SHIFT AIってAI未経験でもついていける?
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「思った答えが返ってこない」
独学の壁を越え、340人を動かすAI推進者に
【SHIFT AI実績者インタビュー】では、SHIFT AIに所属し、AIを活用してユニークな実績を出している方々を『AIシフター』と銘打ち、インタビューを行います。
今回登場するのは、製造会社で総務や安全・情報セキュリティを担当する町さんです。
約340人の社員を抱える会社で、たった一人でAI推進の旗振り役を担っています。
独学の壁にぶつかりながらも、SHIFT AIでの学びを経て社内改革を進める町さんにお話を伺いました。

町 育彦(まち・やすひこ)さん
製造会社の安全総務課マネージャー。総務業務に加え、安全管理、環境管理、情報セキュリティ、インフラ周りと幅広い領域を担当。2025年5月からChatGPTを触り始め、8月にSHIFT AIに入会。現在は社内のAI推進者として、Copilotの利活用を広める活動を展開中。
| 職種 | 総務・情報セキュリティ担当(AI推進者) |
|---|---|
| SHIFT AI受講歴 | 2025年8月入会 |
| 受講した講座 | ChatGPT合宿、Genspark(ジェンスパーク)合宿 他 |
| 収入before→after | before:独学で手応えなし after:340人規模の社内AI推進者・240人分の業務電子化 |
町さんがChatGPTを触り始めたのは2025年5月のことでした。
製造会社でセキュリティ管理を担当する立場として、AIの可能性には以前から関心を持っていました。
「最初はどうやって使うのかも分かりませんでしたし、思ったような答えが返ってこないということが多かったです。そもそも生成AIが何なのかというところから勉強しないといけないと感じました」
独学で書籍やYouTubeを見ながら試行錯誤を続けましたが、なかなかうまくいきませんでした。
「YouTubeでも書籍でも『こういうプロンプトを打ったらこういう回答が得られる』という紹介がありましたが、うまく出ないということが結構ありました。ここが一番つまずいたところです」
業務に活かせるレベルには程遠い状態でした。
独学の限界を感じていた町さんは、SHIFT AI代表・木内氏の書籍を購入しました。
内容を読み込み、2025年8月半ばにSHIFT AIへの入会を決めました。
「当時はさまざまなAIコミュニティが乱立しているような状態でした。ただウェブ上の話なので、実態があるのかどうなのかが分かりませんでした。本があるというのは強いですね。実態があると信頼できました」
入会直後の8月末には、SHIFT AIの2周年イベントに参加しました。
「こんなに多くの人が集まるんだなというのと、会員数がとても多いんだなというのが印象的でした。活用されている人の実績報告を聞いていて、その成果に圧倒されました」
コミュニティへの投資に躊躇はなかったのかという問いに対して、町さんはこう答えます。
「不安や迷いはありましたが、意外とあまり躊躇はありませんでした。勉強できて自分が成長できるなら投資しようという考え方です」
町さんは2020年頃にも、IT関係と情報セキュリティを学び直すために社会人として大学に再入学した経験があります。
学びへの投資を惜しまない姿勢は、町さんの強みの一つです。
入会がちょうど8月のお盆時期だったことが、町さんにとっては好都合でした。
会社が休みの間に集中して学ぼうと決め、当時開催されていたChatGPT合宿とGenspark合宿の両方に参加します。
「会社が始まるまでに詰め込もうと思いながら、その時にあった2つの合宿に同時に参加しました」
SHIFT AIの合宿は、通常のウェビナーとは異なり、短期間で特定のスキルや知識を集中的に学べるオンライン形式のプログラムです。
毎日のようにイベントがあり、講師に進捗を報告してフィードバックを受けるという、まさに大学の集中講義のような形式でした。
入会前はプロンプトの書き方に意識が向いていた町さんですが、SHIFT AIで学ぶうちに発想が変わったと振り返ります。
「プロンプトは重要ですが、こういう使い方もあるんだという学びの転換がありました。こう聞いたらこういう答えが返ってくるかな、次にどう聞こうかという、キャッチボールの仕方が変わったのが、入会してからのAIの使い方です」
また、会社でセキュリティ管理を担当する町さんにとって、AIに学習させないための設定方法を学べたことも大きな収穫でした。
「どんなAIを使うにしても必ず知っておかなければならない設定です。書籍やYouTubeではなかなか紹介されていなかったので、こういうのが欲しかったと思いました」
合宿での学びを終えた町さんは、まず自分の部署内でAI研修を始めることにしました。
会社で導入されているMicrosoft Copilotをより活用できるようにするための取り組みです。
「上から特に言われたわけではなく、自ら動き始めました。既存のツールをどれだけうまく使って、時間を創出するか、業務を効率化するかを考えました」
セキュリティ担当として社内のツール導入に関わってきた町さんは、Microsoft Copilotがエンタープライズ向けのセキュリティ基準を満たしていることを把握していました。
安心して使える環境だからこそ、まずは自分の部署から始めることができたのです。
この動きが上司の目に留まりました。
業務報告を通じて活動を知った上層部から、社内全体のAI推進者に抜擢されます。
約340人の社員を抱える会社で、たった一人でAI利活用を広めていく役割です。
現在は約50人がCopilotを利用できる環境になっており、町さんはリーダーや課長レベルの社員にヒアリングを行いながら、個別相談の形でAI活用を支援しています。
社内でAI推進を進める中で、町さんはある課題に気づきました。
「自分の業務はAIと関係がないと思われている方が意外と多いです。知らないと関係ないかなと思われてしまいます。ただ知っている人であっても、どこに使えるか分からない人も多いです」
そこで町さんは、社員が自分の業務のどこにAIを適用できるか気づけるようなエージェントの開発に取り組んでいます。
業務をタスクに分解し、どこにどれだけ時間がかかっていて、どこにAIが適用できそうかを示すプロトタイプを作成しました。
社内のFAQボットを作ろうとして、ライセンスの壁にぶつかったこともありました。
理想の形を実現するには全社員にCopilotのライセンスを付与する必要があり、費用面で断念せざるを得なかったのです。
しかし、別の機会が巡ってきます。
2025年10月後半、紙の業務を電子化する流れになった際に、一部の業務だけが紙で残ることに気づきました。
「今まで紙でやっていたものをシステムを使って電子化するという流れになりました。その時に総務として自動車保険の保険証券を回収するという業務があって、そこだけが紙で残るのはおかしいと思いました」
町さんは業務の合間を縫って、約1ヶ月、週に4〜5時間ほどの作業でシステムを構築しました。
本社と工場を合わせた約240人分の紙作業を電子化することに成功しました。
ChatGPT、Genspark、Copilotと複数のAIを使い分けることについて、町さんは自分なりの軸を持つことが大切だと話します。
「この質問はChatGPTの方がいいかなとか、校閲させるんだったらGensparkの方が楽かなとか、自分で判断基準を持っていました。一つのAIで諦めるのではなくて、別のAIでもどんどん試してみることが大事です」
SHIFT AIのリアルタイムウェビナーを見ていて、町さんは気づいたことがあります。
それは、講師でさえうまくいかないことがあるという事実でした。
「講師をされている人でもうまくいかないことがあるんだなと思えて、少し気が楽になりました。」
機械だと、このボタンを押したらこうなるという結果が分かります。
しかし、AIはその時その時の出力によって結果が異なるため、誰にでも思うようにいかない時があるのです。
ウェビナーではチャットのコメントが活発に流れ、参加者同士の情報交換も盛んです。
SHIFT AIにはオンラインだけでなく、オフラインで集まる機会もあります。
町さんは現在、地域の「ゆるっと作業会」の主催者として活動しています。
「地域の皆さんとAIについて語り合えるんです。疑問を持っていたり、分からないと思っていたり、こういうところが使い勝手がいいとか、こんなAIがあるよとか、情報共有をしています。自分にとってもありがたい場ですし、共に成長していける環境が近くにあるのは嬉しいことです」
失敗を恐れずに試し続けること、分からなければAIに聞くことが大切だと町さんは話します。
町さんが大切にしている姿勢があります。
「まずは使ってみることが大事です。SHIFT AIのウェビナーでもよく言われるのですが、分からなかったらAIに聞けということです。そこができるかできないかが、成功への近道だと思います」
最後に、AI学習を始める前の自分に向けてメッセージを求めると、町さんはこう語りました。
「誰しも最初から専門家である必要はないと思いますし、AI推進担当みたいな肩書きがないと始められないわけでもないと思います。私自身も最初から何でも分かっていたわけではなく、むしろAIを使い始めた頃は何ができるかすら分かっていませんでした。少しずつ試して失敗しながらここまでやってこれたのかなと思います」
独学の壁を越え、社内改革の旗振り役となった町さん。
「まず自分が使ってみて、やってみる」という姿勢が、すべての始まりでした。
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