【実績者インタビューVol.12】 家庭×本業×副業=無理ゲー?——子育てエンジニアがAIで切り拓いた“3足のわらじ”のキャリア術


SHIFT AIでは、AIを活用して新たな実績を築いた方々を「AIシフター」と呼び、その挑戦の軌跡をインタビュー形式でお届けしています。今回登場するのは、IT業界に10年以上身を置き、父として家庭を支えながら、副業にも精を出す、清水道浩さんです。
会社員、副業、育児という“3足のわらじ”で奮闘する日々の中、彼は、新しい挑戦を次々と形にしています。AIが可能にした、等身大のキャリア戦略。その裏側にある“リアル”に迫ります。

職種 | ITコンサルタント |
SHIFT AI受講歴 | 2024年11月 |
受講した講座 | AIライティング、AIコンサルタントほか |
収入before→after | 非公開 |
目次
肩書き迷子だった10年——器用貧乏ゆえの葛藤
清水さんは現在、社員20名以下のデータマーケティング企業に勤めています。小規模な組織だからこそ、任される役割は多岐にわたります。だからこそ、ちょっとした悩みがありました。
「PMO、データエンジニア、DX推進担当……どれが自分の肩書きか、ずっと迷ってました」
2014年にIT領域で仕事を始めた後は、途中フリーランス期間を挟みながら、現在の会社に入社して3年が経ちました。中でも主軸となっているのが、クライアントから預かった購買データの分析や整備を通じてマーケティング施策を支援する、データエンジニアとしての業務です。
「もともとIT職だったので、ツールを使いこなすのは得意だったんです。でも、どれか1つに特化しているわけじゃなくて……どれも6割くらいで止まるんですよね」
いわゆる“器用貧乏”。その自覚があるからこそ、どこかに絞り込まないと、という焦りもありました。

生成AIとの出会い——情報収集の限界を超える
転機は2022年末、ChatGPTの登場でした。
「もともとPythonを使ったデータ分析や機械学習などを仕事で使っていたので、AIにも興味はあったんです。でも、生成AIの登場以降、技術の進化が早すぎて正確な情報が追いきれない。そこに課題を感じていました」
そんな中、SHIFT AIの存在を知りました。決め手は、「情報が体系化されていること」。入会してすぐに、SHIFT AIでの勉強の日々が始まりました。
「セミナーやウェビナーの活用が中心でしたが、自分にはその形式がすごく合っていて。中でも、AIライティングやGoogle系の活用講座、プレゼン資料テンプレートなどはかなり実務に活かせました」
もともと手広く学んでいたところに「AIライター」というスキルも加わりました。
「ライティングは、実は過去に10回以上挫折していて、続きませんでした。でも、今は、個人ブログを運営していて、先日、365日毎日投稿を達成できました」
それも、AIが下書きを作り、編集を助けてくれるからこそ。現在はライターとしての仕事にもつながり、さらに書籍の執筆にも挑戦中で、1年以内の出版を目標に掲げています。
さらにフリーランスとしても、n8nなどを使ったAIワークフローの構築にも取り組んでいます。そこから派生して、外部セミナーの講師依頼も舞い込むようになりました。
「まさか自分が“先生”をやるとは思ってなかったですね(笑)」

AIがもたらしたのは「効率化」ではなく「可能化」
AI活用によって仕事の「質」は、飛躍的に向上しました。
「以前は月に80時間残業していた時期もありましたが、今は10時間を切ることも珍しくありません」
一方で、余力が生まれたことで、仕事の「量」も向上しています。
「家族の時間も増えましたが、出版や講師業などやりたいことも次々と出てきてしまっているんです(笑)」
AIが効率化を生み、生まれた時間でやりたいことに挑戦する――。そんな「正の循環」によって、年収も副業を含めて25%アップしました。時短や年収アップ以上に、“新しいことに手を出せるようになった”点が、清水さんにとってのAIの価値でした。

AIは“楽をする道具”だけじゃない、“動ける自分”を支える力
それでも清水さんの”ちょっとした悩み”は解消したわけではありません。
「AIライター、AIコンサル、AIエンジニア……全部やってるし、どれもしっくり来ない(笑)」
”なんでもできてしまう”がゆえの悩み。ただ、最近は「それでいいのかもしれない」と思えるようになってきたそうです。
「ノーコードでAIワークフローを作れる人、っていうのが今後の1つのポジションになるかも、とは考えています。他にもこれまでのキャリアをもとに、Udemyなどでオンライン講師を検討しています。現在はフロント活動をしながらも、顧客の課題解決を支援するためのコンテンツ製作にも力を入れ始めています」

仕事、家庭、副業、学び——多忙を極める日々の中でも、清水さんは言います。
「たしかにAIは助けてくれます。でも、AIがあれば勝手にうまくいくわけじゃない。動ける自分がいて、初めて意味があるんです」
自分の時間を、自分の手に取り戻す。それが、SHIFT AIとAIツールが清水さんにもたらした最大の成果だったのかもしれません。
最後に、これからSHIFT AIに参加を検討している方へのメッセージをもらいました。
「育児や仕事で忙しい人ほど、使えるAIを持つことの価値は大きいと思います。全部はできないけど、やりたいことはきっとできる。まずは一歩踏み出してみてください」
清水さんの挑戦はまだまだ続きます。
撮影:栗原洋平
記事を書いた人

SHIFT AI TIMES編集部
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