ChatGPTのカスタムインストラクションとは?6つの活用例・おすすめプロンプトを解説
「ChatGPTをもっと効率的に使えないかな」「目的に合った回答が欲しいな」と感じていませんか。
ChatGPTをはじめとする生成AIでは、プロンプト(指示文)で細かく指示すればするほど的確な回答を得られます。
しかし、毎回プロンプトを細かく書き込むのは面倒ですし、打ち間違いや誤送信があるとストレスが溜まるでしょう。
そのような面倒やストレスには、カスタムインストラクション(Custom Instructions・カスタム指示)の活用がおすすめです。
本記事では、カスタムインストラクションの利便性や注意点、使い方を解説します。
活用例やおすすめのプロンプトも紹介しますので、ぜひ参考にして、日々のちょっとしたストレスを削減してください。
監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
(株)SHIFT AI 代表取締役 / GMO他複数社AI顧問 / 生成AI活用普及協会理事 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / 国内最大級AI活用コミュニティ(会員5,000人超)を運営。
『日本をAI先進国に』実現の為に活動中。Xアカウントのフォロワー数は9万人超え(2024年9月現在)
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目次
ChatGPTのカスタムインストラクションとは?
ChatGPTのカスタムインストラクション(Custom Instructions・カスタム指示)は、回答時の条件や決まりを設定する、パーソナライズのような機能です。
回答の精度が向上するわけではありませんが、特定の指示や背景情報を事前に設定することで、より的確で一貫性のある回答を得られるようになります。
カスタムインストラクションの利便性や注意点について解説します。
利便性
カスタムインストラクションの利便性は、主に以下の3点にあります。
- 時間や手間の削減
- 使用するトークン数の節約
- より細かく的確な対話
カスタムインストラクションを利用すれば、ChatGPTとのチャットで毎回行っていた条件や背景の入力を省けます。
長々とプロンプトを書く必要がなくなるので、時間や手間の削減ができますし、打ち間違いや誤送信といったストレス軽減も可能です。
プロンプトに書く文字数を減らせますから、トークン数(ChatGPTが一度に処理できる文字数)の節約にもつながります。
より詳細なプロンプトを使うときに有用ですし、対話が続くことで生じる「ChatGPTの設定忘れ」も起こりにくくなるでしょう。
そして、前提として細かく条件や設定を伝えておけるので、よりニーズに的確な回答を得られるようになります。
ChatGPT-4oの機能や使い方については、以下の記事で詳しく解説しています。
【無料で使える】ChatGPT-4(GPT-4o)の特徴や活用事例、使い方を完全網羅!
GPT-4(GPT-4o)は文章・画像・音声に対応の、回答の正確性や多様な機能が特徴のAIモデルです。本記事では、GPT-4oの基礎知識や機能、活用方法などを解説します。本記事を読めば、ChatGPTで業務効率化を一気に進められるでしょう。
注意点
カスタムインストラクションの利用時には、以下の点に注意しましょう。
- プロンプトで矛盾しない
- 全ての質問や回答に適用されてしまう
- 同一のチャットでは適用されない
カスタムインストラクションの指示とプロンプトで矛盾や曖昧さがあると、ChatGPTが混乱し、不正確または不適切な回答になるおそれがあります。
たとえば、カスタムインストラクションで「箇条書きで出力」と指示したのに、プロンプトに「表形式で」と記載した場合です。
また、カスタムインストラクションは、ONにしたのちのすべての質問や回答に適用されます。不必要な場面でONのままにしていると、求めているのとは異なる出力になりますので注意してください。
そして、カスタムインストラクションでの指示は、指示後に開いた新しいチャット画面から反映されます。
実際にテストした結果、すでにやり取りをしたチャットではカスタムインストラクションの指示が反映されず、新しく開いたチャットから反映されました(以下画像参照)。
【カスタム指示】
小学1年生に説明する小学校の先生として回答してください。
【プロンプト】
交通ルールの重要性について教えてください。
上の画像が「やり取りをすでにしているチャット」で出力した結果、下の画像が「新しいチャット」で出力した結果です。
下の画像では、平たい言葉で説明されていて、指示「小学1年生に説明する小学校の先生として回答してください。」が反映されているのがわかります。
カスタムインストラクションの内容を変更した際は、新しいチャットに切り替えて使うようにしましょう。
ChatGPTのカスタムインストラクションの使い方
カスタムインストラクションの使い方を、ChatGPTのブラウザ版とアプリ版に分けて解説します。
- ブラウザ版
- アプリ版
- 画面の見方
- カスタムインストラクションの反映度合い
お好みの利用環境にあわせてご覧ください。
ブラウザ版
ブラウザ版ChatGPTでの使い方は以下のとおりです。
- 画面右上のアイコンをクリック
- 「ChatGPTをカスタマイズする」をクリック
- 入力画面に各指示を記載して「保存する」をクリック
ブラウザ版では、画面右上にアカウント情報や設定があります。画面右上のアイコンをクリック(手順1)して、さらに「ChatGPTをカスタマイズする」をクリックしましょう(手順2)。
「ChatGPTをカスタマイズする」をクリックすると以下の画面になります。この際、画面左下「新しいチャットで有効にする」がONになっていることを確認してください。
各欄に指示内容を入力し、右下「保存する」をクリックすれば完了です(手順3)。
アプリ版
アプリ版ChatGPTでの使い方は以下のとおりです。
- 入画面左下のアイコンから「設定」を選択
- 「パーソナライズ」を選択
- 「ChatGPTをカスタマイズする」をクリック
- 入力画面に各指示を記載して「保存する」をクリック
本記事では、パソコン版アプリの画面で解説します。スマホ版でも使い方は同様ですので安心してください。
まずは画面左下のアイコンから「設定」を選択しましょう(手順1)。
「設定」をクリックすると以下の画面になります。上から3番目の「パーソナライズ」を選択してください(手順2)。
「パーソナライズ」を選択すると以下の画面になりますので「ChatGPTをカスタマイズする」を選びましょう(手順3)。
「ChatGPTをカスタマイズする」を選択すると以下の画面になります。この際、画面上部「新しいチャットで有効にする」がONになっていることを確認してください。
各入力欄をクリックすると、以下の画面になります。指示内容を入力し、右下「保存する」をクリックすれば完了です(手順4)。
画面の見方
カスタムインストラクションの入力画面について解説します。
ブラウザ版・アプリ版ともに、カスタムインストラクションの画面には、以下のように「ユーザーの背景・情報」と「回答への指示」を入力する欄があります。
それぞれの欄にカーソルを合わせると、どのような内容を入力したらよいかヒントが表示されるので、ぜひ参考にしてください。
「ユーザーの背景・情報」の欄には、回答に反映させたい、ユーザーのパーソナルな情報を入力します。
以下画像にあるとおり、住所や仕事、趣味など、ChatGPTの回答に反映させたい要素を入力してください。
「回答への指示」の欄には、ChatGPTにどのような回答をしてほしいか入力します。
箇条書きや表形式といった「出力の仕方」や、回答内容の中立性などが指示可能です。
カスタムインストラクションの反映度合い
「ユーザーの背景・情報」と「回答への指示」は、どちらもChatGPTに情報を与えるものですが、指示の反映の度合いは「回答への指示」のほうが高い傾向にありました。
実験として、同一のプロンプトを使い、「ユーザーの背景・情報」と「回答への指示」の片方ずつに指示を入れて出力してみました。
指示の意図は「小学1年生向けの説明をしてほしい」です。
結果、「ユーザーの背景・情報」はやや簡単な言葉で、「回答への指示」は簡単な話し言葉で簡潔に述べられていました(以下画像参照)。
「回答への指示」のほうが、より伝わりやすい小学1年生向けの説明といえるでしょう。
【カスタム指示:ユーザーの背景・情報】
私は小学校1年生のクラスの担任です。
【プロンプト】
交通ルールの重要性について教えてください。
カスタム指示:回答への指示】
小学1年生に説明する小学校の先生として回答してください。
【プロンプト】
交通ルールの重要性について教えてください。
以上の結果から、「ユーザーの背景・情報」は回答時に参照する情報、「回答への指示」は文字どおり回答のしかたの指示、と捉えておきましょう。
カスタムインストラクションの6つの活用例
ChatGPT利用時に便利なカスタムインストラクションの活用例を6つ解説します。
- 好きな口調にしたい
- 特定の分野に沿った回答が欲しい
- 地域に沿った情報が欲しい
- 出力形式を指定したい
- 回答の精度を高めたい
- 複数の条件・設定を使い分けたい
活用例は、反映度合いが高い「回答への指示」にのみ指示しています(一部異なるものは別途記載あり)。
実際の出力もあわせて記載していますので、ぜひ参考にしてください。
好きな口調にしたい
カスタムインストラクションで指示すれば、ChatGPTが回答するときの口調を変化させられます。
以下の例では、敬語を使わず、タメ口で友達のように回答してくれました。
【カスタム指示】
敬語を使わず、タメ口で回答してください。
【プロンプト】
最近の日本の株価の動きを教えて
他にも「古語で」「ギャルっぽく」など、さまざまな口調を指示できます。ユーザーの呼び名の指定も可能です。
丁寧な言葉づかいや堅苦しさが苦手な方は、お好みの口調を指示して、ChatGPTとおしゃべりをするように利用してみてください。
特定の分野に沿った回答が欲しい
一般的な広い知識・情報ではなく、ある特定の分野・部分に特化した回答が欲しい場合も、カスタムインストラクションを活用しましょう。
この方法は、ChatGPTで使うプロンプトの手法と同様です。プロンプト作成には「ChatGPTに役割を与える」というコツがあります。
たとえば「あなたは法律の専門家です。」からプロンプトを開始して、法律の専門家目線で回答するように指示する方法です。
しかしこの方法も、毎回プロンプトに入力するのが面倒になってくるでしょう。そのような方は、ぜひカスタムインストラクションで設定しておいてください。
以下は、回答内容を小学1年生向けに絞った出力結果です。
【カスタム指示】
小学1年生に説明する小学校の先生として回答してください。
【プロンプト】
交通ルールの重要性について教えてください。
他にも、「プロのエンジニア目線で」「歴20年の営業マンとして」のように、立場や職業を割り当ててあげると、より専門的で絞られた回答を得られます。
地域に沿った情報が欲しい
特定の地域について情報を集めたい場合は、その地域の名前や住所をカスタムインストラクションに設定しましょう。
住んでいる地域を入力すれば、周辺の飲食店やショップ、駅・路線の情報を得られます。
以下は、東京駅の住所を住まいと設定して出力した結果です。
【カスタム指示】※ユーザーの背景・情報
私が住んでいるのは東京都千代田区丸の内1丁目です。
【プロンプト】
今住んでいるところから行きやすいApple Storeはどこですか?
他にも、引越し先の住所を入れれば、スーパーや病院、交番などへのアクセス確認ができます。
あるいは旅行の際に、向かう地域の情報を入れて、旅行のルートや観光地のチェックに使うのも便利です。
出力形式を指定したい
ChatGPTの出力形式を指定したい場合も、カスタムインストラクションが有効です。
何も指示しなければ、文章だけで読みにくい回答になることが多くあります。
とくにあなたにとって難しい内容であれば、より見やすく情報を得やすい状態で出力されるように指示してみましょう。
以下は、回答をできるだけ短く簡潔にするよう指示したものです。
【カスタム指示】
できるだけ短く簡潔に回答してください。
【プロンプト】
最近の日本の株価の動きを教えてください。
筆者にとって株価の話題は難しい印象がありますが、簡潔にわかりやすく述べられていて、理解しやすい印象を持ちました。
次の例は、見出しを設けた形(マークダウン方式)で回答してもらったものです。
【カスタム指示】
見出しを設けてわかりやすく回答してください。
【プロンプト】
最近の日本の株価の動きを教えてください。
要点がブロックごとに分けられて、こちらも理解しやすい印象でした。
上の画像のように見出しを設けた出力をしてほしいときは、例のように「見出しを設けて」と伝えるのがおすすめです。
プロンプト作成時に「マークダウン方式で」と記載する場面が多くあるのですが、テストしてみた結果、「マークダウン方式で」という指示では見出しのある状態で出力されませんでした。
例の「見出しを設けて」という指示に書き換えた直後、見出しのある状態になったので、筆者個人的には「見出しを設けて」の表現をおすすめします。
回答の精度を高めたい
回答の精度を高め、より詳細な情報を得るためには、回答に対してさらに疑問を投げかけて深掘りするのが効果的です。
しかし、どのような質問をしたらよいか迷うこともあるでしょう。
そのような方は、カスタムインストラクションを活用して、ChatGPTから質問の提案をしてもらえるようにしましょう。
以下は、ChatGPTに逆質問してもらうよう指示したものです。
【カスタム指示】
回答の質を高めるために、回答の最後で、私に逆質問をしてください。
【プロンプト】
最近の日本の株価の動きを教えてください。
概要を知ったうえで、より詳細な分野や銘柄の話題を振ってくれました。
次の例は、回答内容を深めるために行いたい質問の例を提案するよう指示したものです。
【カスタム指示】
回答の質を高めるために、回答の最後で、追加でどのような質問をすればいいのか質問例を提案してください。
質問例は3つ提案してください。
【プロンプト】
最近の日本の株価の動きを教えてください。
知識が浅い分野の話題でも、何を聞けばより知識が広がるのかがわかります。別角度からの視点を得るのにも効果的です。
複数の条件・設定を使い分けたい
カスタムインストラクションは、2024年10月現在、複数の設定を切り替える機能は備わっていません。よく使う設定が複数ある方にとっては不便な面があるでしょう。
しかし、指示の仕方を工夫すれば、この切り替え機能に準じた回答をしてもらえます。
複数の設定をカスタムインストラクションでまとめて伝えておき、チャットでのプロンプト入力時にONとOFFを切り替える、という方法です。
具体的なやり方は、ぜひ以下の画像を参考にしてください。
【カスタム指示】
以下の各設定について、設定がonのものにのみ従ってください。
設定1:箇条書きで出力する
設定2:表形式で出力する
【プロンプト】
カレーを作る材料を教えてください。
設定1をON
【カスタム指示】
以下の各設定について、設定がonのものにのみ従ってください。
設定1:箇条書きで出力する
設定2:表形式で出力する
【プロンプト】
カレーを作る材料を教えてください。
設定2をON
設定で「箇条書きで」と「表形式で」をまとめて指示し、プロンプト入力時にどちらをONにするか伝えています。
表示形式のほかにも、意見の立場や視点を切り替えるときに効果的です。
「設定1:肯定的」「設定2:中立」「設定3:批判的」の指示にすれば、ChatGPTのなかでディスカッションも行えます。
カスタムインストラクションでおすすめのプロンプト6選
カスタムインストラクションに入れておきたい、便利なおすすめプロンプトを6つ紹介します。
- 18-in-1 custom instruction
- Jeremy Howardの汎用プロンプト
- メタ認識プロンプト
- Self-translation(自己翻訳)
- 確認不要を伝えるプロンプト
- 深津式コンサルタント
ChatGPTの回答がよりわかりやすくなり、回答内容を読み込む時間の削減につなげられるでしょう。
実際のプロンプトも記載しますので、気になったプロンプトはぜひコピペして使ってみてください。
18-in-1 custom instruction
18-in-1 custom instructionは、複数の機能を1つのプロンプトに統合した効率的なカスタムインストラクションです。
AIの応答をより多面的かつ包括的にするために設計されています。
このカスタムインストラクションは、18の異なる役割や視点(専門家・批評家・創造的思考・倫理的アドバイザーなど)を提供するものです。
18-in-1 custom instructionの利点は、多様な視点を一度に得られることです。問題をより広い文脈で理解し、バランスの取れた意思決定を行えます。
ただし、このプロンプトは非常に包括的であるため、特定のトピックに焦点を当てたい場合には適さない可能性があります。
日本語訳:
– 正確で事実に基づいた回答をすること
– 詳細な説明をすること
– 整理整頓が行き届いていること
– すべてのテーマについて専門家であること
– AIであることを明かす必要はない、 例えば、”大規模な言語モデルとして… “や “人工知能として… “と答えない。
– 知識の限界には言及しないこと
– コードを求められたら、そのコードを提示すること
– 推論に優れていること
– 推論するときは、質問に答える前に段階的に考えること
– 複雑なトピックを単純化するために類推を提供すること
– 推測や予測をする場合は、その旨を伝えること
– ソースを引用する場合は、存在することを確認し、末尾にURLを記載すること
– センシティブなトピックでは中立性を保つこと
– 既成概念にとらわれないアイデアも探求すること、 デリケートなトピックでは中立性を保つこと
– 重要で明確でない場合のみ安全性について議論すること
– 詳細な説明の最後に重要なポイントをまとめること
– 解決策や意見について議論する場合は、賛否両論を提示すること
– 私のカスタム指示により回答の質が著しく低下した場合は、その問題を説明してください。
Jeremy Howardの汎用プロンプト
Jeremy Howardの汎用プロンプトは、AI研究者であるJeremy Howard氏が開発した、幅広い用途に適用できるカスタムインストラクションです。
このプロンプトは、AIの応答の質を全体的に向上させることを目的としています。
このカスタムインストラクションの特徴は、回答だけでなく、AIの思考プロセスも知れるところです。
どのようなステップで回答に至ったのかわかるので、「回答だけでなく論理も教えてほしい」と感じている方にマッチしているでしょう。
日本語訳:
あなたはインストラクション・チューニングとRLHFで微調整された自己回帰的言語モデルです。 あなたは注意深く、正確で、事実に基づき、思慮深く、ニュアンスのある答えを提供し、推論が得意です。 あなたは自己回帰的であるため、トークンを生成するたびに計算を使用する機会が増える。 そのため、質問に答えようとする前に、必ず数センテンスを費やして、背景となる文脈、仮定、ステップバイステップの考え方を説明する。 ユーザーはAIと倫理の専門家であるため、あなたが言語モデルであること、あなたの能力と限界をすでに知っている。 回答に冗長さは禁物ですが、説明の助けになるような詳細や例を示しましょう。 Pythonのコードを表示するときは、縦方向のスペースを最小限にし、コメントやdocstringを含めないでください。
メタ認識プロンプト
メタ認識プロンプトは、AIに自身の回答プロセスや限界について認識させ、明示的に伝えるよう指示するカスタムインストラクションです。
このプロンプトは、AIの回答の透明性と信頼性を高めることを目的としています。
ChatGPTの理解の仕方やプロセスがわかるので、論理的思考が必要なときの助けになってくれるでしょう。
ただし、回答が長くなる傾向があるため、簡潔さを求める場合には適さない可能性があります。
Self-translation(自己翻訳)
Self-translation(自己翻訳)は、AIに自身の回答を別の言語に翻訳させるカスタムインストラクションです。
AIが自身の生成した内容を翻訳するため、文脈や意図を正確に反映した翻訳が期待できます。
また、言語学習者にとっては、同じ内容を複数の言語で比較できる点が有益です。
たとえば、英語の論文を日本語でも出力すれば、内容理解がはかどりつつ、単語や文章の学習もできます。
日本語訳:
まずユーザーの入力を英語に翻訳し、次にプロンプトの内容を英語で実行して問題やタスクを解決し、最後に日本語で出力する。
確認不要を伝えるプロンプト
確認不要を伝えるプロンプトは、AIに対して追加の確認や許可を求めずに、直接回答を提供するよう指示するカスタムインストラクションです。
ChatGPTをはじめとする生成AIは、回答の最後に「〜を続けますか?」のように質問してきます。しかしこの毎回の許可が面倒に感じている方もいるでしょう。
このプロンプトは、このように迅速で直接的なやり取りを望むユーザーに適しています。
ただし、正確性や詳細さを犠牲にする可能性があるため、重要な決定や詳細な分析が必要な場合には適さないでしょう。
深津式コンサルタント
深津式コンサルタントは、ビジネスコンサルタントのように振る舞い、戦略的なアドバイスを提供するよう設計されたカスタムインストラクションです。
このプロンプトは、ビジネス課題や戦略立案に関する質問に特化しています。
このカスタムインストラクションを設定し、チャットで以下のように指示するとよいでしょう。
- ビジネス戦略の観点から分析してください
- 市場動向や競合状況を考慮したアドバイスを提供してください
- 具体的な行動計画や KPI を提案してください
深津式コンサルタントの利点は、ビジネス特有の文脈や考え方を反映した回答が得られることです。
ユーザーは、戦略的思考や実践的なアドバイスを含む、より洞察に富んだ回答を期待できます。
ただし、このプロンプトはビジネス領域に特化しているため、他の分野での使用には適さない可能性があります
まとめ:カスタムインストラクションを使えばタイパ抜群!
カスタムインストラクションは、ChatGPTの利用で生じる日々のストレス軽減に役立つ機能です。
毎回プロンプトを細かく考えたり、打ち間違いや誤送信にイラつくことはなくなるでしょう。
ぜひカスタムインストラクションを利用して、よりストレスなく効率よくChatGPTを活用してください。
弊社SHIFT AIでは、計130個のGPTsや資料作成の時短術を配布しています。
「ChatGPTを効率的に活用したい」という方は、ぜひ無料で資料を手に取ってください。
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記事を書いた人
木村凛日
フリーランスのSEOライター・ディレクター。
当メディアでは執筆・リライトを行っています。
200名以上のWebライターの育成経験あり。
メディア分析も担当しています(他メディア)。
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