Microsoft Copilotは、多くの業務を効率化してくれるツールです。
もしCopilotの機能や使い方を知らないままでいると、日々の煩雑な業務の対応に追われて、生産性が低下する可能性があります。
本記事では、Copilotの使用方法や実際の使用事例、使用するうえでの注意点を説明します。
この記事を読めば、Copilotを効果的に活用し、日常業務を効率的に進められるようになるでしょう。
また、SHIFT AIでは、生成AIの企業導入を推進していきたい方に向けて、導入のロードマップを配布しております。そちらもあわせてご覧ください。
\ 資料を無料でダウンロード /
Copilotの使用を開始する方法
Copoilotの使用開始する方法を以下の3つに分けて説明します。
- Windows11の場合
- Windows10の場合
- スマートフォンの場合
Windows11の場合
まず、最新のWindows 11にアップデートしているかを確認しましょう。
最新のWindows 11の場合、タスクバーのCopilotアイコンをクリックするか、「Windowsキー+C」を押すと、Copilotを使用できます。
![Windows11のCopilotの使用画面](https://shift-ai.co.jp/wp-content/uploads/2024/06/スクリーンショット-2024-06-14-082920.jpg)
次に、Microsoftアカウントでサインインします。Microsoftアカウントでサインインすると、Windows 11でCopilotを利用できます。
Windows10の場合
現在、Microsoftは、Windows 10へのCopilotの導入を順次進めています。そのため、Windows 10搭載パソコンを持っていても、すぐには使えないので注意しましょう。
現在所有しているWindows 10パソコンでCopilotを使用できるか確認するためには、Windows 10が最新バージョンにアップデートされているかを確認してください。
最新バージョンにアップデートされており、かつCopilotの導入が済んでいる場合、Windows 11と同様にタスクバーのCopilotアイコンから使用できます。
スマートフォンの場合
スマートフォンでCopilotを使用するには、対応するアプリをインストールします。
![Copilotアプリのダウンロードページ](https://shift-ai.co.jp/wp-content/uploads/2024/06/スクリーンショット-2024-06-14-083631-1024x490.jpg)
公式アプリは、Copilotのホームページからダウンロードできます。使用するスマートフォンによって、ダウンロードするストアが異なります。
- iPhoneならばAppleストア
- AndroidならGoogle Playストア
それぞれのストアをタップしてインストールしてください。インストールが完了したら、アプリを起動します。
最後に、MicrosoftアカウントでサインインをするとCopilotが利用できます。
Copilotの主な使用方法
Copilotの主な使用方法は以下の3つです。
- Copilotと対話する
- Copilotとチャットする
- Microsoft Edgeと連携する
Copilotと対話する
チャットボックスに質問や指示を入力すると、Copilotと対話ができます。
Copilotは自然言語処理技術を活用し、ユーザーの質問や指示に対して適切な応答を提供します。
たとえば、コードの特定の行を選択して「この行を説明して」と入力すると、その行の詳細な説明が返ってきます
まるで、経験豊富な先輩エンジニアが隣でコーディングのアドバイスをしてくれる体験ができます。
Copilotとチャットする
Copilotとチャットすると、より対話形式でのサポートを受けられます。
チャット形式では、複数の質問や指示を連続で入力でき、複雑なタスクにも柔軟に対応できます。
たとえば、長文のドキュメントを編集する際や、詳細なデータ分析を行う際に有用です。
チャットを始めるには、Copilotのチャットウィンドウを開き、テキストを入力します。
「次のメールの内容を確認して修正して」と入力すると、Copilotはメール内容を表示し、必要な修正点を提案してくれます。
Microsoft Edgeと連携する
Copilotは、Microsoft Edgeとの連携によって、情報収集やオンラインでのタスクをスムーズに行えるようになり、さらに強力なツールとなります。
たとえば、オンラインでのリサーチ作業中に、Copilotに「このページの要点をまとめてください」と指示すると、Copilotが自動的にページ内容を解析し、要約を提供します。
Copilotの主な使い方
ここでは、Copilotの主な使い方を6つ紹介します。
- テキスト生成と編集
- プログラミングのサポート
- 情報検索
- 言語変換
- 画像説明
- その他のタスク
テキスト生成と編集
Copilotのテキスト生成と編集機能は、多くの場面でユーザーの効率を向上させます。
とくに、長文のドキュメント作成やメールの作成、レポートの執筆などにおいて有用です。
たとえば、報告書を作成する際に「2023年度の売上報告書を作成してください」と指示すると、Copilotは売上データを基に自動的に報告書のテンプレートを生成し、必要な項目を埋めます。
また、既存のドキュメントを編集する際にも、「この段落を簡潔にしてください」や「文法エラーを修正してください」といった指示を出すと、Copilotが自動的に編集を行います。
プログラミングのサポート
Copilotは、多様なプログラミング言語をサポートしているため、以下の点で役立ちます。
- プログラムコードの自動生成
- 既存コードの補完
- バグの修正
- コードの最適化など
たとえば、新しい機能を追加するために「ユーザー認証機能を実装する」と指示すると、Copilotはその機能に必要なコードを自動生成します。
既存のコードに関しても、「この関数を最適化してください」や「このエラーを修正してください」と指示することで、Copilotが適切な修正を提案します。
情報検索
Copilotの情報検索機能は、ユーザーが必要とする情報を迅速に取得するために役立ちます。
Copilotは、ユーザーの質問に対してインターネット上の情報を検索し、最適な回答を提供します。これにより、時間をかけずに必要な情報を入手可能です。
たとえば、「最新の市場動向について教えてください」と指示すると、Copilotはインターネット上の信頼性の高いソースから最新情報を収集し、要約して提供します。
また、「特定の技術に関する詳細情報を探してください」といった具体的な質問にも対応し、関連する論文や記事を提示します。
言語変換
Copilotの言語変換機能は、異なる言語間でのコミュニケーションを円滑にし、グローバルなビジネス環境においても有用です。
この機能は、テキストや文書を複数の言語に翻訳する際に役立ちます。
たとえば、英語で書かれたレポートを日本語に翻訳する必要がある場合、Copilotに「このレポートを日本語に翻訳して」と指示するだけで、自動的に高品質な翻訳が可能です。
また、英語からフランス語、フランス語からスペイン語など、複数言語間の翻訳も迅速に行えます。
画像の説明
Copilotの画像説明機能は、視覚的なコンテンツの理解をサポートします。
画像の内容をテキストで説明するため、内容がより多くの人にわかりやすくなります。
たとえば、プレゼンテーション用のスライドに画像を追加する際、「この画像を説明してください」と指示すると、Copilotは画像の内容を解析し、適切な説明文を生成します。
その他のタスク
Copilotは、今まで紹介した機能に加え、以下のタスクをサポートします。
- スケジュール管理
- リマインダー設定
- データ分析
- タスクの自動化など
スケジュール管理では、ユーザーの予定を整理し、重要なイベントや会議のリマインダーを設定できます。
たとえば、「明日の会議のリマインダーを設定して」と指示すると、Copilotがカレンダーにリマインダーを追加します。
また、タスクの自動化では、定期的なレポート作成やメールの送信など、繰り返し行う業務を自動化することで、ユーザーの負担を軽減します。
生成AIの導入について詳しく知りたい方は、ぜひこちらの資料を無料でダウンロードしてみてください。
\ 資料を無料でダウンロード /
Copilotを使用するための費用
Copilotの費用については以下のとおりです。
- 基本的に無料で使用できる
- 【個人向け】Copilot Proは月20ドルかかる
- 【組織向け】Copilot for Microsoft 365は使用方法によって変わる
基本的に無料で使用できる
Copilotは、一部の機能を無料で利用可能です。これにより、個人ユーザーや小規模チームが、特別な費用をかけずに作業を効率化できます。
無料の状態でも、テキスト生成や基本的なプログラミングサポート、情報検索などの主要な機能が利用できます。
たとえば、メールの作成や簡単なドキュメントの編集、スクリプトの作成といった日常的な作業において、Copilotが役立ちます。
また、小規模ビジネスのオーナーが、営業資料や顧客へのメールを作成する際に、Copilotを活用して時間を節約できます。
【個人向け】Copilot Proは月20ドルかかる
Copilot Proとは、Microsoft 365のサブスクリプションにオプションで追加できる個人ユーザー向けプランで、月額3,200円で利用可能です。
Copilot Proでは、より強力なテキスト生成機能や画像生成の高速化、独自のCopilot GPT作成などが利用できます。
とくに、Copilot ProはOffice製品と連携できることが特徴です。Copilot Proを利用することで、さまざまな作業時間を削減できます。
1か月間無料トライアルを実施しているので、この機会にぜひ試してみてください。
【組織向け】Copilot for Microsoft 365は使用方法によって変わる
Copilot for Microsoft 365は、年間サブスクリプションで1ユーザーあたり月額4,497円で利用可能です。
以下のMicrosoft 365ライセンス料金に加えて、料金が発生します。
プラン | 料金(1ユーザー/月) | Copilot月額料金 | 月額総額 |
---|---|---|---|
Microsoft 365 E3 (Teams なし) | 5,049円 | 4,497円 | 9,546円 |
Microsoft 365 E5 (Teams なし) | 8,208円 | 4,497円 | 12,705円 |
Microsoft 365 F3 | 1,199円 | 4,497円 | 5,696円 |
Office 365 E1 (Teams なし) | 1,161円 | 4,497円 | 5,666円 |
Office 365 E3 (Teams なし) | 3,110円 | 4,497円 | 7,607円 |
Office 365 E5 (Teams なし) | 5,359円 | 4,497円 | 9,856円 |
Microsoft 365 F1 | 337円 | 4,497円 | 4,834円 |
Microsoft 365 F1 (Teams なし) | 262円 | 4,497円 | 4,759円 |
Microsoft 365 F3 | 1199円 | 4,497円 | 5,696円 |
Microsoft 365 F3 (Teams なし) | 1125円 | 4,497円 | 5,622円 |
Copilot for Microsoft 365は、既存のライセンス契約に追加できます。ただし、1ユーザーあたりの料金が発生する点に注意してください。
しかし、このサービスは大規模なプロジェクト管理や複数のチームが関与する業務に非常に有用です。
具体的には、国際的な企業が複数の拠点で協力してプロジェクトを進める際に、Copilotを活用してリアルタイムのコミュニケーションとデータ共有を行えます。
また、各部門のデータを統合して分析し、戦略的な意思決定をサポートするためにCopilotが利用されます。
Copilotの主な活用事例
ここからは、Office製品におけるCopilotの活用事例を紹介します。
- Word
- Excel
- PowerPoint
- Outlook
- Teams
Word
CopilotはWordとの連携により、ドキュメント作成の効率を向上可能です。文章の自動生成や編集支援、文法チェックなど、多岐にわたる機能が提供されます。
たとえば、報告書やプレゼンテーションの資料を作成する際に、Copilotがユーザーの指示に基づいて適切な文章を生成し、必要な情報を補完してくれます。
また、文章の構成やスタイルの調整も容易に行えるため、プロフェッショナルなドキュメントを短時間で作成できます。
Excel
Copilotを活用すると、Excelにおけるデータ分析や管理を劇的に簡素化します。Copilotは複雑な数式や関数の入力を支援し、データのパターンを自動的に解析して、最適な分析結果を提供可能です。
たとえば、「昨年度の売上データを分析して、主要な傾向を示してください」と指示すると、Copilotはデータを解析し、売上の増減や季節ごとのパターンを視覚化します。
また、経費の管理や予算の計画を立てる際にも、Copilotが自動的に最適な計算を行い、効率的な予算管理が可能です。
PowerPoint
PowerPointでも、Copilotは活用できます。
Copilotは、ユーザーの指示に基づいてスライドのレイアウトを自動的に作成し、適切なコンテンツを追加可能です。
これにより、プレゼンテーション資料の作成を簡単かつ迅速に行えます。
たとえば、営業担当者が顧客向けの提案資料を作成する際、Copilotが必要なデータやグラフを追加し、魅力的なスライドを提供します。
その結果、短時間で高品質な資料を作成できます。
このように、PowerPointでのCopilotの活用は、プレゼンテーション作成の効率を大幅に向上させ、説得力のある資料を簡単に作成可能です。
Outlook
CopilotはOutlookとの連携により、メールの作成と管理を効率化できます。
メールの自動生成や返信のサポート、スケジュール管理など、多岐にわたる機能が提供されます。
たとえば、営業担当者が顧客とのメールのやり取りを効率化するためにCopilotを使用する場合について考えます。
この場合、毎日大量に送受信するメールの中から重要な情報を抽出し、返信内容を自動生成することで、手間を大幅に削減可能です。
Teams
TeamsでのCopilotの活用は、チームコラボレーションを強化します。Copilotは以下のようなサポート機能を提供できます。
- 会話の要約
- タスク管理
- リアルタイムのフィードバック提供など
たとえば、会議中にCopilotが議論の要点を自動的にまとめ、タスク管理をリストアップします。
具体的には、「今週のプロジェクト会議の要点をまとめてください」と指示すると、Copilotは会議の議事録を作成し、重要な決定事項やタスクを整理できます。
また、チャット内での質問に対しても、Copilotが迅速に回答を提供し、メンバー間のコミュニケーションを円滑にします。
このように、Copilotに限らず生成AIを使えば、業務をより効率化できます。
生成AIのさまざまな活用事例についてさらに知りたい方は、ぜひ以下の記事を参照してください。具体的な事例を通して、生成AIの多様な可能性について深く理解できます。
![](https://shift-ai.co.jp/wp-content/uploads/2024/05/スクリーンショット-2024-05-24-17.10.40-300x168.jpg)
Copilotを使用する上での注意点
Copilotを利用する際は、以下の4つに注意しましょう。
- 機密情報の漏洩リスク
- 生成されたコードの品質と脆弱性
- 著作権侵害のリスク
- タスクの完全自動化は不可能
機密情報の漏洩リスク
Copilotを使用する際には、機密情報の漏洩リスクに注意が必要です。
Copilotはユーザーの入力データを処理するため、データが不適切に取り扱われると、機密情報が外部に漏れる可能性があります。
とくに、企業の内部情報や個人情報を扱う場合には、十分な対策が必要です。
たとえば、金融機関で働く従業員がCopilotを使用してレポートを作成する場合、顧客の個人情報や取引データを含まない形でレポートを生成することで、情報漏洩のリスクを低減できます。
このように、機密情報の漏洩リスクを考慮した上で、適切なデータ管理が重要です。
生成されたコードの品質と脆弱性
Copilotが生成するコードは、必ずしも最適で安全なものではありません。脆弱性を持つ可能性があります。
そのため、生成されたコードをそのまま使用するのではなく、適切なレビューとテストの実施が重要です。
生成されたコードをテスト環境で十分に検証し、予期しない動作やバグが発生しないかを確認しましょう。
自動的に動作を確認するテストプログラムを利用して、コードの動作を検証すれば、品質の高いソフトウェアを開発できます。
著作権侵害のリスク
Copilotを使用する際には、著作権侵害のリスクにも注意が必要です。
AIが生成するコンテンツやコードは、学習元のデータに基づいて生成されるため、既存の著作物と類似する可能性があります。
とくに、クリエイティブな作品やプログラムコードにおいては、このリスクが高まります。
Copilotが生成したコンテンツを使用する際には、必ず内容を確認し、既存の著作物と比較して著作権侵害が発生していないかのチェックが重要です。
たとえば、Copilotが生成したテキストをそのまま使用せず、独自の表現や追加情報を加えてオリジナル性を保つようにしましょう。
また、著作権侵害のリスクに関して、Microsoftは2023年9月、法人向けに「Copilot Copyright Commitment」を発表しました。
この規定は、Copilotが生成したコンテンツが原因でユーザーが著作権侵害で訴えられた場合、一定の条件下でMicrosoftが法的責任を負うというものです。
これにより、ユーザーは法的リスクが減り、安心してCopilotを利用できます。
タスクの完全自動化は不可能
Copilotは、すべてのタスクを完全に自動化できません。とくに、創造的な判断や専門知識が求められる作業においては、人間の介入が不可欠です。
Copilotが提供するのはあくまでサポートであり、最終的な意思決定や品質管理はユーザー自身で行う必要があります。
たとえば、プロジェクトの戦略を立案する際には、Copilotがデータ分析や情報収集を支援しますが、最終的な戦略決定は人間の判断に依存します。
また、クリエイティブなコンテンツ制作においても、Copilotがアイデアや草稿を提供しますが、最終的な編集や完成度の向上は人間の手で行いましょう。
生成AIを自社に導入し、推進するための注意点を把握している場合、AI人材育成ロードマップが非常に役立ちます。
以下のリンクから、無料でダウンロードできますので、ぜひ活用してください。
\ 資料を無料でダウンロード /
よくある質問
Copilotの使用に関する質問は以下の2つです。
- Copilotに使用制限はありますか?
- Copilotが使用できないのはなぜですか?
質問に対する回答を確認して、Copilot使用時の参考にしてみてください。
Copilotに使用制限はありますか?
Copilotは、Microsoft アカウントでサインインしていない場合は、ユーザーごとのチャットクエリ数に1日あたりの制限があります。
これらの制限は、サービスの公正な利用を保証し、システムのパフォーマンスとセキュリティを維持するために設定しているものです。
どの機能で制限があるのか、確認したい場合はCopilotの概要をお確かめください。
Copilotが使用できないのはなぜですか?
Copilotが使用できない理由として、以下のような原因が考えられます。
- インターネット接続の問題がある
- Copilotのサービス自体に障害が発生している
- アカウントに問題がある
これらの可能性を一つひとつ確認していくことで、再びCopilotを利用できます。
Copilotを活用して作業を効率化しよう
Copilotは、多くの業務を効率化できるツールです。Copilotを活用すると以下のようなタスクを迅速に行えます。
- ドキュメント作成
- データ分析
- プログラミング
- メール管理
- プレゼンテーション作成など
Copilotは無料でも使用できるうえに有料プランに加入すると、ユーザーのニーズに合わせて利用できます。
適切な設定と利用方法を守ることで、業務効率を飛躍的に向上できます。AIの力を最大限に活用し、より多くの時間を創造的な業務に割けられるようになります。
Copilotを活用して、業務効率の向上と生産性の最大化を目指しましょう。
本記事の内容に基づき、生成AIの導入を検討している担当者の方は、以下のボタンから資料を無料でダウンロードしてください。
\ 資料を無料でダウンロード /