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GoogleのAIモデル「Gemini 3 Flash」とは?料金や使い方、3 Proとの違いを紹介!

2025年12月18日、Googleから新たに発表されたAIモデル「Gemini 3 Flash」が登場しました。

Gemini 3 Flashは、Gemini 3シリーズの最新モデルであり、圧倒的な高速性と、博士号レベルの高度な知能を兼ね備えています。

とくに、コーディング能力においては上位モデルを凌駕する結果も出ています。

SNSでも話題となっている一方で、「一体何がすごいのかわからない」「どんなふうに使えるのかわからない」と感じていませんか。

本記事では、Gemini 3 Flashの特徴や料金、実際の使い方を解説します。さらに、上位モデルのGemini 3 Proとの違いや、業務に役立つ活用方法についても紹介します。

Gemini 3 Flashを理解し、日々の業務や学習をより効率的に進めていきましょう。

監修者

SHIFT AI代表 木内翔大

(株)SHIFT AI 代表取締役 / GMO AI & Web3株式会社AI活用顧問 / 生成AI活用普及協会(GUGA)協議員 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / AI活用コミュニティ SHIFT AI(会員20,000人超)を運営。
『日本をAI先進国に』実現のために活動中。Xアカウントのフォロワー数は14万人超え(2025年11月現在)

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Gemini 3 Flashの特徴

ここでは、Gemini 3 Flashの特徴を4つ紹介します。

  • 博士レベルの推論と知識
  • Gemini 3 Proを上回るコーディング能力
  • Gemini 2.5 Proと比較して3倍の生成速度
  • マルチモーダルな能力の強化

それぞれ詳しく見ていきましょう。

なお、以下の記事では「Gemini 3(Gemini 3 Pro)」の使い方や特徴など、基本情報をまとめています。こちらもあわせてご覧ください。

博士号レベルの推論と知識

Gemini 3 Flashは軽量・高速なモデルでありながら、博士号レベルの高度な推論力と知識を備えています。

実際に、生物学や物理学など大学院レベルの専門知識が問われる「GPQA Diamond」においてGemini 3 Flashは90.4%の正答率を記録しました。

Gemini 3 FlashとPro、他社モデルの性能比較表:「GPQA Diamond」や「MMM-Pro」などの項目で高いスコアが示されている
出典:Google

また、ビジネス現場での実例として、リーガルテック企業のHarveyが契約書の分析に導入したところ、複雑な用語抽出や定義の特定において、前世代モデルより7%以上の精度向上が確認されています。
参考:Google DeepMind

Gemini 3 Flashを活用すれば、専門的な調査や難解な資料の理解といった高度な業務でも、人間の専門家に近い精度で作業を進められます。

Gemini 3 Proを上回るコーディング能力

Gemini 3 Flashは、上位モデルであるGemini 3 Proを上回るコーディング性能を発揮しています。

高度なコード生成に加え、複数工程を自律的に進めるエージェント機能にも優れています。

実際、自律的なコーディング能力を測るベンチマーク「SWE-bench Verified」において、Gemini 3 Flashのスコア(78.0%)はGemini 3 Proのスコア(76.2%)をも上回る結果です。

SWE-bench Verifiedの比較グラフ:Gemini 3 Flashが78.0%を記録し、Gemini 3 Pro(76.2%)を上回っている棒グラフ
出典:Google

軽量かつ高速なモデルでありながら、アプリ開発やバグ修正といった実務領域では現行最強クラスのパフォーマンスを発揮します。

Gemini 3 Flashは複数ステップにまたがるプログラミング作業も自動化できるため、専門知識がなくても、より手軽かつ効率的にコーディングを進められます。

Gemini 2.5 Proと比較して3倍の生成速度

Gemini 3 Flashは、前世代の高性能モデルであるGemini 2.5 Proと比べて生成速度ではおよそ3倍の高速化を実現しています。

Googleによると、Gemini 3 Flashは同一の作業内容において処理速度を約3倍に向上させながら、処理コストを大幅に抑えつつ高品質な生成結果を出力できると説明されています。

以下は、Google公式が公開している各モデルの比較結果です。

Gemini 3 Flashは、単なる精度向上にとどまらず、高速レスポンスと高効率化を両立しているため、実務における使いやすさが強化されています。

マルチモーダルな能力の強化

Gemini 3 Flashは、文字の入力だけでなく画像や動画、音声を理解する能力も強化されました。

とくに注目すべきなのが、視覚的・空間的推論の精度向上です。

単に画像を認識するだけでなく、必要に応じてコードを実行して画像を拡大・解析したり、画像内の物体を正確にカウントしたりといった高度な処理が可能です。

そのため、Gemini 3 Flashは以下のような実務シーンでも活用しやすくなりました。

  • 図表・スクリーンショットを含む資料の解析
  • UIやデザイン案の構造理解・改善提案
  • 画像・動画を含むデータを前提とした自動処理やコーティング処理

Gemini 3 Flashは、「読む・見る・理解する」を横断的にこなせるモデルへと進化し、より幅広い業務に対応できます。

【無料で使える】Gemini 3 Flashの料金プラン

Gemini 3 Flashは無料で利用できます

Googleが提供する以下のサービス上で利用でき、一般利用者から開発者まで幅広く試せます。主な対応サービスは以下のとおりです。

  • Gemini(Web/アプリ)
  • Google AI Studio
  • Google Antigravity
  • Gemini CLI
  • Vertex AI

また、Gemini 3 Flashは開発者向けにAPIも提供されており、アプリ開発や業務システムへの組み込みといった用途にも対応しています。

以下に、Gemini 3 FlashのAPI料金をまとめました。

項目価格(100万トークンあたり)
入力 (Input)$0.50
出力 (Output)$3.00
音声入力$1.00
出典:Gemini API

Gemini 3 Proと比較して4分の1以下の料金で利用できるため、大量のデータを処理する業務におすすめです。

Gemini 3 Flashは、無料で試せる手軽さと開発用途にも対応できる高い拡張性・コストパフォーマンスを兼ね備えたモデルです。

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Gemini 3 Flashの使い方

ここでは、Gemini 3 Flashを利用できる主なツールの中から3つの使い方を紹介します。

  • Geminiで使う方法
  • Google AI Studioで使う方法
  • Google検索「AIモード」で使う方法

自分の使いたいツールに合わせて使い方を確認してみてください。

Geminiで使う方法

GeminiでGemini 3 Flashを使う方法は以下の手順です。

  1. Geminiにアクセスする
  2. モデルを変更する
  3. プロンプトを入力する

Geminiにアクセスする

まずは、Geminiの公式サイトまたはアプリ(iOS/Android)にアクセスします。

Googleアカウントでログインするだけで、特別な設定は不要です。ログイン後すぐにチャット画面が表示され、Geminiを利用できます。

Geminiのホーム画面

モデルを変更する

ログイン後、画面上部のモデル選択メニューから「Flash」を選択します。日本語表示の場合は、「高速モード」と表記されています。

モデル選択メニューの操作:「高速モード(Flash)素早く回答」を選択している画面

プロンプトを入力する

モデルを選択したら、必要に応じて画面下部の「+」や「ツール」から、ファイルのアップロードや追加機能を選択できます。

ただし、無料プランでは利用回数に制限があるほか、一部の機能が使えない場合があります。

入力欄の「+」メニュー展開画面:「画像を作成」「動画を作成」などの追加機能やファイルアップロードを選択できるメニュー

機能やファイルを選択したら、画面中央の入力欄にプロンプトを入力します。送信後、数秒〜数十秒ほどで結果が生成されます。

プロンプト入力画面:入力欄に具体的な指示テキストを入力し、送信ボタンを押す直前の様子

Google AI Studioで使う方法

Google AI StudioでGemini 3 Flashを利用する手順は、以下のとおりです。

  1. Google AI Studioにアクセスする
  2. モデルを変更する
  3. プロンプトを入力する

Google AI Studioにアクセスする

Google AI Studioの公式サイトにアクセスし、Googleアカウントでログインすれば、すぐに利用できます。

初回アクセス時のみ利用規約への同意が求められますが、特別な設定や事前準備は不要です。

Google AI Studioのホーム画面

モデルを変更する

ログイン後は、画面左側の「Playground」から「Gemini 3 Flash Preview」を選択します。

また、トップ画面中央に表示されている「Gemini 3 Flash Preview」を直接選択しても問題ありません。

Google AI Studioのモデル選択画面:右側の「Model」プルダウンメニューから「Gemini 3 Flash」を選択している様子

プロンプトを入力する

必要に応じて、プロンプト入力欄右の「+」からファイルをアップロードできます。

Google AI Studioのファイル追加操作:プロンプト入力欄の右側にある「+」ボタンをクリックし、メニューから「Upload File」を選択する図解

モデルやファイルを選択したら、中央の入力欄にプロンプトを入力しましょう。数秒〜数十秒ほどで結果が生成されます。

Google AI Studioのプロンプト入力画面

Google検索「AIモード」で使う方法

Google検索の「AIモード」では、デフォルトでGemini 3 Flashが使用されています。

そのため、特別な設定は不要で、AIモードにアクセスしてプロンプトを入力するだけで利用できます。

  1. AIモードにアクセスする
  2. プロンプトを入力する

AIモードにアクセスする

AIモードは、Googleのホーム画面、または検索結果画面の検索欄の一番左に表示されます。

Googleのホーム画面とGoogle検索結果画面における「AIモード」の表示

プロンプトを入力する

AIモードが表示されたら、画面下部の入力欄にプロンプトを入力します。プロンプトは箇条書きや命令文でなく、文章形式で問題ありません。

Google検索AIモードの入力画面

また、通常のGoogle検索を行っている途中でも、AIモードへ切り替えられます。

Gemini 3 Flashを使ってみた!

ここでは、筆者が実際にGemini 3 Flashを使ってみた6つの活用事例を紹介します。

  • 資料の作成・要約
  • スプレッドシートからWebサイトを作成
  • 動画ファイルからフォームの分析
  • 音声メモからアプリの作成
  • 3Dシミュレーターの作成
  • 画像から関連する問題を検索(AIモード活用)

Gemini 3 Flashを活用するときの参考にしてみてください。

資料の作成・要約

Gemini 3 Flashの資料作成力と要約精度を確かめるために、長文レポートを読み込ませて要点抽出を依頼しました。

今回は、以下のプロンプトを使用しています。

添付したファイルを読み込み、内容を理解してください。

①全体の要点をわかりやすく整理
②重要ポイントを優先してスライド構成(見出し+箇条書き)に変換
③必要であれば、論理的に並び替えて再構成

以上の3点をお願いします。
読み込んだ内容を保持したうえで、資料として使える形にまとめてください。

生成結果では、長文の内容を正確に把握したうえで、要点が整理されたスライド構成が出力されました。

Gemini 3 Flashを活用すれば、膨大な資料に目を通す手間を大幅に削減でき、重要事項の把握から資料作成までを効率化できます。

スプレッドシートからWebサイトを作成

Gemini 3 Flashの構造理解力とコード生成能力を確かめるために、スプレッドシートの内容をもとにWebサイトを作成できるか検証しました。

今回は、以下のプロンプトを使用しています。

添付したスプレッドシートの内容を読み取り、構造を理解してください。
そのうえで、以下の要件を満たすWebサイトを作成してください。

・HTML / CSS / JavaScriptのみで構成する
・スプレッドシートの各項目をWebページ上で一覧表示する
・見やすいレイアウトと最低限のデザインを適用する
・1ファイルで動作する構成にする

生成結果では、スプレッドシート内の構造を読み取り、各項目の関係性を整理したうえで、1ファイル完結のWebサイトが作成されました。

Gemini 3 Flashを活用すれば、表データを起点としたWebページ作成やプロトタイピングを短時間で行えるため、非エンジニアでもWeb化のハードルを大きく下げられます。

動画ファイルからフォームの分析

Gemini 3 Flashの動画理解力と視覚的・空間的推論能力を確かめるために、スポーツフォームの動画ファイルを読み込ませ、動作の分析を依頼しました。

今回は、以下のプロンプトを使用しています。

添付した動画ファイルを読み込み、動作の流れを理解してください。

・動作全体の特徴を整理
・良い点と改善できそうなポイントをそれぞれ抽出
・フォーム改善のための具体的なアドバイスを文章でまとめる

以上を踏まえて、初心者にもわかりやすく解説してください。

生成結果では、動画ファイル内の動作を時系列で把握したうえで、スイング全体の特徴や良い点、改善点が整理されたフィードバックが出力されました。

Gemini 3 Flashは、動画ファイルをもとにした分析やフィードバックを自動化でき、スポーツ指導や研修動画の振り返りなどにも活用できます。

音声メモからアプリの作成

Gemini 3 Flashの音声理解力とコーディング能力を確かめるために、音声メモを読み込ませ、その内容をもとに簡単なアプリを作成できるか検証しました。

今回は、以下のプロンプトを使用しています。

添付した音声メモの内容に関するクイズアプリを作成してください。

生成結果として、音声メモの内容に沿った4択形式のクイズアプリが自動で生成されました。

Gemini 3 Flashを活用すれば、アイデア段階の音声メモから、そのままアプリのたたき台を作成できます。

3Dシミュレーターの作成

Gemini 3 Flashのコーディング能力と立体構造を扱う空間的推論(3Dの理解)を確かめるために、ブラウザ上で動作する3Dシミュレーターを作成できるか検証しました。

今回は、以下のプロンプトを使用しています。

ブラウザで動作する3Dシミュレーターを作成してください。

・HTML / CSS / JavaScriptのみで構成(1ファイルで動作)
・マウス操作で視点を回転・ズームできる
・シーン内に複数の3Dオブジェクトを配置する
・簡単でよいのでUI(設定変更・リセットなど)を付ける
・コードはそのままコピペして実行できる形で出力する

生成結果として、マウス操作による回転・ズーム・平行移動を実装し、ブラウザ上で動作する3Dシミュレーターが生成されました。

Gemini 3 Flashを活用すれば、ゼロから3D表現を組み立てる負担を減らし、アイデア検証やデモ作成を高速化できます。

画像から関連する問題を検索(AIモード活用)

Gemini 3 Flashの画像理解力とGoogle検索「AIモード」を活用した情報探索の精度を確かめるために、画像を入力して関連する問題を検索できるか検証しました。

今回は、以下の手順で実施しています。

  1. Google検索のAIモードにアクセスする
  2. 画像をアップロードする
  3. 画像に写っている内容から「何が問題か」「何を調べるべきか」を推定させる

生成結果として、画像内の状況や問題点を読み取り、関連する問題を複数提示したうえで、参考となる関連記事もあわせて出力されました。

Gemini 3 Flash(AIモード)を活用すれば、画像を起点に原因調査やトラブルシューティングの初動を効率化でき、自分でキーワードを考える手間を減らせます。

Gemini 3 FlashとGemini 3 Proの使い分け方

Gemini 3 FlashとGemini 3 Proは、それぞれ得意とする用途が異なります。作業内容や目的に応じて使い分けると業務や学習を効率化できます。

以下に、おすすめの使い分け方をまとめました。

項目Gemini 3 FlashGemini 3 Pro
特徴高速レスポンス重視高精度・高い推論力
生成スピード非常に速いやや遅い
回答の精度実用レベル(要確認)非常に高い
思考・分析力シンプルな処理が得意複雑な思考・分析が得意
ハルシネーション起こる可能性あり比較的少ない
向いている用途・アイデア出し
・下書き
・要約
・アプリ開発 / コーディング
・分析
・設計
・専門的な文章作成
業務利用の安心感△(確認前提)
おすすめの使い方量産・スピード重視最終成果物・精度重視

まずは軽量で高速なGemini 3 Flashを使って試し、より高い精度や思考力が必要になった段階でGemini 3 Proに切り替える使い方がおすすめです。

とくに無料版ではGemini 3 Proに利用回数の制限があるため、日常的な作業や試行錯誤の段階ではGemini 3 Flashを活用すると、無駄なく効率的に利用できます。

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Gemini 3 Flashを使うときの注意点

ここでは、Gemini 3 Flashを使うときに押さえておきたい注意点を2つ紹介します。

  • 誤情報(ハルシネーション)に注意する
  • 利用規約を確認する

事前に理解しておかないと、思わぬリスクにつながる可能性があるため注意が必要です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

誤情報(ハルシネーション)に注意する

Gemini 3 Flashで生成される内容には、誤情報(ハルシネーション)が含まれる可能性があるため注意が必要です。

Gemini 3 Flashは高性能なAIモデルですが、出力される情報が常に正確とは限りません。

とくにXでは、Gemini 3 Flashでハルシネーションが発生したという声も見られます。
参考:Xの投稿

そのため、必ず出力内容を確認し、公式情報や一次情報と照らし合わせるようにしましょう。

利用規約を確認する

Gemini 3 Flashを利用する際は、事前に利用規約を確認しておく必要があります。

生成されたコンテンツの取り扱いや利用範囲は、プランや利用目的によって異なる場合があります。

規約を十分に理解しないまま利用すると、意図せずルール違反となる可能性があるため注意が必要です。

Gemini 3 Flashを継続的に活用する場合は、最新の利用規約を確認したうえで、用途に合った使い方を心がけましょう。

Gemini 3 Flashを活用して業務を効率化しよう!

Gemini 3 Flashは、高速性と高度な知能を兼ね備えながら、手軽に利用できるAIモデルです。

とくにコーディング分野では、上位モデルであるGemini 3 Proを上回るパフォーマンスを発揮します。

一方で、回答の正確性にはばらつきがあり、ハルシネーションが発生しやすい点には注意が必要です。

Gemini 3 Flashは無料で利用できるため、まずは本記事を参考に試しながら、自分の業務にどのように活かせるかを探ってみてください。

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執筆者

西啓汰

大学での学びと並行して活動するフリーランスのSEO/Webライター。
研究テーマは「Music to Video」。音楽の歌詞や曲調を分析し、自動で映像を生成する仕組みの開発中。
生成AIツールを実際に触れ、体験を通じて得た知見を活かし、価値を届けるライティングを実践。
趣味は野球観戦とラジオ聴取。