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NotebookLMとは?使い方や料金、注意点、日本語での利用まで徹底解説

SNSで「議事録作成にはNotebookLMが便利」と話題になっているものの「具体的な使い方がわからない」と悩んでいませんか。

NotebookLMを使えば、資料の自動要約や質疑応答を通して、議事録作成や情報整理の手間を大幅に削減できます。

本記事では、NotebookLMの概要やできること、使い方、料金プランなどを解説します。

本記事を読めばNotebookLMで業務効率化する方法を理解でき、使えるようになるでしょう。

監修者

SHIFT AI代表 木内翔大

(株)SHIFT AI 代表取締役 / GMO AI & Web3株式会社AI活用顧問 / 生成AI活用普及協会(GUGA)協議員 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / 国内最大級AI活用コミュニティ SHIFT AI(会員1万8,000人超)を運営。
『日本をAI先進国に』実現のために活動中。Xアカウントのフォロワー数は12万人超え(2025年5月現在)

弊社SHIFT AIでは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIを活用して、副業で収入を得たり、昇進・転職などに役立つスキルを学んだりするためのセミナーを開催しています。

また、参加者限定で、「初心者が使うべきAIツール20選」や「AI副業案件集」「ChatGPTの教科書」など全12個の資料を無料で配布しています。

「これからAIを学びたい」「AIを使って本業・副業を効率化したい」という方は、ぜひセミナーに参加してみてください。

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NotebookLMとは?

NotebookLM(ノートブックエルエム)は、Google提供のAIアシスタントツールです。

一般的なAIチャットはインターネット情報や事前学習にもとづいて回答しますが、NotebookLMは読み込ませたノートや資料だけを参照して回答を行います。

NotebookLMには、GoogleのAIモデル「Gemini 2.5 Flash」が搭載されているため、以下のような機能が使えます。

  • 文章の生成・要約
  • データ分析
  • 音声生成

NotebookLMを使えば、大量の資料の中から情報を引き出せるため、まるであなた専用のリサーチアシスタントとして活用できます。

以下の記事では、Geminiの使い方やここで紹介しきれなかった機能についても解説しています。Geminiについて詳しく知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

NotebookLMでできる6つのこと

NotebookLMは多機能で、さまざまな用途で活躍します。本記事では、代表的な以下の6つの機能を紹介します。

NotebookLMでできる6つのこと(文書のアップロードと解析/自動要約の生成/質問応答機能/ノートブックの作成と共有/音声生成機能/動画生成機能)

それぞれ具体的に見ていきましょう。

文書のアップロードと解析

NotebookLMでは、手持ちの資料をノートブックにアップロードして解析できます。

対応しているファイル形式は非常に幅広く、以下のような形式の資料をアップロードできます。

  • PDF
  • Googleドキュメント
  • テキストファイル
  • WebサイトのURL
  • YouTube動画(字幕付き)
  • 音声ファイル(MP3/WAV)

アップロード後はGeminiが自動的に内容を読み取り、重要なトピック同士の関連性まで分析してくれます。

複数のファイルにまたがる情報もNotebookLM内で横断的に整理されるため、必要な情報を探し回る手間も軽減するでしょう。

自動要約の生成

NotebookLMでは、読み込ませた資料からGeminiが即座に内容を解析し、自動的に要約を生成します。

長文でも主要なトピックやキーワードを抽出し、数秒〜数十秒で全体像を把握できる仕組みです。

新たに追加したPDFやテキスト、YouTube動画なども、数秒〜数十秒で要点がまとめられ、複数資料がある場合でも一貫した概要を即座に確認できます。

NotebookLMの自動要約機能を使えば、長文資料に目を通す時間を大幅に短縮し、効率的に内容を把握できるでしょう。

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質問応答機能

NotebookLMでは、アップロードした資料の内容について、Geminiと自由に質疑応答ができます。

チャット画面で質問を入力すると、アップロードした資料に関連する回答を自動で抽出して出力してくれます。

回答には出典(引用元)も明示されるため、どの資料のどの部分にもとづいているのかをクリック1つで確認可能です。

NotebookLMの出力画面で出典先を示す画像

膨大な資料の中から、知りたい情報だけを効率よく対話的に抽出できるため、リサーチや要点整理の時間を大幅に短縮できます。

ノートブックの作成と共有

NotebookLMでは、関連資料やチャット履歴を「ノートブック」としてまとめて管理できます。

プロジェクトやテーマごとにノートブックを作成しておけば、話題が混ざらずスムーズに資料を整理でき、後から見返す際にも便利です。

さらに、作成したノートブックはチームメンバーと共有可能です。

チームメンバーとノートブックを共有すれば、同じアップロード資料に対して各自が質疑応答を行ったり、AIが生成した要約を一緒に参照したりできます。

NotebookLMで作成したノートブックを共有する方法を示す画像

NotebookLMを使えば、個人だけでなくチーム全体で情報を共有や蓄積できる点でも、業務効率を底上げしてくれるでしょう。

音声生成機能

NotebookLMには、資料の内容を音声で生成してくれる機能も搭載されています。

アップロードした資料をもとに、AIが2人のホスト役としてポッドキャスト風の対話形式で音声を自動生成します。

現在は日本語を含む50以上の言語に対応しており、日本語の資料から日本語の音声ポッドキャストも作成可能です。

音声生成機能を活用すれば、通勤中や手が離せない状況でも、耳から効率よく資料の内容を把握できます。

動画生成機能

NotebookLMは、今後動画での情報要約・生成にも対応予定です。

2025年5月20日(現地時間)、Googleは「NotebookLM」に動画生成機能を実装予定であることを発表しました。

動画機能では、テキストや画像を含むマルチメディア資料をAIが解析し、要点を押さえたプレゼンテーションを自動作成してくれます。

長文資料の内容を動画として直感的に理解したり、共有用のプレゼン動画をボタン一つで生成したりできます。

現時点(2025年5月)ではまだ発表段階ですが、近い将来、NotebookLM上で動画生成機能が正式に利用できるようになるでしょう。

NotebookLMの料金体系は?

NotebookLMの料金プランを示している画像
出典:NotebookLM

NotebookLMは基本無料で利用できます。Googleアカウントさえあれば、追加料金なしで誰でもNotebookLMの主要機能(資料のアップロードや要約、質疑応答、一部音声機能など)を試せます。

さらに、NotebookLMには有料プラン「NotebookLM in Pro」もあります。有料プランでは利用できる上限や機能が強化され、大量のデータを扱う方や企業向けに設計されています。

以下表は無料プランと有料プランの違いをまとめたものです。

項目無料プラン有料プラン
料金(税込)無料・Google Workspace経由:3,300円/月
・Google One AI Premium経由:3,130円/月
・Google Cloud経由:問い合わせが必要
ノートブックの作成数100個500個
資料の数1つのノートブックあたり50個1つのノートブックあたり500個
チャット回数50回/日300回/日
音声生成回数3回/日20回/日
その他の機能・チーム共有時の詳細設定
・ノートブックの解析

まずは無料で気軽に試し、必要に応じてアップグレードする形がおすすめです。

NotebookLMは日本語で利用可能?

NotebookLMは日本語で問題なく利用できます。サービス開始当初は英語中心の実験的ツールでしたが、現在は日本語を含む50以上の言語に対応しました。

Googleアカウントの言語設定が日本語であれば、NotebookLMの表示や出力も自動的に日本語に設定されます。また、設定画面から出力言語を個別に変更可能です。

そのため、日本のビジネス現場でも安心してNotebookLMを活用できます。

【1分で完了】NotebookLMの始め方

それでは、NotebookLMを使い始める方法を紹介します。始め方はとても簡単で、1分もあれば完了します。以下の手順に沿って進めてみてください。

  1. Googleアカウントを用意する
  2. 公式サイトにアクセスする
  3. ノートブックを作成する

Googleアカウントを用意する

NotebookLMはGoogleのサービスですので、利用にはGoogleアカウントが必要です。

既にGmailなどをお使いならそのアカウントで次のステップに移ってください。まだお持ちでない場合は無料でGoogleアカウントを作成しましょう。

Googleアカウントを作成する方法を示す画像

出典:Google

公式サイトにアクセスする

WebブラウザでNotebookLMの公式サイトにアクセスします。

NotebookLMにログインした時の初期画面の画像

アクセス後、メール通知の設定があるため、必要に応じて許可を行います。

ノートブックを作成する

「OK」を選択後、ノートブックを作成します。ここでは、サンプルのノートブックと新規でノートブック作成を行えます。

初めてNotebookLMを利用する場合は、資料が既に読み込まれているサンプルのノートブックが利用できます。

NotebookLMでノートブックを作成する方法を示す画像

以上でNotebookLMを始める準備完了です。

【簡単3ステップ】NotebookLMの使い方

ここでは、NotebookLMの基本的な使い方を紹介します。以下の3つのステップに沿って進めてください。

  1. ノートブックを作成し資料を追加する
  2. Geminiによる要約結果を確認する
  3. 質問して情報を引き出す

ノートブックを作成し資料を追加する

ここでは、サンプルのノートブックではなく新規でノートブックを作成します。まず「ノートブックを新規作成」を選択します。

選択後、ノートブックに分析したい資料を追加します。

画面の指示に従ってファイルをドラッグ&ドロップするか、アップロードボタンからファイルを選択しましょう。

複数ファイルを一度に追加しても大丈夫です。

NotebookLMに資料を追加する方法を示す画像

Googleドキュメントやウェブサイト、YouTube動画のURLは少し下にスクロールすると追加できます。

アップロードが完了すると、NotebookLMが自動的に内容を読み込んでくれます。

また、アップロードする資料がない場合は、「提供元を見る」を選択して興味のあるトピックを入力すると、Geminiがインターネットから資料を集めてくれます。

NotebookLMでGeminiが自動で提供元を見つける機能の手順を示す画像

送信後、Geminiが集めた提供元の中から使用する情報を選択し、インポートします。

NotebookLMにインポートする情報を選択する手順を示す画像

 

Geminiによる要約結果を確認する

資料を追加すると、NotebookLMがその内容を解析し要約を自動生成します。要約した内容は「コピー」「共有」ができます。

質問して情報を引き出す

必要に応じて資料内容に関する質問ができます。画面中央のチャット欄から質問内容を入力して送信すると、資料を参照しながら回答を返してくれます。

NotebookLMに質問をする手順を示す画像

情報がさらに必要な場合は、左側の「Add」や「Discover」から追加できます。

NotebookLMに資料を追加する方法を示す画像

生成された内容をメモに保存すると会話内容を遡らずに保存した情報が確認できます。

NotebookLMで出力された情報をメモとして保存する方法を示す画像

さらに生成された情報は、音声概要から「生成」を選択すると音声として出力できます。「カスタマイズ」でどの情報に焦点を当てるか入力できます。

NotebookLMで音声生成をする手順を示す画像

さっそく、NotebookLMで新規ノートブックを作成して資料をアップロードしてみましょう。

NotebookLMの活用事例3選

NotebookLMを使った具体的な業務効率化の活用事例を3つご紹介します。

NotebookLMの活用事例3選(長文資料の読解効率化/会議資料や議事録の分析/プレゼン資料の作成)

日々の資料作成や情報収集にどう役立つのか、ぜひイメージを膨らませてみてください。

長文資料の読解効率化

通常であれば、長文の資料を読むには相当な時間がかかります。しかしNotebookLMに資料をアップロードすれば、わずか数分で概要を把握できます。

これは、Geminiが自動で要約を作成し、資料全体の構造や重要なポイントを短時間で出力してくれるためです。

以下は、総務省が公開している「AIの説明(全34ページ)」のPDF資料をNotebookLMに読み込ませた結果です。

長文のPDFをNotebookLMに要約させている様子を示した画像

数万字におよぶ資料でも、NotebookLMなら短時間で重要ポイントを抽出可能です。

一からすべてを読む必要がなくなるため、資料の読解にかかる時間と労力を大幅に削減できます。

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会議資料や議事録の分析

毎回の会議で発生する議事録の作成や共有作業は、NotebookLMを使えば劇的に効率化できます。

NotebookLMに複数回の会議ノートを読み込ませると、過去の議事録を横断的に検索して、議論内容の振り返りや分析ができます。

以下は、資料をNotebookLMに読み込ませて分析した結果です。

NotebookLMに資料を読み込んで分析を行っている様子を示した画像

日々の会議資料や議事録をNotebookLMで管理すれば、議事内容の把握や共有が効率化できます。

プレゼン資料の作成

NotebookLMは、企画書や提案書、社内発表資料などのプレゼン資料の作成も効率化できます。

新プロジェクトのプレゼンを作る場合、関連資料をNotebookLMにアップロードし「内容をまとめて5枚のスライドを作って」と質問するだけで、スライド構成案を自動生成してくれます。

以下は、NotebookLMに資料を読み込ませ、プレゼンの構成案を出力させた例です。

NotebookLMに資料の内容を読み込ませプレゼンを作成している様子を示した画像

NotebookLMを使えば、情報収集や整理にかかる時間を大幅に短縮できます。

NotebookLMを使う際の3つの注意点

便利なNotebookLMですが、使う上で押さえておきたい注意点が3つあります。

NotebookLMを使う際の3つの注意点(プライバシーとデータ管理に注意する/ファイルサイズと形式に制限がある点に留意する/出力結果は必ず確認する)

安全かつ効果的に使うために、注意点をしっかり確認しましょう。

プライバシーとデータ管理に注意する

NotebookLMにアップロードしたデータは、利用者が削除するまでクラウド上に保存され続けます。

Googleは、NotebookLM利用時のユーザーデータをAIモデルの再学習目的には使用しないと明言しており、プライバシーに配慮した設計です。

ただし、生成AI全般に共通する注意点として、クラウドにデータを保存する以上、情報漏えいリスクがゼロとは言い切れません

そのため、機密情報や個人情報を含むデータのアップロードは避けるようにしましょう。

ファイルサイズと形式に制限がある点に留意する

NotebookLMにはアップロードできるファイルのサイズや文字数に上限があります。

無料版では、1つのノートブックに最大50件まで資料を追加でき、各ファイルは最大50万語(約200MB相当)までが上限とされています。

また、OCR※未処理のPDFをアップロードすると「ソースが空です」と表示され、内容が読み取れません。
※OCR:文字情報の埋め込み

そのため、読み取り可能な資料にするためには、事前にOCR処理済みのPDFを用意しておきましょう。

出力結果は必ず確認する

NotebookLMは高精度な回答や要約が可能なツールですが、AIの出力を過信するのは危険です。

資料にもとづいているとはいえ、誤解や誤情報が含まれる可能性はゼロではありません。

NotebookLMでは出典付き回答で誤生成のリスクは減らしているものの、それでも最終的な内容チェックは必ず必要です。

NotebookLMの出力結果を利用する際は、「最終責任は自分にある」という意識を持って活用しましょう。

NotebookLMを使って業務を効率化しよう!

NotebookLMを活用すれば、会議資料の作成や議事録整理に追われていた方も、作業時間を大幅に短縮できます。

アップロードした資料を分析し、要約や内容に関する質疑応答ができるため、何時間もかかっていた業務が短時間で完了します。

さらに、今後は動画生成機能の追加も予定されており、資料の内容を直感的に伝えるプレゼン作成が、より簡単になる見込みです。

まずは、本記事で紹介した手順を参考に、ぜひNotebookLMを使い始めてみてください。

弊社SHIFT AIでは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIを活用して、副業で収入を得たり、昇進・転職などに役立つスキルを学んだりするためのセミナーを開催しています。

また、参加者限定で、「初心者が使うべきAIツール20選」や「AI副業案件集」「ChatGPTの教科書」など全12個の資料を無料で配布しています。

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記事を書いた人

西啓汰

大学での学びと並行して活動するフリーランスのSEO/Webライター。
研究テーマは「Music to Video」。音楽の歌詞や曲調を分析し、自動で映像を生成する仕組みの開発中。
生成AIツールを実際に触れ、体験を通じて得た知見を活かし、価値を届けるライティングを実践。
趣味は野球観戦とラジオ聴取。