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  • 実績者インタビュー

【実績者インタビューVol.13】専業主婦からAI改善リーダーへ――努力しか取り柄がなかった私の“がむしゃらな”道のり

【実績者インタビュー】では、SHIFT AIに所属し、AIを活用してユニークな実績を出している方々を『AIシフター』と銘打ち、インタビューを行います。彼らがどのような軌跡をたどり、どんな風にAIを活用しているのか。素朴な疑問をぶつけながら、その成功の秘訣を探ります。

今回登場するのは、近藤真理さん。10年間の専業主婦生活を経て、最低賃金のパートから個人事業主として開業し、現在はAIコンサルタントとして活躍しながら、SHIFT AIの業務改善チームリーダーとしても活躍する異色の経歴を持つAIシフターです。

「私、あんまり才能があるタイプじゃなくて。頑張ることしかできないんです」

AIに出会うまで、近藤さんは自分の取り柄をネガティブに捉えていました。ですが、AIと出会ったことで、その価値観は180度変わりました。努力を積み重ねることでしか道を切り拓けないと思っていた近藤さんが、なぜAIの世界で新しい働き方を見つけることができたのか。そのがむしゃらな道のりを紐解きます。

職種AIエディター×デザイナー
SHIFT AI受講歴2023年5月
受講した講座動画講Cursorコース、GAS活用法
収入before→after通常40万/月(無理をして最大70万/月)→通常60万/月(最大80万/月)、目標:100万/月

専業主婦、再び働き始める

近藤さんの転機は、下の子が小学校に上がったタイミングでした。約10年間の専業主婦生活を終え、扶養から外れて本格的にパートタイムで会社の事務員として働き始めることを決意したのです。

10年のブランクがあったとはいえ、ITスキルの差はそれほど大きくありませんでした。

ただし、収入面では「東京都の最低時給と同じ賃金でした」と明かします。そんな折、あるキャリアコンサルタントからの一言で、近藤さんの働き方への意識は大きく変わることになりました。

「『そこにいたらずっと安く使われるよ』って言われたんです。環境を変えなければ、自分の価値も変わらない。その言葉が後になって、すごく重要な意味を持つことになりました」

フリーランスという決断と”玉突き事故”の日々

パートでの経験を経て、近藤さんは個人事業主として独立する決断を下します。2022年、複数の企業と業務委託契約を結び、本格的なフリーランス生活がスタートしました。

主な業務は、人事コンサルのアシスタントとして組織サーベイや360度評価のレポート作成です。数値やグラフを用いて、企業の組織診断結果をビジュアル化する作業でした。

仕事量は順調に増え、4社と契約を達成、すぐに正社員時代を上回る収入を達成しました。しかし、その代償は想像以上に大きなものでした。

「1社だけで月140時間を超えることもありました。それが4社分。カレンダーは分単位で埋まっていて、1つスケジュールが狂うと次の日まで玉突き事故”が起きるんです。平日の遅れを土日で巻き返すような生活でした」

家族への影響はさらに深刻でした。子どもが熱を出し、夫も風邪を引いていても、仕事を休むわけにはいきませんでした。一番忙しい時期には月収70万円を達成しましたが、家事や家族との時間は削られていきました。

「家族を犠牲にしてまで稼ぐ意味があるのか、本当に悩みました。でも、時給報酬である以上、収入を維持するには、この働き方をするしかありませんでした」

SHIFT AIとの出会い――「環境が人を変える」

転機が訪れたのは2023年、AIブームが到来した時でした。最初はChatGPTを無料版で使い、メールの添削などで活用する程度でした。

「正直、何に使えるのかよくわからなかったんです。でも、これは大きな波が来ると直感的に感じて、Xで情報収集を始めました。その中の一人がSHIFT AIの木内さんだったんです」

SHIFT AIのセミナーに参加した近藤さんは、木内代表の言葉に衝撃を受けます。「『AIを使いこなす上で一番大事なことは何ですか?』という質問に対して、木内さんは『環境です』と答えていました。その瞬間、パート時代にキャリアコンサルタントから言われた『そこにいたらそうなる』という言葉を思い出しました」

自分を変えるには、まず環境を変えることが必要ーー。その確信を得た近藤さんは、2023年5月にSHIFT AIへの入会を決意しました。

初めてのアウトプット――100日間の挑戦

SHIFT AIに入会した近藤さんが最初に取り組んだのは、アウトプットサークルでの100日間連続投稿でした。もともとアウトプットは大の苦手で、人前で話すことも、顔や声を出すことも避けてきました。

それでも、100日間、毎日Instagramに画像生成のハウツーを投稿し続けました。内容は技術的なものでしたが、継続することで大きな変化を実感します。

「100日後には確実に違う自分がいました。『アウトプットすればインプットも深まる』ということを実感できたんです。当時はその意味がわからなかったんですが、今ははっきりとわかります

この経験を機に、近藤さんはXに活動の場を移しました。フォロワーは当初60人程度でしたが、アウトプットを続け、徐々にその数は増えていきました。

「発信することでつながりが生まれるんです。セミナーに登壇するような方とも繋がれるようになり、それが新たなインプットになる。アウトプットとインプットは表裏一体だということを実感しています」

AIスキルの向上とともに、近藤さんの役割も大きく変化しました。2023年5月の入会からわずか1年後、SHIFT AIの内部にスカウトされ、業務改善チームのリーダーに就任したのです。SHIFT AIでの業務と並行して、AIコンサルタントとしても活動を展開しています。薬剤師会や各種協会のDX支援、セミナー講師業など、活動領域は急速に拡大中です。

「元々事務員として働いていた経験があるからこそ、どんな作業が大変で、何が問題なのかがわかるんです。そこにコンサルタントとして関われるのは、すごくやりやすいですね」

8月には月収70万円を突破しました。ウェビナー講師としての「応援チケット」制度なども活用し、時給労働とは全く異なる収益構造を築きつつあります。

「努力しかない」は弱点じゃなかった

これまで、近藤さんは自分のことを「頑張るしか能がない」とネガティブに捉えていました。

「学生時代から一貫して、私は才能がないから努力するしかない人間だと思ってきました。何事も“頑張ってやっと人並み”という感覚でした」

しかし、AIの勉強を始めてから、その価値観が180度変わりました。

AIって、本当にやればやっただけ返ってくる世界なんです。元のポテンシャルはあまり関係ない。スポーツや語学だと、どうしても才能やセンスの差を感じることがありますが、AIは違いました」

近藤さんの性格は、AI学習との相性はバツグンでした。

「ゲームも徹底的にやり込んじゃうタイプで(笑)。AIも同じで、終わりが見えないから楽しいんですよね。どんどんアップデートされて、新しい機能が出てくる。追いかけ続けることができる」

今まで弱点だと思っていた「努力しかない」という特徴は、今では何にも代えがたい“武器”になっています。

環境が変われば、人生は動き出す

インタビューの最後に、近藤さんから同じような境遇にある方々へのメッセージをいただきました。

専業主婦でも、がむしゃらにやれば未来は変えられます。私のように努力しか取り柄がないと思っている方にこそ、AIの世界に飛び込んでほしいんです」

近藤さんの言葉には、確かな実感が込められています。

「環境を変えることの力は絶大です。自分を変える、勉強するということももちろん大事ですが、新しい環境に飛び込むことが最も重要だと思います。勇気を出して環境に飛び込めば、人生は動き出します」

10年間の専業主婦生活から、最低賃金のパート、激務のフリーランス、そして現在のAI改善リーダーへ。近藤さんの道のりは決して平坦ではありませんでしたが、「努力できること」という自分の強みを活かし、新しい働き方を切り拓いてみせました。

SHIFT AIでは、こうしたさまざまな「AIシフター」の挑戦を応援しています。無料セミナーやコミュニティで、あなたも一歩を踏み出してみませんか。

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撮影:栗原洋平

記事を書いた人

SHIFT AI TIMES編集部

日本最大のAIコミュニティ「SHIFT AI」編集部です!

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