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【2025年8月最新】GPT-5 Proとは?性能や使い方、活用事例を徹底解説

2025年8月、OpenAIからChatGPT-5がリリースされ、同時にGPT-5 Pro(ジーピーティー・ファイブ プロ)も利用できるようになりました。

従来モデルより性能が向上したと知っていても、「Proプランを契約すべきか迷っている」や「無料で使えるのか、ほかのモードとの違いは何なのか」と疑問に感じるでしょう。

GPT-5 Proは、高度な推論機能を備え、複雑な課題に対しても精度の高い回答を導き出せるモデルです。

本記事では、GPT-5 Proの特徴や利用方法、活用事例まで解説しています。ChatGPTのほかモードとの違いや制限数も紹介するため、読み終えれば自身に必要かどうかが判断できるようになるでしょう。

GPT-5 Proを効果的に活用し、業務効率化や意思決定の質向上を実現するためにも、ぜひ参考にしてください。

監修者

SHIFT AI代表 木内翔大

(株)SHIFT AI 代表取締役 / GMO AI & Web3株式会社AI活用顧問 / 生成AI活用普及協会(GUGA)協議員 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / AI活用コミュニティ SHIFT AI(会員20,000人超)を運営。
『日本をAI先進国に』実現のために活動中。Xアカウントのフォロワー数は13万人超え(2025年8月現在)

弊社SHIFT AIでは、ChatGPTの活用方法を学んでキャリアアップする方法や、効率よく副業の始めて収入を得るまでのロードマップを解説するセミナーを開催しています。

また、参加者限定で、「ChatGPTの教科書」や「ChatGPTプロンプト175選」、「ワンランク上のChatGPT活用法」など全12個の資料を無料で配布しています。

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GPT-5 Proとは?

GPT-5 Proは、OpenAIが提供するChatGPTにおける最上位推論モード「GPT-5 Thinking Pro」の通称です。

通常のGPT-5やGPT-5 Thinkingと比べて、長時間かつ並列的な思考プロセスを実行し、正確性を優先した回答を出力します。

とくに、情報量が多く複雑なタスクや、判断の根拠が求められるビジネスシーンに適しています。

利用にはChatGPT Pro(月額200ドル)またはTeamプランへの加入が必要で、PlusやFreeプランでは選択できません。

もし利用したい場合は、該当するプランに登録し、下記のモデル選択画面からProを選んでみてください。

GPT-5 Proとは?(モデル選択画面)

そもそもGPT-5について詳しく知りたい人は下記の記事を参考にしましょう。

GPT-5 Proの性能の特徴

GPT-5 Proが最上位推論モードで高性能だとは理解できても、なぜそう言えるのかわからない人もいるでしょう。ここでは、GPT-5 Proの性能の特徴を以下3つの点から解説します。

GPT-5 Proの性能の特徴(長考で精度を優先/並列で考えて検証/研究並みの推論を実現)

性能の特徴を理解して、ぜひあなたに必要かどうかの参考にしてください。

長考で精度を優先

GPT-5 Proでは、即答よりも精度を重視する「長考モード」が有効になっています。質問を受けると、まず情報を整理し、複数の観点から段階的に結論を導き出すのです。

出力が数十秒で終わることもあれば、複雑な課題では数分かかります。その分、回答の裏付けがしっかりしており、正確な判断を必要とする場面で役立ちます。

また、GPT-5に搭載された別のモデルである「Thinking」よりも回答時間までの時間が長く、精度の高い結果を出力するのが特徴です。

では実際に「Thinking」と「Pro」に同じプロンプトを送り、回答までの時間と出力結果にどのような違いがあるのかを確認してみましょう。今回使用したプロンプトは以下の通りです。

GPT-5 Proについて何ができるのか教えて。役立つ場面も知りたい
GPT-5 Proの性能の特徴(長考で精度を優先)

どちらのモデルもGPT-5について説明していますが、「Thinking」は要点を簡単にまとめているのに対して、「Pro」は専門用語を多用しながら細かく説明しているのがわかります。

GPT-5 Pro以外のほかのモードでは、重要な情報を出力できていない可能性があるため、慎重な判断が求められる業務ではGPT-5 Proが向いているでしょう。

並列で考えて検証

GPT-5 Proは、推論を複数のルートで同時に進め、それぞれの結果を相互に検証して回答を出力します。

何か質問をした際、GPT-5 Pro内部では「GPT-5 Thinking」の推論モードが複数同時に使われ、並列処理を行っているのです

これは、人間がチームで議論し、異なる視点から意見を出し合いながら結論を導く作業に近いイメージです。

つまり、Thinkingモードを一度だけ動かすのではなく、複数回同時に実行して互いの結果を突き合わせテスト計算を行い、その中からもっとも整合性の高い答えを採用します。

この仕組みにより、見逃しがちな情報や論理の矛盾を発見できるのです。

研究並みの推論を実現

GPT-5 Proは、高度で複雑な課題に対応できる「研究レベルの推論力」を備えています。単に知識を引き出すだけでなく、複数の分野の情報を組み合わせ、新しい視点や仮説を提示できるのです。

仮に、新規事業の市場調査を行う場合には、経済データや競合他社の状況だけでなく消費者の動向など、さまざまな情報を統合し実現までの道筋やリスクまで出力してくれます。

では実際に「Thinking」と「Pro」に同じプロンプトを送り、回答までの時間と出力結果にどのような違いがあるのかを確認してみましょう。今回は以下のプロンプトを送ってみました。

最近の異常な気温上昇について、どのような理由が考えられますか
GPT-5 Proの性能の特徴(研究並みの推論を実現)

どちらの結果も、地球温暖化について考えられる要因をいくつも提示してくれました。

しかし、Proの方が時間をかけた分、温度や年数など、細かい数字のデータが反映された結果を出力しています。

このように、GPT-5 Proは複数の分野の情報を組み合わせ、研究並みの結果を教えてくれます。大学や企業の研究活動だけでなく、日常業務の課題解決にも活用できるでしょう。

GPT-5 Proは無料で使える?

GPT-5 Proは無料では利用できません。

利用できるのはChatGPT Pro(月額200ドル)またはTeamプランかEnterpriseプラン加入者のみで、FreeとPlusプランではモデル選択の画面に表示されません。

FreeとPlusプランの場合、GPT-5とGPT-5 Thinkingまでが制限付きで利用可能です。

まずは無料でThinkingモードを試してみて、処理速度や回答の精度を確認すると良いでしょう。目的に合わせて、Proプランに移行するかどうか判断してみてください。

なお、料金や利用条件は公式サイトで随時更新されているため、契約前に最新情報をチェックしておきましょう。

GPT-5 Proの使い方

GPT-5 Proを使う手順を、今回はWebブラウザ版ChatGPTを使って解説します。

ChatGPTにログインする

まずChatGPT公式サイトからログインします。

「GPT-5 Pro」を使うにはProプランへの加入が必要です。Free・Plusプランの方は、Proプランへの加入を忘れないようにしましょう

プランの変更は、画面左下のアカウントアイコンから「プランをアップグレードする」から行えます。

ChatGPTのPlus・Proの利用料金

モデル一覧をクリックしてProを選択

Proプランへの加入が完了したら、いよいよGPT-5 Proの選択をしていきます。

画面左上にあるモデル一覧をクリックすると、利用できるモデルが確認できますので、下部にある「Pro」を選択しましょう。

GPT-5 Proの使い方(モデル一覧をクリックしてProを選択)

チャット欄に質問を入力

左上のモデルが「ChatGPT 5  Pro」になっていれば設定完了です。プロンプト入力欄に質問を記載して送信してみましょう。

GPT-5 Proの使い方(チャット欄に質問を入力して送信)

上記の流れで通常通りチャットを開始すれば、常に高精度な推論モードで応答が得られます

「Thinking」や「Thinking mini」もモデル選択画面から切り替えられるため、業務に合わせて切り替えるようにしましょう。

GPT-5 Proの活用方法

ここからは、以下3つのGPT-5 Pro活用方法を紹介します。

GPT-5 Proの活用方法(意思決定のサポート/文書作成の効率化/情報整理とタスクの自動化)

どのような結果が出力されるのか実例も交えて解説しているため、Proプランを利用するかの参考にしてください。

意思決定のサポート

GPT-5 Proは、経営やプロジェクトなど、意思決定が必要な場面でサポートに役立ちます。複雑な情報を分析し結論だけでなく、その根拠まで提示してくれるからです。

出力結果の根拠まで出力するため、複数のシナリオや条件ごとの影響を比較できます。

たとえば新規市場に参入するかどうかを判断する場合、経済状況や競合他社の分析、顧客動向といったデータを解析して、メリットやデメリットを提示してくれるのです。

では実際に、下記のプロンプトでどのようなサポートを受けられるか確認してみます。

主婦向けの新しい商品を開発しています。何か今までにないような案をください。
GPT-5 Proの活用方法(意思決定のサポート)

画像では2つの案のみになっていますが、実際は8種類もの案を提示してくれました。いくつもの情報があるため、ユーザーも経営判断がしやすくなるでしょう。

重要な判断をしなければいけない場面では、GPT-5 Proの力を借りて判断材料を提供してもらうのがおすすめです。

文書作成の効率化

社内の企画書作成や大学のレポートなど、文書生成の場面でもGPT-5 Proは活用できます。

以前のモデルであるo3やGPT-4oより自然で人間らしい文章を作成できるようになっているため、読みやすく説得力のある文章を出力してくれるのです。

今回も、実際に下記のプロンプトでどのような文章が生成されるのかを確認してみます。

ECサイト用の商品説明文を作成してください
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【商品】ワイヤレスイヤホン「SHIFT Ai Pro」
【価格】12,800円
【特徴】- ノイズキャンセリング機能搭載- 最大30時間連続再生- 防水規格IPX7対応
【ターゲット】音楽・動画視聴が多い20~40代
【文字数】300文字程度
【要件】
- 購買意欲を高める表現
- 競合他社との差別化ポイント明記
- 使用シーン提案

魅力的なキャッチコピーも併せて提案してください。
GPT-5 Proの活用方法(文書作成の効率化)

生成された文章に「もっと購買意欲を引き立てるような内容にして」と指示すれば、より読者に響きやすい内容に仕上がります。

執筆やブログ記事、企画書など文章作成が必要な場面で活用してみてください。

情報整理とタスクの自動化

GPT-5 Proは、膨大な情報を整理し、タスクの優先順位まで自動化してくれます。大量の資料やデータを短時間で要約し、タスク化するだけでなく次のアクションプランまで出力するのです。

今回も以下のプロンプトを送り、どのようにタスクを自動化してくれるのか確認してみます。

来月の大阪出張の準備を完全自動化してください
:
【出張詳細】 期間:9月15日〜17日(2泊3日) 
目的:新規クライアント3社との商談
宿泊:大阪駅周辺のホテル
移動:東京駅発着の新幹線利用

【自動化してほしいタスク】
1. 最適な交通手段とスケジュール提案
2. 宿泊先の候補リスト(予算・立地考慮)
3. 商談資料の準備チェックリスト
4. 帰宅後のフォローアップタスク

【出力形式】 
出張タイムライン(時系列チェックリスト) 
準備完了チェック表
GPT-5 Proの活用方法(情報整理とタスクの自動化)

上記のように、こと細かにタスクを組み立ててくれます。

ほかにも、外部サービスと連携してスケジュール管理や未返信メールの特定、出張時の持ち物リスト作成など、タスクを自動化しユーザーの手間を削減できるでしょう。

面倒に感じる業務があれば依頼し、作業の効率化を図ってみてください。

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GPT-5 Proに関するよくある質問

ここでは、GPT-5 Proに関する3つの質問に解答しています。

  • GPT-5 Proに制限はある?
  • GPT-5 Proと他モデルの違いは?
  • GPT-5 Proが使えないときの対処法は?

制限数やほかモデルとの違いなど、不明点を解決してからProプランを利用するか検討しましょう。

GPT-5 Proに制限はある?

GPT-5 Proは、ProプランとTeamプラン、Enterpriseプランで利用可能です。公式サイトには、以下の制限に関する記載がされています。

利用可能回数月15回(1回のプロンプト送信で1カウント)
リセット周期利用回数は毎月リセットされる
モデルとの関係GPT-5やGPT-5 Thinkingは別枠の上限が適用
(Thinkingは週3,000回)
参照:OpenAI公式サイト

月15回の上限は、あくまでも「GPT-5 Thinking Pro」モードへのリクエスト数であり、1回のやり取りが1カウントで計算されます。通常のGPT-5やThinkingモードにはこの制限は適用されません。

この上限は、GPT-5 Proが通常よりも大きな計算リソースを消費するために設けられています。

日常業務での文章作成や軽い分析は、通常のGPT-5やGPT-5 Thinkingを使えば上限の影響は受けません。

正確性が求められる場面でのみ、GPT-5 Proを利用するのがおすすめです。

GPT-5 Proと他モデルの違いは?

GPT-5 Proは、並列長考設定を備えた最上位推論モードです。

通常のGPT-5は応答速度を重視し、GPT-5 Thinkingは複雑な問題をより深く考える設計になっています。Proはさらに一歩進み複数の思考ルートを同時に実行し、相互検証を行ってから回答します。

また、GPT-5 Thinking・GPT-5 Proはコンテキスト上限が196kトークンに設定されています。

日本語で「約10万〜20万文字相当」の情報を一度に保持しながら推論できるので、大量の資料や過去のやり取りを参照したうえで、分析や提案を出力してくれます。

GPT-5 Thinking・GPT-5 Proは、ほかのモデルより高い精度を示しており、Proはその強化版として精度と安定性ともに高い結果を出力します。

スピード優先なら通常のGPT-5、深い思考が必要ならThinking、そして高い精度を求める場面ではProという使い分けがおすすめです。

GPT-5 Proが使えないときの対処法は?

まずは契約プランを確認してください。GPT-5 ProはProプランまたはTeamプランなど限られたプランでのみ使えるモデルであり、PlusやFreeプランではモデル選択リストに表示されません。

ProまたはTeamに加入しているにもかかわらず、選択肢にGPT-5 Proが表示されない場合は、ChatGPTの設定を確認しましょう。

暫定的な方法ですが、設定画面で「レガシーモデルを表示」をオンにすると、o3やGPT-4oなどの旧モデルを利用できるようになります。

一定期間過去モデルを使用し、それでも問題が解決しない場合は、OpenAIサポートへ問い合わせてみましょう。

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GPT-5 Proを活用して業務を効率化しよう!

GPT-5 Proは、OpenAIが提供する最上位推論モード「GPT-5 Thinking Pro」として、これまでにない高精度な分析と推論能力を提供しています。

あらためて本記事で紹介したGPT-5 Pro性能の特徴を以下で確認しましょう。

  • 深く考え高精度な結果を出力
  • 並列で考えて検証を行う
  • 研究並みの推論を実現

GPT-5 Proは、重要な意思決定や複雑な課題解決において、ほかのモデルでは達成困難な成果を生み出します

また、過去のモデルより文書作成や情報整理力が向上しており、活用すれば重要な業務の判断や効率化につながるでしょう。

まずは、通常のGPT-5やGPT-5 Thinkingで基本的な活用法を身に付け、目的に応じてGPT-5 Proへの移行を検討しましょう。業務の質とスピードを向上させるべく、GPT-5 Proを効果的に活用してみてください。

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  • ChatGPTの最新情報
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記事を書いた人

だいぞう

Webライター歴3年/FP2級/日本化粧品検定3級

AIツールを活用して作業を効率化しながらも、一次情報に基づいた、わかりやすい記事を丁寧に執筆します。

読者の悩みを解決し、次の一歩を踏み出せる記事づくりを心がけています。