ChatGPT Plus(チャットジーピーティー プラス)はChatGPTの有料版で、無料版に比べて多機能・高性能です。
しかし、いくら多機能・高性能と知っていても、「有料・無料のどっちを使うべき?」「お金がかからないほうがいい」と考えるでしょう。
とくに費用だけで判断すると、業務効率化や生産性向上といった目的を果たしきれません。そのため、両者の違いを的確に把握しておく必要があります。
本記事では、ChatGPT Plus(有料版)と無料版の違いや、ChatGPT Plusの登録方法を解説します。
この記事を読むことで、自分に合ったプランを選べるようになり、ChatGPTによる業務効率化の効果を最大まで高められるでしょう。
|監修者
(株)SHIFT AI 代表取締役 / GMO他複数社AI顧問 / 生成AI活用普及協会理事 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / 国内最大級AI活用コミュニティ(会員5,000人超)を運営。
『日本をAI先進国に』実現の為に活動中。Xアカウントのフォロワー数は9万人超え(2024年9月現在)
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ChatGPT Plus(有料版)と無料版の違いは?
ChatGPT Plus(有料版)と無料版には、機能面と性能面で違いがあります。どのような違いがあるのか、詳しく解説します。
機能面
ChatGPT Plus(有料版)と無料版の機能面の違いは以下の通りです。
項目 | 無料版 | ChatGPT Plus(有料版) |
---|---|---|
GPT-4o※1の利用 | ◯(5時間で10回) | ◯(回数制限ありだが無料ユーザーの5倍) |
GPT-4※2の利用 | × | ◯(回数制限への到達時) |
インターネット検索 | ◯ | ◯ |
データの分析・チャート作成 | ◯ | ◯ |
画像認識機能 | ◯ | ◯ |
ファイルのアップロード | ◯ | ◯ |
メモリ機能 | ◯ | ◯ |
GPTストアの利用(他人のGPTsを使える) | ◯ | ◯ |
GPTsの作成 | × | ◯ |
画像生成(DALL•E) | × | ◯ |
音声会話 | × | ◯ |
※2:GPT-4oの前身モデル。GPT-4oと同等の性能をもつが、出力速度が遅い。
表にあるように、無料版でも最新モデル(2024年7月9日現在)のGPT-4o(ジーピーティーフォー・オー)を利用できます。
しかし、GPT-4oの回数制限に達すると、無料版の場合はモデルがGPT-3.5になります。
より高い精度で回答を得たいなら、GPT-4oの利用制限より前にチャットを完了する必要があるため、ChatGPTへの命令文(プロンプト)を慎重に考える必要があります。
また、画像生成・GPTs(ジーピーティーズ)の作成はChatGPT Plus(有料版)のみの機能です。
無料版のみの利用では、業務内容や使用目的によっては期待する効率性や生産性に達しない可能性があります。この点に留意することが重要です。
性能面
ChatGPT Plus(有料版)と無料版の性能面の違いは、利用できるモデルによって異なります。まずは、利用できるモデルを把握しましょう。
最初から使えるモデル | 回数制限後に使えるモデル | |
---|---|---|
無料版 | GPT-4o | GPT-3.5 |
ChatGPT Plus(有料版) | GPT-4o | GPT-4 |
以上のように利用できるモデルが変わると、できることやChatGPTで得られる回答といった性能も、以下表のように変化します。
特徴 | GPT-3.5 | GPT-4 | GPT-4o |
---|---|---|---|
性能 | 低い | 高い | 非常に高い |
パラメーター数※1 | 約3,550億個 | 約1兆個 | 約1兆個 |
学習時期 | 2022年1月 | 2023年12月 | 2023年10月 |
文脈理解 | 良好 | 優れている | 非常に優れている |
メモリ機能 | あり | あり | あり |
カスタム機能(GPTs)の作成 | なし | あり | あり |
画像生成 | 不可 | 可能 | 可能 |
画像認識 | 不可 | 可能 | 可能 |
Advanced Data Analysis※2 | 不可 | 可能 | 可能 |
ファイルのアップロード | 不可 | 可能 | 可能 |
※2:ChatGPT上でプログラミングを実行できる機能。
無料版で使った場合、最初はGPT-4o(列右)を使用可能です。しかし、回数制限に達すると、GPT-3.5(列左)の性能での出力になってしまいます。
無料版のチャット回数は「5時間で10回程度」に制限されていますから、この制限に達したのちの回答精度は、有料版を利用するより劣ってしまうのです。
ChatGPT-4(GPT-4o)については、以下の記事で詳しく解説しています。
ChatGPT Plusの利用料金は?
ChatGPT Plusは月額20ドル(2024年7月9日現在:3,200円程度)で利用できます。
先ほど示した通り、無料版の使用モデルの変化は「GPT-4o→GPT-3.5」です。チャットの回数制限が5時間で10回程度だったり、利用できる機能に限りがあったりします。
とくに、筆者の経験では10回程度のチャットはすぐに達してしまう感覚です。
たった月20ドルの投資で業務・作業効率がグッと向上するため、「業務に利用したい」という方には、ChatGPT Plusの利用をおすすめします。
ChatGPTの有料プランについては、以下の記事で詳しく解説していますので、どのプランを利用するか迷っている方はぜひ参考にしてください。
関連記事:【2024年最新】ChatGPT4(GPT-4o)の料金プランを徹底解説!API料金も紹介
組織・企業向けのTeamプランとEnterpriseプランもある
ChatGPTの有料版には、実は組織や企業向けのTeamプランとEnterpriseプランもあります。
組織が利用するプランの選択は、「少人数の組織で業務に使いたいのか、大企業として全社的に導入して使いたいのか」といった目的によって異なります。
以下の表で利用料金や特徴を比較しますので、ぜひ参考にして、利用するプランを検討してみてください。
特徴 | Team | Enterprise |
---|---|---|
対象 | 中小企業・組織 | 大企業 |
料金 | 年額プラン:月額25ドル/ユーザー(約4,000円) 月額プラン:月額30ドル/ユーザー(約4,800円) | 要問い合わせ |
セキュリティ | 標準的なデータ保護 | 高度なデータ保護 |
利用人数 | 複数人 | 複数人 |
GPT-4oの利用 | 利用可能 | 無制限 |
GPT-4oの速度 | 通常速度 | 通常の2倍 |
カスタマイズ性 | 一般的 | 高い |
チャットの文字数制限 | 通常の2倍 | 通常の4倍 |
サポート | 一般的なサポート | 優先サポート |
【要確認】ChatGPT PlusとAPIの利用は別料金
ChatGPT Plus(有料版)と似たような“課金制”のものにAPI(エーピーアイ)がありますが、これらの利用は別料金です。
ChatGPT Plusは月々支払う課金制、APIは利用した分だけ支払う従量課金制です。
APIは、他のアプリケーションやサービスと連携する仕組みです。たとえば、ECサイトやWebサービスに組み込めば、問い合わせ対応のチャットボットを作成できます。
個人や会社の利用目的によっては、APIの利用が適切な可能性もあります。ChatGPT PlusとAPIのどちらを利用すべきか、ぜひ比較検討してみてください。
【利用環境別】ChatGPT Plusの登録方法
では、ChatGPT Plusの登録方法を以下の利用環境別に解説します。
- ブラウザ
- デスクトップアプリ
- スマホアプリ
あなたにとって使いやすい利用環境で登録してみてください。
ブラウザ
ブラウザでの登録手順は以下の通りです。
- ChatGPTのトップページを開く
- 画面上部「ChatGPT ∨」をクリック
- 「アップグレードする」を選択
- 「Plusにアップグレードする」を選択
- 必要事項を入力して申し込み
※画面左下「プランをアップグレードする」のクリックからでも、手順4以降を行えます。
まずは、ChatGPTのトップページ上部「ChatGPT ∨」をクリックします。
「ChatGPT ∨」をクリックすると、以下のプラン一覧が表示されますので、中央にある緑色のボタン「Plusにアップグレードする」をクリックしましょう。
「Plusにアップグレードする」をクリックすると、以下のような「OpenAI(オープンエーアイ)」の画面に移動します。
必要事項を入力して、下部の緑色のボタン「申し込む」をクリックすればアップグレード完了です。
デスクトップアプリ
結論、デスクトップアプリからの操作はおすすめしません。ChatGPT Plusの登録はアプリ内で完了できないからです。
最初にブラウザでログインし、ブラウザで操作を続ける必要があります。
さらに、ブラウザで先にログインしていない場合、ログイン後にブラウザ画面でアップグレードの操作をやり直さなければなりません。
二度手間になりますので、ChatGPT Plusへの登録は、デスクトップアプリからではなく最初からブラウザで行うことをおすすめします。
おすすめはしませんが、登録を行うこと自体はできますので、以下にデスクトップアプリからの登録手順を記載します。
- ブラウザでChatGPTを開く
- ChatGPTのアプリを開く
- アプリ画面上部「ChatGPT >」をクリック
- 「プランをアップグレードする」を選択
- ポップアップ下部「Plusにアップグレードする」を選択
- ブラウザ画面「Plusにアップグレードする」を選択
- 必要事項を入力して申し込み
※画面左下「設定→サブスクリプション」のクリックでも、手順6以降を行えます。
手順1. ブラウザでChatGPTを開く
手順2. ChatGPTのアプリを開く
手順3〜4. まずは、ChatGPTアプリの上部「ChatGPT >」をクリックし、プルダウンメニューから「プランをアップグレードする」を選択します。
手順5〜6. 「プランをアップグレードする」を選択すると、以下のようなポップアップが表示されますので、画面下部にある「Plusにアップグレードする」を選択しましょう。
手順5で「Plusにアップグレードする」を選択すると、ブラウザに移動して以下の画面が表示されますので、緑色のボタン「Plusにアップグレードする」を選択します。
※ブラウザへのログインが済んでいない場合は、ログイン後に「ブラウザでの登録手順」を1から行うことになります。
緑色のボタン「Plusにアップグレードする」を選択すると、以下のようなOpenAIの画面に遷移します。
必要事項を入力して、申し込みを完了しましょう。
スマホアプリ
スマホ版のChatGPT公式アプリでは、以下の手順で、アプリ内でのアップグレードが可能です。
- サイドバーを開く
- アカウント名右側の3点をタップ
- 「サブスクリプション」をタップ
- 「サブスクリプションを登録する」をタップ
- 支払い情報を確認して決済
サイドバー下部にあるアカウント名右側の3点をタップすると、以下の画像のような画面になりますので、「サブスクリプション」をタップしましょう。
「サブスクリプション」をタップすると以下の画面になります。「サブスクリプションを登録する」をタップしたあと、決済を行って登録完了です。
ChatGPT Plusの解約方法
ChatGPT Plusの解約には「ブラウザから」と「スマホアプリから」の2通りがあります。
ただし、ChatGPT Plusの解約は、アップグレードを行った利用環境でのみ可能です。「解約の表示がない」と困らないように、この点はぜひ覚えておいてください。
また、ChatGPT Plusを解約しても、次の更新日までの間は利用できます。解約を忘れそうな方は、忘れないうちに解約しておきましょう。
では、ブラウザとスマホアプリの解約手順を解説します。
ブラウザから
ブラウザから解約する手順は以下の通りです。
- ChatGPTのトップページを開く
- 右上のアイコンをクリック
- 「マイプラン」を選択
- ポップアップ下部「サブスクリプションを管理する」をクリック
- 「プランをキャンセル」をクリック
- もう一度「プランをキャンセル」をクリック
まずは、ChatGPT画面右上のアイコンをクリックし「マイプラン」を選択します。
「マイプラン」を選択すると現在利用しているプランが表示されるので、下部の「サブスクリプションを管理する」をクリックしてください。
「サブスクリプションを管理する」をクリックするとOpenAIの画面に移動します。
右側の「プランをキャンセル」をクリックすると確認画面になりますので、再度「プランをキャンセル」をクリックすれば解約完了です。
スマホアプリから
ブラウザから解約する手順は以下の通りです。
- サイドバーを開く
- アカウント名右側の3点をタップ
- サブスクリプションをタップ
- 画面下部「サブスクリプションを管理」をタップ
- サブスクリプションの解約を行う
サイドバー下部にあるアカウント名右側の3点をタップすると、以下画像の画面になりますので、「サブスクリプション」をタップしましょう。
「サブスクリプション」をタップすると以下の画面になります。「サブスクリプションを管理する」をタップしたあと、画面の指示にしたがって操作すれば解約完了です。
業務効率・生産性を上げたいならChatGPT Plusがおすすめ!
ChatGPT Plus(有料版)は、無料版と比べて多機能・高性能です。
「費用をかけたくない」という理由だけで無料版を使うと、ChatGPTを中途半端にしか利用できず、あと一歩のところで求める高精度な回答が得られなくなってしまうでしょう。
業務効率や生産性の向上を目的としているなら、ChatGPT Plusの利用がおすすめです。
また、組織や企業向けのTeamプランやEnterpriseプランもあります。利用する目的に沿って比較し、より業務効率や生産性に役立つプランを選択してください。
現在、ChatGPTをいざ活かそうと思っても、日々の業務でどのように動かしていくべきかわからず、使いこなせないままの方が多くいらっしゃいます。
活用方法を十分に理解していなければ、効率化を目指しているにもかかわらず、調査に多くの時間を費やしてしまう可能性があります。
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