【AGI到来?】新機能「ChatGPTエージェント」とは?料金や使い方、できることを解説!

2025年7月18日(日本時間)、OpenAIから新機能「ChatGPTエージェント」が発表されました。
ChatGPTエージェントは、人間に代わってAIが自動でインターネット上や仮想環境で実行してくれる機能です。
本記事では、新機能「ChatGPTエージェント」の概要やできること、料金プランなどを解説します。また、筆者が実際に試した5つの事例も紹介します。
AIの波に乗り遅れないためにも、新機能「ChatGPTエージェント」を理解し、実際に活用してみてください。

監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
弊社SHIFT AIでは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIを活用して、副業で収入を得たり、昇進・転職などに役立つスキルを学んだりするためのセミナーを開催しています。
また、参加者限定で、「初心者が使うべきAIツール20選」や「AI副業案件集」「ChatGPTの教科書」など全12個の資料を無料で配布しています。
「これからAIを学びたい」「AIを使って本業・副業を効率化したい」という方は、ぜひセミナーに参加してみてください。
目次
ChatGPTエージェントとは?
ChatGPTエージェントとは、人間の代わりにChatGPTが「自分専用のコンピューター」を用意してタスク内容を実行してくれる機能です。
プロンプトを入力するだけで、ChatGPTが裏側でWebサイトを閲覧したり、コードを実行したりしながら、依頼されたタスクを最初から最後まで自動で進めてくれます。
具体的には、商品を比較してレポートを作成するよう依頼すると、ChatGPTが自動でWeb検索を行い、必要な情報を集め、文書を作成してくれます。
以下は、ChatGPTエージェントを実行している様子の動画です。
人が一つひとつ操作をする必要はなく、最初に依頼するだけで完了まで任せられるため、日常業務の効率化に役立ちます。
ChatGPTの機能を統合してタスクを実行
ChatGPTエージェントの強みは、現在あるChatGPTの機能をまとめて統合し、自動的に使い分けながらタスクを実行できる点です。
利用者が機能ごとにツールを切り替える必要はなく、ChatGPTが裏側で必要な機能を判断し、適切な順序で呼び出して処理を進めてくれます。
具体的には、Operatorで外部操作を行い、Deep Researchで情報を深く調査しながら、ファイルの生成・分析や画像生成といったAPI機能も組み合わせて実行できます。
一連の作業をChatGPTがまとめて自動でこなしてくれるため、面倒な手作業が減り、業務効率化ができます。
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ベンチマークテストで高いエージェント性能を発揮
ChatGPTエージェントの実力は、複数の公式ベンチマークテストでも示されており、既存モデルや人間のパフォーマンスを上回る結果も多数報告されています。
ここでは、主要なテスト結果をいくつか紹介します。

専門的な問題解決能力を評価する「Humanity’s Last Exam」では、ChatGPTエージェントが41.6%の正答率を達成しました。
OpenAI o3(20.3%)やDeep Research(26.6%)を大きく上回っており、複数の機能を統合したAIならではの高い思考力が示されています。

また、数学的な論理力を評価する「FrontierMath」では、ChatGPTエージェントが27.4%の正答率を記録しました。
GPT-4-mini(19.3%)やGPT-4o(10.3%)と比べても、計算処理と推論能力において優れた性能を発揮しています。

Web上の情報をもとに問題解決を行う「BrowseComp」では、ChatGPTエージェントが68.9%の精度を達成しました。
OpenAI o3(49.7%)やDeep Research(51.5%)と比べて高いスコアを記録しており、情報探索能力が大きく向上しています。

実際のWebページを操作してタスクを完了する「WebArena」では、ChatGPTエージェントが65.4%の精度を示しました。
CUA o3(62.9%)やCUA 4o(58.1%)よりも優れた結果となり、人間(78.2%)に近い水準にまで到達しています。

右)データモデリング
さらに、データ処理能力を測る「DSBench」では、データ分析タスクにおいて89.9%、データモデリングタスクにおいて85.5%の正答率を記録しました。
人間(65.0%)やOpenAI o3(77.1%)と比べても高い数値となっており、実務レベルの能力を備えています。

表計算処理のスキルを評価する「SpreadsheetBench」でも、ChatGPTエージェント(.xlsx対応)は45.5%の正答率を記録しました。
これはExcel用Copilot(20.0%)やGPT-4o(18.4%)と比べて2倍以上の精度であり、日常業務での実用性の高さがうかがえます。

さらに、人間が1時間から10時間以上かけて行うような複雑な業務でも、ChatGPTエージェントは約半数のケースで人間と同等以上の成果を出しています。
ChatGPTエージェント機能は今後、日常業務の生産性を大きく底上げする存在として、ますます活用され続けるでしょう。
【使ってみた】ChatGPTエージェントでできること
ここでは、実際に筆者がChatGPTエージェントを使った事例を5つ紹介します。
- 最新情報をExcelにまとめる
- 記事を作成する
- スライドを作成する
- 画像付きのWebサイトを作成する
- APIを叩いてアプリを作成する
ChatGPTエージェントがどのように活用できるかの参考にしてみてください。
最新情報をExcelにまとめる
ChatGPTエージェントは、プロンプトの指示に応じてWeb検索やファイル生成、情報整理などのタスクを自動で実行できます。
今回は「生成AI業界の最新ニュースを収集して、Excel形式にまとめる」タスクを実行しました。
最新の生成AI業界ニュースを調べて、主要な発表内容や動向をExcelファイルにまとめてください。
以下の条件でお願いします。
【条件】
・対象は過去1週間以内のニュース
・分野はOpenAI、Google、Anthropic、Metaに関する話題
・項目は「企業名」「発表日」「概要」「URL」にしてください
・「概要」は日本語で出力してください
・「URL」は公式サイトを優先して出力してください
・結果をExcel形式で出力し、ダウンロードできるようにしてください
ChatGPTエージェントによって自動生成されたExcelファイルには、各企業の動向に関する公式サイトのURLが挿入されていました。
情報収集から整理、ファイル出力までを自動でこなしてくれるChatGPTエージェントは、リサーチ作業や報告書作成の負担を大幅に軽減してくれます。
記事を作成する
ChatGPTエージェントを使えば、キーワードや構成、想定読者を指定するだけで、構成案から本文まで一貫して自動生成できます。
今回は「生成AIの最新トレンドと活用事例」というテーマで、SEOを意識したブログ記事を自動作成するタスクを実行しました。
「生成AIの最新トレンドと活用事例」について、SEOを意識したブログ記事を作成してください。
以下の条件でお願いします。
【条件】
・構成案(h2・h3)を最初に提示してください
・構成がよければ、300文字以上の本文を各見出しに対して執筆してください
・読者ターゲットは、30代のビジネスパーソン(AI初級者)です
・文体は企業ブログ風でフォーマルかつ親しみやすくしてください
・トピックには2025年7月時点の情報(Grok 4、Gemini 2.5、Claude 3.5など)を反映してください
【出力】
① 見出し構成
② 本文(h2・h3ごと)
③ Word形式またはPDF形式で出力してください
各見出しごとに300〜500文字以上の本文が自動で生成されました。さらに、Grok 4やGemini 2.5、Claude 3.5といった2025年7月時点の最新モデルの特徴も正確に反映されていました。
ChatGPTエージェントを使えば、構成提案から最新情報の調査、ファイル出力までを一貫して任せられるため、情報収集や資料作成の時間を大幅に短縮できます。
スライドを作成する
ChatGPTエージェントは、プロンプトに応じてプレゼンテーション資料(スライド)の作成も自動で行えます。
今回は、生成AIモデル4種を比較したスライドを一貫して自動生成しました。
2025年時点で注目されている生成AIモデル(ChatGPT-4o、Gemini 2.5、Claude 3.5、Grok 4)の比較スライドを作成してください。
以下の条件でお願いします。
【条件】
・スライド枚数は5〜7枚
・1枚目はタイトル+全体概要
・2枚目以降は各モデルの特徴、できること、活用事例、料金、比較まとめを掲載
・文章はプレゼン用に短く簡潔にしてください
・レイアウトは「見出し+箇条書き+図解または表」を基本に構成してください
・色使いはシンプルに、ビジネス用途向けにしてください
・スライド形式はPowerPoint(.pptx)またはPDFで出力してください
・ダウンロード用のファイルリンクを提示してください
ChatGPTエージェントは「構成の自動生成」や「資料の骨組み作り」には非常に向いていますが、そのままでは使えない部分も多いという印象でした。
仕上げは自分で手を入れる前提なら、作業時間を大きく短縮できます。
画像付きのWebサイトを作成する
ChatGPTエージェントは、画像付きのWebサイトも作成できます。
今回は「生成AIの活用事例を紹介するWebサイト」をテーマに、HTML+CSS形式で画像付きのトップページを自動生成しました。
生成AIの活用事例を紹介するWebサイトをHTML形式で作成してください。
以下の条件を満たしてください。
【条件】
・トップページを1ページ構成で作ってください
・セクション構成は「トップ画像」「生成AIとは」「活用事例紹介」「問い合わせ」
・活用事例は3つまで掲載し、それぞれ画像と文章(100文字程度)で説明してください
・画像は著作権フリーのものを使ってください(例:Unsplashの画像URLを埋め込む)
・デザインはシンプルで見やすく、スマホ対応のレスポンシブ形式にしてください
・HTMLとCSSを1ファイル内に記述してください(外部CSSは使わず)
・完成したらHTMLファイルとしてダウンロードできるようにしてください
最初に試したときは、画像が挿入されませんでしたが「画像も挿入してください」と具体的に頼んだところ、反映されました。
画像付きのWebサイトを自動生成したい方は、一度試してみてください。
APIを叩いてアプリを作成する
ChatGPTエージェントは、APIも柔軟に取得してくれます。
今回は「入力した都市名に応じて天気予報を取得するPythonアプリ」を作成するタスクを実行しました。
テキストを入力したら天気予報のAPIを取得して天気を出力するアプリを作成
出力されたpythonコードをターミナルにコピペして実行したところ、指定した都市名に応じた現在の天気が即座に出力されました。
API連携やスクリプト作成に時間がかかっていた方も、ChatGPTエージェントを使えば、最小の手間で実行可能なアプリケーションを短時間で構築できます。
ChatGPTエージェントの料金プラン
ChatGPTエージェントを使うには有料プランの契約が必要で、プランによって月間利用回数に制限があります。
以下は、各プランにおけるエージェント対応状況や制限についてまとめました。
項目 | 無料プラン | Plusプラン | Proプラン | Teamプラン | Enterpriseプラン |
---|---|---|---|---|---|
料金(税込) | 無料 | 約3,200円/月 | 約32,000円/月 | 約4,000円/月(1人) | 要問い合わせ |
利用状況 | 利用不可 | 利用可能 (2025年7月21日に展開予定) | 利用可能 | 利用可能 (2025年7月21日に展開予定) | 利用可能 (数週間以内) |
利用回数 | 利用不可 | 月40回まで | 月400回まで | 月40回まで | 未定 |
業務で頻繁に使いたい方にはProプランがおすすめです。一方で、まずは試してみたいという方にはPlusプランでも十分にエージェント機能を活用できます。
自分に合ったプランでChatGPTエージェント機能を試してみてください。
ChatGPTエージェントの使い方
ChatGPTエージェントを使う手順をステップごとに説明します。以下の3つの手順です。
- ChatGPTにアクセスする
- 「Agent mode」を有効にする
- プロンプトを入力する
ChatGPTにアクセスする
ChatGPT公式サイトまたはスマホアプリ(iOS/Android)にアクセスします。
有料プランに未加入の方は、アプリ内の「設定」から簡単にプランを選択・加入できます。
スマホアプリでもエージェント機能が利用できるため、外出先でもチャット操作や情報取得ができます。
「Agent mode」を有効にする
ChatGPTのチャット画面で、ツール欄にあるドロップダウンメニューから「Agent mode」を選択します。
プロンプトを入力する
「Agent mode」をオンにした状態で、実行してほしいタスクをプロンプトで入力します。内容はできるだけ具体的かつ明確に記載すると、意図通りに動作しやすくなります。
プロンプトを送信すると、ChatGPTエージェントが自律的にブラウザ操作や情報収集を開始し、タスクの達成に向けて動き出します。
ただし、すべてを自動で完了するわけではなく、実行中の進捗を確認したり、途中で指示を追加したりといった「介入」も可能です。
ChatGPTエージェントは利用者が主導権を持ちながら、必要な部分だけを自動化できます。
ChatGPTエージェントの機能まとめ
ChatGPTエージェントには、さまざまな自動化・操作支援機能が搭載されています。
以下にChatGPTエージェントの機能をまとめました。
機能名 | 内容 |
---|---|
フォローアップ | 実行中のタスクに対して、途中から新しい指示や修正を加えられる |
ブラウザ操作の引き継ぎ | AIの操作を中断して、自分の手でブラウザを直接操作できる |
アクティビティ | AIが何を考えてどう動いているかを、文章でリアルタイム表示できる |
ファイルでの書き出し | 実行結果をWordやExcel、PDFなどの形式でダウンロードできる |
コード実行 | AIが生成した簡単なコードを、その場で自動的に実行して確認できる |
処理の停止 | 自動処理を途中で止めたいときに、手動で即時中断できる |
ChatGPTエージェントを活用すれば、面倒な作業を自動で処理しながら、人の判断が必要な場面には柔軟に対応できます。
とくに、資料作成やリサーチ業務では即戦力として機能し、毎日の業務時間を大幅に削減できます。
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ChatGPTエージェントは安全?
ChatGPTエージェントは、安全性と透明性を重視して設計されており、利用者による制御と制限が組み込まれています。
OpenAIは、エージェント機能に対して「ユーザーの意図に沿った行動」「不正操作の防止」「社会的リスクの抑制」という3つの柱にもとづいた安全対策を講じています。
以下は、OpenAIが公式に明記している安全対策の一部です。
対策 | 内容 |
---|---|
仮想ブラウザ環境内でのみ実行 | 実世界のデバイスやOSには直接アクセスしない構造 |
重要操作はすべて人の承認が必要 | 購入や送信、フォーム入力などの行動は、事前確認を必ず求める |
多層的な不正プロンプト対策 | 独立した安全訓練やモニタリングフィルタ、Watch Mode※を導入 |
行動ログの可視化 | エージェントの意図や行動を利用者が可視化できる |
外部レビューと検証 | 悪用リスクを第三者の視点から検証し、対応を継続中 |
ChatGPTエージェントは、安全性に配慮された設計がなされており、業務や日常のタスクを安心して任せられます。
ただし「完全にAIに任せきりにする」のではなく、最終的な確認や判断は人間が行うようにしましょう。
他のAIエージェントとChatGPTエージェントはどちらがいい?
筆者としては、ChatGPTエージェントは他のAIエージェントに比べて性能面で見劣りする部分はあるものの、コストパフォーマンスと他機能との統合性の高さが魅力だと考えています。
実際、ManusやFelo、Gensparkといった他の生成AIエージェントと比べると、タスク自動化の柔軟性や実行精度などにおいて、ChatGPTエージェントは一部劣っていると感じる場面がありました。
一方で、ChatGPTのGPTsや画像生成、Deep Researchなどの機能を同一プラン内で使える点が、非常に大きな価値だと感じています。
ChatGPTのUIに慣れている方や、他の機能も含めて日常的に活用している方にとっては、ChatGPTエージェントをメインツールとして使う価値は十分にあると考えています。
エージェント機能でChatGPTをもっと便利に使えるようにしよう!
ChatGPTのエージェント機能は、AIが指示に応じてWeb操作やファイル作成、情報収集などの一連のタスクを自律的に実行してくれます。
すべてに任せきりにせず人間の確認も必要ですが、上手に取り入れれば日常業務を大幅に効率化できます。
本記事を参考に、ぜひChatGPTのエージェント機能を実際に試してみてください。
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- AIを使った副業の始め方・収入を得るまでのロードマップ
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記事を書いた人

西啓汰
大学での学びと並行して活動するフリーランスのSEO/Webライター。
研究テーマは「Music to Video」。音楽の歌詞や曲調を分析し、自動で映像を生成する仕組みの開発中。
生成AIツールを実際に触れ、体験を通じて得た知見を活かし、価値を届けるライティングを実践。
趣味は野球観戦とラジオ聴取。
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