ChatGPT APIを使いこなせていますか?
「APIって難しそう…」「何ができるの?」「費用対効果は?」そんな疑問をお持ちのあなたへ。
この記事では、ChatGPT APIの基礎から最新情報、活用事例、そして企業の導入事例まで、これを読めばAPIの全てが分かる内容になっています。
実際にAPIを活用したことで、業務効率化や新たなサービス開発に成功した事例もご紹介します。
「APIを使いこなしてみたい!」その気持ちがあれば大丈夫。この記事が、あなたのChatGPT API活用への第一歩を後押しします。
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|監修者
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SHIFT AI 代表 / GMO他複数社AI顧問 / 生成AI活用普及協会理事 / 国内最大級AI活用コミュニティを運営
『日本をAI先進国に』実現の為に活動中。Xアカウントのフォロワー数は7万6千人を超える。
h2 ChatGPT APIとは?わかりやすく解説
- ChatGPT API とは何か?
- ChatGPT APIでできることとは
- ChatGPT API の仕組みとは
- ChatGPT APIとChatGPTの違いとは
- 開発者向け?ChatGPT APIが向いている人とは
①ChatGPT API とは何か?
ChatGPT APIは、OpenAIが開発したC機能を自分のアプリケーションやサービスに組み込むために必要となります。APIとは、異なるソフトウェア同士が連携するための窓口のようなものです。ChatGPTAPIは、高度な自然言語処理能力を活かした独自のチャットボットや文章生成ツールなどを開発が可能です。
多岐にわたるテキスト処理タスクに対応しています。ChatGPTAPIは、質問応答、文章生成、翻訳など様々な用途で活用できます。自動化や、コンテンツ作成の効率化などに役立ちます。
ChatGPT APIは、開発者にとって強力なツールであり、多くのビジネスシーンで活用できる可能性を秘めています。
②ChatGPT APIでできることとは
ChatGPT APIは、多様なテキスト処理タスクを自動化できるため、ビジネスシーンで活用できます。
ECサイトやWebサービスに組み込むことは、顧客からの問い合わせに自動で回答するチャットボットを開発できます。顧客満足度の向上と業務効率化を同時に実現できます。
ChatGPT APIは、文章生成能力にも優れているため、ブログ記事や商品説明文などのコンテンツ作成をサポートすることも可能です。
大量のテキストデータを要約したり、異なる言語間で翻訳したりすることもできます。
ChatGPT APIは、コミュニケーション、コンテンツ作成、データ分析などの分野で活用できる可能性を秘めています。
③ChatGPT API の仕組みとは
ChatGPT APIは、OpenAIが開発した大規模言語モデルであるGPTを基盤としています。GPTは、インターネット上の膨大なテキストデータを学習しており、人間のように自然な文章を生成したり、質問に答えたりできるのです。
ChatGPT APIを利用するには、APIリクエストと呼ばれる命令をOpenAIのサーバーに送信します。リクエストには、処理したいテキストデータや、実行したいタスクの種類などが含まれます。
OpenAIのサーバーは、リクエストを受け取とります。GPTモデルを用いてテキストデータを処理し、結果は、APIレスポンスとして返します。質問応答タスクであれば、質問に対する回答がレスポンスとして返されます。
ChatGPT APIは、REST APIと呼ばれる形式で提供されており、HTTPリクエストを使って簡単に利用できます。
プログラミング言語は、PythonやJavaScriptなどに対応したソフトウェア開発キットも提供しているのが特徴です。開発者は手軽にChatGPT APIを自分のアプリケーションに組み込む可能です。
④ChatGPT APIとChatGPTの違いとは
ChatGPT APIとChatGPTは、どちらもOpenAIが開発した自然言語処理モデルであるGPTを基盤としています。違いは利用方法が異なります。
ChatGPTは、Webブラウザ上で利用できる対話型のインターフェースであり、ユーザーはChatGPTと直接チャット形式でコミュニケーションです。ChatGPT APIは、開発者が独自のアプリケーションやサービスに組み込むためのインターフェースであり、ChatGPTの機能をカスタマイズして利用となります。
ChatGPTは、一般的なユーザーが気軽に利用できるツールです。ChatGPT APIは、開発者向けのツールであり、プログラミングの知識が必要となります。
ChatGPTとChatGPT APIは、それぞれ異なる強みを持っており、目的に応じて使い分けることが重要です。
⑤開発者向け?ChatGPT APIが向いている人とは
ChatGPT APIは、主に開発者や技術者向けのツールです、特定のスキルや知識を持つ人であれば、ChatGPT APIを効果的に活用ができます。
プログラミングの知識がある人は、ChatGPT APIを自分のアプリケーションやサービスに組み込むことができます。PythonやJavaScriptなどのプログラミング言語の経験があれば、APIドキュメントやSDKを利用して、比較的簡単にChatGPT APIを活用できます。
自然言語処理や機械学習に興味がある人にとっても、ChatGPT APIは魅力的なツールです。ChatGPT APIを使って、独自のチャットボットや文章生成ツールを開発することで、これらの分野の知識を深めることができます。
ビジネス課題を抱えている人にとっても、ChatGPT APIは解決策となる可能性があります。
ChatGPT APIは、カスタマーサポートの自動化や、コンテンツ作成の効率化などビジネス課題を解決できます。
ChatGPT APIは、特定のスキルや知識を持つ人にとって、強力なツールとなりえます。
生成AIの活用事例について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:生成AIの活用事例22選(ビジネス・自治体・教育分野)|企業への導入方法も紹介
【Pythonで実装】ChatGPT APIの使い方を解説
ChatGPT APIを使用して可能な主な機能や操作について説明します。
- OpenAIアカウントの作成とAPIキーの発行
- 必要なライブラリのインストール
- APIリクエストの基本構造とレスポンスの受け取り方
- パラメータの解説とカスタマイズ方法
①OpenAIアカウントの作成とAPIキーの発行
ChatGPT APIを利用するには、OpenAIのアカウントを作成し、APIキーを発行する必要があります。OpenAIのアカウントやAPIキーは無料で作成でき、発行できまAPIの利用量に応じて料金が発生します。
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OpenAIのアカウントを作成するには、OpenAIのWebサイトにアクセスし、メールアドレスとパスワードを登録します。
画像引用元:OPENAI公式サイト
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アカウントが作成されると、APIキーを発行するためのページが表示されます。
画像引用元:OPENAI公式サイト
APIキーは、ChatGPT APIを利用するための認証情報であり、OpenAIのサーバーにリクエストを送信する際に必要となります。APIキーは、秘密鍵のようなものであり、他人に知られないように管理することが重要です。
APIキーを発行したら、安全な場所に保管しておきましょう。APIキーを紛失した場合や、不正利用された疑いがある場合は、速やかにOpenAIに連絡し、APIキーを無効化してもらう必要があります。
②必要なライブラリのインストール
ChatGPT APIを利用するには、OpenAIが提供するPythonライブラリ「openai」をインストールする必要があります。ライブラリは、APIとの通信やレスポンスの処理を簡単に行えるようにするためのものです。
openaiライブラリのインストールは、Pythonのパッケージ管理ツールであるpipを使って行います。以下のコマンドをターミナルまたはコマンドプロンプトに入力することで、インストールできます。
pip install openai
インストールが完了すると、Pythonコード内で「openai」モジュールをインポートして利用できるようになります。
pip install openai
openaiライブラリを利用することで、ChatGPT APIへのリクエスト送信や、レスポンスの解析などを効率的に行えます。
③APIリクエストの基本構造とレスポンスの受け取り方
ChatGPT APIを利用するには、APIリクエストと呼ばれる命令をOpenAIのサーバーに送信しとなります。
APIリクエストは、JSON形式で記述され、いくつかの必須パラメータとオプションのパラメータで構成されます。
必須パラメータには、APIキー、モデル名、プロンプトなどがあります。
APIキーは、ChatGPT APIを利用するための認証情報であり、OpenAIのアカウントページで発行できます。
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モデル名は、利用したいモデルの種類を指定するもので、例として「gpt-3.5-turbo」などがあります。プロンプトは、ChatGPTに入力する質問や指示文です。
オプションのパラメータには、最大トークン数、温度、ストップシーケンスなどがあります。
最大トークン数は、ChatGPTが出力する文章の最大長を指定するもので、トークンは単語や句読点などの単位です。温度は、ChatGPTが出力する文章のランダム性を調整するもので、0に近いほど予測しやすい文章、1に近いほど多様な文章が出力されます。
ストップシーケンスは、ChatGPTが出力する文章を途中で終了させるためのキーワードです。
APIリクエストを送信すると、OpenAIのサーバーからJSON形式のAPIレスポンスが返されます。APIレスポンスには、ChatGPTが出力した文章や、処理にかかった時間などの情報が含まれます。
APIリクエストとレスポンスのやり取りは、Pythonのrequestsライブラリや、curlコマンドなどを利用して行うことができます。
④パラメータの解説とカスタマイズ方法
ChatGPT APIでは、レスポンスを調整するためのパラメータがいくつか用意されています。これらのパラメータを理解し、適切に設定することで、APIの出力結果をカスタマイズできます。
主要なパラメータと役割は以下の通りです。
パラメータ名 | 説明 | 値の範囲 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
temperature | 出力の多様性を制御 | 0 ~ 2 | 1 |
max_tokens | 出力の最大長をトークン数で指定 | 正の整数 | モデル依存 |
top_p | 出力する単語の候補を絞り込む | 0 ~ 1 | 1 |
n | 出力する文章の数 | 正の整数 | 1 |
stop | 特定の単語や文字列で文章生成を終了 | 文字列または文字列のリスト | null |
presence_penalty | 新しいトピックについて話すことを奨励または抑制 | -2.0 ~ 2.0 | 0 |
frequency_penalty | 同じ単語やフレーズの繰り返しを抑制 | -2.0 ~ 2.0 | 0 |
これらのパラメータは、APIリクエストの際にJSON形式で指定します。例えば、Pythonのopenaiライブラリを使用する場合、以下のようにパラメータを設定できます。
response = openai.ChatCompletion.create(
model=”gpt-3.5-turbo”,
messages=[
{“role”: “system”, “content”: “あなたは親切なアシスタントです。”},
{“role”: “user”, “content”: “おすすめの映画を教えて。”},
],
temperature=0.7,
max_tokens=100,
top_p=1,
frequency_penalty=0.0,
presence_penalty=0.6,
)
パラメータを調整することで、ChatGPT APIの出力結果を目的に合わせて最適化できます。
ChatGPT APIを使う4つのメリット
- 人間のような自然なチャットボットを開発
- 柔軟な統合
- カスタマイズ可能な機能
- 効率的な開発
- ユーザビリティの向上
①人間のような自然なチャットボットを開発
ChatGPT APIを活用すると、人間のような自然な対話ができるチャットボットを開発できます。
ChatGPT APIが高度な自然言語処理能力を持ったモデルを基盤としているためです。GPTモデルは、大量のテキストデータを学習しており、文脈を理解し、適切な応答を生成すします。
例えば、GPTモデルは、ユーザーの発言の意図を理解し、返答をすることができます。
過去の会話履歴を記憶し、踏まえた上で会話をすることも可能です。GPTモデルは、多様な表現に対応できるため、より人間らしい自然な会話が実現できます。
ChatGPT APIを利用することで、カスタマーサポートや情報提供など、様々な用途で活用できる高性能なチャットボットを開発できます。
②柔軟な統合
ChatGPT APIは、多様なプラットフォームやサービスとの連携が容易なため、既存のシステムに柔軟に統合できます。ChatGPT APIがRESTful APIとして設計されており、HTTPリクエストを通じて簡単にアクセスできるためです。
ChatGPT APIをウェブサイトやモバイルアプリに組み込むことで、ユーザーとの対話を実現できます。
SlackやLINEなどのメッセージングプラットフォームと連携することで、チャットボットをでのコミュニケーションを可能にします。
CRM(顧客関係管理)システムやマーケティングツールと連携することで、顧客データに基づいたパーソナライズされた対応も実現できます。
ChatGPT APIは、多くのシステムとの連携を通じて、ビジネスの幅広いニーズに対応できます。
③カスタマイズ可能な機能
ChatGPT APIは、多岐にわたるカスタマイズオプションを提供しており、開発者は自身のニーズに合わせてAPIの動作を調整できます。
例として応答の生成方法を制御するパラメータがあります。
「temperature」パラメータは、出力の多様性を調整し、「max_tokens」パラメータは出力の最大長を制限します。
また、「top_p」パラメータは、出力される単語の候補を絞り込むことで、より的確な応答を生成できます。
ChatGPT APIは、特定のタスクに特化したモデルをファインチューニングする機能も提供しています。
特定の業界の専門用語を理解するモデルや、特定の文体で文章を生成するモデルを作成できます。
ChatGPT APIのカスタマイズ機能を活用することで、より高精度で、よりニーズに合った応答を生成するモデルの構築ができます。
④効率的な開発
ChatGPT APIは、多岐にわたるカスタマイズオプションを提供しており、開発者は自身のニーズに合わせてAPIの動作を調整ができるます。
ChatGPT APIは、特定のタスクに特化したモデルをファインチューニングする機能も提供しています。
特定の業界の専門用語を理解するモデルや、特定の文体で文章を生成するモデルを作成できます。
ChatGPT APIのカスタマイズ機能を活用することで、より高精度で、よりニーズに合った応答を生成するモデルを構築できます。
⑤ユーザビリティの向上
ChatGPT APIは、ユーザーインターフェースの改善に貢献し、アプリケーションやサービスのユーザビリティ向上に役立ちます。
例えば、ChatGPT APIを組み込むことで、より自然な対話形式で情報を提供したり、質問に答えたりする機能を実現できます。これにより、ユーザーは直感的に操作できるようになり、ストレスなく目的の情報にたどり着けます。
さらに、ChatGPT APIは、ユーザーの入力内容を理解し、文脈に沿った適切な応答を生成できます。これにより、ユーザーは求めている情報をより正確に得ることができ、満足度の向上につながります。
ChatGPT APIを活用することで、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、より使いやすく、魅力的なアプリケーションやサービスを提供できます。
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ChatGPT APIを使う4つのデメリット
- 料金が発生すること
- トークン制限があること
- 不正アクセスやデータ漏洩
- データのプライバシー
- 言語モデルの制限
①料金が発生すること
ChatGPT APIは、無料枠もありますが、基本的に従量課金制です。APIへのリクエスト量や利用するモデルの種類に応じて料金が発生します。そのため、利用状況によっては、想定以上の費用がかかる可能性があります。特に、大量のテキストデータを処理する場合や、高性能なモデルを利用する場合は、注意が必要です。
コストを管理するためには、APIの利用状況を定期的に確認し、必要に応じて利用量を調整することが重要です。また、OpenAIは、APIの利用料金を予測するためのツールも提供しているので、活用すると良いでしょう。
参考:Pricing(OPENAIのAPIの料金公式サイト)
②トークン制限があること
ChatGPT APIは、1回のリクエストで処理できるトークン数に制限があります。トークンとは、単語や句読点などのテキストの最小単位です。制限を超える場合は、テキストを分割して複数回のリクエストを送信する必要があります。
トークン制限は、利用するモデルによって異なります。GPT-3.5-Turboモデルの場合、1回のリクエストで処理できるトークン数は4,096トークンです。
トークン制限を考慮して、APIリクエストを設計することが重要です。
③不正アクセスやデータ漏洩
ChatGPT APIを利用する際には、APIキーを安全に管理する必要があります。APIキーは、ChatGPT APIへのアクセスを許可するための認証情報であり、漏洩すると不正利用される可能性があります。
APIキーは、安全な場所に保管し、他人と共有しないようにしましょう。APIキーを定期的に変更することも、セキュリティ対策として有効です。
OpenAIは、APIのセキュリティ対策に力を入れています。利用者側もセキュリティ意識を高め、適切な対策を講じることが重要です。
④データのプライバシー
ChatGPT APIに送信するデータは、OpenAIのサーバーに保存され、モデルの改善や不正利用の検出などに利用される可能性があります。個人情報や機密情報などをAPIに送信する際には、注意が必要です。
OpenAIは、データのプライバシー保護に努めています。利用規約をよく確認し、データの取り扱いについて理解しておくことが重要です。
⑤言語モデルの制限
ChatGPT APIは、高度な自然言語処理能力を持つGPTモデルを基盤としています。
問題点としては、GPTモデルは、文脈を理解するのが苦手だったり、異なる情報を生成したりすることがあります。倫理的に問題のある文章や、差別的な表現を生成する可能性もあります。
ChatGPT APIを利用する際には、これらの制限を理解し、出力結果を鵜呑みにせず、常に確認することが重要です。
ChatGPT APIの料金:無料プランと有料プランの違い
ChatGPT APIには無料プランと有料プランがあり、それぞれ利用できる機能や制限が異なります。
- 無料プランと有料プランの違い
- 利用頻度に応じたプラン選択のススメ
①無料プランと有料プランの違い
無料プランは、ChatGPT APIを試してみたい開発者や、小規模なプロジェクトに適しています。利用できるモデルの種類やリクエスト回数に制限があり、レスポンス速度も有料プランに比べて遅くなります。
有料プランは、より高度なモデルを利用でき、リクエスト回数制限も緩和されます。レスポンス速度も高速化され、大規模なプロジェクトや商用利用に適しています。
②利用頻度に応じたプラン選択のススメ
ChatGPT APIのプラン選択は、利用頻度や目的に合わせて行うことが重要です。
APIを試してみたい段階や、個人で小規模なプロジェクトを開発する場合は、無料プランで十分でしょう。APIを本格的に利用したい場合や、商用利用を検討している場合は、有料プランを選択する方が良いでしょう。
有料プランは、利用量に応じて料金が変動する従量課金制です。利用頻度が高い場合は、よりお得なプランを選択することも可能です。
OpenAIは、多くのプランを用意しているので、自身のニーズに合ったプランを選択しましょう。
ChatGPT4(GPT-4o)の料金プランについては、以下の記事で詳しく説明しています。
関連記事:【2024年最新】ChatGPT4(GPT-4o)の料金プランを徹底解説!API料金も紹介
ChatGPT APIの使い方でトークン消費を抑えるため注意点と対策
ChatGPT APIの利用料金はトークン消費量に依存するため、トークン消費を抑えることはコスト削減に直結します。以下に、トークン消費を抑えるための注意点と対策を解説します。
- 入力テキストの最適化
- 適切なモデルの選択
- API の利用制限
①入力テキストの最適化
APIリクエストで送信する入力テキストを短く、簡潔にすることで、トークン消費量を削減となります。
不要な情報や繰り返しを避け、質問や指示を明確に伝えることで、APIの処理効率も向上します。
質問文を具体的にしたり、必要な情報だけを抽出したりすることで、トークン数を減らすことができます。
②適切なモデルの選択
ChatGPT APIには、異なる性能と価格のモデルが複数用意されています。高性能なモデルはより多くのトークンを消費するため、タスクの難易度に応じて適切なモデルを選択することが重要です。
簡単なタスクであれば、軽量なモデルでも十分に対応できる場合があります。一方、複雑なタスクには、高性能なモデルが必要になることもありますが、その場合はトークン消費量が増えることを考慮する必要があります。
③API の利用制限
ChatGPT APIには、1分あたりのリクエスト数や1日あたりのトークン数に制限があります。これらの制限を超えると、APIが利用できなくなる可能性もあります。
APIの利用制限は、プランによって異なります。無料プランでは制限が厳しく、有料プランでは制限が緩和されます。
APIの利用状況を監視し、制限を超えないように注意することが重要です。必要に応じて、より上位のプランにアップグレードすることも検討しましょう。
ChatGPT APIを活用した事例を紹介
- 文章生成やブログ記事の作成
- メールの自動生成
- FAQシステム、チャットボットの生成
- 多言語対応アプリの自然言語処理機能を開発
- プログラミングコードの生成
- データ分析・可視化
①文章生成やブログ記事の作成
ChatGPT APIは、高品質な文章を生成する能力を持つため、ブログ記事やニュース記事、商品説明文などの作成に活用できます。キーワードやテーマを入力するだけで、関連性の高い文章を自動生成できるため、コンテンツ制作の効率化に貢献します。
②メールの自動生成
ChatGPT APIは、顧客からの問い合わせに自動で返信するメールを作成する際にも役立ちます。過去の問い合わせ履歴や顧客情報に基づいて、パーソナライズされたメールを生成できるため、顧客満足度の向上に繋がります。
③FAQシステム、チャットボットの生成
ChatGPT APIを活用することで、FAQシステムやチャットボットを開発できます。
ユーザーが入力した質問に対して、適切な回答を自動で表示したり、対話形式で情報を提供したりすることが可能です。
カスタマーサポートの効率化やユーザーエクスペリエンスの向上を実現できます。
④多言語対応アプリの自然言語処理機能を開発
ChatGPT APIは、多言語に対応しているため、翻訳や言語変換などの自然言語処理機能を持つアプリケーションの開発に活用できます。例えば、異なる言語間でコミュニケーションを可能にするチャットボットや、多言語対応のFAQシステムなどを開発できます。
⑤プログラミングコードの生成
ChatGPT APIは、プログラミングコードの生成にも対応しています。簡単な指示を与えるだけで、PythonやJavaScriptなどのコードを自動生成できるため、開発効率の向上に貢献します。
![⑤プログラミングコードの生成](https://shift-ai.co.jp/wp-content/uploads/2024/06/スクリーンショット-2024-06-20-102612-1024x444.png)
![⑤プログラミングコードの生成](https://shift-ai.co.jp/wp-content/uploads/2024/06/スクリーンショット-2024-06-20-102612-1024x444.png)
画像引用元:GitHub Copilotの公式サイト
GitHub Copilotは、OpenAIのCodexモデルを基盤としています。
GitHub Copilotはコードの自動補完、関数の作成、バグ修正の提案。メリット: コーディング速度の向上、エラーの削減、効率的な開発の支援可能です。
⑥データ分析・可視化
ChatGPT APIは、大量のテキストデータを分析し、要約や分類を行ないます。分析結果をグラフや図で可視化することも可能です。
![⑥データ分析・可視化](https://shift-ai.co.jp/wp-content/uploads/2024/06/スクリーンショット-2024-06-20-102956.png)
![⑥データ分析・可視化](https://shift-ai.co.jp/wp-content/uploads/2024/06/スクリーンショット-2024-06-20-102956.png)
実際にSP500をChatGPTで計測したデータ分析です。
データ分析の効率化や意思決定の迅速化に繋がります。
ChatGPT APIの企業による使い方の事例
ChatGPT APIの企業による利用事例を紹介します。
- パナソニックグループ:PX-GPT
- 電通デジタル:APIを全社員に配布
- Zホールディングス株式会社:LINEグループ、ヤフーの約2万人にAPIの導入
①パナソニックグループ:PX-GPT
![①パナソニックグループ:PX-GPT](https://shift-ai.co.jp/wp-content/uploads/2024/06/スクリーンショット-2024-06-20-103434.png)
![①パナソニックグループ:PX-GPT](https://shift-ai.co.jp/wp-content/uploads/2024/06/スクリーンショット-2024-06-20-103434.png)
画像引用元:AIアシスタントサービス「PX-GPT」をパナソニックグループ全社員へ拡大国内約9万人が本格利用開始(パナソニックグループ)
パナソニックグループは、ChatGPT APIを活用した社内向け生成AIアシスタント「PX-GPT」を開発しました。PX-GPTは、社内文書の作成や要約、翻訳などをサポートし、従業員の業務効率化に貢献しています。
例えば、会議の議事録作成や、海外とのコミュニケーションにおける翻訳作業などを自動化することで、従業員はより創造的な業務に集中できるようになりました。
②電通デジタル:APIを全社員に配布
電通デジタルは、OpenAIが開発したAIチャットボット「ChatGPT」をはじめとしたAIツールのAPIアカウントを全社員に付与しました。
これにより、コピーや広告文の素案作成といった業務を、エバンジェリストだけでなく全社員が業務に活用できるようになりました。
さらに、電通デジタルはChatGPTと最新の社内データベースを連携させる独自の機能も開発しており、社員がより正確で質問の意図に沿った回答を得られるよう、ChatGPTをカスタマイズしています。
電通デジタルは、全社員がChatGPTなどのAIツールを容易かつ効率的に利用できる環境を整えることで、業務効率化やAI技術を活用したソリューション提案力の向上を目指しています。
参考:全社員がChatGPTを利用開始(電通デジタル公式サイト)
③Zホールディングス株式会社:LINEグループ、ヤフーの約2万人にAPIの導入
Zホールディングス株式会社(ZHD)は、OpenAIと包括的なAPI利用契約を結び、傘下のLINEグループおよびヤフーの従業員約2万人を対象に、独自のAIアシスタントサービスの提供を開始しました。
このAIアシスタントサービスは、OpenAIの「GPT-4」をはじめとする様々なAPIを活用しており、業務効率の向上やサービス品質の向上、そして新たなサービス創出を目的としています。
参考:OpenAIと、「GPT-4」など全てのAPIに関する利用契約を締結、独自AIアシスタントサービスをLINEグループ、ヤフーの約2万人に導入(Zホールディングス株式会社)
【2024年最新】ChatGPT APIの最新アップデート情報
ChatGPT APIは、2024年も継続的にアップデートされており、機能改善や新機能の追加が行われています。ここでは、最新のアップデート情報を3つの観点から解説します。
- 新機能の搭載・性能の向上
- 低コスト化・トークン圧縮
- 開発者向けリソースの追加
①新機能の搭載・性能の向上
OpenAIは、ChatGPT APIの性能向上に継続的に取り組んでおり、モデルの精度や応答速度が改善されています。これにより、より自然で正確な文章生成や、より高速な処理が可能になりました。
また、新機能として、特定のタスクに特化したモデルや、より高度なカスタマイズオプションなどが追加されています。
例えば、文章の要約や翻訳、感情分析など、特定のタスクに特化したモデルを利用することで、より精度の高い結果を得られるようになりました。
②低コスト化・トークン圧縮
ChatGPT APIの利用料金は、トークン数に応じて課金されます。そのため、OpenAIは、トークン消費量を削減するための取り組みを積極的に行っています。
例えば、モデルの軽量化やトークン圧縮技術の導入により、同じタスクを実行する場合でも、以前よりも少ないトークン数で済むようになりました。これにより、APIの利用コストを削減できるようになりました。
③開発者向けリソースの追加
OpenAIは、開発者がChatGPT APIをより簡単に利用できるように、様々なリソースを提供しています。
例えば、APIドキュメントやサンプルコード、チュートリアルなどが充実しており、開発者はこれらのリソースを活用することで、APIの理解を深め、スムーズに開発を進めることができます。
また、OpenAIは、開発者コミュニティを運営しており、開発者はコミュニティを通じて、他の開発者と情報交換したり、質問したりすることができます。
参考:Announcing GPT-4o in the API!(OPENAI公式サイト)
ChatGPT APIの今後の展望
ChatGPT APIは、今後もさらなる進化を遂げ、様々な分野で活用されることが期待されます。ここでは、ChatGPT APIの今後の展望について3つの観点から解説します。
- トークン効率の向上でコスト削減とパフォーマンス向上を実現
- AR/VRとの統合で没入型コンテンツ制作を可能
- 専門分野特化のモデル開発
トークン効率の向上でコスト削減とパフォーマンス向上を実現
OpenAIは、開発者がChatGPT APIをより簡単に利用できるように、様々なリソースを提供しています。
例えば、APIドキュメントやサンプルコード、チュートリアルなどが充実しており、開発者はこれらのリソースを活用することで、APIの理解を深め、スムーズに開発を進めることができます。
また、OpenAIは、開発者コミュニティを運営しており、開発者はコミュニティを通じて、他の開発者と情報交換したり、質問したりすることができます。
AR/VRとの統合で没入型コンテンツ制作を可能
ChatGPT APIは、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)技術との統合が期待されています。例えば、ChatGPT APIを使って、AR/VR空間でユーザーと自然に対話できるキャラクターやガイドを作成できます。
ChatGPT APIは、AR/VRコンテンツのシナリオやセリフを自動生成することも可能です。クリエイターはより効率的に没入感のあるコンテンツを制作できるようになります。
ChatGPT APIとAR/VR技術の融合は、エンターテインメント、教育、ビジネスなど、様々な分野で新たな可能性を切り開くでしょう。
専門分野特化のモデル開発
ChatGPT APIは、特定の専門分野に特化したモデルの開発が進むと考えられます。医療、法律や金融などの分野に特化したモデルが登場し、専門性の高いタスクを処理できるようになります。
専門分野特化のモデルは、分野の専門用語や知識を深く理解しているため、より正確で信頼性の高い回答を生成できます。ChatGPT APIは、専門的な知識が必要な分野でも活用できるようになり、応用範囲はさらに広がるでしょう。
まとめ
今回の記事では、「ChatGPT APIの使い方とは?2024年最新情報と事例を紹介」と題し、ChatGPT APIの基礎から応用、最新事例までを網羅しました。
私自身、ChatGPT APIを初めて触った時は、その可能性にワクワクしたと同時に、専門用語や設定の多さに圧倒されたことを覚えています。
しかし、実際に手を動かし、試行錯誤を繰り返す中で、APIの真価を実感しました。例えば、社内向けのFAQチャットボットを開発した際には、業務効率が大幅に向上し、メンバーからも感謝の言葉をいただきました。
この記事では、
- ChatGPT APIの基本的な使い方:アカウント作成からPythonでの実装まで
- APIを活用するメリット・デメリット:導入前に知っておきたいポイント
- 具体的な活用事例:チャットボット開発、文章生成、データ分析など
- 2024年の最新アップデート情報:新機能やコスト削減のポイント
- 企業による活用事例:大企業がどのようにAPIを活用しているか
などを詳しく解説しました。
ChatGPT APIは、あなたのビジネスを大きく変える可能性を秘めています。この記事を参考に、APIの力を最大限に引き出し、新たなビジネスチャンスを切り開いてください!
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