【2024年版】ChatGPTのWebブラウジング機能の使い方!具体的な活用例も解説
「ネット上の記事やPDFを読むのが面倒」や「複数のサイトを見比べて情報をまとめるのに時間がかかりすぎる」といった悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
このような状況が続くと、貴重な時間を無駄にしてしまったり、必要な情報を見逃してしまったりする可能性があります。とくにビジネスの現場では、迅速かつ正確な情報収集が競争力を左右する重要な要素です。
本記事では、これらの課題を解決するChatGPTのWebブラウジング機能について詳しく解説します。基本的な使い方から高度な活用テクニック、さらには最新のSearchGPT機能まで、幅広くカバーしています。
この記事を読むことで、ChatGPTのWebブラウジング機能を効果的に活用し、情報収集の効率を大幅に向上させられるでしょう。
監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
(株)SHIFT AI 代表取締役 / GMO他複数社AI顧問 / 生成AI活用普及協会理事 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / 国内最大級AI活用コミュニティ(会員5,000人超)を運営。
『日本をAI先進国に』実現の為に活動中。Xアカウントのフォロワー数は9万人超え(2024年9月現在)
弊社SHIFT AIでは、ChatGPTのWebブラウジング機能以外にもさまざまな生成AIツールを使いこなして業務を効率化したいと考えている方に向けて、セミナーを開催しています。
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目次
ChatGPTのWebブラウジング機能とは
ブラウジング機能では、ChatGPTがネット上の情報を参照して回答します。
通常、ChatGPTは事前に学習したデータのみを基に回答を生成します。しかし、ブラウジング機能を使用することで、ネット上の最新情報を参照しながら回答を提供できるようになるのです。
この機能により、ChatGPTの弱点の一つであった「最新情報をもたない」や「回答に信頼性がない」というデメリットが解消されます。ChatGPTは、Bing検索エンジンを利用してインターネット上の情報にアクセスし、ユーザーの質問に対してより正確で最新の回答を提供します。
たとえば「2024年の東京オリンピックの開催状況について教えて」という質問に対して、ChatGPTは最新のニュース記事や公式発表を参照し、現在の状況を正確に回答できます。
ブラウジング機能により、ChatGPTはより信頼性の高い生成AIツールとして活用できるようになります。
なお、ブラウジング機能はChatGPTの「GPT-4」および「GPT-4o」で利用できます。これらのモデルに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
【無料で使える】ChatGPT-4(GPT-4o)の特徴や活用事例、使い方を完全網羅!
GPT-4(GPT-4o)は文章・画像・音声に対応の、回答の正確性や多様な機能が特徴のAIモデルです。本記事では、GPT-4oの基礎知識や機能、活用方法などを解説します。本記事を読めば、ChatGPTで業務効率化を一気に進められるでしょう。
【簡単】ChatGPTのWebブラウジング機能の使い方
ChatGPTのWebブラウジング機能を使用するのは非常に簡単で、特別な設定は必要ありません。この機能は、ユーザーのプロンプト(質問や指示)からChatGPTが自動的にブラウジングが必要だと判断した場合に起動します。
たとえば「今日の為替レートを教えて」や「今日の東京の天気を教えて」といったプロンプトを入力します。また、プロンプト内に「ブラウジングを行ってください」というテキストを含めることで確実に起動します。
このように、ユーザーは特別な操作をすることなく、自然な会話の中でWebブラウジング機能の起動できます。
ChatGPTのWebブラウジング機能の料金は無料
ChatGPTのブラウジング機能は無料で利用できるため、多くのユーザーが活用できます。
ただし、無料版のChatGPTを使用している場合、ブラウジング機能の利用回数には制限があります。一般的に、無料ユーザーは5時間あたり約10回程度の対話を行えます。
より頻繁にChatGPTを使用したい場合や、ブラウジング機能をほぼ制限なく利用したい場合は、有料プランである「ChatGPT Plus」に登録する必要があります。ChatGPT Plusは月額約20ドルで、ブラウジング機能の制限がなくなるだけでなく、他の機能や新機能への早期アクセスなども提供されます。
ChatGPT Plusに関しては、以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:【画像あり】ChatGPT Plusと無料版の違いは?料金や登録方法を解説
ChatGPTのWebブラウジング機能の活用例
本章では、ChatGPTのブラウジング機能の活用例を4つ紹介します。
- 最新情報を収集する
- ネット上のPDFを要約する
- 複数のWeb記事をまとめる
- ファクトチェックする
それぞれ実際にブラウジングを行った画像付きで解説します。自分で使うことをイメージしながら読んでみてください。
最新情報を収集する
ChatGPTでブラウジングを行うことで、ネット上で公開されている最新ニュースを取得できます。
そのため、直近に起こった出来事を瞬時にまとめられるため、情報収集業務を効率化できます。
上記のように、今日起こったニュースをブラウジングによって取得し、それぞれまとめられます。
また、画像にあるように、情報の引用元を記載させるように指示することで、引用元の記事も確認できます。
情報収集を効率化させるためのツールとして、ChatGPTを活用する方法は有効な使い方といえるでしょう。
ネット上のPDFを要約する
ネット上に公開されているPDFの場合でも、ブラウジングで内容を確認して要約できます。
たとえば以下のように、国税庁が発行しているインボイス制度に関するPDFの内容を要約できます。
他にも、ネット上には論文や企業のIR情報など、さまざまな資料が公開されています。
資料を読む手間を省けるため、業務効率化に大きく貢献する使い方です。
複数のWeb記事をまとめる
ChatGPTのブラウジング機能は、一度に複数のURLを読み込み、内容をひとつにまとめるといった使い方もできます。
上記のように、3つの記事の内容を確認させ、それらをひとつの記事に再編成できます。
他にも、複数の論文を読み込ませて、ひとつの論文にまとめ上げる使い方も工夫次第で可能です。
このように、複数URLを読み込める特徴を活かした使い方も検討してみてください。
ファクトチェックする
ブラウジングを行うことで、ネット上の情報を活用した文章のファクトチェックも可能です。
たとえば、以下のように複数の情報源を参照したファクトチェックが可能です。
このように、通常は事前に学習したデータだけでなく、ネット上のデータからもファクトチェックを行うことで信頼性が高まります。また、引用元の記事を確認できるため、信頼性の担保も容易です。
デフォルトよりも性能の高いGPTs
ChatGPTのブラウジング機能は非常に便利ですが、特定の業務に特化したAIチャットボットを作成できる「GPTs」の中には、より強力なブラウジング機能を提供するものがあります。
本章では、とくに優れたブラウジング機能をもつ2つのGPTsを紹介します。
これらのGPTsは、デフォルトのブラウジング機能よりも高い精度と効率性を提供し、より複雑な情報検索や分析タスクに適しています。
これらの高性能GPTsを活用することで、ユーザーはより正確で詳細な情報を効率的に入手し、複雑なリサーチタスクをさらに効果的に実行できるようになります。
GPTsに関しては、以下の記事でより詳しく解説しているため、参考にしてみてください。
関連記事:【2024年7月版】日本語でも使えるおすすめのGPTs32選!ビジネス特化に厳選
GPTsにWebブラウジング機能をつける方法2つ
前述したGPTsは他社が作成したものではなくても、自分で作成したGPTsにもブラウジング機能を付帯できます。
本章では以下の2つのブラウジング機能を付帯する方法を紹介します。
- 標準的な方法
- 【応用】WebpilotのAPIを使う方法
標準的な方法
標準的な方法は非常に簡単で、GPTs作成画面で「ウェブ参照」をオンにするだけです。
上記の画像にあるように、チェックマークを入れるだけで完了です。あとは任意のプロンプトを入力してGPTsを作成しましょう。
GPTsの作成方法については以下の記事で詳しく解説しているため、参考にしてみてください。
関連記事:【実演あり】GPTsの作り方を7ステップで解説!作成のコツや必要な料金も紹介
【応用】WebpilotのAPIを使う方法
応用として、デフォルトのブラウジング機能よりも精度が高いWebpilotのAPIを活用する方法があります。
以下のステップに従ってAPIを実装してみてください。
GPTs作成画面のActionsにアクセスする
まずはAPIを設定するために「Actions」に移動します。日本語表記の場合は「新しいアクションを作成する」と表示されています。
「URLからインポートする」にyamlを入力する
次に、「URLからインポートする」をクリックして、以下のyamlを入力します。
https://gpts.webpilot.ai/gpts-openapi.yaml
入力したら「インポート」をクリックします。そうすると、「スキーマ」という部分にコードが自動で書かれます。
この際、スキーマの一番上の「openapi: 3.0.1」を「openapi: 3.1.0」にすることが推奨されます。
「プライバシーポリシー」にテキストを入力
次に、「プライバシーポリシー」に以下のテキストを入力します。(APIを使ったGPTsを公開するために必要な設定)
https://gpts.webpilot.ai/privacy_policy.html
「ウェブ参照」をオフにする
次に、「機能」の「ウェブ参照」のチェックマークを外します。ここがオンのままである場合、Webpilotと標準ブラウジング機能が重複し、GPTsがうまく挙動しない場合があります。
挙動を確認する
最後に、実際にWebpilotが動くかどうか確認してAPIの設定は完了です。
うまく動けば、標準のブラウジング機能よりも性能の高いWebpilotを搭載したGPTsが作成できます。
ChatGPTの新しいブラウジング機能「SearchGPT」
2024年7月26日、OpenAIはChatGPTの新しいブラウジング機能「SearchGPT」を発表しました。
SearchGPTの主な特徴は以下のとおりです。
機能 | 説明 |
---|---|
複数の情報源からデータを収集 | 複数の信頼できる情報源からデータを収集し、ユーザーの質問に対して要約された回答を提供 |
情報の視覚化 | グラフ、チャート、図表などを用いて、複雑なデータを直感的に理解しやすい形で提示 |
引用元の明確な表示 | 提供される情報の信頼性を担保するため、常に情報源を明示 |
出版社やクリエイターとの提携 | 大手メディア企業と提携し、高品質で信頼性の高い情報を提供 |
ChatGPTとの将来的な統合 | 自然な会話の中でリアルタイムの情報検索が可能になる予定 |
セキュリティへの配慮 | SearchGPT用のクローラー「OAI-SearchBot」は検索結果の生成と表示のみを目的とし、AIモデルの訓練には使用しない方針 |
Webサイト運営者による制御 | メディア側はSearchGPTによるコンテンツのブラウジングや学習を制御 |
現在、SearchGPTは一般公開されておらず、限られたユーザーと出版社を対象に試験運用されています。今後、位置情報を考慮した検索やビジネス向けの機能など、さまざまな新機能の追加が計画されています。
SearchGPTは、ChatGPTのブラウジング機能をさらに強化した機能であるとして、多くの注目を集めています。SearchGPTに関しては、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
関連記事:【ググる時代は終わり】SearchGPTとは?使い方や活用例を解説!
ChatGPTのWebブラウジング機能に関するよくある質問
ChatGPTのブラウジングについてよくある質問を2個用意しました。
- ChatGPTのブラウジングを使えるプラグインはありますか?
- ChatGPTのブラウジングはアプリでも使えますか?
それぞれの回答を確認してみてください。
ChatGPTのブラウジングを使えるプラグインはありますか?
ChatGPTのプラグイン機能はすでに終了しており、現在ではGPTsがその役割を担っています。
とくに、WebpilotやLink readerなどのGPTsが、高度なブラウジング機能を提供しています。
GPTsを利用することで、特定のタスクに特化した高性能なブラウジング機能を活用できます。これにより、より効率的で正確な情報収集が可能になります。
ChatGPTのブラウジングはアプリでも使えますか?
はい、ChatGPTのブラウジング機能はアプリでも利用可能です。
アプリでのブラウジング機能利用により、場所や時間を問わず、手軽に情報収集や調査が行えます。
ChatGPTのWebブラウジング機能を上手に活用しよう
ブラウジング機能を活用することで、ChatGPTの弱点である「最新情報をもたない」や「嘘をつきやすい」といった弱点がなくなります。
回答の鮮度や信頼性が向上するブラウジング機能を活用し、業務効率化に役立ててみてください。
弊社SHIFT AIでは、ブラウジング機能の使い方をはじめとして、AIリテラシー向上のためのセミナーを無料で展開しています。
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AI人材の一歩目!
記事を書いた人
SEOメディア責任者
大城一輝
フリーランスとしてライター、ディレクター、生成AIコンサルタントとして活動している。AI活用の講師も多数経験。
SHIFT AIではSEOメディア運用を担当。
また、SHIFT AIのモデレーターとしてコミュニティ運営や講師にも携わっている。
G検定・生成AIパスポート・Generative AI Test合格
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