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【使ってみた】Claude Opus 4.1とは?特徴や料金、使い方を徹底解説!

2025年8月6日(日本時間)、Anthropicから新モデル「Claude Opus 4.1」が発表されました。

Claude Opus 4.1は、最上位モデルOpus 4のアップデート版であり、とくにコーディング能力が大きく向上しています

とはいえ、「どのような点が優れているのか」「自分でも使えるのか」と疑問を感じていませんか。

本記事では、Claude Opus 4.1の概要や前回モデルとの比較、使い分け方などを解説します。さらに、筆者自身が実際にClaude Opus 4.1を使って試した事例も紹介しています。

最新モデルClaude Opus 4.1の性能や活用方法を理解して、コーディング作業を効率化してみてください。

監修者

SHIFT AI代表 木内翔大

(株)SHIFT AI 代表取締役 / GMO AI & Web3株式会社AI活用顧問 / 生成AI活用普及協会(GUGA)協議員 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / AI活用コミュニティ SHIFT AI(会員20,000人超)を運営。
『日本をAI先進国に』実現のために活動中。Xアカウントのフォロワー数は13万人超え(2025年8月現在)

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Claude Opus 4.1とは

Claude Opus 4.1は、2025年8月にAnthropicが開発した最新かつ最上位のAIモデルです。高度なコーディング能力と長時間の推論性能を兼ね備えています。

ここでは、Claude Opus 4.1の特徴を以下の4つの観点から詳しく解説します。

Claude Opus 4.1とは(Anthropicが開発した最高性能AIモデル/ハイブリッド推論で複雑な問題にも対応可能/SWE-benchで74.5%を達成した世界最高水準のコーディング性能/拡張思考(Extended Thinking)モードで長時間思考)

Claude Opus 4.1の優れた点を具体的に見ていきましょう。

以下の記事では、Claudeの基本情報やモデル(Claude 3.5 Sonnet・Opus・Haiku)の違い、活用事例について紹介しています。Claudeについて詳しくわからないという方は、ぜひ参考にしてみてください。

Anthropicが開発した最高性能AIモデル

Claude Opus 4.1は、現時点で世界最高性能のAIモデルです。とくにコーディング能力と多言語対応力において、他のAIモデルを圧倒しています。

前バージョンのClaude Opus 4から性能が大幅に強化され、ベンチマークではOpenAI o3やGemini 2.5 Proを上回る性能を示しています。

以下は、主要なベンチマークの比較結果です。

主なベンチマークを比較した画像
出典:Claude

Claude Opus 4.1を活用すれば、日常業務や複雑なタスク、専門性の高い作業を効率化できます。

ハイブリッド推論で複雑な問題にも対応可能

Claude Opus 4.1は、「ハイブリッド推論※」という高度な仕組みにより、複雑な問題にもスムーズに対応できます。
※推論:与えられた情報や知識を基に論理的に考え、結論を導き出す能力のこと

ハイブリッド推論とは、即座の応答(短期推論)と、段階的に深く考える拡張思考(長期推論)の2つのモードを、入力内容に応じて自動で切り替える仕組みです。

以下に即時応答モードと拡張思考モードの違いをまとめました。

項目即時応答モード拡張思考モード
発動条件単純な質問や明確な命令複雑な課題や多段階の推論が必要なとき
処理時間高速比較的長め(深く考えるため)
思考内容1ステップで結論を導く複数ステップで構造的に思考・分解
出力傾向直接的・簡潔な回答段階的・丁寧で一貫性のある回答
主な用途・事実確認
・質疑応答
・要約
・戦略立案
・問題解決
・長文分析

さらに、API利用時は「思考予算」を細かく制御でき、応答に使う思考の深さや長さを設定可能です。

Claude Opus 4.1は、入力内容の難易度に応じて「すばやく答える」か「じっくり考える」かを自動で判断できます。

SWE-benchで74.5%を達成した世界最高水準のコーディング性能

Claude Opus 4.1は、AIによるコーディング性能で世界最高水準の正確性を誇るモデルです。

AIのプログラミング能力を評価する国際ベンチマーク「SWE-bench」において、74.5%という高い正解率を記録しています。

以下は、AIのプログラミング性能指標を評価するベンチマーク(SWE-bench)の結果です。

ベンチマーク(SWE-bench)の結果を示す画像
出典:Claude

公開されている主要モデルの中でもトップクラスのスコアであり、過去のモデルであるClaude 3.7 Sonnet(約62.3%)やClaude Opus 4(72.5%)を大きく上回っています。

Claude Opus 4.1はコード補完・バグ修正・アプリ開発支援など、実務レベルでのコーディングタスクにも安心して活用できる性能を備えています。

拡張思考(Extended Thinking)モードで長時間思考

Claude Opus 4.1は、複雑な問題に対して段階的に思考を深められる「拡張思考モード(Extended Thinking)」を搭載しています。

拡張思考モードは、推論とツール実行を交互に行いながら、Claude自身が情報を探し、出力内容を改善していく仕組みです。

以下は、Claude Opus 4.1と前モデルClaude Opus 4に同じプロンプトを入力して推論を行った様子です。

Claude Opus 4.1とは(拡張思考(Extended Thinking)モードで長時間思考)

Claude Opus 4.1では、出力が「現在の判断」「次に考えること」「分析ログ」の3層で構成されており、思考の流れがより明確に可視化されています。

拡張思考モードを活用すれば、意思決定や調査分析といった業務をより効率的かつ論理的に進められます。

前モデルClaude Opus 4との比較

Claude Opus 4.1は、前モデルClaude Opus 4と比較してもコーディング性能や長文処理、安全性において上回っています。

以下の動画は、同じプロンプトで両モデルにWebアプリを作成させた結果です。

筆者の目線にはなりますが、UIやデザイン、実装の丁寧さにおいて明らかな違いが見られました。具体的な比較は以下のとおりです。

比較項目Claude Opus 4Claude Opus 4.1
デザイン黒背景・ドット表示グラデーション背景・透明パネル
UI構成機能表示のみ操作説明・次のピースが視覚的
CSS実装最小限のスタイルモダンで整ったレイアウト

Claude Opus 4でも基本的な動作は問題なく、正確なテトリスアプリが生成されました。しかし、Claude Opus 4ではその仕上がりがさらに洗練されており、実務用途にも使えるレベルです。

以下の記事では、Claude 4(Opus・Sonnet)の特徴や料金、実際の活用事例について紹介しています。前モデルの概要や特徴を詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事: Anthropicから新モデル「Claude 4」が登場!料金や使い方、活用事例を解説

前モデルClaude Opus 4との使い分け

Claude Opus 4.1は、前モデルよりも大幅に進化しており、ほぼすべての用途でClaude Opus 4の上位互換です。そのため、特別な理由がない限り、Claude Opus 4.1の利用をおすすめします。

以下にClaude Opus 4.1とClaude Opus 4の違いをまとめました。

項目Claude Opus 4Claude Opus 4.1
公開日2025年5月14日2025年8月6日
ナレッジカットオフ
2025年3月2025年3月
コンテキスト長約200,000トークン約200,000トークン
コーディング性能
(SWE-bench)
約72.5%約74.5%(最高水準)
拡張思考モードの
無害な応答率
99.06%97.67%
API挙動柔軟安定
※ナレッジカットオフ:AIが学習している情報の最終更新時期

Claude Opus 4.1は、コーディング性能が向上した点や拡張思考モードの精度など従来モデルに比べて全体的に優れています。用途によって使い分けるよりも、基本的にはOpus 4.1を選ぶようにしましょう。

Claude Opus 4.1の料金体系

ここでは、Claude Opus 4.1の料金体系を紹介します。

  • ブラウザ・アプリの料金
  • API利用料金

それぞれの形式に応じて、料金が異なるため、用途に合わせて選ぶときの参考にしてください。

ブラウザ・アプリの料金

Claude Opus 4.1をClaudeのブラウザやアプリで使うには、有料プラン(Pro以上)への加入が必要です。

以下にClaude Opus 4.1を利用できる有料プランと料金をまとめました。

プラン名料金(税込)
Claude Pro月額プラン:約3,300円/月
年額プラン:約2,805円/月
Claude MaxMax 5x:約16,500円/月
Max 20x:約33,000円/月
Claude Team約4,125円/月
※5名から利用可能
Claude Enterprise要問い合わせ

Claude Opus 4.1のモデルを利用したい場合はProプランで十分です。それ以外のモデルを利用する場合はMaxプランを検討してみてください。

API利用料金

Claude Opus 4.1は、API経由でも利用でき、入力・出力トークン数に応じた従量課金制です。

以下に、利用時に発生する料金体系をまとめました。

項目Claude Opus 4.1の料金
入力トークン$15(約2,500円) / 1Mトークン※
出力トークン$75 (約12,00円)/ 1Mトークン
キャッシュヒット&リフレッシュ$1.50(約250円) / 1Mトークン
※1M(100万)トークン:英語で約75万単語

Claude Opus 4.1のAPIを使えば、高精度な自然言語処理・分析・コーディングを自由に組み込めます。

以下の記事では、Claudeの料金プランやAPI利用料、他の生成AIとの比較について紹介しています。Claude Opus 4.1以外のAPI料金を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事:

Claude Opus 4.1の使い方

ここでは、Claude Opus 4.1の使い方を紹介します。今回は、ブラウザ版Claudeを使った方法を説明します。

  1. 公式サイトにアクセスする
  2. モデルを「Claude Opus 4.1」に選択する
  3. プロンプトを入力する

公式サイトにアクセスする

まずはClaudeの公式Webサイト にアクセスします。初めて利用するときは、Googleアカウントまたはメールアドレスでアカウントを作成してください。

Claude Opus 4.1の使い方(STEP1:公式サイトにアクセスする)

モデルを「Claude Opus 4.1」に選択する

ログイン後、画面上部に表示される「アップグレード」から、有料プランに加入します。表示されたプランの中から、希望のプランを選んでアップグレードしましょう。

Claude Opus 4.1の使い方(STEP2:モデル「Claude Opus 4.1」を選択する-ログイン後、画面上部に「アップグレード」が表示される)

有料プランに加入すると、「Claude Opus 4.1」を使用できるようになります。

Claude Opus 4.1の使い方(STEP2:モデル「Claude Opus 4.1」を選択する-有料プランに加入すると「Claude Opus 4.1」を使用できるようになる)

プロンプトを入力する

必要に応じて思考モードやリサーチモードを選択します。

Claude Opus 4.1の使い方(STEP3:プロンプトを入力する)

その後、入力欄にプロンプトを入力して、実行を選択します。

【実際に使ってみた】Claude Opus 4.1の活用例

ここでは、実際に筆者がClaude Opus 4.1を使った事例を3つ紹介します。

  • 特定分野のリサーチ
  • データ分析・レポート作成
  • Claude Codeでアプリ開発

Claude Opus 4.1が自分の業務にどう役立つのかのイメージの参考にしてみてください。

特定分野のリサーチ

Claude Opus 4.1では、拡張思考(Extended Thinking)モードとリサーチ機能(Deep Research)を活用すれば、複雑なテーマについても段階的に深掘りできます。

今回は以下のようなプロンプトを入力してみました。

生成AIが教育現場に与える影響について、利点・課題・今後の展望を整理してください
Claude Opus 4.1を活用してリサーチした結果の画像

Claude Opus 4.1を使って実際にリサーチを行ったところ、単なる要約ではなく、出典付きで構造化された本格的なレポートが生成されました。

Claude Opus 4.1を使えば、専門的なリサーチテーマに対しても、出典や構成付きのレポートを一瞬で生成できます

そのまま会議資料や提案書のたたき台として使えるため、リサーチ・構成・ライティングの工数を大幅に削減できます。

データ分析・レポート作成

Claude Opus 4.1は、データファイルをアップロードすれば、データの傾向分析やグラフの提案、報告文の作成まで一括で行えます

今回は架空のデータファイルを読み込んで以下のプロンプトを入力しました。

このCSVデータ(AIチャットボット導入前後のカスタマーサポート実績)を分析してください。

・ AI導入前後での主要な変化(対応件数、平均対応時間、満足度、自動対応率)
・ 各指標の傾向と相関
・ 改善された点や維持すべき点、今後の懸念点
・ 上記を「ビジネスレポート形式(構成付き)」でまとめてください(見出し、本文、数値分析を含む)

目的:業務改善会議で使うための資料のたたき台として使用
Claude Opus 4.1を活用してデータ分析・レポート作成した結果の画像

データファイルをアップロードしただけで、ファイルの要約や分析比較、数値の可視化まで含んだレポートが完成しました。

業務のレポートや分析資料を作成するときの下書きとしては十分に活用できるため、業務の大幅な効率化につながります。

とくに、構成や数値の要約をAIが自動で整理してくれるため、作業時間を短縮しつつ、より本質的な意思決定や改善策の検討に時間を割けます。

Claude Codeでアプリ開発

Claude Opus 4.1は、ターミナル上で動く「Claude Code」を使ってWebアプリを開発できます。

今回は以下のようなプロンプトを与え、「Daily Tracker」という習慣管理アプリをClaude Opus 4.1で生成しました。

「日報・ToDo管理・習慣トラッキング」の機能が1画面でできるWebアプリを作ってください。
・HTML + CSS + JavaScriptの1ファイルで作成
・画面構成は「今日のToDo」「今日の記録」「週間習慣表」
・ローカルストレージに保存
・見た目は洗練されたデザインにしてください(Tailwind風)
作成したアプリ

Claude Opus 4.1を使えば、ノーコード感覚でアプリを作り、そのままGitHub経由で公開できます。

Claude Code内でClaude Opus 4.1を活用すれば、アプリ作成だけでなく、業務内ツールに組み合わせて業務効率化もできます。

Claude Opus 4.1の安全性

Claude Opus 4.1は、従来モデルClaude Opus 4と比べて安全性が飛躍的に向上しています

AnthropicはClaude Opus 4.1の開発において、以下のリスク対策を徹底しています。

Claude Opus 4.1の安全性ー徹底されたリスク対策(98.76%の有害リクエスト拒否率(前モデルは97.27%)/プロンプトインジェクションへの防御スコア向上(最大89%)/CBRNリスクへの対策として、AI Safety Level 3(ASL-3)※に準拠※AI Safety Level 3:Anthropic社が採用するAIの安全レベル指標/モデルのアライメント強化や新しい安全監視モジュールを導入)

実際に無害なリクエストを誤って拒否する確率はわずか0.08%と、実用性と安全性のバランスも非常に優れています。
参照:System Card Addendum: Claude Opus 4.1

Claude Opus 4.1を活用すれば、セキュリティリスクを最小限に抑えつつ、業務効率化や研究開発、アプリ実装を安心して進められるでしょう。

Claude Opus 4.1でAI開発を加速させよう

Claude Opus 4.1は、現時点で最高水準のコーディング性能と安全性を備えたAIモデルです。

Claude Opus 4.1を活用すれば、高度な推論力や強化されたセキュリティ、コーディング能力により、AI開発や業務自動化ができます。

本記事を参考に、Claude Opus 4.1を試して、AI開発のスピードと品質を一段階引き上げてみてください。

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記事を書いた人

西啓汰

大学での学びと並行して活動するフリーランスのSEO/Webライター。
研究テーマは「Music to Video」。音楽の歌詞や曲調を分析し、自動で映像を生成する仕組みの開発中。
生成AIツールを実際に触れ、体験を通じて得た知見を活かし、価値を届けるライティングを実践。
趣味は野球観戦とラジオ聴取。