ChatGPTに新しく「タスク機能」が追加!使い方や活用例、コツを解説
2025年1月15日、ChatGPTに新しくタスク機能(Scheduled tasks)が追加されました。この機能は、あらかじめ指定した日時になったらChatGPTが自動で起動し、命令を実行する機能です。
便利な機能でありつつも、「具体的になにができる?」「どうやったら便利に使える?」「使えるプランは?」と疑問をもっている方は多いでしょう。
本記事では、ChatGPTのタスク機能の概要から使い方、具体的にできることなどを解説しています。また、実際に使っている画像を用いながら、活用例も紹介します。
タスク機能の使い方を知ることで、日常業務を自動化できるだけでなく、勉強や日常生活にも役立てられます。ぜひ本記事を参考に、ChatGPTのタスク機能を使いこなしてみてください。
監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
(株)SHIFT AI 代表取締役 / GMO他複数社AI顧問 / 生成AI活用普及協会理事 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / 国内最大級AI活用コミュニティ(会員1万人超)を運営。
『日本をAI先進国に』実現のために活動中。Xアカウントのフォロワー数は10万人超え(2025年1月現在)
弊社SHIFT AIでは、ChatGPTを活用して社内業務を効率化したり、副業収入を得たりするためのノウハウ・ロードマップを解説する無料セミナーを開催しています。
本セミナーは、とくに以下の方にオススメです。
- 「ChatGPTの進化が早すぎてついていけていない」と最新情報のキャッチアップが追いつかない方
- 「AIを学んだ方がいいのはわかるが、何から始めたらいいかわからない」と漠然とした不安を抱えている方
- 「ChatGPTを活用して副業収入を得たい」「ChatGPTを使いこなして独立してみたい」と収入増加やキャリアアップを狙っている方
セミナーには、Xのフォロワー10万人超え、GMOを含む複数社でAI顧問を務めるSHIFT AI代表の木内が登壇します。
ご興味のある方は、以下のリンクからセミナーの詳細をご確認ください。
目次
ChatGPTのタスク機能の特徴
まずは、ChatGPTのタスク機能の特徴を紹介します。タスク機能は、あらかじめ設定した日時にChatGPTが起動し、自動で命令を実行する機能です。現在使えるのは公式リリース版ではなく、テストを意味するベータ版として提供されています。
特筆すべき機能は、以下のとおりです。
特徴 | 内容 |
---|---|
自動スケジュール管理 | 指定した時間や頻度でChatGPTがタスクを自動実行し、結果をプッシュ通知やメールで受け取れる。 |
クロスデバイス対応 | Web、iOS、Android、MacOSで利用可能(Windowsは2025年3月対応予定)。どのデバイスでも管理できる。 |
柔軟なスケジュール設定 | 毎日/毎週/カスタムなどの定期設定や個別日付指定ができる。 |
たとえば、「1月15日の午後6時26分に、新宿の天気を取得する」と命令すると、以下の設定で実行されます。
上記の命令を送った結果、以下の結果が指定した日時に出力されました。
このように、タスク機能を使うことで、自分でChatGPTを開くことなく自動でタスクを実行できるようになります。
ChatGPTのタスク機能ができること・できないこと
次に、ChatGPTのタスク機能でできることとできないことを紹介します。
できること | できないこと |
---|---|
DALL•E 3を使った画像生成タスクを実行可能 | タスク実行時のPDFや音声ファイル取り込みは不可 |
ブラウジングで最新ニュースや天気などの取得が可能 | API連携 / GPTs連携※4は不可 |
カスタムインストラクション※1やメモリー機能※2を使用可能 | 音声による命令は不可(ボイスモード※5での会話も不可) |
グラフ作成・データ分析が可能 (複雑な命令は処理できない) | 一度に設定できるタスクは10個まで |
同じタスク内であれば過去の会話履歴を参照可能 | 1時間に4回以上反復するタスクは不可 |
Canvas機能※3を利用可能 | GPT-4o以外のモデルは利用不可(≒ o1系統モデルは利用不可) |
※2:過去に会話した内容を覚える機能
※3:出力したテキストを編集しやすくする機能
※4:特定のタスクに特化したChatGPTを作成できる機能
※5:人間のようにChatGPTと会話できる機能
→機能については、こちらの記事でまとめて解説しています。
便利な機能でありますが、ChatGPTの全機能を使えるわけではなかったり、外部アプリとの連携(API連携)はできなかったりする点に注意しましょう。
【無料でも使える?】ChatGPTのタスク機能の料金プラン・対応デバイス
ChatGPTのタスク機能を使えるプランは、2025年1月15日時点では有料プランのみです。
プラン | 利用可能時期 |
---|---|
Plus / Pro / Teams | 2025年1月15日より順次利用可能 |
無料 / その他プラン | ベータ版が終了して公式リリースされ次第 |
また、タスク機能を使えるデバイスは以下のとおりです。
デバイス | 提供状況 |
---|---|
Web / iOS / Android / MacOS | 利用可能 |
Windowsアプリ | 2025年3月末までに提供予定 |
まだタスク機能を使えない方は、ChatGPTのプランや使用デバイスを確認してみてください。
ChatGPTのタスク機能の使い方
ここでは、ChatGPTのタスク機能の基本的な使い方をまとめています。
タスク機能の始め方
タスクの設定は1分もかかりません。ChatGPT画面左上のモデルから、「スケジュールされたタスクがあるGPT-4o」というモデルを選択して、プロンプトを入力するだけです。
これで、タスク設定は完了です。次に、このタスクを編集する方法を解説します。
タスクの編集・一時停止・削除
一度設定したタスクも、簡単に編集できます。編集方法は主に2つあります。
- 追加でプロンプトを入力してタスクを自動更新する
- タスクの中身を自分で編集する
1番目の方法は、タスクを設定した後に追加でプロンプトを入力するだけで完了します。
「このタスクを1時間に3回繰り返してください」のように、高頻度の設定も可能です。
※1時間に繰り返せるのは3回まで
タスクの中身を自分で編集する2番目の方法では、設定されたタスクをクリックして、表示された管理画面から自分で内容を変更できます。この方法は自分で命令を入力できるため、細かい指示を与えたい時に有効です。また、この方法ではタスクの一時停止や削除も行えます。
これで、設定したタスクをカスタマイズする方法まで解説しました。最後に、タスクをまとめて管理する方法を解説します。
タスクの管理
タスクを一括管理できる場所にアクセスするためには、画面左にある自分のアイコンをクリックして、さらに表示された「タスク」をクリックしましょう。
「タスク」をクリックすると、タスクを一括管理できる画面に移動します。ここで、全タスクの閲覧・編集・削除・一時停止などを行えます。
タスクが多くなっても管理画面に行けば、どのタスクが働いているのか一目瞭然です。タスク管理画面をうまく使いましょう。
【プロンプト紹介】ChatGPTのタスク機能の活用例
実際にChatGPTのタスク機能の活用例を紹介します。具体的には、以下のような場面で活用できます。
- 毎朝のニュース配信
- 新商品や企画のアイデア提供
- 英語学習
- 株価の分析
毎朝のニュース配信
ChatGPTのブラウジング機能を活かした、情報収集を効率化できるタスクです。
プロンプトは、以下のものを参考にしてみてください。
特定のメディアから情報を取得したい場合は、メディアのURLを指定することもできます。
この方法で、毎日の情報収集を効率化させましょう。
新商品や企画のアイデア提供
新商品や新企画について定期的にChatGPTからアイデアを得られるタスクです。
このタスクでは、毎日使えるアイデアが取得できるとは限りません。しかし、ChatGPTはときに人間には想像できない斬新なアイデアを提供します。
ビジネスを加速させる可能性があるなら、タスクの設定をしても損はないでしょう。
英語学習
タスク機能を応用すれば、毎日の学習にも役に立ちます。以下のタスクを設定することで、最新ニュースから情報収集をしつつ英語力を上げられます。
このタスクを使うことで、毎日自動作成された英語問題を得られます。もちろん、英語以外の言語にも応用できます。
株価の分析
ブラウジング機能を活用することで、株価も取得できます。このタスクを活用すれば、株式投資や情報収集などに役立つでしょう。
ChatGPTは株価や天気など、一部の情報をグラフ化できます。株価の場合、期間の指定もChatGPT上でワンクリックで行えます。
このタスクを利用して、自分が知りたい企業の情報を毎日チェックしてみてください。
ChatGPTのタスク機能を使う際に意識したいこと
最後に、ChatGPTのタスク機能を使う時に意識したいことを解説します。
生成AIであることを利用する
タスク機能は、“生成AI”であるChatGPT上で使えることを利用しましょう。単なるリマインド機能だけなら、iPhoneやAndroidだけで十分です。
たとえば、新商品のアイデアや最新ニュースの取得などは、通常のスマホのアラームやリマインダーでは不可能ですが、タスク機能なら実現できます。
創造的な発想や文章作成が求められる場面では、ChatGPTの生成AIならではの強みを存分に活用できるでしょう。
メモリー機能やカスタムインストラクションを利用する
タスク機能ではメモリー機能とカスタムインストラクションも利用できるため、これも活かしましょう。
ChatGPTは通常のチャットでは過去の会話を継承しませんが、メモリー機能を活用することで過去の会話内容を引き継げます。たとえば、「このプロジェクトでは、○○が禁止ワード」「ターゲットは20代女性」といった情報をメモリー機能に保存しておけば、新しいタスクを設定しても同じ前提条件でアイデアを提案してくれるでしょう。
また、事前に自分の情報を提供できたり、ChatGPTの性格を指定できるカスタムインストラクションを使えば、ChatGPTの口調や「企業の秘書として振る舞う」「学習支援ツールとして動く」などのキャラクター設定を付与できます。
いちいち指示を繰り返す手間が省けるうえ、出力のブレも減らせるので、継続してタスク機能を使う際は積極的に活用してみてください。
ChatGPTのタスク機能を使って生成AIをより身近に!
ChatGPTに新たに追加されたタスク機能(Scheduled tasks)を使うと、指定した日時に自動で命令を実行し、生成AIならではのアウトプットを得られます。
本記事を参考にタスク機能を活用して、日常業務やアイデア出しを効率化してみてください。
弊社SHIFT AIでは、ChatGPTを活用して社内業務を効率化したり、副業収入を得たりするためのノウハウ・ロードマップを解説する無料セミナーを開催しています。
本セミナーは、とくに以下の方にオススメです。
- 「ChatGPTの進化が早すぎてついていけていない」と最新情報のキャッチアップが追いつかない方
- 「AIを学んだ方がいいのはわかるが、何から始めたらいいかわからない」と漠然とした不安を抱えている方
- 「ChatGPTを活用して副業収入を得たい」「ChatGPTを使いこなして独立してみたい」と収入増加やキャリアアップを狙っている方
セミナーには、Xのフォロワー10万人超え、GMOを含む複数社でAI顧問を務めるSHIFT AI代表の木内が登壇します。
ご興味のある方は、以下のリンクからセミナーの詳細をご確認ください。
【無料】30,000人以上が受講!
記事を書いた人
SHIFT AI TIMES編集長
大城一輝
フリーランスとしてライター、ディレクター、生成AIコンサルタントとして活動している。AI活用の講師も多数経験。
SHIFT AIではオウンドメディア(SHIFT AI TIMES)の編集長を担当。
また、SHIFT AIのモデレーターとしてコミュニティ運営や講師にも携わっている。
G検定・生成AIパスポート・Generative AI Test合格
Google AI Essentials修了
ノーコード生成AIツール「Create.xyz」公式アンバサダー
Xはこちら
Linkedinはこちら
【無料】30,000人以上が受講!
セミナーの詳細を確認する