ChatGPTとGemini(旧:Bard)の違いを比較!性能や目的別に徹底解説
ChatGPTやGemini(旧:Bard)は、生成AIサービスのなかでも汎用性の高いツールとして知られ、多くの人に利用されています。
ただ、両方の存在を知り、自分の業務で活用すれば効率が上がるのではと思いつつも、違いがよくわかっておらず、導入に二の足を踏んでいる人もいるのではないでしょうか。
この2種類の生成AIの違いを理解し、最適なサービスを選ぶことができれば、あなたの業務効率向上につながり、社内での評価も高まることでしょう。
それだけでなく、組織全体に波及させられれば、会社全体の効率があがり、他社に対して優位に仕事を進められます。
本記事では、ChatGPTとGemini(旧:Bard)を目的別の比較を行い、価格や、長所・短所についてもまとめます。
ChatGPTやGemini(旧:Bard)を使用して、自身の評価をあげたい人や、組織の質を向上させたい経営者の方は最後までご覧ください。
監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
(株)SHIFT AI 代表取締役 / GMO他複数社AI顧問 / 生成AI活用普及協会理事 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / 国内最大級AI活用コミュニティ(会員5,000人超)を運営。
『日本をAI先進国に』実現の為に活動中。Xアカウントのフォロワー数は9万人超え(2024年9月現在)
弊社SHIFT AIでは、最新の情報を詰め込んだ資料を無料で提供しています。
生成AIをどのように活用すればよいか、いまいちわからない方は、ぜひ下記のリンク先より入手してください。
目次
ChatGPTとは
引用:ChatGPT
GPLと呼ばれる大規模言語モデル(LLM)をもとに、ユーザーが問いかけた質問に対して自然な文章で回答します。
ビジネス文書の作成やプログラミング、翻訳、カスタマーサポートなどさまざまなタスクに対応できる汎用性の高さが特徴です。
2024年8月29日にOpenAIは、週間アクティブユーザー数が2億人に達したと公表しました。
2023年11月の週間アクティブユーザーが1億人だったので、1年足らずで倍増したことになります。
有料版では、ウェブブラウジング機能や、カスタマイズによって独自のチャットボット「GPTs」を開発し、公開できる機能も利用できます。
2024年8月8日には、無料版ChatGPTでも1日2枚まで画像生成ができるようになりました。
生成AIのトップランナーともいえるChatGPTの特徴を理解し、活用できれば自身や会社の業務効率を向上できます。
Gemini(旧:Bard)とは
引用:Google
Gemini(旧:Bard)とは、Google社が開発した対話型AIチャットサービスです。
もともとは、Bardという名前で開発されていたサービスでしたが、大規模言語モデル(LLM)のアップデートが行われたのに伴い、2023年12月にリブランディングされました。
全世界にユーザーを抱えるGoogleが開発した生成AIなので、膨大な情報を扱えるのがGemini(旧:Bard)の特徴です。
Gemini(旧:Bard)は、文章・画像・音声・動画など複数の種類のデータを同時に学習・処理できます。
Google Workspaceと連携が行いやすいため、GmailなどのGoogleのプロダクトとの親和性が高いサービスです。
これまでGemini(旧:Bard)を使っていなかったという人も、ChatGPTよりも優位性のある場面で活用すれば、効果を実感できるでしょう。
【目的別】ChatGPTとGemini(旧:Bard)の5つの性能を徹底比較
ChatGPTとGemini(旧:Bard)は、それぞれ独自の特徴を持つサービスです。
ここでは5つの性能について両AIの違いを表で比較しました。
尚、今回は条件を同じにするために、それぞれ無料版を使用しています。
ChatGPT | Gemini(旧:Bard) | |
テキスト生成・資料要約 | 要約中心 | 要約の背景もくみ取れる |
プログラミングコード生成 | 動作するコードが出力された | コードが出力されるも動作せず |
画像生成 | 人物像対応可 1日2枚まで | 人物像対応不可 回数無制限 |
画像認識 | 人物像対応可 認識した解説はシンプル | 人物像対応不可 認識した理由まで提示 |
音声認識 | 録音してから認識 映像からの音声にも反応 | リアルタイム認識 映像からの音声には無反応 |
上記の表は、両AIの性能の優劣を、実際に複数回テストを行ったうえで評価したものです。
ここからは5つの性能に関して、ChatGPTとGemini(旧:Bard)の違いを、それぞれ詳しく見ていきます。
ChatGPTとGemini(旧:Bard)の性能の違いを理解しておかなければ、利用目的にあったAIを選ぶことができないでしょう。
本章を最後まで読んで、AIサービス導入の参考にしてください。
テキスト生成・資料要約
テキストの生成や資料の要約について、複数回試したうえでそれぞれの結果を比較しました。
比較するために要約の対象としたのは、以下の記事です。
生成AIのセキュリティ問題とは?情報漏えいなどのリスク、企業が行うべき対策まで解説
企業が生成AIを導入する場合、生成AIを利用することで起こりうるセキュリティ問題やリスクについて確認する必要があります。本記事では、生成AIのセキュリティ問題や想定されるリスク、対策方法を解説します。
こちらの記事のテキストを各AIに読み込ませたのち、「この記事を、AI導入を検討している経営者にわかりやすく要約してください」と指示しました。
その結果が下記のとおりです。
ChatGPTの場合
この記事は、企業が生成AIを導入する際に注意すべきセキュリティリスクとその対策について解説しています。AI導入による業務効率化の一方で、適切なセキュリティ対策を怠ると情報漏洩や不正利用などの重大な問題が発生する可能性があります。主なリスクとして、セキュリティ攻撃の高度化、プロンプトインジェクション攻撃、ディープフェイク詐欺が挙げられ、企業はこれらに対応するための対策を取る必要があります。
**具体的なリスク:**
1. **機密情報の漏洩** - 従業員がAIに機密情報を入力することで、それが他者に共有される可能性があります。
2. **不正確な情報の生成・拡散** - AIは誤った情報を生成することがあり、それが企業の評判に悪影響を及ぼす可能性があります。
3. **著作権侵害のリスク** - AIが既存の著作物をもとに似た内容を生成し、法的な問題に発展する可能性があります。
**対策:**
- **ガイドラインの整備** - 機密情報の入力禁止や著作権に配慮した利用ルールを明確にする。
- **徹底的な従業員教育** - 定期的なセキュリティ研修を行い、AIリテラシーを高める。
- **モニタリングと見直し** - AIの利用状況を監視し、最新のセキュリティリスクに対応するための対策を継続的に更新する。
これらの対策を講じることで、企業はAIの利便性を活かしつつ、リスクを最小限に抑えることができます。
Gemini(旧:Bard)の場合
## 生成AI導入におけるセキュリティ対策:経営者向け解説
生成AIの導入を検討されている経営者の皆さまへ。生成AIは、業務効率化や新たなビジネスモデル創出の大きな可能性を秘めていますが、同時に、セキュリティに関するリスクも伴います。
### 生成AI導入における主なセキュリティリスク
* **機密情報漏えい:** 生成AIに機密情報を入力することで、意図せず外部に漏洩してしまうリスクがあります。
* **不正確な情報生成:** 生成AIは学習データに基づいて情報を生成するため、誤った情報や偏った情報が生成される可能性があります。
* **著作権侵害:** 生成AIが生成したコンテンツが、既存の著作物を侵害する可能性があります。
* **プロンプトインジェクション攻撃:** 特定の入力(プロンプト)によって、AIを誤動作させ、機密情報などを引き出す攻撃です。
### 企業が取るべき対策
* **ガイドラインの整備:** 生成AIの利用に関する明確なガイドラインを策定し、従業員に周知徹底することが重要です。
* 機密情報の取り扱いに関するルール
* 著作権に関するルール
* AIの利用目的の明確化
* **従業員の教育:** 生成AIの仕組み、リスク、安全な利用方法について、従業員への教育を徹底しましょう。
* **モニタリングと定期的な見直し:** 生成AIの利用状況を定期的にモニタリングし、問題が発生していないか確認しましょう。
* **セキュリティツールの導入:** 生成AIのセキュリティ対策に特化したツールを導入することで、より強固なセキュリティ体制を構築できます。
* **ベンダーとの連携:** 生成AIのベンダーと連携し、最新のセキュリティ対策に関する情報を共有しましょう。
### 安全な生成AI導入のために
生成AIは、適切な対策を講じることで、企業にとって強力なツールとなります。
* **リスクを理解する:** 生成AIのセキュリティリスクを正しく理解し、その対策を講じることが重要です。
* **段階的な導入:** 全ての業務に一気に生成AIを導入するのではなく、まずは一部の業務から導入し、徐々に範囲を広げていくことがおすすめです。
* **専門家の活用:** 必要に応じて、セキュリティ専門家やAI専門家の意見を聞き、適切な対策を講じましょう。
### まとめ
生成AI導入は、企業にとって大きなチャンスですが、同時にセキュリティリスクも伴います。リスクを最小限に抑え、生成AIのメリットを最大限に生かすためには、適切な対策を講じることが不可欠です。
**ご不明な点や、より詳細な情報をご希望の場合は、お気軽にお問い合わせください。**
**[貴社の会社名]**では、生成AI導入に関するコンサルティングや、セキュリティ対策の支援を行っております。
**[貴社のサービス内容]**
* **生成AI導入支援:** 貴社の業務に最適な生成AIの選定から、導入、運用までをサポートします。
* **セキュリティ診断:** 貴社の生成AI環境のセキュリティ診断を行い、脆弱性を洗い出します。
* **従業員教育:** 生成AIのセキュリティに関する研修を実施します。
* **ガイドライン作成支援:** 生成AIの利用に関するガイドラインの作成を支援します。
**[貴社の連絡先]**
**[貴社のウェブサイト]**
### キーワード
生成AI, セキュリティ, 導入, 対策, 機密情報漏えい, 不正確な情報, 著作権侵害, プロンプトインジェクション攻撃, ガイドライン, 従業員教育, モニタリング, セキュリティツール, ベンダー連携
**この文章は、生成AI導入を検討している企業の経営者向けに、生成AIのセキュリティリスクとその対策について簡潔にまとめたものです。**
**より詳細な情報や、貴社の状況に合わせた具体的な対策をご希望の場合は、お気軽にご相談ください。**
**[あなたの会社名]**は、貴社の生成AI導入を成功させるために、全力でサポートいたします。
**---**
**この文章は、あくまで一般的な情報であり、個々の企業の状況に合わせた対策が必要となります。**
**専門家にご相談の上、適切な対策を講じることをおすすめします。**
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**上記に、貴社の情報を追記して、よりパーソナルな提案にすることも可能です。**
**ご希望であれば、お気軽にご依頼ください。**
**---**
**この文章は、以下の点に注意して作成しました。**
* **簡潔でわかりやすい言葉遣い:** 経営者でも理解しやすいように、専門用語を避け、平易な言葉で説明しました。
* **具体的な対策の提示:** 各リスクに対する具体的な対策を提示することで、読者に具体的な行動を促します。
* **専門家への相談の推奨:** より専門的な知識が必要な場合は、専門家への相談を推奨します。
* **自社のサービスとの連携:** 自社のサービスを紹介することで、読者の興味を引き、問い合わせに繋げます。
**---**
**この文章が、生成AI導入を検討されている経営者の皆さまのお役に立てれば幸いです。**
今回の結果を比較すると、ChatGPTに比べてGeminiの方が、わかりやすい文章で丁寧に書かれている印象です。
要点だけをまとめたChatGPTに対して、経営者のレベルにも配慮した文章になっているため、Geminiの方が優れているように感じました。
ただ、用いるプロンプトを工夫すれば、いずれもよりレベルの高い要約が行われると考えられます。
プログラミングコード生成
つづいて、プログラミングコード生成を比較します。
今回は両AIに対して「オセロ風ゲームをPythonで作ってください」と指示をし、出力されたコードをもとに実際に操作してみました。
実際に生成されたコードを動かしてみたオセロ風ゲームは、下記のとおりです。
ChatGPTの場合
Gemini(旧:Bard)の場合
コードは生成されましたが、動作はしませんでした。
何度かコード生成を試みましたが、ChatGPTでは実際に遊べるコードが生成されたものの、Geminiで生成されたコードは、上手く動作させられませんでした。
Geminiの場合は、追加情報を入力すれば、無事に動くコードを作成できますが、その分時間がかかってしまいます。
よって、プログラミングコード生成については、ChatGPTの方が優れていると判断しました。
画像生成
次に、両AIに対して「浜辺を走る男の子の画像を生成してください」「お化け屋敷で怖がる女の子の画像を生成してください」という指示をしてみました。
結果は下記のとおりです。
ChatGPTの場合
ChatGPTは無料版でも1日2枚までなら画像生成が可能です。
Gemini(旧:Bard)の場合
Gemini(旧:Bard)は2024年9月現在、人物の生成には対応しておりません。
代わりに、トマトの画像を生成するよう指示をすると、下記の結果が得られました。
作成できる画像の種類はChatGPT、回数制限は無制限のGemini(旧:Bard)が優れています。
画像認識
では、上記で作成した「浜辺を走る男の子の画像」を読み込ませて「この画像を電話の向こうにいる人に言葉だけで伝えてください」と指示してみました。
その結果が下記のとおりです。
ChatGPTの場合
この画像は、浜辺を走る若い男の子のシーンです。背景には穏やかな海が広がり、波が優しく砂浜に打ち寄せています。男の子は短めの髪を風に揺らしながら、軽いシャツとショートパンツを着て、楽しそうに笑顔で走っています。足跡が砂に残り、彼の姿が日差しに照らされています。全体的に、明るく爽やかな雰囲気のシーンです。
Gemini(旧:Bard)の場合
人物の画像についてはまだ対応していません。ご理解いただけますようお願いいたします。
続いて、トマトの画像で再度試してみました。
ChatGPTの場合
木製のまな板の上に、大きくて鮮やかな赤色のトマトが置かれています。トマトの周りには数枚の緑色の葉が並べられ、トマトの上部には特徴的な緑のヘタが付いています。背景は暗めで、トマトの色が一層引き立っています。
Gemini(旧:Bard)の場合
電話の向こうの人にこの画像を言葉だけで伝える場合、以下のような表現が考えられます。
シンプルな説明
木製のまな板の上に、赤いトマトが一つ置いてあります。トマトの葉っぱが数枚添えられています。
トマトが主役の静物写真です。背景は黒色で、トマトの赤色が際立っています。
より詳細な説明
木目の美しいまな板の上に、完熟したと思われる真っ赤なトマトが一つ静かに置かれています。ヘタにはまだ緑色の葉がしっかりとついており、瑞々しさが伝わってきます。トマトの周囲には、濃い緑色の葉が数枚散らばっており、トマトの赤色とのコントラストが鮮やかです。背景は黒色で、照明によってトマトの表面がつやつやと光っています。
視覚的な情報を言葉で表現する
完熟したトマトの滑らかな曲線、つやつやとした光沢、そして深紅の色合いが目に浮かびます。まるで宝石のように美しいです。
トマトの葉の緑色は、生命力にあふれ、トマトの赤色を引き立てています。葉脈の繊細な模様まで伝わってくるようです。
背景の黒色は、トマトの存在を際立たせ、見る人の視線をトマトに集中させます。
状況や感情を伝える
シンプルな構図の中に、トマトの生命力と美しさが凝縮されているような、そんな静物写真です。
この写真を見るだけで、新鮮なトマトの香りが漂ってくるような気がします。
食欲をそそる、美味しそうなトマトの写真です。
相手に伝わるように工夫する
相手にどのようなイメージを伝えたいかによって、言葉の選び方や説明の仕方が変わってきます。
比喩表現や五感を刺激する言葉を使うことで、より鮮やかにイメージを伝えることができます。
相手の知っている言葉や表現を使うと、よりスムーズにコミュニケーションをとることができます。
その他
画像の雰囲気や伝えたいポイントに合わせて、自由に表現をしてみてください。
画像のサイズや解像度、撮影角度なども、言葉で説明することで、より詳細なイメージを伝えることができます。
例:
「木製のまな板の上で、まるで宝石のように輝く真っ赤なトマトが、新鮮な葉っぱに包まれています。背景の黒色がトマトの美しさを際立たせていて、思わず食べたくなってしまうような、食欲をそそる写真です。」
補足
画像の全体的な雰囲気や特徴を捉え、それを言葉で表現することが重要です。
相手の知っている言葉や表現を使うことで、よりスムーズにコミュニケーションをとることができます。
具体的な言葉を選ぶことで、より鮮やかにイメージを伝えることができます。
ポイント
画像を見て感じたことをそのまま言葉にする
比喩表現や五感を刺激する言葉を使い、より鮮やかにイメージを伝える
相手の知っている言葉や表現を使う
具体的な言葉を選ぶ
上記を参考に、電話の向こうにいる人に、あなたの言葉でこの画像を伝えてみてください。
ChatGPTからはシンプルな回答が得られ、Gemini(旧:Bard)からは説明文だけでなくノウハウまで提示されました。
画像認識機能については、人物像も認識できるChatGPTの方が優れていると判断しました。
音声認識
最後に音声認識機能を試してみました。
パソコン版のChatGPTで音声認識を実現しようとすると、単独では利用できませんでした。
よって、ここでは両AIともにアプリ版を利用して比較します。
ChatGPTの場合
ChatGPTの場合、音声が録音されたのち、認識された文字が表示され、内容に沿った返答が得られます。
よって直接話しかける一人語りでも、映像から流れる複数人による音声も、一度録音されたうえで、正確に認識されました。
Gemini(旧:Bard)の場合
Geminiの場合は、話しかけると同時に文字認識が始まります。
確認しながら話しかけることができるので、一人語りには有効です。
一方で、映像から流れる複数人による音声には反応しませんでした。
両AIともに、音声の認識精度は高いものの、ChatGPTの方が多くの場面で利用できる印象を持ちました。
ChatGPT・Gemini(旧:Bard)の価格を徹底比較
ここからは、ChatGPTとGemini(旧:Bard)の価格について見ていきます。
両AIの価格を個人プランと法人プランに分け、わかりやすく表でお伝えします。
また、それぞれのプランに入ると、どのような機能が利用できるかという点についても解説します。
実際に導入を検討される方は、最後までご覧ください。
個人プラン
まず、ChatGPTとGemini(旧:Bard)の個人プランは下記のような料金体系となっています。
※2024年9月16日現在 円表記が無い場合は1ドル=140円で計算
ChatGPT | Gemini(旧:Bard) | |
料金 | 無料:無料 | 個人版 Gemini:無料 |
プラス:20ドル/月(2,800円/月) | Gemini Advanced:19.99ドル/月(2,900円/月) |
個人プランには、いずれも無料版と有料版の2種類があります。
両AIの個人プランについて詳しく見ていきましょう。
ChatGPTの個人プラン
ChatGPTの個人プランの内容を下記の表にまとめました。
※2024年9月16日現在 円表記が無い場合は1ドル=140円で計算
プラン | 無料 | プラス |
価格 | 無料 | 20ドル/月(2,800円/月) |
対象 | ChatGPTを使い始めたばかりの人向け | 生産性を高めたいと考えている個人向け |
特徴 | 文章作成、問題解決などの支援 GPT-4o miniへのアクセス GPT-4oへのアクセス制限 データ分析、ファイルのアップロード、ビジョン、Web ブラウジング、画像生成へのアクセスが制限されています カスタムGPTを使用する | OpenAI o1-preview、OpenAI o1-mini へのアクセス GPT-4、GPT-4o、GPT-4o miniへのアクセス GPT-4oのメッセージは最大5倍 データ分析、ファイルのアップロード、ビジョン、Webブラウジングへのアクセス DALL·E 画像生成 カスタムGPTを作成して使用する 新機能への早期アクセス |
引用:ChatGPT
有料版であるプラスでは、無料版で掛けられている制限が無いうえに、OpenAI o1へのアクセスができたり、カスタムGPTを作成できたりといったメリットがあります。
無料版を使用していて、よく制限にかかってしまう人や、カスタムGPTを作成したい人は、有料版の使用を検討してみてください。
Gemini(旧:Bard)の個人プラン
次に、Gemini(旧:Bard)の個人プランについて、表にまとめます。
※2024年9月16日現在 円表記が無い場合は1ドル=140円で計算
プラン | 個人版 Gemini | Gemini Advanced |
価格 | 無料 | 19.99ドル/月(2,900円/月) |
対象 | Gemini と話してアイデアを広げたい初心者 | Gemini の全機能をはじめ、Google の次世代 AI にアクセスしたい個人 |
特徴 | 1.5 Flash モデルへのアクセス 32,000 トークンのコンテキスト ウィンドウで長い会話のやり取りを実現 文章やリストの作成、計画の立案、新しい知識の習得などをサポート 一度に複数の Google アプリから情報を引き出し、まとめて処理 | 次世代モデルである 1.5 Pro へのアクセス 100 万トークンのコンテキスト ウィンドウにより、最大 1,500 ページまでアップロード可能 Gemini の最新機能をいち早く利用可能 Gemini Advanced から直接 Python のコードを編集、実行 Google One 2 TB ストレージの特典 Gemini in Gmail、Gemini in Google ドキュメントなど(一部の言語で利用可能) |
引用:Google
無料版に比べて、有料版は使用できるトークンの量が増えており、データ量の多いファイルのアップロードにも対応しています。
次世代モデルのGeminiを使いたい方や、多くのファイルを利用される方は、Gemini Advancedの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
法人向けプラン
次に、ChatGPTとGemini(旧:Bard)の法人プランをまとめます。
下記のような料金体系となっています。
※2024年9月16日現在 円表記が無い場合は1ドル=140円で計算
ChatGPT | Gemini(旧:Bard) | |
料金 | チーム ・25ドル/月(3,500円/月) ※ユーザーあたり、年額請求 ・30ドル/月(4,200円/月) ※ユーザーあたり、月払い | Gemini Business・20ドル/月(2,260円/月) ※ユーザーあたり月額、1年間の契約 |
企業:料金要問合せ | Gemini Enterprise・30ドル/月(3,400円/月) ※ユーザーあたり月額、1年間の契約 |
両AIの法人プランについて、詳しく見ていきます。
ChatGPTの法人プラン
ChatGPTの法人プランの特徴は下表のとおりです。
※2024年9月16日現在 円表記が無い場合は1ドル=140円で計算
プラン | チーム | 企業 |
価格 | ・25ドル/月(3,500円/月)※ユーザーあたり、年額請求・30ドル/月(4,200円/月)※ユーザーあたり、月払い | 料金要問合せ |
対象 | 仕事のスピードアップを目指すチームや組織向け | AIを活用して従業員の能力強化を目指すグローバル企業向け |
特徴 | Plusに含まれるものすべて GPT-4o mini への無制限アクセス、GPT-4、GPT-4o、DALL·E、Web ブラウジング、データ分析などのツールでのより高いメッセージ制限 GPTを作成してワークスペースと共有する ワークスペース管理用の管理コンソール | チームに含まれるものすべて GPT-4、GPT-4o、GPT-4o mini、DALL·E、Webブラウジング、データ分析などのツールへの無制限の高速アクセス 長い入力のための拡張コンテキストウィンドウ 管理コントロール、ドメイン検証、分析 強化されたサポートと継続的なアカウント管理 |
引用:ChatGPT
法人としてChatGPTを使用する場合は、まずチームプランで契約して、利用状況に合わせて企業プランにアップデートを検討するといいでしょう。
Gemini(旧:Bard)の法人プラン
Gemini(旧:Bard)の法人プランの特徴は下表のとおりです。
※2024年9月16日現在 円表記が無い場合は1ドル=140円で計算
プラン | Gemini Business | Gemini Enterprise |
価格 | ・20ドル/月(2,260円/月)※ユーザーあたり月額、1年間の契約 | ・30ドル/月(3,400円/月)※ユーザーあたり月額、1年間の契約 |
対象 | 基本的機能を使用して効率アップを目指す企業向け | AIをフル活用して効率アップを目指す企業向け |
特徴 | Gemini in Gmail、Gemini in Google ドキュメント、Gemini in Google スライド、Gemini in Google スプレッドシート、Gemini in Google Meet Google の最上位 AI モデル、Gemini へのアクセス エンタープライズ グレードのセキュリティとプライバシー 一般的なビジネス ユーザーのニーズに対応 | Gemini Businessに含まれるものすべて GPT-4、GPT-4o、GPT-4o mini、DALL·E、Webブラウジング、データ分析などのツールへの無制限の高速アクセス 65 以上の言語の字幕翻訳に対応する AI のメモ作成機能を利用した高度な会議 Gemini の完全アクセス権と利用 |
引用:Google
Gemini Businessの場合、Geminiの利用が1,000回/ユーザー/月に制限されています。
使いこなしていくうちに、足りなくなってくる場合もあるので、その際は、Gemini Enterpriseへのアップグレードを検討するといいでしょう。
ChatGPT・Gemini(旧:Bard)の長所と短所
ここまでChatGPTとGemini(旧:Bard)の価格や特徴の比較を行ってきました。
ここからは両AIの長所・短所についてまとめます。
今回行った比較内容以外に、一般的にどのように評価されているかを知れば、よりそれぞれの特長を理解できるでしょう。
両AIの長所・短所を知りたい人は最後までご覧ください。
ChatGPTの長所と短所
一般的にChatGPTの長所としていわれるものに、自然言語処理能力の高さがあげられます。
これは、大規模なデータセットから学習しているためで、まるで人間のように自然な対話や文章生成を実現しています。
また、処理範囲が広いのも長所といわれており、一般的な質問応答から専門的な内容まで、幅広いトピックに対応できるのが特徴的です。
逆に短所としてよくいわれるのが、無料利用には制限が多いという点です。
たとえば、サーバーの混雑時には長い待ち時間が発生したり、連続使用に制限がかかったりすることもあります。
連携できるサービスが少ないというのも短所として声があがる点です。
他のサービスと連携させるには、APIを使う必要があり、専門的な知識が求められます。
Gemini(旧:Bard)の長所と短所
一方で、Gemini(旧:Bard)にも一般的にいわれる長所と短所が存在します。
Gemini(旧:Bard)の長所のひとつは、Googleのほかのサービスとの親和性が高いことです。
Google検索やGoogle Mapsなど、一般的に利用されているGoogleのサービスから情報を取得できるのは大きなメリットといえるでしょう。
短所として声があがっているのは、日常的な雑談や、幅広い話題が苦手というものがあります。
専門分野では高い能力を発揮する反面、柔軟性に乏しいと評価する声もあるようです。
以下の記事では、ChatGPTとCopilot(Bing AI)の違いも解説しています。気になる方はぜひ参考にしてみてください。
ChatGPTとBing AIの違いを徹底比較!用途別の使い分け方も
ChatGPTとBing AIは、開発目的や得意分野などに違いがあります。本記事ではChatGPTとBingの違いのほか、それぞれの強み・弱み、効果的な使い分け方を解説します。本記事を読めば、自社に最適なAIツールを選べるようになるでしょう。
ChatGPT・Gemini(旧:Bard)どちらを使うべき?
ChatGPTは、シンプルに文書要約を行いたい人や、人物像を含めた画像を生成したい人、コード生成をよく利用する人におすすめです。
一方、既にさまざまなGoogleのサービスを利用しており、生成AIとの連携を活用したいという人はGemini(旧:Bard)を利用するといいでしょう。
両AI共に長所・短所があるため、いずれかだけを使用するのではなく、補完し合うように使用するのが一番のおすすめです。
補完し合うように使用するためには、生成AIがどのような場面で用いるといいか、把握しておかなければなりません。
より具体的な活用場面を想定するための情報が必要な方に向けて、弊社SHIFT AIでは最新の情報を詰め込んだ資料を無料で提供しています。
ぜひ、以下のリンクから詳細を確認してみてください。
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記事を書いた人
中島正雄
Webライター、ITコンサルタント、パーソナルトレーナーとして大阪を拠点に活動中。
自身はAIを活用して執筆時間をおよそ半分に削減。またコンサル先からもAIで業務改善につながったと喜ばれている。
SHIFT AIではSEOメディアにライターとして関わる。趣味はプロレス観戦
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