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  • Gemini

Nano Bananaは商用利用できる?条件や注意点まで徹底解説

最近話題の「Nano Banana」で生成した美しい画像を見て、「これを自分のビジネスでも使いたい!」と思った人もいるでしょう。

同時に「商用利用しても大丈夫なの?」「法的なトラブルになったらどうしよう」という不安を感じている人もいるかもしれません。

Googleは9月12日付で公開した「Geminiの Nano Banana で、画像生成をもっと楽しく、自由自在に!」というnoteの記事で、広告利用を含む商業利用の条件を明示しました。

本記事では、Nano Bananaの商用利用について、利用条件から注意点まで詳しく解説します。

安心してNano Bananaを副業や仕事で活用したい方は最後までご覧ください。

監修者

SHIFT AI代表 木内翔大

(株)SHIFT AI 代表取締役 / GMO AI & Web3株式会社AI活用顧問 / 生成AI活用普及協会(GUGA)協議員 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / AI活用コミュニティ SHIFT AI(会員20,000人超)を運営。
『日本をAI先進国に』実現のために活動中。Xアカウントのフォロワー数は13万人超え(2025年10月現在)

「Nano Bananaは難しそうだけど使ってみたい」「Nano Bananaを使いこなしたい」という方に向けて、この記事では「【完全版】Nano Banana プロンプト集」を用意しています。

この資料では、Nano Bananaの基本的な使い方や、本記事では触れられていない応用プロンプト、ユースケースなどを徹底解説しています。

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そもそもNano Bananaとは?

nano bananaのトップ画面
出典:Google

Nano Banana(ナノバナナ、正式名称:Gemini 2.5 Flash Image)は、Googleが開発した最新の画像生成・編集AIモデルです。

テキストでの指示だけで高精度な画像生成や編集が可能で、一貫性のある画像生成能力が特徴です。

たとえば、同じ人物の服装を変えたり、背景だけを差し替えたりしても、その人物の特徴や雰囲気はしっかりと保持されます。

SNSの投稿画像やデザイン素材を作る際に、キャラクターやブランドの統一感を保ちながらさまざまなバリエーションを作成できるのです。

Nano Bananaは、Google AI StudioやGeminiアプリから無料で利用できます。デザインスキルがなくても誰でも簡単に使いこなせる点が魅力となっています。

なお、Nano Bananaについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

Nano Bananaは商用利用可能!利用条件は?

結論から言えば、Nano Bananaで生成した画像は商用利用が可能です。Google Workspace with Gemini、またはVertex AIを使えば商用利用できます。

ここでは、以下の2つの視点で、商用利用の条件について解説します。

  • Google Workspace with Geminiを利用して画像生成を行う
  • Vertex AIを利用して画像生成を行う

各利用条件について見ていきましょう。

Google Workspace with Geminiを利用して画像生成を行う

Google Workspace with Geminiの料金を示した画像
出典:Google

Google Workspace with Geminiは、ビジネス向けのGoogle Workspaceに統合されたAI機能です。

Gmail、Googleドキュメント、スプレッドシートなどの使い慣れたツール内で、AIアシスタントとして画像生成機能を利用できます。

企業のセキュリティポリシーに準拠した形で画像生成が行えるため、機密情報を扱う企業でも安心して利用できます。料金は月額制で、Business Starterプランから利用可能です。

生成した画像は、そのままGoogleドライブに保存したり、ドキュメント内で編集したりできるため、ワークフローの効率化にもつながります。

さらに、Google Workspace with Geminiの料金については、以下の記事で詳しく説明しているので、ご覧ください。

関連記事: Geminiの料金プランを徹底解説!機能の違い・プラン選びの3つのポイントも

Vertex AIを利用して画像生成を行う

Vertex AIのトップ画面
出典:Google

Vertex AIは、Googleの最先端の画像生成AI機能をアプリケーション デベロッパーに提供するプラットフォームです。

より高度な画像生成機能や大量の画像生成を必要とする企業向けのサービスと言えるでしょう。

Vertex AIを利用する最大のメリットは、API経由で画像生成機能を自社のアプリケーションやサービスに組み込める点です。

料金は従量課金制を採用しており、使った分だけ支払う仕組みです。

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【Workspace・Vertex AI経由】Nano Bananaを安全に商用利用する方法

商用利用を前提としてNano Bananaを使用する場合、適切な手順を踏みましょう。ここからは、以下の2パターンで、商用利用する方法を解説します。

  • Google Workspace with Gemini の場合
  • Vertex AI の場合

それぞれの手順を理解して、安全に画像生成を活用してください。

Google Workspace with Gemini の場合

Google Workspace with Geminiで商用利用を始める手順はシンプルです。以下の手順に従い利用しましょう。

Google Workspace with Geminiにアクセスする

ブラウザでGoogle Workspace with Geminiにアクセスします。Google Workspace の Business エディションもしくは Enterprise エディションを契約しているアカウントでログインしてください。

Google Workspace with Geminiのトップ画面

画面下部の「画像」をクリックしてプロンプトを入力する

アカウントが確認できれば、画面下部の「画像」をクリックします。

Google Workspace with Geminiで画像を選択

「画像」がアクティブになっているのを確認したら、プロンプトを入力します。実際に、以下のプロンプトを入力しました。

ノートパソコンを使ってプログラミングを行っている30代の日本人男性

生成された画像は以下のとおりです。

Google Workspace with Geminiで生成した画像

出力された画像に対して追加でプロンプトを実行すると、別の画像が生成されます。試しに以下のプロンプトを実行しました。

この画像の男性を、20代の女性に変更してください。

生成された画像は以下のとおりです。

Google Workspace with Geminiで生成した画像2

 

Vertex AI の場合

ここでは、Vertex AI Studioを使った画像生成の方法を紹介します。手順は以下のとおりです。

Vertex AI Studioにアクセスする

Google Cloud コンソールのVertex AI Studioにアクセスし、画面中央の「無料トライアル」をクリックします。

Vertex AIで画像生成するためにアクセスした画面

プロンプトを入力する

画面中央下の「Gemini Native Image」を選択します。

Vertex AIで画像生成する方法

画面右側に「gemini-2.5-flash-image-preview」が選択されているのを確認し、プロンプトを入力します。

Vertex AIで画像生成する方法2

以下は、Google Workspace with Geminiと同様です。

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Nano Bananaを商用利用する際の3つの注意点

Nano Bananaを商用利用する際には、注意すべき点があります。ここでは、以下の3つについて詳しく説明します。

  • SynthID(電子透かし)は削除してはいけない
  • 著作権・肖像権・商標権を遵守する必要がある
  • AIで生成した画像であっても法的責任は利用者側にある

上記の注意点を理解して、安全に商用利用しましょう。

SynthID(電子透かし)は削除してはいけない

Nano Bananaで生成した画像に含まれる電子透かし「SynthID」は、削除してはいけません

SynthIDは、画像がAIによって生成・編集されたものであると証明する役割を担っており、AI生成コンテンツの透明性を確保し、信頼性を保証するための仕組みです。

たとえば、SynthIDが埋め込まれた画像を広告やSNSで利用すれば、閲覧者はAIによる生成物であると識別できます。

制作者は意図せずして誤解を招くリスクを避けられ、コンテンツへの信頼性を高められるのです。

したがって、AI生成画像の透明性と信頼性を担保するためにも、SynthIDを保持したまま利用しなければなりません。

著作権・肖像権・商標権を遵守する必要がある

Nano Bananaで生成したフィギュアの画像
筆者がNano Bananaで生成したフィギュアの画像

Nano Bananaの商用利用では、著作権や商標権の遵守が不可欠です。

AIは意図せず他社の登録商標やキャラクターに似た画像を生成する場合があり、特に最近では精巧なフィギュア画像がSNSで流行し、問題となっています。

たとえば株式会社バンダイは、同社のロゴやキャラクターがAIで無断使用されているとし、公式サイトで以下のように注意喚起を行いました。

生成された画像によっては、SNS等への投稿が著作権侵害等の違法性が疑われる場合もございます。
投稿にあたりましては、十分ご注意いただきますようお願いいたします。
また、生成画像について弊社商品と誤解を与えるような投稿はお控えください。

引用:【お知らせ】バンダイ・BANDAI SPIRITSの登録商標を使用した生成画像について

AI生成画像を商用利用する際は、第三者の権利を侵害せず、公式品と誤認されない表現が強く求められます。

AIで生成した画像であっても法的責任は利用者側にある

AIで生成した画像の利用に関する法的責任は、AIではなく全面的に利用者にあります。

AIはあくまで指示に基づいて生成するツールであり、生成物をどう利用するかの最終判断は人間が行うためです。

著作権や商標権はもちろん、広告に関する法規制などを遵守する義務は利用者に課せられます。

実際に2024年2月、中国の裁判所は「ウルトラマン」に酷似した画像を生成するAIサービスを提供した事業者に対し、著作権侵害を認定し、賠償金の支払いを命じました。

AI生成物であっても安易に公開・商用利用すれば、法的紛争に発展するリスクがあります。

「AIが作った」という主張は通用せず、最終的な責任は利用者自身が負う点を強く認識すべきです。

Nano Bananaは商用利用できる!利用条件を守り正しく使いこなそう

Nano Bananaは、Google Workspace with GeminiやVertex AIを使えば商用利用できます

高品質な画像を短時間で生成できるNano Bananaを活用すれば、クライアントへの提案の幅が広がり、業務効率も向上するでしょう。

ただし、商用利用にあたっては、SynthIDの削除禁止、著作権・肖像権への配慮、法的責任の所在など、いくつかの重要な注意点があります。ルールを理解・遵守して、安全にビジネスに活用してください。

Nano Bananaの利用条件をしっかりと把握し、創造性を発揮しながら、新しいビジネスチャンスを掴んでください。

技術の進化とともに、私たちの働き方も進化していきます。波に乗り遅れることなく、賢く活用していきましょう。

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執筆者

中島正雄

Webライター、ITコンサルタント、パーソナルトレーナーとして大阪を拠点に活動中。
自身はAIを活用して執筆時間をおよそ半分に削減。またコンサル先からもAIで業務改善につながったと喜ばれている。
SHIFT AIではSEOメディアにライターとして関わる。趣味はプロレス観戦。