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ChatGPTで要件定義を効率化!4つの事例で手順と詳細なプロンプトも紹介

システムやサービス、アプリを開発する際、成功の鍵は要件定義にかかっているといっても過言ではありません。

ただ、重要な工程であるため、要件定義には時間がかかってしまうというのが現状です。

実は、ChatGPTを使用すれば、要件定義が効率化できることをご存知でしたか。

本記事では、ChatGPTを用いて要件定義を行う4つの手順と、2つの注意点を解説します。

また、具体的なシステムを対象にした要件定義の流れも紹介するので、イメージしやすい内容になっています。

本記事を読み、ChatGPTを使って要件定義を行えるようになれば、個人だけでなく組織全体の業務効率アップにつながること間違いありません。

基本設計に関わるSEや、プロジェクトリーダーはぜひ最後までご覧ください。

監修者

SHIFT AI代表 木内翔大

(株)SHIFT AI 代表取締役 / GMO AI & Web3株式会社AI活用顧問 / 生成AI活用普及協会理事 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / 国内最大級AI活用コミュニティ SHIFT AI(会員1万人超)を運営。
『日本をAI先進国に』実現のために活動中。Xアカウントのフォロワー数は10万人超え(2025年1月現在)

弊社SHIFT AIでは、生成AIリテラシーを向上したい方のために、セミナーを実施しています。

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要件定義とは

要件定義とは、システムやアプリといった製品やサービスを開発する際に、どのような内容にするか、どこまで実装するかなど要件をまとめる工程です。

詳細設計やプログラミングなどの後工程は、要件定義の内容に沿って進められます。

後工程で手戻りが発生しないよう、プロジェクトの目的や機能要件、非機能要件などを詳細に検討し、書面を作成しなければなりません。

具体的な機能や、インタフェースについても規定して、場合によってはユーザーと共有することも求められます。

幅広い範囲をカバーする重要な工程であるため、通常は要件定義に多大な時間がかかってしまいます。

時間のかかる要件定義を、品質を落とさずに効率化する方法がChatGPTの活用です。

以下の記事では、ChatGPTのプログラミングへの活用やコツ、各ツールのプログラミング能力の比較について解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

ChatGPTのプログラミングへの活用やコツ、比較
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ChatGPTで要件定義を行う4つの手順を紹介

実際に、ChatGPTで要件定義を行うには、以下の4つの手順が重要です。

手順1:対象とするシステム・サービスの概要を決める
手順2:ChatGPTに問い合わせて機能を洗い出す
手順3:ChatGPTに問い合わせて使用する画面を洗い出す
手順4:ChatGPTに問い合わせて画面の詳細化を行う

具体的にイメージするために、顧客管理システムを題材に詳しく見ていきます。

手順1:対象とするシステム・サービスの概要を決める

最初に行うのが対象となるシステム・サービスの概要を決めることです。

概要が決まらないまま要件定義を行おうとすると、ChatGPTから得られる回答がどこまでも大きくなってしまう可能性があります。

ここでは顧客管理システムを題材に、話を進めていきます。

顧客管理システムは、社内のさまざまなシステムに使用されており、住所や銀行口座など、重要な情報を管理しているシステムです。

ほかのシステムとも関連していることも多いため、イメージしやすいという人もいるでしょう。

顧客管理システムの要件定義を行った結果から、どの程度の粒度で概要をまとめておけばよいか、感覚を掴んでみてください。

手順2:ChatGPTに問い合わせて機能を洗い出す

実際に、ChatGPTを使って、顧客管理システムの機能を洗い出してみましょう。

下記のプロンプトを用いて、ChatGPTに指示を行います。

顧客システム_プロンプト1

すると、ChatGPTからは下記の答えが返ってきました。

顧客管理システム(CRM)を開発する際に必要な機能はいくつかの基本的な要素から構成されます。以下は、一般的に必要とされる主な機能です。

### 1. **顧客情報管理**
 - 顧客の基本情報(氏名、連絡先、住所など)
 - 顧客の購買履歴や取引履歴
 - 顧客とのコミュニケーション履歴(電話、メール、ミーティングなど)
 - 顧客の興味・関心やカスタマープロファイルの管理

### 2. **営業支援機能**
 - 営業プロセスの可視化(パイプライン管理)
 - リード管理(潜在顧客の追跡、リードナーチャリング)
 - 営業活動のスケジュール管理(アポイントメント、タスク管理)
 - 見積書や提案書の作成と管理

### 3. **マーケティング機能**
 - キャンペーン管理(メールキャンペーン、広告キャンペーン)
 - リード生成と追跡
 - マーケティングオートメーション(セグメンテーション、ターゲティング)
 - アナリティクスとレポート(キャンペーンの効果測定)

### 4. **サポート・カスタマーサービス**
 - 問い合わせ管理(サポートチケットの発行と追跡)
 - FAQやナレッジベースの提供
 - 顧客満足度調査の管理
 - サービスレベルアグリーメント(SLA)の追跡と管理

### 5. **データ分析・レポート**
 - 顧客分析(購買パターン、顧客セグメントの分析)
 - 売上分析(売上予測、製品ごとの売上分析)
 - ダッシュボード機能(リアルタイムデータの表示)
 - カスタマイズ可能なレポート作成

### 6. **セキュリティとアクセス管理**
 - ユーザーごとのアクセス権限管理
 - データのバックアップとリカバリー
 - 監査ログとコンプライアンス対応

### 7. **統合機能**
 - メールシステムとの統合(Outlook、Gmailなど)
 - ERPや会計ソフトとの統合
 - ソーシャルメディアとの連携
 - APIを使用した他のシステムとのデータ連携

### 8. **モバイル対応**
 - スマートフォンやタブレットでのアクセス
 - モバイルアプリの提供
 - オフラインでも使用できる機能

これらの機能を組み合わせることで、企業は顧客関係を効果的に管理し、営業、マーケティング、カスタマーサービスの各プロセスを最適化することができます。

わずか1,2分で顧客管理システムの機能一覧が完成しました。

手順3:ChatGPTに問い合わせて使用する画面を洗い出す

次に生成された機能一覧をもとに、顧客管理システムで使用する画面を洗い出してみましょう。

今度は、下記のプロンプトを実行します。

顧客システム_プロンプト2

すると下記のような回答が返ってきました。

顧客管理システム(CRM)における画面情報は、システムの各機能を効率的に使用するためのユーザーインターフェース(UI)に関連しています。以下に、提案した機能に対応する画面情報をまとめます。

### 1. **顧客情報管理画面**
 - **顧客一覧画面**: 顧客のリストを表示し、フィルタリングや検索が可能。顧客の基本情報が一目で確認できる。
 - **顧客詳細画面**: 選択した顧客の詳細情報(氏名、連絡先、住所、購買履歴、コミュニケーション履歴など)を表示。
 - **顧客編集画面**: 顧客の情報を編集・更新するためのフォーム。新規顧客を追加する画面としても機能。

### 2. **営業支援機能画面**
 - **営業パイプライン管理画面**: 営業プロセスを可視化し、各ステージにあるリードや案件を管理。ドラッグ&ドロップでステージ移動が可能。
 - **リード管理画面**: 潜在顧客のリストを表示し、追跡やナーチャリングの状況を確認。リードの情報を詳細に表示。
 - **スケジュール管理画面**: 営業活動(アポイントメント、タスクなど)をカレンダー形式で表示し、スケジュールを管理。
 - **見積書作成画面**: 見積書や提案書を作成するためのフォーム。既存のテンプレートを使用するか、新規作成が可能。

### 3. **マーケティング機能画面**
 - **キャンペーン管理画面**: 実施中および過去のマーケティングキャンペーンを一覧表示し、詳細な設定や効果測定が可能。
 - **リード生成画面**: 新しいリードの作成やインポート、既存リードのステータス管理が可能。
 - **マーケティングダッシュボード**: キャンペーンの効果やリードの動向をリアルタイムで表示する統計情報。

### 4. **サポート・カスタマーサービス画面**
 - **問い合わせ管理画面**: 顧客からの問い合わせやサポートチケットを一覧表示し、ステータス管理が可能。
 - **FAQ/ナレッジベース画面**: 顧客がよく質問する内容やサポート情報を検索・閲覧できる。
 - **顧客満足度調査画面**: 顧客満足度アンケートの結果を管理・表示し、分析が可能。

### 5. **データ分析・レポート画面**
 - **顧客分析画面**: 顧客の購買パターンやセグメント情報をグラフやチャートで表示。
 - **売上分析画面**: 売上データを基にした分析結果を表示し、リアルタイムの売上状況を確認可能。
 - **レポート作成画面**: レポートをカスタマイズして作成し、PDFやExcelなどの形式でエクスポート可能。

### 6. **セキュリティとアクセス管理画面**
 - **ユーザー管理画面**: システム利用者のアカウント管理、アクセス権限の設定・変更が可能。
 - **監査ログ画面**: システムの利用履歴を確認し、不正なアクセスや操作の監視が可能。

### 7. **統合機能画面**
 - **メール統合画面**: システムに統合されたメールプラットフォームを管理し、顧客とのメールの送受信履歴を確認可能。
 - **ERP/会計ソフト統合画面**: ERPや会計ソフトとのデータ連携状況を管理し、同期の設定が可能。
 - **API管理画面**: 外部システムとのAPI連携を管理するための設定画面。

### 8. **モバイル対応画面**
 - **モバイルダッシュボード**: モバイルデバイスで利用可能な簡易ダッシュボード。主要な顧客情報や営業進捗を確認可能。
 - **オフラインモード管理画面**: オフラインで使用するデータや同期タイミングを管理。

これらの画面を通じて、顧客管理システムの各機能が効率的に利用され、企業の顧客管理プロセスをサポートします。

どのような画面が必要で、画面毎の役割まで生成されました。

生成された内容を見て、必要なものが揃っているか確認しましょう。

これを最初から人間の手でやろうと思うと、かなりの時間を要してしまうのは間違いありません。

手順4:ChatGPTに問い合わせて画面の詳細化を行う

生成された画面の情報をもとに、一つひとつ画面の詳細化を行っていきます。

実際にユーザーが使用する画面なので、使いやすさやデザインなど、専門性が求められる工程です。

ここでは「顧客一覧画面」を対象にして、ChatGPTに指示を出してみます。

顧客システム_プロンプト3

この一文だけでChatGPTから得られた回答が下記のとおりです。

顧客一覧画面には、顧客情報を効率的に閲覧・管理できるよう、以下の要素を配置する必要があります。

### 1. **検索バー**
 - **目的**: 顧客名、メールアドレス、電話番号などのキーワードで顧客を素早く検索できるようにします。
 - **機能**: リアルタイム検索機能を追加し、入力に応じて結果が即座に表示されるようにする。

### 2. **フィルター機能**
 - **目的**: 顧客リストを条件別に絞り込み可能にします。
 - **フィルタリングの項目**:
 - 顧客ステータス(例:アクティブ、リード、休眠顧客など)
 - 地域や国
 - 登録日や最終購入日
 - カテゴリや顧客グループ

### 3. **ソート機能**
 - **目的**: 顧客リストを特定の条件(例:名前順、登録日順、売上高順など)で並べ替えることができるようにします。

### 4. **顧客リスト**
 - **表示項目**:
 - **顧客名**: 顧客のフルネーム(または会社名)
 - **顧客ID**: システム内での一意の識別子
 - **連絡先情報**: 電話番号、メールアドレス
 - **住所**: 顧客の所在地
 - **ステータス**: 現在の顧客ステータス(例:アクティブ、リード、休眠など)
 - **最終購入日**: 顧客の最終購入日や取引日
 - **担当営業**: その顧客を担当する営業担当者の名前
 - **顧客セグメント**: 顧客が属するセグメントやグループ

### 5. **アクションボタン**
 - **編集ボタン**: 各顧客情報を編集するためのリンクやアイコン。
 - **削除ボタン**: 顧客情報を削除するためのリンクやアイコン。ただし、誤操作を防ぐため、確認ダイアログを表示するようにします。
 - **詳細表示ボタン**: 顧客の詳細情報を表示するためのリンクやアイコン。

### 6. **ページネーション**
 - **目的**: 顧客リストが長くなる場合、ページを分割して表示し、スクロールの負担を軽減します。
 - **機能**: 1ページあたりの表示件数の選択、ページ番号のリンク、次/前ページへの移動ボタン。

### 7. **エクスポート機能**
 - **目的**: 顧客リストをCSVやExcelファイルとしてエクスポートすることで、他のシステムやアプリケーションでデータを利用できるようにします。

### 8. **表示カスタマイズ機能**
 - **目的**: 表示項目のカスタマイズ(例:表示する列の選択)や列の並べ替えが可能。
 - **機能**: ドラッグ&ドロップで列の順序を変更できる機能や、表示/非表示の切り替えができるチェックボックス。

### 9. **マスアクション機能**
 - **目的**: 一括で顧客情報を操作(例:一括削除、一括ステータス変更)するための機能。
 - **チェックボックス**: 各顧客に対して選択可能なチェックボックスを配置。

これらの要素を配置することで、顧客一覧画面がユーザーフレンドリーで効率的なものとなり、管理業務がスムーズに進行します。

顧客一覧画面を作成していくにあたり、十分な内容が得られました。

ほかの画面についても同様にChatGPTに指示を行っていけば、効率よくすべての画面の詳細情報が作成できます。

ChatGPTで要件定義を行う際の2つの注意点

実際の手順を見て、効率よく要件定義が行えると理解できたでしょう。

ただ、ChatGPTから得られる情報が、すべて正しいわけではありません。

実際にChatGPTで要件定義を行うのであれば、以下の2つの点について注意してください。

注意点1:人間のチェックが必要
注意点2:試行錯誤が必要

それぞれについて詳しく見ていきます。

注意点1:人間のチェックが必要

ChatGPTは、膨大なデータをもとに情報を生成しますが、そのまま使えるものだと信用してはいけません。

あくまでもたたき台レベルだと考え、人間の手でよりよい要件定義に仕上げることが重要です。

実際、ChatGPTには、事実とは異なる回答を生成する「ハルシネーション」や、独自情報の出力が難しいという課題があります。

プロンプトに「○○の専門家として回答してください」といった内容を加えることで、情報の信頼性はあがりますが、それでも完璧ではありません。

ChatGPTと人間の役割を明確にし、棲み分けることが重要です。

注意点2:試行錯誤が必要

今回の手順では、シンプルなプロンプトを実行しましたが、実際に現場で使用するとなると、さらなる試行錯誤が必要です。

プロンプトに制約条件や前提条件などを加えることで、より精度の高い結果が得られます。

質の高いたたき台が出力されるようになれば、プロンプトを組織内で展開していくことも可能です。

他社に先んじて高品質な要件定義が行える手順を確立するために、今の段階から試行錯誤を繰り返していきましょう。

ChatGPTで作成した要件定義のほかの事例3選

ここからは、顧客管理システムと同様の手順で、下記の3つのシステムを対象に要件定義を行います。

・営業管理システムの要件定義
・勤怠管理システムの要件定義
・ライティングツールの要件定義

順番に詳しく見ていきましょう。

営業管理システムの要件定義

営業管理システムの要件定義を下記の4つの手順に沿って行います。

手順1:営業管理システムの概要を決める
手順2:ChatGPTに問い合わせて機能を洗い出す
手順3:ChatGPTに問い合わせて使用する画面を洗い出す
手順4:ChatGPTに問い合わせて画面の詳細化を行う

ひとつずつ見ていきましょう。

手順1:営業管理システムの概要を決める

一般に営業管理システムというと、顧客管理や案件管理、販売管理などが含まれており、範囲が広くなってしまいます。

ここでは営業管理システムのうち、案件管理と営業成績管理に絞って要件定義を行っていきます。

手順2:ChatGPTに問い合わせて機能を洗い出す

今回実行したプロンプトは下記のとおりです。

営業システム_プロンプト1

実行した結果、下記の回答が返ってきました。

営業管理システムにおける案件管理と営業成績管理の機能について、それぞれの要件を以下にまとめます。

### 1. **案件管理に必要な機能**

#### 1.1 **案件登録・管理**
 - **案件の新規登録機能**: 案件名、顧客情報、案件の詳細(開始日、締切日、予算など)を入力し、登録する機能。
 - **案件ステータス管理**: 各案件の進行状況(例:新規、進行中、完了、失注)を追跡し、変更できる機能。
 - **案件の優先度設定**: 案件ごとに優先度を設定し、重要案件にリソースを集中できるようにする機能。
 - **担当者の割り当て**: 案件に担当営業やチームを割り当て、責任者を明確にする機能。

#### 1.2 **営業パイプライン管理**
 - **パイプラインの可視化**: 案件の進捗を一目で把握できるよう、パイプライン形式で表示する機能。各ステージにある案件の数や進捗状況が分かるようにする。
 - **ドラッグ&ドロップ機能**: 案件をパイプライン上でステージ間をドラッグ&ドロップで移動できる機能。
 - **パイプラインのカスタマイズ**: 企業の営業プロセスに合わせて、パイプラインのステージを自由に設定・変更できる機能。

#### 1.3 **案件のドキュメント管理**
 - **ファイル添付機能**: 各案件に関連するドキュメント(契約書、提案書、見積書など)を添付・管理する機能。
 - **バージョン管理**: 添付ファイルのバージョンを管理し、最新のファイルが常に利用可能であるようにする機能。

#### 1.4 **コミュニケーション管理**
 - **コミュニケーション履歴管理**: 案件に関連するメール、電話、ミーティングなどのコミュニケーション履歴を記録し、チーム全体で共有できる機能。
 - **通知・リマインダー機能**: 重要な案件の進捗や期限が近づいた際に通知を送信し、担当者にリマインダーを設定する機能。

#### 1.5 **案件の進捗レポート**
 - **進捗レポート生成**: 各案件の進捗状況をリアルタイムでレポートとして生成し、PDFやExcel形式でエクスポートできる機能。
 - **ダッシュボード表示**: 案件の進捗状況をダッシュボードで可視化し、経営層や営業担当が迅速に状況を把握できるようにする機能。

### 2. **営業成績管理に必要な機能**

#### 2.1 **売上目標設定**
 - **営業目標の設定機能**: 月次・四半期・年次の売上目標や案件獲得目標を設定する機能。
 - **個人別目標管理**: 各営業担当者に対する売上目標や案件獲得目標を設定し、進捗を追跡できる機能。

#### 2.2 **営業成績の追跡**
 - **売上実績管理**: 実際の売上や案件の成約状況を記録し、目標とのギャップを把握する機能。
 - **達成率表示**: 各営業担当者やチームごとの目標達成率を表示し、パフォーマンスを一目で把握できる機能。
 - **時系列データ表示**: 過去の売上データや成績データを時系列で表示し、トレンド分析ができる機能。

#### 2.3 **インセンティブ管理**
 - **インセンティブ計算機能**: 売上成績や案件成約数に基づいて、営業担当者のインセンティブを自動計算する機能。
 - **インセンティブレポート**: 各営業担当者へのインセンティブ支給状況をレポートとしてまとめ、エクスポートできる機能。

#### 2.4 **営業活動の評価**
 - **活動ログ管理**: 営業担当者の活動(訪問件数、電話件数、ミーティング件数など)を記録し、成績と紐付けて評価する機能。
 - **フィードバック機能**: 営業成績に対するフィードバックを管理者が行い、改善点や評価コメントを記録する機能。

#### 2.5 **営業成績レポート**
 - **成績レポート生成**: 営業担当者やチームごとの成績レポートを生成し、PDFやExcel形式でエクスポートできる機能。
 - **パフォーマンスダッシュボード**: 売上目標達成状況や各営業担当者のパフォーマンスをダッシュボードで視覚的に表示する機能。

これらの機能を実装することで、案件管理と営業成績管理が効果的に行われ、営業活動の効率化と成果向上が期待できます。

手順3:ChatGPTに問い合わせて使用する画面を洗い出す

生成された機能一覧を確認したところ、一度で処理するには機能数が多いと判断したため、営業成績管理に絞って画面を洗い出します。

下記のプロンプトを実行します。

営業システム_プロンプト2

得られた結果はこのような内容でした。

営業成績管理システムの画面には、営業担当者や管理者が効率的に業績を把握し、分析できるよう、さまざまな情報を提供する必要があります。以下は、営業成績管理に必要な主要な画面とその構成要素をまとめたものです。

### 1. **売上目標設定画面**
 - **目標設定フォーム**: 月次、四半期、年次の売上目標を設定するための入力フィールド(例:目標金額、期間、営業担当者の割り当て)。
 - **個人別目標管理**: 各営業担当者ごとに個別の目標を設定するフィールド。チーム目標と個人目標を区別して表示。
 - **保存・更新ボタン**: 設定した目標を保存・更新するためのボタン。

### 2. **営業成績ダッシュボード**
 - **売上目標達成率グラフ**: 各営業担当者やチームの目標達成率を棒グラフや円グラフで表示。
 - **売上実績グラフ**: 過去の売上実績を時系列で表示し、目標との比較ができる折れ線グラフ。
 - **パフォーマンス指標**: KPI(キー・パフォーマンス・インディケーター)を表示するウィジェット(例:売上高、成約件数、平均単価など)。
 - **トップパフォーマー表示**: 期間中の売上トップの営業担当者をリスト形式で表示。

### 3. **営業成績レポート画面**
 - **レポート生成フォーム**: 日付範囲、担当者、チームなどのフィルタリングオプションを選択し、レポートを生成するためのフォーム。
 - **レポート表示**: 生成されたレポートを表形式やグラフ形式で表示。レポートには売上実績、目標達成状況、営業活動ログなどが含まれる。
 - **エクスポートボタン**: レポートをPDFやExcel形式でエクスポートするためのボタン。

### 4. **営業成績詳細画面**
 - **個別成績表示**: 特定の営業担当者の詳細成績を表示。売上実績、成約件数、達成率などのデータをグラフや表形式で確認可能。
 - **活動ログ**: 訪問件数、電話件数、ミーティング件数などの活動データを表示。活動と売上の関連性を分析するための表示。
 - **フィードバックセクション**: 管理者からのフィードバックを入力・表示するセクション。改善点や評価コメントを記録。

### 5. **インセンティブ管理画面**
 - **インセンティブ計算設定**: 売上成績に基づくインセンティブの計算基準を設定するフォーム(例:売上の何%、成約件数に応じたボーナスなど)。
 - **インセンティブリスト**: 各営業担当者のインセンティブ金額をリスト形式で表示。
 - **インセンティブレポート表示**: インセンティブの支給状況や合計金額を表示するグラフや表。

### 6. **時系列データ表示画面**
 - **売上実績の時系列表示**: 月別、四半期別、年次の売上データを時系列で表示する折れ線グラフ。
 - **トレンド分析セクション**: 過去のデータを基にしたトレンド分析結果を表示し、今後の売上予測や成績改善に役立てる。

### 7. **パフォーマンス比較画面**
 - **チーム間の比較表示**: チームごとの売上成績を比較し、相対的なパフォーマンスをグラフや表で表示。
 - **個人間の比較表示**: 営業担当者ごとの成績を比較し、トップパフォーマーや改善が必要な担当者を特定。

### 8. **通知・アラート画面**
 - **リアルタイム通知**: 目標達成状況や重要な営業活動に関するリアルタイム通知を表示するセクション。
 - **アラート管理**: 目標未達成や期限超過などのアラートを表示し、必要なアクションを促す機能。

これらの画面を通じて、営業成績管理が効果的に行われ、データに基づいた意思決定がサポートされます。

手順4:ChatGPTに問い合わせて画面の詳細化を行う

つづいて画面の詳細化を行います。

営業成績ダッシュボードを対象にして、下記のプロンプトを実行しました。

営業システム_プロンプト3

ChatGPTからは下記の回答が得られました。

営業成績ダッシュボードには、営業活動や業績を一目で把握できるよう、情報が整理された視覚的な配置が必要です。以下は、営業成績ダッシュボードに配置する具体的な要素とその配置例です。

### 1. **売上目標達成率グラフ**
 - **位置**: ダッシュボードの上部中央に配置。
 - **内容**: 
 - 全体の売上目標に対する達成率を表示。
 - グラフ形式: 円グラフや棒グラフ。
 - 目標金額、達成金額、達成率(%)を明確に表示。

### 2. **売上実績グラフ**
 - **位置**: 売上目標達成率グラフの右側、もしくはその下に配置。
 - **内容**: 
 - 過去の売上実績を月別、四半期別、年次で表示。
 - グラフ形式: 折れ線グラフや棒グラフ。
 - 目標と実績を比較できるよう、異なる色で表示。

### 3. **パフォーマンス指標(KPI)**
 - **位置**: ダッシュボードの上部、もしくは売上目標達成率グラフの下に水平に並べて配置。
 - **内容**: 
 - 重要なKPIをウィジェットとして表示。例: 
 - **総売上高**
 - **成約件数**
 - **平均取引単価**
 - **新規顧客数**
 - 各KPIには、前期比や目標との差分も表示。

### 4. **トップパフォーマー表示**
 - **位置**: ダッシュボードの右側、またはKPIウィジェットの下に配置。
 - **内容**: 
 - 営業担当者ごとの成績上位者をランキング形式で表示。
 - 名前、売上金額、成約件数をリスト形式で表示。

### 5. **営業活動ログ**
 - **位置**: ダッシュボードの中央下部に配置。
 - **内容**: 
 - 最近の営業活動(訪問件数、電話件数、ミーティング件数など)を表示。
 - 時系列で表示し、活動の頻度や成果を確認可能。

### 6. **営業成績比較グラフ**
 - **位置**: ダッシュボードの左側または中央に配置。
 - **内容**: 
 - 営業担当者やチームごとの成績を比較。
 - グラフ形式: 棒グラフやレーダーチャート。
 - 個人別、チーム別の比較が可能なインタラクティブなグラフ。

### 7. **通知・アラートウィジェット**
 - **位置**: ダッシュボードの上部または右側に配置。
 - **内容**: 
 - 目標未達成や期限超過に関するアラートを表示。
 - 新しい通知があれば、視覚的に目立つアイコンやバッジで表示。

### 8. **フィルターと検索機能**
 - **位置**: ダッシュボードの上部、全体の要素の上に配置。
 - **内容**: 
 - ダッシュボード全体を期間、担当者、チームなどでフィルタリングするオプション。
 - 特定の期間や担当者に絞って情報を表示。

### 9. **データエクスポートボタン**
 - **位置**: ダッシュボードの右上隅に配置。
 - **内容**: 
 - ダッシュボードのデータをPDF、Excel、CSVなどの形式でエクスポートするボタン。

### 10. **カスタマイズ可能なウィジェット**
 - **位置**: ダッシュボード全体に散在。
 - **内容**: 
 - ユーザーが表示する情報をカスタマイズできるウィジェット(例: グラフのタイプ変更、KPIの表示選択)。

このように、各要素を整理して配置することで、営業成績ダッシュボードが直感的で使いやすくなり、効果的な営業管理が実現できます。

ここまで要した時間は、実質5分程度です。

実際にはすべての機能について洗い出し、画面の詳細情報を作成しなければなりません。

それでも、人の手で作成した場合と比べて、かなりの効率よく作成できました。

勤怠管理システムの要件定義

同様に、勤怠管理システムについても、4つの手順で要件定義を進めていきます。

手順1:勤怠管理システムの概要を決める
手順2:ChatGPTに問い合わせて機能を洗い出す
手順3:ChatGPTに問い合わせて使用する画面を洗い出す
手順4:ChatGPTに問い合わせて画面の詳細化を行う

手順1:勤怠管理システムの概要を決める

勤怠管理システムは、営業管理システムと比べると画面数も少なく、機能も多くありません。

したがって、そのままChatGPTに指示してみることにしました。

手順2:ChatGPTに問い合わせて機能を洗い出す

最初にChatGPTに指示したプロンプトは下記のとおりです。

勤怠システム_プロンプト1

得られた回答はこちらです。

勤怠管理システムを開発する際に必要な機能を以下にまとめます。これらの機能は、従業員の勤務時間や出勤状況を正確に管理し、労働規則に従って運用できるようにするために重要です。

### 1. **打刻・出退勤管理機能**
 - **出退勤打刻機能**: 従業員が出勤時や退勤時に打刻する機能。PC、スマートフォン、専用端末などから利用可能。
 - **休憩時間管理**: 休憩の開始・終了時間を記録し、労働時間から正確に差し引く機能。
 - **打刻忘れ通知**: 出退勤の打刻忘れを自動で通知するリマインダー機能。

### 2. **シフト管理機能**
 - **シフト作成・管理機能**: シフト勤務のスケジュールを作成・管理し、従業員ごとの勤務時間を計画できる機能。
 - **シフト変更申請機能**: 従業員がシフトの変更を申請し、管理者が承認・却下できる機能。
 - **シフト通知機能**: シフトの確定や変更があった際に、従業員へ通知する機能。

### 3. **休暇・有給管理機能**
 - **休暇申請機能**: 従業員が有給休暇や特別休暇の申請を行い、管理者が承認・却下できる機能。
 - **有給残数表示**: 各従業員の有給休暇の残り日数を表示し、いつでも確認できる機能。
 - **休暇履歴管理**: 過去の休暇申請や取得状況を管理し、必要に応じて参照できる機能。

### 4. **勤務時間計算・集計機能**
 - **勤務時間の自動計算機能**: 出退勤データやシフト情報を基に、日次、月次の勤務時間を自動で計算する機能。
 - **残業時間管理**: 法定労働時間を超えた残業時間を自動的に計算し、適切に管理する機能。
 - **深夜労働・休日出勤管理**: 深夜労働や休日出勤の時間を自動的に集計し、労働規制に従って適切に処理する機能。

### 5. **データエクスポート・レポート機能**
 - **勤務データのエクスポート機能**: 勤務時間データやシフト情報をCSV、Excel、PDFなどの形式でエクスポートする機能。
 - **勤怠レポート生成機能**: 日次、週次、月次の勤怠レポートを自動で生成し、経営層や管理者向けに提供する機能。

### 6. **従業員ポータル機能**
 - **個別勤怠データ閲覧機能**: 従業員が自分の勤怠データを閲覧できるポータル機能。
 - **個別の勤務時間・残業時間表示**: 個々の従業員が自身の勤務時間や残業時間をリアルタイムで確認できる機能。
 - **メッセージ機能**: 管理者からの連絡事項や勤怠に関する通知を従業員へ送信する機能。

### 7. **管理者向け機能**
 - **勤務時間の承認機能**: 勤務時間や休暇申請を管理者が承認・却下する機能。
 - **カスタマイズ可能な勤務ルール設定**: 勤務時間や休暇に関するルールを企業独自に設定し、システムに反映する機能。
 - **アラート機能**: 残業時間の超過や打刻漏れなど、問題が発生した際に管理者に通知するアラート機能。

### 8. **法令遵守機能**
 - **労働基準法に基づく管理**: 労働基準法に従った勤務時間管理を自動で行い、法令遵守を支援する機能。
 - **法定休日や祝日の管理**: 法定休日や祝日に対応した勤怠管理を行い、法的リスクを低減する機能。

### 9. **リアルタイム監視・モニタリング機能**
 - **リアルタイム勤怠状況表示**: 現在の出勤状況やリアルタイムの勤務時間を監視できる機能。
 - **不正打刻検知機能**: 不正な打刻やデータの改ざんを自動的に検知し、管理者に通知する機能。

### 10. **インテグレーション機能**
 - **給与システムとの連携**: 勤怠データを給与計算システムと連携し、正確な給与計算をサポートする機能。
 - **人事システムとの連携**: 人事管理システムと連携し、従業員情報や役職変動に対応する機能。

これらの機能を実装することで、勤怠管理システムが効果的に運用され、従業員と管理者の双方にとって使いやすいシステムとなります。

手順3:ChatGPTに問い合わせて使用する画面を洗い出す

つづいて、下記のスクリプトを実行して、画面を洗い出します。

勤怠システム_プロンプト2

出力された内容は下記のとおりです。

勤怠管理システムにおける主要な画面は、ユーザー(従業員や管理者)が効率的に操作できるように設計する必要があります。以下に、勤怠管理システムで使用する主な画面とその内容をまとめます。

### 1. **ログイン画面**
 - **内容**:
 - **ユーザー名/メールアドレス入力フィールド**: 従業員または管理者が自身のアカウントでログインするためのフィールド。
 - **パスワード入力フィールド**: セキュアなログインのためのパスワード入力フィールド。
 - **ログインボタン**: 入力情報を送信してログインを実行するボタン。
 - **パスワードリセットリンク**: パスワードを忘れた場合のリセット手続きへのリンク。
 - **多要素認証(オプション)**: セキュリティ強化のための多要素認証機能。

### 2. **ダッシュボード画面**
 - **内容**:
 - **出退勤ステータス表示**: 当日の出勤状況(出勤済み、退勤済み、打刻漏れなど)を表示。
 - **今日のシフト情報**: 当日のシフト時間や休憩時間を確認できる表示。
 - **残業時間/休暇残数表示**: 直近の残業時間や有給休暇の残数を確認するセクション。
 - **勤怠状況グラフ**: 月次、週次の勤怠状況をグラフで視覚的に表示。

### 3. **出退勤打刻画面**
 - **内容**:
 - **出勤ボタン**: 出勤時に打刻するボタン。
 - **退勤ボタン**: 退勤時に打刻するボタン。
 - **休憩開始/終了ボタン**: 休憩時の打刻ボタン。
 - **現在時刻表示**: 正確な打刻を支援するための現在時刻の表示。
 - **打刻履歴表示**: 当日の打刻履歴を確認できる一覧表示。

### 4. **シフト管理画面**
 - **内容**:
 - **シフトスケジュールカレンダー**: 月間または週ごとのシフトスケジュールを表示するカレンダー。
 - **シフト作成フォーム**: 管理者が新しいシフトを作成するための入力フォーム。
 - **シフト変更申請リスト**: 従業員からのシフト変更申請を一覧で表示し、承認・却下できるリスト。
 - **シフト通知機能**: シフト確定後、従業員に通知するための設定オプション。

### 5. **休暇申請・管理画面**
 - **内容**:
 - **休暇申請フォーム**: 従業員が有給休暇や特別休暇を申請するためのフォーム。日付選択や理由入力フィールドを含む。
 - **休暇残数表示**: 申請前に確認できる有給休暇の残数表示。
 - **申請ステータス表示**: 過去の申請履歴とその承認状況を一覧で表示。
 - **管理者用承認画面**: 管理者が休暇申請を承認または却下するための画面。

### 6. **勤務時間集計画面**
 - **内容**:
 - **勤務時間の集計結果表示**: 日次、週次、月次の勤務時間を集計し、一覧で表示。
 - **残業時間の表示**: 法定労働時間を超えた勤務時間を別枠で表示。
 - **休憩時間の詳細**: 休憩時間の合計や休憩ごとの時間を表示。
 - **勤怠データのエクスポートボタン**: 勤務時間データをExcelやCSV形式でエクスポートするボタン。

### 7. **従業員ポータル画面**
 - **内容**:
 - **個別勤怠履歴表示**: 従業員が自分の勤怠履歴を日別、月別に確認できる画面。
 - **残業時間の確認**: 自分の残業時間を一覧で表示。
 - **有給休暇管理**: 申請済みの休暇とその残り日数を表示。
 - **メッセージ受信ボックス**: 管理者からの通知やメッセージを表示するセクション。

### 8. **管理者ダッシュボード**
 - **内容**:
 - **全従業員の勤怠状況の概要表示**: 出退勤状況やシフト管理の全体像を確認できる表示。
 - **アラート機能**: 打刻漏れや残業時間超過などのアラートを表示するセクション。
 - **シフトや勤務時間の管理ツール**: シフトの調整や勤務時間の手動修正ができるツール。
 - **データ分析ツール**: 勤怠データを分析し、レポートを生成する機能。

### 9. **レポート生成画面**
 - **内容**:
 - **レポート作成フォーム**: 日付範囲、従業員グループなどを選択してレポートを生成するフォーム。
 - **生成されたレポート表示**: 作成されたレポートをグラフや表形式で表示。
 - **エクスポート機能**: レポートをPDF、Excel、CSVなどでエクスポートするボタン。

### 10. **設定・管理画面**
 - **内容**:
 - **勤務ルール設定**: 企業独自の勤務ルールや労働条件を設定するセクション。
 - **ユーザー管理**: 従業員のアカウント作成・編集・削除を行う機能。
 - **システム設定**: 打刻方法、通知設定、データのバックアップ設定などのシステム全体の設定。

これらの画面は、勤怠管理システムの主要な機能を直感的に操作できるようにデザインされ、管理者と従業員の両方にとって使いやすく効率的なシステム運用をサポートします。

手順4:ChatGPTに問い合わせて画面の詳細化を行う

出力された画面情報のなかから、出退勤打刻画面を対象にして詳細化を行います。

勤怠システム_プロンプト3

出力された内容は下記のとおりです。

出退勤打刻画面には、従業員が正確かつ迅速に出勤・退勤を記録できるように、使いやすさと視覚的な明確さを重視した配置が必要です。以下に、具体的な要素とその配置例をまとめます。

### 1. **現在時刻表示**
 - **位置**: 画面の上部中央に配置。
 - **内容**: 
 - 正確な現在時刻を大きく表示。
 - 日付と時間が明瞭に表示され、24時間制または12時間制で表示可能。
 - **目的**: 打刻のタイミングを確認しやすくするため。

### 2. **出勤ボタン**
 - **位置**: 画面の中央や上部に配置。
 - **内容**:
 - 大きく目立つ色(例: 緑色)で表示。
 - ボタンには「出勤」や「出勤打刻」と明記。
 - **目的**: 従業員が出勤時に簡単に打刻できるようにするため。

### 3. **退勤ボタン**
 - **位置**: 出勤ボタンの近く、またはその下に配置。
 - **内容**:
 - 出勤ボタンと同様に大きく目立つ色(例: 赤色)で表示。
 - ボタンには「退勤」や「退勤打刻」と明記。
 - **目的**: 退勤時に簡単に打刻できるようにするため。

### 4. **休憩開始・終了ボタン**
 - **位置**: 出勤・退勤ボタンの下または横に配置。
 - **内容**:
 - 休憩開始ボタンと休憩終了ボタンをペアで配置し、それぞれ異なる色(例: 青色、黄色)で表示。
 - ボタンには「休憩開始」「休憩終了」と明記。
 - **目的**: 休憩時間を正確に記録するため。

### 5. **打刻確認メッセージ**
 - **位置**: ボタンを押した後、画面中央にポップアップ表示。
 - **内容**:
 - 「出勤が記録されました」「退勤が記録されました」といった確認メッセージを表示。
 - 成功またはエラーを知らせるアイコンや色を併用。
 - **目的**: 打刻が正しく処理されたことを視覚的にフィードバックするため。

### 6. **打刻履歴表示**
 - **位置**: 画面の下部または右側に配置。
 - **内容**:
 - 当日の出勤、退勤、休憩開始・終了の履歴を一覧表示。
 - 時間とアクションを簡潔に表示し、直近の履歴が一目で分かるようにする。
 - **目的**: 打刻状況をすぐに確認できるようにするため。

### 7. **修正申請ボタン**
 - **位置**: 打刻履歴表示の近くに配置。
 - **内容**:
 - 打刻ミスや修正が必要な場合に、管理者に修正を申請するボタン。
 - ボタンには「打刻修正申請」と明記。
 - **目的**: 打刻ミスを簡単に報告し、修正申請を行うため。

### 8. **メッセージ・通知エリア**
 - **位置**: 画面の上部またはサイドに配置。
 - **内容**:
 - 管理者からの連絡やシステムからの重要通知を表示するエリア。
 - 新しいメッセージがある場合は、視覚的に目立つ表示(例: バッジ、アイコン)を行う。
 - **目的**: 重要な情報を打刻時にすぐに確認できるようにするため。

### 9. **ヘルプ・サポートリンク**
 - **位置**: 画面の下部またはサイドに配置。
 - **内容**:
 - システムの使い方やトラブル時の対応方法を確認できるヘルプページへのリンク。
 - **目的**: 打刻に関する疑問やトラブルをすぐに解決できるようにするため。

### 10. **ロゴ・ホームボタン**
 - **位置**: 画面の左上または右上に配置。
 - **内容**:
 - 会社のロゴやホームに戻るボタンを配置。
 - システム全体へのアクセスを容易にするためのボタン。
 - **目的**: ホーム画面や他の機能に簡単にアクセスできるようにするため。

これらの要素を整理し、直感的に操作できるレイアウトで配置することで、従業員がスムーズに打刻を行い、エラーや不便を最小限に抑えることができます。

ここまで要した時間はこちらも5分程度でした。

ライティングツールの要件定義

最後に、ライティングツールの要件定義を下記の手順で行っていきます。

手順1:ライティングツールの概要を決める
手順2:ChatGPTに問い合わせて機能を洗い出す
手順3:ChatGPTに問い合わせて使用する画面を洗い出す
手順4:ChatGPTに問い合わせて画面の詳細化を行う

手順1:ライティングツールの概要を決める

これまで紹介してきたシステムと異なり、ライティングツールといっても概要がわかりません。

そこで今回は、「ライターがライティングを行い、内容をレビュアーがチェックしてフィードバックするツール」を対象として進めていきます。

手順2:ChatGPTに問い合わせて機能を洗い出す

手順1で設定した概要をもとに、ChatGPTでプロンプトを実行します。

ライティングツール_プロンプト1

実行した結果がこちらです。

ライティングツールの開発において、ライターが効率的に執筆を行い、レビュアーが効果的にフィードバックを提供できるようにするために、以下の機能が必要です。

### 1. **ライティングエディター機能**
 - **リアルタイムエディター**: 
 - ライターが使いやすいインターフェースで、リアルタイムでの執筆・編集が可能。
 - 自動保存機能、テキストの強調(太字、斜体、アンダーラインなど)、リストやリンクの挿入などの基本的な書式設定をサポート。
 - **テンプレート機能**: 
 - 記事やブログ、レポートなどのテンプレートを提供し、標準的なフォーマットで執筆を開始できる。
 - **構造化支援ツール**: 
 - 見出しや段落の構成を視覚的に整理する機能。目次の自動生成なども含む。

### 2. **コメント・フィードバック機能**
 - **コメント機能**: 
 - レビュアーが特定のテキストや段落に対してコメントを追加できる機能。コメントはライターに通知され、確認後に解決済みとマークできる。
 - **フィードバックのトラッキング**: 
 - 提供されたフィードバックの履歴を追跡し、どのフィードバックが処理済みかを確認できる機能。
 - **提案モード**: 
 - レビュアーが編集提案を行う際に、元のテキストを残しつつ変更内容を視覚的に表示するモード。

### 3. **バージョン管理機能**
 - **履歴管理**: 
 - ライターが執筆した各バージョンの履歴を保存し、いつでも以前のバージョンに戻れるようにする機能。
 - **バージョン比較**: 
 - 異なるバージョンを比較し、どの部分が変更されたかを視覚的に確認できる機能。

### 4. **進捗管理機能**
 - **タスク管理**: 
 - 各ライティングプロジェクトに対して進捗状況をトラッキングし、ライターやレビュアーがタスクを管理できる機能。
 - **締め切りの設定と通知**: 
 - 各タスクやプロジェクトに締め切りを設定し、締め切りが近づいたら通知する機能。

### 5. **コラボレーション機能**
 - **同時編集**: 
 - 複数のライターやレビュアーが同時に一つのドキュメントを編集できるリアルタイムコラボレーション機能。
 - **チャット機能**: 
 - チーム内でのリアルタイムコミュニケーションを支援するためのチャット機能。プロジェクトやドキュメントに関連する会話をスレッド形式で行える。

### 6. **言語・スタイルチェック機能**
 - **スペルチェック**: 
 - リアルタイムでのスペルチェック機能。誤字や脱字を即座に指摘。
 - **文法チェック**: 
 - 文法的なミスや不自然な表現を自動的に検出し、提案を提示する機能。
 - **スタイルガイド適用**: 
 - 特定のスタイルガイド(APスタイル、シカゴスタイルなど)を適用し、ライティングがガイドラインに沿っているかチェックする機能。

### 7. **分析・レポート機能**
 - **執筆時間の追跡**: 
 - 各ライティングプロジェクトに費やされた時間を追跡し、作業時間を可視化する機能。
 - **フィードバック分析**: 
 - レビュアーから提供されたフィードバックを分析し、改善傾向や問題点をレポートする機能。

### 8. **インテグレーション機能**
 - **クラウドストレージとの連携**: 
 - Google DriveやDropboxなどのクラウドストレージサービスと連携し、ドキュメントの保存・共有を容易にする機能。
 - **CMSとの連携**: 
 - 完成したコンテンツを直接WordPressや他のコンテンツ管理システム(CMS)に公開できる機能。

### 9. **アクセス制御と権限管理**
 - **ユーザー管理**: 
 - ライター、レビュアー、管理者の役割に応じたアクセス権限を設定できる機能。
 - **ドキュメントの共有設定**: 
 - 特定のユーザーやグループにのみドキュメントへのアクセスや編集を許可する機能。

これらの機能が組み合わさることで、ライティングツールはライターとレビュアーが効率的に協力し、高品質なコンテンツを作成するための強力な支援ツールとなります。

手順3:ChatGPTに問い合わせて使用する画面を洗い出す

下記のプロンプトを実行して、ライティングツールの画面を洗い出します。

ライティングツール_プロンプト2

得られた結果は下記のとおりです。

ライティングツールの開発において、各ユーザーが効率的に作業を行えるように、以下の主要な画面を設計することが重要です。各画面には特定の機能や情報が含まれており、ユーザーのニーズに応じて構成されています。

### 1. **ログイン画面**
 - **内容**:
 - **ユーザー名/メールアドレス入力フィールド**
 - **パスワード入力フィールド**
 - **ログインボタン**
 - **パスワードリセットリンク**
 - **多要素認証オプション(必要に応じて)**

### 2. **ダッシュボード画面**
 - **内容**:
 - **プロジェクト一覧**: 現在のプロジェクトやタスクの概要。
 - **進捗状況**: 各プロジェクトの進捗状況を示すグラフやチャート。
 - **タスクのリマインダー**: 期限が迫っているタスクやフィードバック待ちのタスク。
 - **最近のアクティビティ**: 最近の編集履歴やコメントの概要。

### 3. **ライティングエディター画面**
 - **内容**:
 - **テキストエリア**: 執筆中のコンテンツを編集するメインエリア。
 - **ツールバー**: フォーマット設定(太字、斜体、リストなど)、リンク挿入、画像挿入などの機能。
 - **テンプレート選択**: 利用可能なテンプレートの選択機能。
 - **リアルタイムプレビュー**: 編集内容を即座にプレビューする機能。
 - **自動保存機能**: 定期的に内容を自動保存する機能。

### 4. **コメント・フィードバック画面**
 - **内容**:
 - **コメントリスト**: 既存のコメントやフィードバックを一覧で表示。
 - **新規コメント入力フィールド**: 新しいコメントを追加するための入力フィールド。
 - **コメント返信機能**: コメントに対して返信する機能。
 - **解決済み・未解決のタグ**: 各コメントの状態を示すタグ。

### 5. **バージョン管理画面**
 - **内容**:
 - **バージョン履歴一覧**: すべてのバージョンとその変更内容を一覧で表示。
 - **バージョン比較ツール**: 異なるバージョンの比較機能。
 - **バージョン復元ボタン**: 過去のバージョンに戻すためのボタン。

### 6. **進捗管理画面**
 - **内容**:
 - **タスクリスト**: プロジェクトに関連するタスクの詳細と進捗状況。
 - **タスク作成フォーム**: 新しいタスクを追加するためのフォーム。
 - **タスクの締め切り設定**: 各タスクに締め切りを設定する機能。
 - **進捗グラフ**: プロジェクトやタスクの進捗状況を視覚的に表示するグラフ。

### 7. **コラボレーション画面**
 - **内容**:
 - **リアルタイムチャット**: チームメンバーとリアルタイムでメッセージをやり取りする機能。
 - **変更履歴**: 他のユーザーによる編集内容やコメントの履歴。
 - **通知機能**: 他のユーザーによるコメントやタスクの更新に関する通知。

### 8. **言語・スタイルチェック画面**
 - **内容**:
 - **スペル・文法チェック結果**: 検出されたエラーや改善点を一覧で表示。
 - **スタイルガイドの適用状況**: 適用中のスタイルガイドと、それに基づいた提案内容。
 - **提案の受け入れ・却下**: チェック結果に対する提案を受け入れるか却下する機能。

### 9. **分析・レポート画面**
 - **内容**:
 - **執筆時間のレポート**: 各プロジェクトやタスクに費やされた時間のレポート。
 - **フィードバック分析レポート**: 提供されたフィードバックの傾向やパターンを分析したレポート。
 - **パフォーマンス指標**: ライティングのパフォーマンスを評価するための指標や統計情報。

### 10. **設定・管理画面**
 - **内容**:
 - **ユーザー管理**: ユーザーアカウントの作成、編集、削除機能。
 - **システム設定**: ツール全体の設定(通知設定、言語設定など)。
 - **アクセス権限管理**: ユーザーごとのアクセス権限や役割の設定機能。
 - **インテグレーション設定**: 他のツールやサービスとの連携設定。

これらの画面を効果的に配置し、ユーザーの使いやすさを考慮したデザインを行うことで、ライティングツールの機能を最大限に引き出し、ライターとレビュアーの作業効率を向上させることができます。

手順4:ChatGPTに問い合わせて画面の詳細化を行う

最後に、画面の詳細化を行います。

今回はライティングエディター画面について聞いてみました。

ライティングツール_プロンプト3

その結果、下記の内容が得られました。

ライティングエディター画面の配置は、ライターが効率的に執筆作業を行い、編集やフォーマット設定を簡単に操作できるようにするために、直感的で使いやすい設計が重要です。以下は、ライティングエディター画面の具体的な配置要素です。

### 1. **ヘッダー**
- **内容**:
- **ツールバー**: 執筆中のテキストに対するフォーマットオプション(太字、斜体、下線、リスト、番号付きリストなど)や、リンク挿入、画像挿入などのボタン。
- **保存ボタン**: ドキュメントを手動で保存するためのボタン。自動保存機能も含めることが望ましい。
- **プレビュー切替ボタン**: 執筆中のテキストのリアルタイムプレビューを表示するためのボタン。

### 2. **サイドバー**
- **内容**:
- **目次表示**: ドキュメントの構造や見出しを表示し、クリックで該当部分にジャンプできる機能。
- **テンプレート選択**: 利用可能なテンプレートを選択するためのリストやサムネイル。
- **コメント・フィードバックの一覧**: 追加されたコメントやフィードバックを表示し、そこから直接編集できるリンク。

### 3. **メインエディタエリア**
- **内容**:
- **テキストエリア**: 主に執筆や編集を行うためのエリア。ユーザーがテキストを入力・編集する場所。
- **リアルタイムプレビュー**: 編集内容を即座に視覚的に確認できる機能。エディタとプレビューを同時に表示できると便利。
- **構造化ツール**: 見出しや段落設定、テキストのハイライト機能などを使って、ドキュメントの構造を整える機能。

### 4. **フッター**
- **内容**:
- **ステータス表示**: ドキュメントの状態(例: 「未保存」、「保存済み」、「編集中」など)や進捗状況。
- **バージョン管理へのアクセス**: 過去のバージョンにアクセスしたり、バージョン間で比較するためのリンクやボタン。
- **フィードバック・修正履歴リンク**: コメントや修正履歴を表示するためのリンク。

### 5. **右サイドバー(オプション)**
- **内容**:
- **スタイルガイド適用状況**: ドキュメントに適用中のスタイルガイドの概要と、ガイドラインに基づく提案。
- **文法・スタイルチェック結果**: 文法やスタイルの問題点をリアルタイムで表示し、修正提案を提供するエリア。

### 6. **ヘルプ・サポートメニュー**
- **内容**:
- **ヘルプリンク**: システムの使い方やよくある質問を確認できるリンク。
- **サポートへの問い合わせ**: 技術的な問題やサポートが必要な場合に問い合わせを行うためのリンクやボタン。

### 7. **インテグレーションパネル(オプション)**
- **内容**:
- **クラウドストレージとの連携**: Google DriveやDropboxなどとの連携機能。
- **CMS連携**: 完成したコンテンツを直接CMSに公開するためのオプション。

### レイアウトの考慮事項
- **ユーザビリティ**: 重要な操作や機能は常に画面上部やサイドに配置し、すぐにアクセスできるようにする。
- **視覚的な明確さ**: フォント、色、アイコンの使い方を統一し、視覚的に分かりやすくする。
- **カスタマイズ性**: ユーザーがツールバーやサイドバーの配置をカスタマイズできるオプションを提供することで、より自分に合った作業環境を構築できる。

これらの配置要素を適切に組み合わせることで、ライティングエディター画面は使いやすく、機能的で効果的な作業環境を提供します。

ライティングツールに関しても、5分ほどでここまで作成できました。

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記事を書いた人

中島正雄

Webライター、ITコンサルタント、パーソナルトレーナーとして大阪を拠点に活動中。
自身はAIを活用して執筆時間をおよそ半分に削減。またコンサル先からもAIで業務改善につながったと喜ばれている。
SHIFT AIではSEOメディアにライターとして関わる。趣味はプロレス観戦