の方を対象としています。
「これからChatGPTを学習したいけど、何から始めていいのか分からない」「AIの独学に限界を感じてきた」という方にとくにおすすめです。
また、参加者限定で、「ChatGPTの教科書」や「ワンランク上のChatGPT活用法」や「ChatGPTプロンプト175選」など全12個の資料を無料で配布しています。
完全無料で参加できるため、ご興味のある方は、ぜひセミナーに申し込んでみてください。
記事を書いた人

SHIFT AI TIMES編集長
大城一輝
フリーランスとしてライター、ディレクター、生成AIコンサルタントとして活動している。AI活用の講師も多数経験。
SHIFT AIではオウンドメディア(SHIFT AI TIMES)の編集長を担当。
また、SHIFT AIのモデレーターとしてコミュニティ運営や講師にも携わっている。
G検定・生成AIパスポート・Generative AI Test合格(その他、簿記3級、FP3級など取得)
Google AI Essentials修了
ノーコード生成AIツール「Create.xyz」公式アンバサダー
Xはこちら
LinkedInはこちら
【無料】50,000人以上が受講!