ChatGPT Businessを徹底解説!セキュリティや料金を他プランと比較

ChatGPTを使用すると、業務効率が向上すると知って仕事で使用する人が増えています。
使う人と使わない人で生産性に差が生まれていることから、成功例を共有したいと考えている人もいるでしょう。
ただ法人で使うとなると、どのようなプランがあるのか、セキュリティは大丈夫なのかなどの疑問を解消しなければなりません。
本記事では、ChatGPTの法人プランであるChatGPT Businessについて解説します。ChatGPT Businessのセキュリティ対策や、料金について解説するため、組織に導入するメリットを理解できるでしょう。
また、ほかの生成AIの法人プランと比較した情報もまとめます。
さらにChatGPT Businessへのアップグレード方法も説明するので、業務効率の向上に関心のある方は、最後までご覧ください。

監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
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目次
ChatGPTの法人向けプラン「ChatGPT Business」とは?

引用:OpenAI
ChatGPT Businessとは、OpenAI社が開発した生成AI、ChatGPTの法人向けプランのひとつです。組織での利用を想定した仕組みが導入されています。
個人向けプランと同様に、プロンプトに従い質問の回答を得たり、情報を要約したりできます。この機能を複数で共有できるのがChatGPT Businessの特徴です。
たとえば、ChatGPT上でプロジェクトに関する情報共有や、作業内容の確認がスムーズにできるため、組織の業務効率向上にも役立ちます。
組織に合わせてカスタマイズもできるので、成功事例を共有してどのメンバーも同じ環境で使用できます。
成功事例がすぐにメンバーに共有されるため、組織全体によい影響を及ぼしやすいプランです。
ChatGPT Businessの特徴や利点、注意点などは以下の記事でまとめています。ぜひあわせてご覧ください。

ChatGPTチームプランの料金や使い方、他プランとの違いをわかりやすく解説!
ChatGPTのチームプランは、有料プランのChatGPT Plusより利用制限が緩和され、セキュリティも強化された、業務効率・生産性を向上させてくれるプランです。本記事では、チームプランの特徴や料金、他プランとの違い、始め方・解約方法を解説します。
セキュリティが心配ならChatGPT Businessがおすすめ
通常、ChatGPTはユーザーが入力した情報を学習データとして活用します。そのため、プロンプトに記述した内容が外部に漏れる可能性が考えられます。
ChatGPT Businessは、厳格なセキュリティを備えたチーム専用のワークスペースを使用するため、学習データとしては活用されません。

引用:OpenAI
公式サイトに画像のように書かれており、適切に使用すればセキュリティ面もそこまで心配しなくても大丈夫でしょう。
すでにChatGPT Businessを導入して活用している企業も存在しているため、安心して活用できます。
とはいっても、ChatGPTのセキュリティについて心配という人もいるでしょう。そのような方はChatGPTの情報漏えいに関してまとめていたので、下記のリンク先よりご覧ください。
関連記事:ChatGPTには情報漏えいリスクがある|個人・機密情報はどうやって守る?
ChatGPT Business以外の有料プランとのセキュリティ面を初めとする違い
ここからは、ChatGPT Business以外の有料プランとのセキュリティ面をはじめとする違いについて解説します。
- ChatGPT BusinessとChatGPT Plusでセキュリティ面などはどう違うのか
- ChatGPT BusinessとChatGPT Enterpriseでセキュリティ面などはどう違うのか
ChatGPTの有料プランは、Business以外にPlusとEnterpriseが存在します。それぞれの違いについて理解しておきましょう。
これら3つのプランの違いは下記のとおりです。
| 項目 | Plus | Business | Enterprise |
|---|---|---|---|
| 対象 | 個人 | 法人 | 法人 |
| 料金(税込) | 20ドル(約2,900円)/月 | 25ドル(約3,600円)/月:年契約 30ドル(約4,300円)/月:月契約 | 要問い合わせ |
| 学習データ | オプトアウト(※)が可能 | 使用されない | 使用されない |
※データを学習しないように設定可能。設定した場合、機能が制限される可能性あり
PlusとEnterpriseとの違いを知れば、どのプランを採用すべきかわかるでしょう。
さらに詳細な点に着目して、Plus、EnterpriseとBusinessとの違いについて解説します。
ChatGPT BusinessとChatGPT Plusでセキュリティ面などはどう違うのか
ChatGPT BusinessとChatGPT Plusの違いは、下記のとおりです。
| 項目 | Plus | Business |
|---|---|---|
| 対象 | 個人 | 法人 |
| 料金(税込) | 20ドル(約2,900円)/月 | 25ドル(約3,600円)/月:年契約 30ドル(約4,300円)/月:月契約 |
| 学習データ | オプトアウトが可能 | 使用されない |
| 主な特徴 | ・GPT-5へのメッセージ数が3時間ごとに最大160件 ・GPT-5 Thinkingへのメッセージ数が週3,000件 ・GPT-4.5、o3 pro除く旧モデルへのアクセス ・データ分析、ファイルアップロード、ビジョン、Webブラウジング、Deep Researchなどへの拡張アクセス ・画像生成機能の拡張アクセス ・高度な音声モードへのアクセス ・GPTの作成と利用 ・新機能への早期アクセス | ・Plusに含まれるものすべて ・GPT-5への無制限アクセス ・画像生成、Webブラウジング、データ分析などのツールでのより高いメッセージ制限 ・ワークスペースにGPTを作成して共有 ・ワークスペース管理用管理コンソール ・チームデータはデフォルトで学習から除外 |
PlusとBusinessの大きな違いは、対象のユーザーです。Plusはあくまでも個人使用を想定しており、Businessにはチーム利用を想定しています。
学習データの取り扱いにも違いがあり、Businessでは学習データとして使用されません。一方で、Plusでは基本的に学習に使用されるため、安全に使用したい人は注意が必要です。
Businessには情報漏えいの防止以外にも、ワークスペース、管理機能などのチームを想定した機能が含まれています。
料金が大きく変わるわけではないため、組織で使用するのであれば、Businessを使用した方がいいでしょう。
ChatGPT BusinessとChatGPT Enterpriseでセキュリティ面などはどう違うのか
次に、ChatGPT BusinessとChatGPT Enterpriseの違いを下記のとおりまとめます。
| 項目 | Business | Enterprise |
|---|---|---|
| 対象 | 法人 | 法人 |
| 料金(税込) | 25ドル(約3,600円)/月:年契約 30ドル(約4,300円)/月:月契約 | 要問い合わせ |
| 学習データ | 使用されない | 使用されない |
| 主な特徴 | ・Plusに含まれるものすべて ・GPT-5への無制限アクセス ・画像生成、Webブラウジング、データ分析などのツールでのより高いメッセージ制限 ・ワークスペースにGPTを作成して共有 ・ワークスペース管理用管理コンソール ・チームデータはデフォルトで学習から除外 | ・Businessに含まれるものすべて ・全ての旧モデルへのアクセス ・画像生成、Webブラウジング、データ分析のようなツールへの無制限の高速アクセス 長い入力用に拡張されたコンテキストウィンドウ ・管理者制御、ドメイン認証、アナリティクス 充実したサポートと継続的なアカウント管理 ※エンタープライズデータは、デフォルトで学習から除外され、カスタムデータ保持ウィンドウが設定されます。 >詳細はこちら |
どちらも法人向けプランであり、Enterpriseの方がより大人数を想定したプランになっています。
Enterpriseには、データの暗号化やアクセス制御といった高度なセキュリティ機能、専任のサポートがついてきます。
料金が要問い合わせとなっているため、まずはBusinessを導入し、必要に応じてEnterpriseを検討するのがいいでしょう。
ChatGPT Businessを自社に導入する準備
では実際にChatGPT Businessを自社に導入するには、何を準備すればいいのでしょうか。本セクションでは、ChatGPT Businessにアップグレードする方法と、ガイドラインの周知について解説します。
- ChatGPT Businessにアップグレードする方法
- セキュリティ面も踏まえたガイドラインを作成し周知徹底
アップグレード方法はさほど難しくありません。
ただ、ガイドラインの作成、周知・徹底をしておかなければ、利用者が自由に使いすぎてしまうおそれがあります。余計なリスクを避けるためにガイドラインは重要です。
Businessへのアップグレードを検討されている人は、最後までご覧ください。
※ChatGPTのアップデートにより、実際の操作画面と異なる場合があります
ChatGPT Businessにアップグレードする方法
ChatGPT Businessへのアップグレードは、ブラウザから行います。スマホやデスクトップアプリからはアップグレードできないため、注意が必要です。
まず、ChatGPTの画面にアクセスし画面上部の「Plusをはじめる」をクリックします。画面左上の「ChatGPT ∨」からでもアクセスできます。

次に、画面上部の「Business」を選択し、「Buisinessプランを入手する」を選びましょう。

「Buisinessプランを入手する」を押すと、支払プランの選択と使用する人数を選択する画面が表示されます。

「支払いに進む」ボタンを押すと、連絡先情報や支払方法を入力する画面が表示されるので、必要な情報を入力し「申し込む」を押せば手続き完了です。

実際に導入する前にアップグレードの手順を知っておけば、準備しておくべきものが理解できるでしょう。
このあと、画面の指示に従ってワークスペースを作成してください。
セキュリティ面も踏まえたガイドラインを作成し周知徹底
組織的にChatGPTを使用するのであれば、生成AIガイドラインの作成をおすすめします。
ルールが定まらないまま、ChatGPTを使用すると収集が付かなくなるかもしれません。ChatGPT以外の生成AIを使う人も現れ、セキュリティリスクが増大する恐れもあります。
生成AIガイドラインは実際に多くの企業で作成されています。
実際に生成AIガイドラインを作成するのであれば、以下の4つのステップを踏みましょう。
- 生成AIガイドラインの実例を確認する
- 自社業務の中での生成AIの用途・影響範囲を確認する
- 法的や信用、ブランド保持のための策を考える
- 確認のため専門の企業に確認を依頼する
安全にChatGPTを利用できるよう、ぜひガイドラインの作成を検討してみてください。
ほかの生成AIの法人プランとの比較
ほかの生成AIにも法人プランが存在します。ここではChatGPT Businessと、代表的な生成AIであるGeminiとClaudeとの法人プランを比較します。
- ChatGPT BusinessとGeminiでセキュリティ面などはどう違うのか
- ChatGPT BusinessとClaudeでセキュリティ面などはどう違うのか
ほかの生成AIとの違いを理解すれば、どのプランを利用すればいいかわかるでしょう。
生成AIの法人プランについて違いを知りたい人は最後までご覧ください。
ChatGPT BusinessとGeminiとでセキュリティ面などはどう違うのか

引用:Google
GeminiはGoogle社が提供している生成AIです。Geminiの法人プランはGoogle Workspaceに統合されており、下記のとおりです。
| 項目 | ChatGPT Business | Business Starter | Business Standard | Business Plus | Enterprise Plus |
|---|---|---|---|---|---|
| 料金(税込) | 25ドル(約3,600円)/月:年契約 30ドル(約4,300円)/月:月契約 | 800円/月 ※ユーザーあたり:年契約 | 1,600円/月 ※ユーザーあたり:年契約 | 2,500円/月 ※ユーザーあたり:年契約 | 要問い合わせ |
| 学習データ | 使用されない | 使用されない | 使用されない | 使用されない | 使用されない |
Geminiの強みは、Google Workspaceとの連携です。ChatGPTは文書生成だけでなく、画像生成やコード生成に優れています。
料金やセキュリティ面は同程度で、カスタムAIもどちらも作成できます。実際に導入する場合は、無料試用を行い、どちらが自社に合うか比較してみるといいでしょう。
ChatGPT BusinessとClaudeとでセキュリティ面などはどう違うのか

引用:Claude
ClaudeはAnthropic(アンソロピック)社が開発した生成AIです。法人プランは下記のとおりです。
| 項目 | ChatGPT Business | Claude Team | Claude Enterprise |
|---|---|---|---|
| 料金(税込) | 25ドル(約3,600円)/月:年契約 30ドル(約4,300円)/月:月契約 | 25ドル(約3,600円)/月 ※ユーザーあたり:年契約 | 要問い合わせ |
| 学習データ | 使用されない | 使用されない | 使用されない |
ChatGPTと比較すると、Claudeは文章に特化している印象です。画像生成やURL読み込みでは、ChatGPTの方が優れています。
Claudeの方が読み込める文章の量が多いものの、それ以外の点ではChatGPTの方が一歩リードしている印象です。
また、2025年9月30に「Claude Sonnet 4.5」、2025年10月16日には「Claude Haiku 4.5」モデルがリリースされました。Sonnet 4.5は複雑なコーディングや長時間のタスクに優れ、Haiku 4.5は高性能のSonnet 4に匹敵する能力を持ち、低コストと高速回答に優れています。
ChatGPT Businessのセキュリティを理解し業務効率化に生かそう
ChatGPT Businessは入力された内容が学習されないという特徴を持った法人向けプランです。組織やチームで使用する場合には、セキュリティ対策がなされたこのプランを選択するのがおすすめです。
ChatGPT Businessを活用すれば、チームでの情報共有が促進されます。個人の成功事例をチームに展開できるため、組織的な業務効率の向上が期待できるでしょう。
ワークスペースを活用したり、オリジナルAIを作成したりすれば、ChatGPTに慣れていない人でも使いやすくなります。
セキュリティにも配慮されたChatGPT Businessを組織に導入して、効率よく業務を行ないましょう。
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執筆者
中島正雄
Webライター、ITコンサルタント、パーソナルトレーナーとして大阪を拠点に活動中。
自身はAIを活用して執筆時間をおよそ半分に削減。またコンサル先からもAIで業務改善につながったと喜ばれている。
SHIFT AIではSEOメディアにライターとして関わる。趣味はプロレス観戦。






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