【使ってみた】GPT-5が遂にリリース!性能や料金、GPT-4との違いは?

2025年8月8日(日本時間)、OpenAIからついにChatGPT-5(チャットジーピーティー・ファイブ)※がリリースされました。
※以降GPT-5と記載します。
GPT-5はOpenAI最高性能モデルとして位置付けられており、博士号レベルの知識をもちながらも、ハルシネーション(AIが嘘をつくこと)率が低減されるなど、従来モデルから全体的に性能が高まっています。
本記事では「GPT-5がリリースされたらしいけど、何がすごいの?」「GPT-5の料金や使い方は?」という疑問をもっている方に対して、GPT-5について徹底解説します。
本記事を読むことでGPT-5についての情報を網羅的に理解でき、読了後には自分の業務で効果的に使用できるようになっているでしょう。

監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
(株)SHIFT AI 代表取締役 / GMO AI & Web3株式会社AI活用顧問 / 生成AI活用普及協会(GUGA)協議員 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / 利用者数No.1のAI活用コミュニティ SHIFT AI(会員20,000人超)を運営。
『日本をAI先進国に』実現のために活動中。Xアカウントのフォロワー数は13万人超え(2025年7月現在)
※・GMOリサーチ&AI株式会社調べ ・調査委託先:GMOリサーチ&AI株式会社 ・2023年6月コミュニティ開始・調査時点(2025年2月)における累計登録者13,000名・企業が運営するAI活用事例や実践ノウハウなど、ビジネス目的でのAI活用に関する講義を提供するコミュニティサービスを対象とし、講義を行わないネットコミュニティや個人運営のコミュニティ、ビジネス目的以外のコミュニティサービスは対象外とする
弊社SHIFT AIでは、ChatGPTの活用方法を学んでキャリアアップする方法や、効率よく副業の始めて収入を得るまでのロードマップを解説するセミナーを開催しています。
また、参加者限定で、「ChatGPTの教科書」や「ChatGPTプロンプト175選」、「ワンランク上のChatGPT活用法」など全12個の資料を無料で配布しています。
「ChatGPTを使いこなしてAI時代の波に乗りたい」「ChatGPTを使って最速で副業収入を得る方法を知りたい」という方は、ぜひセミナーに参加してみてください。
目次
GPT-5とは?基本情報を解説
本章では、GPT-5の基本情報について包括的に解説します。

それぞれの特徴について詳しくみてみましょう。
博士号レベルの知能をもつ最高性能モデル
GPT-5は、OpenAIが「これまでで最も賢く、有用なモデル」と位置づけるフラッグシップモデルです。知識レベルとしては多くの専門分野において専門家、いわば博士号レベルに匹敵します。
GPT-5は単に知識が豊富なだけでなく、与えられた情報から論理的に推論し、創造的な解決策を導き出す能力が飛躍的に向上しました。
たとえば、数学の難問を競うAIME 2025では94.6%という高いスコアを記録し、複雑なソフトウェア開発能力を測るSWE-bench Verifiedでは74.9%を達成しました。
これは、専門家と同等のレベルで高度な知的労働を支援できることを意味します。(性能の詳細は後述)
GPT-5は無料ユーザーも含むすべてのユーザーがアクセスできるため、実質、地球上全員が博士号レベルの知能を得られたことになります。
ChatGPTではGPT-5・Thinking・Pro・miniを利用可能
ChatGPTにおけるGPT-5は複数のモデルで構成されています。
- GPT-5(効率的なモデル): ほとんどの一般的な質問やタスクに迅速に対応する基本モデル。
- GPT-5 Thinking(深い推論モデル): 複雑な問題や、より深い思考が必要なタスクに対応する高性能モデル。
- GPT-5 Pro(最も推論力が高いモデル): Proプラン以上のユーザーが利用できる、拡張された推論機能を持つ最上位モデル。
- GPT-5 mini(軽量モデル): 各モデルの使用制限に達した際に使用されるモデル。通常時は選択不可。
※プランによって使用可能モデルが異なる(後述)
これらの多様なモデルが連携することで、ChatGPTは速度と品質を両立し、これまで以上に幅広いニーズに応えられるようになりました。
GPTシリーズとoシリーズはGPT-5に統合
GPT-5のリリースに伴い、これまで別々に提供されていた「GPTシリーズ(GPT-4やGPT-4.1など)」と「oシリーズ(o3やo4-miniなど)」は、一部「GPT-5」に集約されました。

以前は、速度を重視するならGPT-4o、複雑な推論が必要ならo3、といったモデルの使い分けが必要でした。
しかし、GPT-5に統合されたことでモデルの使い分けが不要になり、プロンプトに従ってGPT-5(無印)やGPT-5 Thinkingなどのモデルが自動で使い分けられるようになります。
GPT-5の中心的な役割を担うのが「リアルタイムルーター」です。このルーターによって、ユーザーが入力したプロンプト(指示や質問)の内容を分析し、最適なモデルを自動的に選択します。
たとえば、「このコードをデバッグして」という依頼にはThinking(推論)モデルが、「今日のニュースを教えて」という依頼には無印GPT-5(効率的なモデル)が選択されます。
また、「深く考えて」と指示すれば、意図的に推論モデルを呼び出せることがOpenAIによって示されています。
【8月9日追加アップデート情報】
リリースの翌日である8月9日、OpenAIが「過去のモデルも使えるようにする」と発表しました。
ChatGPT Plus・TeamユーザーはGPT-5以外にもGPT-4oを利用でき、ChatGPT Proユーザーは過去の全モデルを利用できます。
レガシーモデルを使用するには、設定の「一般」→「レガシーモデルを表示」をオンにしましょう。

APIはGPT-5・mini・nano・chatが利用可能
開発者が自身のアプリケーションにGPT-5を組み込むためのAPI(Application Programming Interface)では、用途に応じて選択できる複数のモデルが提供されています。
提供される主なモデルは以下の4つです。
- GPT-5: 最も高性能なフラッグシップモデル。複雑なコーディングやエージェントタスクに最適。
- GPT-5 mini: 速度とコスト効率に優れたモデル。明確に定義されたタスクに適している。
- GPT-5 nano: 最も高速かつ低コストなモデル。リアルタイム性が求められるタスクに最適。
- GPT-5 chat: ChatGPTで使用されている効率的なモデルと同等のモデル。
開発者は、これらのモデルを使い分けることで、コスト、速度、性能の要件に応じて柔軟にソフトウェアを構築できます。
たとえば、チャットボットにはGPT-5 miniを使い、バックエンドでの複雑なデータ処理にはGPT-5を使うといった設計が可能です。
ChatGPTでGPT-5を使ったり、APIを効果的に活用するには、専用のセミナーに参加することをおすすめします。
以下の記事ではChatGPT特化型のセミナーを厳選して紹介していますので、本記事とあわせてぜひご覧ください。
GPT-5の性能は?GPT-4o・o3との違いも解説
GPT-5は、旧モデルであるGPT-4oやo3と比較して、あらゆる面で性能が向上しています。

ここでは、具体的なベンチマーク結果や公式情報に基づき、GPT-5が旧モデルと比べてどのように進化したのかを詳しく比較・解説します。
知識レベルやコーディング性能などの違い
GPT-5の知識レベルとコーディング能力は、旧モデルから向上しました。各種ベンチマークテストで過去最高スコアを更新しており、知的能力の高さが証明されています。
知識レベルに関しては、数学においてはツールなしで94.6%を記録し、GPT-5 Proのツールありでなんと100.0%を叩き出しました。

競技プログラミングのベンチマークテスト
with thinking:推論あり
without thinking:推論なし
no tools:ツール使用なし
python:ツール使用あり
さらに、博士号レベルの知識を測定するGPQA Diamondでも、GPT-4oやo3を超える結果を出しています。

博士号レベルの知識を測るベンチマークテスト
with thinking:推論あり
without thinking:推論なし
no tools:ツール使用なし
python:ツール使用あり
コーディング能力を測るSWE-bench Verifiedでは74.9%を達成し、o3を上回りました。とくに複雑なフロントエンド開発や大規模なコードベースのデバッグ能力が向上しています。

コーディング性能を測るベンチマークテスト
with thinking:推論あり
without thinking:推論なし
no tools:ツール使用なし
python:ツール使用あり
たとえば、デザイン性の高いWebサイトやゲームを、たった一つのプロンプトで生成することも可能です。
実際に筆者がGPT-5で作ったアプリは記事後半で紹介しているのでぜひご覧ください。
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ライティング性能の違い
OpenAIは、GPT-5が「文学的な深みとリズム」を持った文章を生成できると強調しており、o3やGPT-4oと比較して、より自然で人間らしい文章を作成できるようになりました。
たとえば、スピーチ原稿の作成を依頼した場合、GPT-5は聴衆の感情的な動きを考慮した、印象的な比喩や力強い結びのある原稿を提案できます。
また、以下のように短編小説において引のある文章も作成できます。

GPT-5はあらゆるライティングタスクにおいて能力が向上しました。これまで以上に、ブログ記事の執筆やレポート作成などに活用しやすくなるでしょう。
マルチモーダル性能の違い
GPT-5は、テキストだけでなく、画像や音声といった複数のモダリティ(情報の種類)を統合的に処理するマルチモーダル性能も向上しています。
とくに視覚認識能力が進化しており、画像の内容をより正確かつ詳細に理解できます。
マルチモーダル理解能力を測るMMMUベンチマークでは84.2%を達成し、最先端の性能を示しています。GPT-4oも高いマルチモーダル性能を持っていましたが、GPT-5はさらにその精度を高めました。

MMMU:大学レベルの視覚的な問題解決能力を評価するテスト
MMMU Pro:大学院レベルの高度な視覚的問題解決スキルを測るテスト
VideoMMMU:動画を用いたマルチモーダル推論能力を測定するテスト
CharXiv-Reasoning:科学論文や研究資料に使われる図表・グラフを正確に読み取り、論理的に解釈できるかを評価するテスト
ERQA:複数の情報源を組み合わせ、空間的な位置関係や構造を正しく理解できるかを測るテスト
たとえば、複雑な図表が含まれるレポートをアップロードし、内容を要約・分析させるといったタスクも難なくこなせます。
回答スタイルの違い
GPT-5では、従来のモデルに見られた過度な丁寧さや迎合的な態度(Sycophancy)が抑制され、より正直で信頼できるAIとして振る舞うようになりました。
とくにGPT-4oは、ユーザーに過度に忖度し、常にユーザーに気に入られるように振る舞う特徴が指摘されていました。絵文字を多用することも一部から批判があります。
しかしGPT-5では、たとえばユーザーが誤った前提に基づいた依頼をした場合、GPT-5はそれを指摘し、より良い方法を提案します。
また、GPT-5が処理できないタスクであれば「できない」「わからない」と正直に回答するようにもなりました。

この変化により、GPT-5は従来モデルよりも信頼性の高い回答をするようになり、より安心して使えるモデルになりました。
コンテキストウィンドウの違い
コンテキストウィンドウ(AIが一度に処理できる情報量)も、GPT-5で大幅に拡張されました。コンテキストウィンドウは「トークン」という単位で表されます。
GPT-4oのコンテキストウィンドウは12.8万トークンでしたが、GPT-5のAPIモデル(GPT-5・mini・nano)は、すべて40万トークン(入力272k + 推論・出力128k)に対応しています。
この拡張により、これまで不可能だった長大な文書の分析や要約が可能になりました。
たとえば、企業の年次報告書全体を読み込ませて主要な論点を分析させたり、大規模なコードベース全体を把握させて改善提案を行わせたりできます。
※本見出しの話はAPIのモデルについてであり、ChatGPTでのコンテキストウィンドウはプランにより異なります。詳しくは以下の記事をご覧ください。
ハルシネーション率の違い
GPT-5は、ハルシネーション(AIが事実に基づかない誤った情報を生成すること)の発生率が大幅に低減しました。
OpenAIのシステムカードによると、GPT-5(標準モデル)はGPT-4oと比較してハルシネーション率が約20%減少しました。
さらに、深い推論を行うGPT-5 Thinkingでは、o3と比較して約70%もの大幅な削減が確認されています。

とくに、事実確認が重要なビジネスシーンや研究分野において、ハルシネーション率の低減は大きな意味を持ちます。もちろん完全になくなったわけではありませんが、GPT-5はこれまでで最も信頼できるAIモデルと言えます。
安全性の違い
GPT-5には、新しい安全トレーニング手法「safe-completions」が導入されました。
safe-completionsは、危険な要求に対して単に回答を拒否するのではなく、安全性を維持しつつ、可能な限り有用な情報を提供するようにモデルを訓練する手法です。
また、外部の専門家によるレッドチームテスト(AIの脆弱性やリスクを探すテスト)を過去最大規模で実施し、有害なコンテンツの生成や、差別的な表現を抑制するための対策を強化しました。
OpenAIは、GPT-5の強力な能力を責任ある形で社会に提供するために、技術的な安全対策と厳格なガバナンス体制を構築しています。
【無料でも使える】GPT-5の料金プランと利用可能な機能
GPT-5は高い性能にもかかわらず、無料プランを含むすべてのChatGPTユーザーが利用可能です。
また、開発者が自身のサービスにGPT-5を組み込むためのAPI料金も設定されています。
ここでは、ChatGPTでの料金プランと、APIの料金体系について詳しく解説します。
ChatGPTの料金
ChatGPTでGPT-5を利用するための料金プランは、以下のように設定されています。
プラン名 | 料金(月額) | 利用可能なモデル | 利用制限の特徴 |
---|---|---|---|
Free | 無料 | ・GPT-5 ・GPT-5 Thinking | ・回数制限あり ・制限到達後はminiへ移行 |
Plus | 月20ドル(約3000円) | ・GPT-5 ・GPT-5 Thinking | Freeプランより高い使用制限 |
Pro | 月200ドル(約30,000円) | ・GPT-5 ・GPT-5 Thinking ・GPT-5 Pro | ・無制限アクセス ・GPT-5 Proが利用可能 |
Team | 月25ドル/人(約3,750円)(年払い) 月30ドル/人(約4,500円)(月払い) | ・GPT-5 ・GPT-5 Thinking ・GPT-5 Pro | ・無制限アクセス ・チーム管理機能 |
Enterprise | 要問い合わせ | ・GPT-5 ・GPT-5 Thinking ・GPT-5 Pro | ・無制限アクセス ・高度なセキュリティ |
Education | 要問い合わせ | ・GPT-5 ・GPT-5 Thinking ・GPT-5 Pro | ・無制限アクセス ・教育機関向け優先サポート |
※一部無料・有料ユーザーは執筆時点でGPT-5を使用できない可能性があるが数時間置くと使えるようになる
GPT-5は無料ユーザーでも利用できることが特徴で、あらゆるユーザーが博士号レベルの知能を獲得したとも言い換えられます。
弊社SHIFT AIでは、ChatGPTを活用して副業で収入を得たり、キャリアアップで年収を高めたりするノウハウをお伝えする無料セミナーを開催しています。
セミナーでは、主に以下の内容を学習できます。
- ChatGPTの最新情報
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完全無料で参加できるため、ご興味のある方は、ぜひセミナーに申し込んでみてください。
APIの料金
開発者がAPI経由でGPT-5を利用する場合の料金は、利用するモデルと、処理したトークン量に応じた従量課金制です。
GPT-5は、GPT-4oよりも高性能でありながら、大幅に低価格で提供されています。
各モデルの料金は以下の通りです(100万トークンあたり)。
モデル名 | 入力トークン料金 | 出力トークン料金 | コンテキスト長 |
---|---|---|---|
GPT-5 | $1.25 | $10.00 | 400,000 |
GPT-5 mini | $0.25 | $2.00 | 400,000 |
GPT-5 nano | $0.05 | $0.40 | 400,000 |
参考:Models(OpenAI)
とくにGPT-5 miniやnanoは非常にコスト効率が高く、大量のテキストデータを処理する場合や、頻繁にAIを利用するサービスを開発する場合でも、コストを抑えて最新技術を導入できます。
APIはOpenAI developer platformから使用できます。
GPT-5以外にもChatGPTの料金の詳細を知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
ChatGPTでGPT-5を使う方法
ChatGPTでGPT-5を利用する方法は非常に簡単です。すでにChatGPTのアカウントを持っている方であれば、追加の設定はほとんど必要ありません。
GPT-5はChatGPTのデフォルトモデルとして設定されているため、ログインしてチャットを開始するだけで、自動的にGPT-5が使用されます。
利用手順は以下の通りです。
- ChatGPTにログインする:WebブラウザまたはスマートフォンアプリからChatGPTにアクセスし、ログインします。
- プロンプトを入力する:チャットボックスに質問や指示を入力し、送信します。

前述の通り、GPT-5は統合システムであり、質問内容に応じて最適なモデル(無印またはThinkingモデル)が自動的に選択されます。
ユーザーはモデル選択の手間なく、直感的なChatGPTの利用が可能になりました。
GPT-5を実際に使ってみた!
ここでは、筆者がGPT-5を実際に使用した結果を紹介します。

プロンプトも記載するので、利用時にコピーして使ってみてください。
日本語のライティング
まずは日本語のライティング能力を見てみました。使用したプロンプトは以下のとおりです。
{#目的}を満たすコラムを書いてください。また、{#執筆条件}を遵守して執筆を行なってください。
#目的
中小企業の若手ビジネスパーソンに、生成AI(例:ChatGPTやCopilot)を業務に取り入れる第一歩を示し、導入への心理的ハードルを下げる。読了後に「自分でも今日から試せる」と感じさせることを狙う。
#前提条件
- 対象読者像:社員規模50〜300名の中小企業で働く20〜40代の一般職〜若手リーダー層。ICTツールは日常的に利用するが、AI導入は未経験。
- 読者の知識レベル:生成AIという言葉やChatGPTの存在は聞いたことがあるものの、触ったことはない。
- 読んだ後の読者の変化:生成AIを「まずは自分で試せる」と確信し、すぐに行動へ移すモチベーションが高まる。
#執筆条件
- 本文を書くべき文字数は、3000文字以上とする。
テキストだけでなく、箇条書きやテーブルなどの使用やプロンプト例の提示、ネクストアクションのチェックリストまでライティングを行いました。3,000文字以上の制約も守られています。
さらに、今回は月額約30,000円のChatGPT Proのみで使えるGPT-5 Proを使って、短編小説を作成してもらいました。
短編小説を書いてください。
テーマは「AIの暴走」です。
最後にはどんでん返しが起こる展開にしてください。文字数は10000文字以上とします。
驚くことに、1回の指示で1万文字超えの小説が出来上がりました。本記事に掲載するとボリュームが大きすぎるため、興味のある方は以下の共有リンクよりご確認ください。
>共有リンク(クリックすると小説を確認できます)
ブラウザゲームの作成
次に、GPT-5にシューティングゲームを作成してもらいました。
このゲームは以下のプロンプトで作成しています。
2Dのシューティングゲームを作成してください。
※ゲームには音も付いているので再生の際はご注意ください。
なんと、1行だけのプロンプトで、エラーの修正もなくシューティングゲームが生成されました。
しかも敵のHPやパワーアップアイテムなど、飽きずに楽しめる工夫もされています。
今回は簡単なプロンプトでしたが、より詳細なプロンプトであれば、本当にGPT-5だけで売れるゲームを開発できるかもしれません。
レポートの作成
次に、複雑なリサーチを行なってレポートを仕上げるタスクを依頼してみました。
主要各国の天候データをまとめ、ここ10年間の世界の天候の傾向を分析したレポートを作成してください。
上記のように世界中から膨大な数の文献を調べ上げ、多角的な視点から専門性の高いレポートを作成してくれました。これが無料プランでも再現できることに驚きです。
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また、参加者限定で、「ChatGPTの教科書」や「ChatGPTプロンプト175選」、「ワンランク上のChatGPT活用法」など全12個の資料を無料で配布しています。
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GPT-5のビジネス活用事例
GPT-5は高い精度・推論能力・専門知識・低いハルシネーション率を誇り、たとえば、法務・金融・製薬部門などの高度な専門性が求められる分野での活用が加速します。

これまでのOpenAIは、高い専門知識を要する分野では積極的にChatGPTを使わないように注意喚起していましたが、GPT-5においてはむしろ推奨しているように見えます。
ここでは、法務・金融・製薬部門での活用事例を紹介します。
法務分野での活用
法務分野における具体的な活用例は以下のとおりです。
- 契約書のレビューとリスク分析:GPT-5は、長大で複雑な契約書を瞬時に分析し、潜在的なリスクや不利な条項を検出。400Kトークンの広大なコンテキストウィンドウにより、文書全体の一貫性を保った分析が可能
- 法的文書の自動作成:訴状や答弁書などの法的文書のドラフト作成を自動化。過去の判例や法令に基づいて、論理的で説得力のある文書を生成可能。
- 法令リサーチの効率化:膨大な法令や判例データベースから、特定のケースに関連する情報を迅速かつ正確に抽出。
GPT-5の活用により、弁護士や法務担当者は定型的な作業を効率化でき、より戦略的な業務に集中できるようになります。
金融分野での活用
金融分野では、GPT-5の高度なデータ分析能力と予測能力が、投資判断やリスク管理の高度化に活用されます。
具体的な活用例は以下の通りです。
- 市場動向の分析と予測:世界中のニュース、経済指標、企業の財務諸表など、膨大なデータを分析し、市場の動向や株価の変動を予測。
- リスク評価と不正検知:融資審査におけるリスク評価を自動化・精緻化。また、取引データから異常なパターンを検出し、不正な取引を早期に発見。
- 顧客対応の高度化:社内の知識ベースを強化し、ファイナンシャルアドバイザーが顧客に対して専門家レベルの的確な回答を提供する支援にAIを活用。
GPT-5のハルシネーション率の低さと分析力を活かし、ミスが許されない金融分野でも一定の活用が見込まれます。
製薬分野での活用
GPT-5はヘルスケア関連の質問に対する性能が大幅に向上しており、専門的な研究を支援できます。

ヘルスケア領域のハルシネーション率
具体的な活用例は以下の通りです。
- 創薬ターゲットの発見:膨大な数の学術論文や研究データを分析し、病気の原因となる可能性のある遺伝子やタンパク質(創薬ターゲット)を発見。
- 薬物候補化合物の設計:AIを用いることで、数百万もの候補化合物を短時間で評価し、有望な化合物の構造を設計。
- 臨床試験の効率化:臨床試験(治験)の計画立案や、治験で得られたデータの分析を効率化。
大手バイオテクノロジー企業のAmgenは、GPT-5の初期評価で高い科学的精度を確認しており、業務フローへの導入で有望な結果を得ています。
【OpenAI公式】GPT-5の性能を最大まで引き出すプロンプトテクニック
GPT-5は非常に高性能ですが、性能を最大まで引き出すにはプロンプトの出し方に工夫が必要です。OpenAIは公式ガイドで、GPT-5の特性を活かすためのテクニックを公開しています。

ここでは、公式ガイドに基づき、特に重要で実践的な4つのテクニックを紹介します。これらを活用することで、回答の質が格段に向上します。
参考:GPT-5 prompting guide(OpenAI)
1. 「Think Hard(深く考えて)」で深い推論を促す
GPT-5の推論能力を最大化するには、明確に「深く考える」よう指示することが重要です。
GPT-5は複数のモデルで構成されており、通常はプロンプトに応じて自動的にモデルを選択します。
しかし、「Think Hard(深く考えて)」というフレーズをプロンプトに含めると、高性能な推論モデル(GPT-5 Thinking)が意図的に呼び出されます。
たとえば、複雑なプログラミングの問題に対し、「このコードのエラー原因について深く考えて、ステップバイステップで解説してください」と指示します。すると、モデルは時間をかけて論理的に問題を分析し、的確な解決策を導き出します。
難しい課題に取り組む際は、このフレーズを活用することで、GPT-5の真価を引き出すことができます。
2. 動的なペルソナ(役割)を使い分ける
GPT-5では、会話の途中でペルソナ(役割)を柔軟に変更する「動的なペルソナ」の活用が推奨されています。
従来のモデルでは、「あなたはプロのライターです。」のように、最初に役割を固定するのが一般的でした。
しかし、GPT-5は指示に応じて即座に役割を切り替える能力が高いため、一つのタスクに対して複数の役割から視点を得ることも可能です。
たとえば、以下のようなプロンプトの活用が考えられます。
以下の企画アイデアについて、まずは楽観的な支持者として良い点を挙げ、その後、このアイデアの欠点を見つけるために、厳格な批評家に切り替わってください。

他にも、文章のファクトチェッカーや誤字脱字チェッカーなどの役割を与え、文章のミスを防止するといった方法も有効でしょう。
状況に応じて最適な専門家の視点を柔軟に切り替えることで、議論を深め、より質の高い結論を導き出せるようになります。
3. スタイルとトーンを具体的に指示する
GPT-5では、回答のスタイルやトーン(口調)を目的に合わせて具体的に指示することが重要です。
GPT-5のプロンプト理解力が深まったことで、ユーザーが求めるニュアンスや表現の長さを的確に反映できるようになりました。
また、GPT-5は過度な迎合が抑制されているため、率直な意見を求める指示にも効果的に応えます。
たとえば、簡潔な報告が必要な場合は「要点だけを箇条書きで3つにまとめて」と指示します。率直な批評が欲しい場合は「この企画案の良い点と悪い点を、忖度なく正直に指摘してください」と依頼します。
求める回答の長さや雰囲気を明確に伝えることで、期待通りのアウトプットを効率的に得ることができます。
4. 創造的な制約を与えてアイデアを引き出す
AIの創造性を引き出すためには、あえて具体的な「制約」を与えることが効果的です。
GPT-5は、与えられた制約の中で最適な解を見つけ出す能力に長けています。一見難しそうな制約が、逆に奇抜なアイデアや表現を生み出すきっかけとなるのです。
たとえば、キャッチコピーを考えさせる際に、「製品の特徴を、小学生でもわかる簡単な言葉だけで表現してください」と指示したり、「この会議の内容を、俳句(5・7・5)で要約してください」といった制約でも、GPT-5は制約を遵守します。
具体的な制約を設定することで、GPT-5は的を射た、かつ期待以上の創造的なアウトプットを生成してくれます。
GPT-5は「ゲームチェンジャー」になれるのか
筆者としては、GPT-5の登場はGPT-3.5からGPT-4に進化するほどのインパクトは感じられませんでした。
しかし、GPT-5は自動モデル選択やハルシネーションの低減、無料でも利用可能な料金体系などにより、多くの人にAIが普及するような「使いやすさの大幅なアップグレード」だと感じます。
もちろんGPT-5は性能も高いため、ビジネスや研究、そして日常生活におけるAIの役割を根本から変える「ゲームチェンジャー」となる可能性を秘めています。
本記事を参考にして、ぜひこれまでAIにあまり触れてこなかった方もGPT-5を手元のスマホやPCで試してみてください。
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セミナーでは、主に以下の内容を学習できます。
- ChatGPTの最新情報
- ChatGPTを使った副業の始め方・収入を得るまでのロードマップ
- おすすめの副業案件と獲得方法
- ChatGPT活用スキルを高めて昇進・転職などに役立てる方法
- 実際に成果を出しているロールモデルの紹介
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記事を書いた人

SHIFT AI TIMES編集長
大城一輝
SEO記事やAI関連書籍のライターやWebディレクター、生成AIコンサルタントとして活動している。
AI活用の講師やAIメディアの監修も多数経験。
SHIFT AIではオウンドメディア(SHIFT AI TIMES)の編集長を担当。
また、SHIFT AIのモデレーターとしてコミュニティ運営や講師にも携わっている。
G検定・生成AIパスポート・Generative AI Test合格(その他、簿記3級、FP3級など取得)
Google AI Essentials修了
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