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  • 生成AIツール

【無料・高性能】動画生成AI「Pika 1.5」とは?始め方や使い方、活用例を紹介

Pika 1.5(ピカ)は、無料かつ手軽にハイクオリティの動画を生成できるAIです。

2024年10月2日、Pika 1.0からアップグレードしたモデルとしてリリースされ、ネットやSNSで盛り上がりを見せています。

とはいえ「前までのPikaと何が違うの?」や「使い方がいまいちわからない」といった感想を抱く方は多いでしょう。

本記事では、Pika 1.5について、基本情報や始め方・使い方、理想の動画を生成するためのコツを解説します。

本記事を読めばPika 1.5の基本を理解できるだけでなく、ビジネスでも活用できるレベルの動画を量産できるようになるでしょう。

監修者

SHIFT AI代表 木内翔大

(株)SHIFT AI 代表取締役 / GMO AI & Web3株式会社AI活用顧問 / 生成AI活用普及協会(GUGA)協議員 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / AI活用コミュニティ SHIFT AI(会員20,000人超)を運営。
『日本をAI先進国に』実現のために活動中。Xアカウントのフォロワー数は13万人超え(2025年10月現在)

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Pika 1.5の基本情報

Pika 1.5は、前モデルであるPika 1.0から大幅にアップデートされ、OpenAIのSoraに匹敵するほどの高品質な動画を生成できることで注目を浴びています。

  • 文章・画像から5秒の高品質動画を生成できる
  • 無料でも利用できる
  • 生成した動画は編集できる

本章では、Pika 1.5の基本情報について解説します。

文章・画像から5秒の高品質動画を生成できる

Pika 1.5では、テキスト(プロンプト)、もしくは画像から5秒の動画を生成できます。たとえば、以下のような動画を生成できます(音が出ます)。

上記の動画は、黒い柴犬の画像をPikaに与えて生成した動画です。また、Pika 1.5から、生成した動画に音も入るようになりました。

このように、実際に作ろうと思うとコストや時間がかかる動画も、Pikaであれば手軽かつ低コストで生成できます。

無料でも利用できる

Pikaは無料でも動画を生成できるため、誰でも手軽に始められる点がメリットです。

ただし、無料の場合は動画生成回数(クレジット数)が限られたり、生成した動画に「Pika」というウォーターマークがつけられたりします。

無料と有料の違いについては、次章をご覧ください。

Pikaffectで誰でも簡単に動画を生成できる

Pika 1.5から実装された「Pikaffect」を利用することで、特殊効果を付与した動画を誰でも簡単に生成できます。

Pikaffectには、「膨らむ」「溶ける」「爆発する」など、さまざまな効果が用意されており、利用する際にはボタンをクリックするだけで動画に特殊効果を付与できます。

以下は、「膨らむ(Inflate it)」を選択した状態で、次の画像を添付し、何もプロンプトを入力せずに生成した動画です(音が出ます)。

Pikaに提供した画像
Pikaに提供した画像

画像を提供しただけで上記のような特殊効果をつけられる手軽さは、Pikaの強みのひとつです。Pikaffectの具体的な使い方は、記事後半をご覧ください。

Pikaの料金体系|商用利用できるのはどのプラン?

Pikaの料金プランは以下の4つです。

機能BasicStandardProUnlimited
月額料金$0 (Free)$10/月$35/月$95/月
年額料金 (20%オフ)$0 (Free)$8/月$28/月$76/月
月間ビデオクレジット1507002000無制限
Pika 1.5アクセス
Pika 1.0アクセス
ビデオダウンロード✓ (透かしなし)✓ (透かしなし)✓ (透かしなし)
生成速度高速より高速最高速
追加クレジット購入
商用利用条件
以下、編集機能(Pika 1.0のみ)
一部分のみ変更
リップシンク
自動効果音
解像度アップスケール
キャンバス拡張
ビデオ長の延長
※15ビデオクレジットで1つのビデオが作成可能です。
※月間ビデオクレジットは翌月に繰り越されません。

上記の通り、有料にすることで生成できる動画の数が大幅に増えます。また、有料版ではPika 1.5の前モデルであるPika 1.0にアクセスできます。Pika 1.0はクオリティが低いものの、1.0で生成した動画は編集できるため、カスタマイズ性が高まります。
※Pika 1.5で生成した動画は2024年10月時点で編集不可

また、Pro版以上の動画は商用利用が可能になります。そのため、ビジネスでPikaを使いたい方は、Pro版以上のプランを使用しましょう。

自分がどのようにPikaを使いたいかを考えて、ぴったりのプランを選びましょう。

【1分で完了】Pika 1.5の始め方

Pika 1.5を使い始めるために必要な作業は、アカウント作成作業のみです。

まずは、公式サイトにアクセスしましょう。

Pika公式サイトの画像
出典:Pika公式サイト

公式サイトにアクセスしたら「Try Pika」をクリックします。次に画面右側からアカウント登録方法を選択しましょう。Google・Discordアカウント、もしくはメールアドレスで登録可能です。

サインアップの画像
出典:Pika公式サイト

サインアップが完了したら、動画を生成できるダッシュボードに移動します。これで、アカウント登録は完了です。

【コツも解説】Pikaで動画を生成する方法

本章では、Pikaの使い方を解説します。

  • 文章から動画
  • 画像から動画
  • Pikaffectを使った動画生成
  • 動画編集

本章で基本的な動画の作り方を確認しましょう。

文章から動画

テキスト(プロンプト)から動画を作るために必要な操作は、プロンプト入力フォームにテキストを入力して、動画生成ボタンを押すだけです。

プロンプト入力フォームと動画生成ボタンを示した画像
出典:Pika公式サイト

これだけで、ハイクオリティの動画を生成できます。

なお、Pikaは英語でプロンプトを入力した方が、ユーザーの意図に沿った動画を生成してくれます。

Pikaは海外製で、動画とテキストの関係性を英語で学習しているため、日本語よりも英語の方がプロンプトを理解しやすいためです。

英語が苦手な方は、ChatGPTやClaudeなどの文章生成AI、もしくはGoogle翻訳やDeepLなどの翻訳ソフトを活用して、自作した日本語プロンプトを英語に変換することをおすすめします。

※テキストから動画を生成する方法の場合、サーバーの状態によっては動画生成が数十分〜数時間に及ぶことがあります。そのため、テキストのみで動画を生成したい方はRunway GenやKlingなど他の動画生成を使用することを推奨します。

画像から動画

提供した画像をもとに動画を生成する際には、まずプロンプト入力フォーム下の「image」をクリックして、画像を提供しましょう。

Pikaで画像から動画を作る方法を解説した画像
出典:Pika公式サイト

画像を提供したら、その画像をどのように動かしたいかプロンプトで指示を出して、動画生成ボタンを押しましょう。

なお、有料版以上で使用できるPika 1.0では、動画から動画を作成することも可能です。クオリティはPika 1.5に及びませんが、生成できる動画表現の幅が広がります。

Pikaffectを使った動画生成

手軽に特殊効果を付与できるPikaffectは、以下の手順で利用します。

Pikaでpaikaffectsを使う方法を解説した画像

これだけで特殊効果を付与した動画を生成できます。なお、Pikaffectで用意されている特殊効果は以下のとおりです。

  • Melt it – 溶かす
  • Explode it – 爆発させる
  • Squish it – つぶす
  • Crush it – 押しつぶす
  • Cake-ify it – ケーキ化する

Pikaffectを使うコツは、「中央に動かしたい物体が明瞭に写っている」画像を提供することです。また、プロンプトは入力しない方が効果が反映されやすくなります。

複数のPikaffectを試して、上手に活用できるようになりましょう。

動画編集

有料版で使用できるPika 1.0で生成した動画でのみ、動画編集を行えます。

動画編集は以下の手順で行います。

動画編集の手順1を示す画像
手順①
動画編集の手順2を示す画像
手順2
動画編集の手順3を示す画像
手順3

編集方法の意味は以下のとおりです。

  • Modify region:動画の一部分のみ変更
  • Expand canvas:動画のアスペクト比を変更
  • Lip sync:(動画が人間の場合のみ)動画を指定したテキストの口の動きに変更。音声も生成可能。
  • Sound effects:動画に効果音を追加

動画のカスタマイズ性を上げたい方は、Pika 1.0を使用してみましょう。

【プロンプトも紹介】Pika 1.5を実際に使ってみた

本章では、実際にPika 1.5で生成した動画を紹介します。
※執筆時点でPikaにアクセスが集中しており、Pikaffectを使用しなければ動画生成に数時間かかるため、今回はPikaffectを使った事例のみを紹介します。

まずは、テーブル上のトイレットペーパーの画像にPikaffect「Cake-ify it(ケーキ化する)」を使用した動画です。(プロンプトなし)

次に、3D人形の画像を提供して、Pikaffect「Squish it(つぶす)」を使用した動画です。(プロンプトなし)

最後に、パソコンの画像を提供してPikaffect「Explode it(爆発させる)」を使用した動画です。(プロンプトなし)

このように、Pika 1.5ではハイクオリティの動画を短時間で生成できます。操作が簡単であるため、動画生成AIを触ったことがない方でも手軽に試せるでしょう。

Pika 1.5に期待される活用例

最後に、Pika 1.5の活用が期待される分野を3つ紹介します。

  • 教育分野での活用
  • マーケティングでの活用
  • 個人利用での活用

自分の生活やビジネスにも活用できないか検討してみましょう。

教育分野での活用

Pikaで複雑な概念や歴史的出来事を視覚化することで、生徒の理解を深められます。

考えられる具体的な活用例は以下のとおりです。

  • 歴史上の重要な場面を再現した短い動画を生成し、授業で使用
  • 遠隔地の生態系や過去の文明を再現した環境を探索する教材の制作
  • 科学的概念を視覚的に説明する動画の作成

Pikaを活用することで、教育者は魅力的で教育効果の高い斬新な教材を短時間で制作できるようになります。

マーケティングでの活用

マーケターにとって、Pikaは効果的なプロモーション動画の制作を加速させるツールになることが期待されます。

考えられる具体的な活用例は以下のとおりです。

  • 商品やサービスの魅力を伝えるショート動画の生成
  • ソーシャルメディア向け動画広告の制作
  • ウェブサイト埋め込み用プロモーション動画の作成

Pikaを使用することで、ターゲット層に合わせた動画内容の変更やA/Bテストが容易になり、最適な動画制作プロセスを確立できます。また、アイデア出しにも活用でき、Pikaが生成した動画をベースにより創造的な作品を制作することもできるでしょう。

個人利用での活用

Pikaは個人利用においても、思い出作りや特別なイベントの演出に活用できます。

考えられる具体的な活用例は以下のとおりです。

  • 結婚式での思い出映像の制作
  • パーティーやセレモニーの事前イメージ化
  • 動画形式の個性的な招待状の作成
  • 家族の歴史や思い出をアニメーション化した新しい形のアルバム制作

Pikaのような動画生成AIは、ビジネス利用だけでなく、個人の生活を豊かにできます。Pikaで独創的な動画を作成して、友人や家族を驚かせましょう。

Pika 1.5を使ってプロ並みの動画を量産しよう!

Pika 1.5は、前モデルのPika 1.0と比較して、大幅にクオリティの高い動画を生成できるようになりました。また、Pikaffectを利用できるようになったことで、プロンプトなしでさまざまな効果を適用した動画を簡単に生成できます。

Pika 1.5は無料でも使用できるため、動画生成AIに興味がある方は、Pikaを使ってみることがおすすめです。もちろん、動画生成AIの操作に慣れている方にとっても、Pika 1.5は優秀なツールになるでしょう。

本記事を参考に、私生活やビジネスシーンでPika 1.5を活用してみてください。

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執筆者

SHIFT AI TIMES編集長

大城一輝

SEO記事やAI関連書籍のライターやSEOマーケター、AIコンサルタントとして活動している。
AI活用の講師やAIメディアの監修も多数経験。
SHIFT AIではオウンドメディア(SHIFT AI TIMES)の編集長を担当。
また、SHIFT AIのモデレーターとしてAI系セミナー登壇経験多数。
著書は「はじめての生成AI Microsoft Copilot「超」活用術」。その他、AI系書籍の監修にも携わる。
G検定・生成AIパスポート・Generative AI Test合格(その他、簿記3級、FP3級など取得)
Google AI Essentials修了
ノーコード生成AIツール「Anything(旧Create)」公式アンバサダー
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