【実績者インタビューVol.9】AIで「効率化フェチ」を極める――元大手SEが「副業迷子」を超えて見つけた、新たなキャリア

【実績者インタビュー】では、SHIFT AIに所属し、AIを活用してユニークな実績を出している方々を『AIシフター』と銘打ち、インタビューを行います。彼らがどのような軌跡をたどり、どんな風にAIを活用しているのか。素朴な疑問をぶつけながら、その成功の秘訣を探ります。
今回登場するのは、関東を拠点に個人事業主として活動している所佳祐さんです。大手企業でSEとして勤務し、金融機関や航空業界のシステム構築、社内のDX推進、新人教育など幅広い経験を積んだ後に独立を果たしました。現在はAIコンサルタントとして、システム構築にAIを活用しながら、新たな価値創造に挑戦しています。
今でこそ複数の会社から業務を請け負い、AIコンサルタントとして第一線で活躍する所さんですが、AIを学び始めたのは直近1年半程度です。大手企業のサラリーマンだった所さんはいかにして、「稼げるAIコンサルタント」へと変貌を遂げたのでしょうか。その背景にあったのは数多くの挑戦と挫折でした。彼の軌跡を紐解いてみましょう。

職種 | AIコンサルタント |
SHIFT AI受講歴 | 2024年12月 SHIFT AI入会 |
受講した講座 | 動画講座、オンラインイベント |
収入before→after | 副業を始め、初月は1000円→独立後は月収120万円を達成 |
目次
会社員として得たものと、物足りなさ
「いい会社だったと思います。大手で、多くのことを学ばせてもらえましたから」。
2016年にSEとして大手企業に就職した所さんは、政府系金融機関や航空業界のシステム構築に携わりました。他にも、社内のDX推進や120名の新人教育まで担当するなど、豊富な経験を積んできました。
「でも、自分の中でどうしても最先端の技術に触れたい気持ちが強くて。会社にいながら挑戦しようとしたんですけど、そこには限界がありました」
そう話す所さんが、ふと目にしたのは先に独立した同期の活躍でした。
「最先端の技術に触れながら、自分の好きなことで自由に稼ぐ。そんな働き方に挑戦したくなったんです。他にも社会人になってからずっと、いかに単価を上げるかを意識してきました。きっとこの考え方なら会社員ではなくて独立したほうがいいんだろうなと思うようになっていました」
そこで、2023年に思い切って独立を決意します。

600万円の自己投資… でも売上は「ゼロ」
しかし、独立は決して順風満帆ではありませんでした。
所さんが最初に”手を出してしまった”のは、Amazonを使った物販ビジネスでした。物品販売のスクールに入会し、ノウハウを学び、売れそうな商品を仕入れてAmazonの倉庫に預ける──自分が手を動かさずに収益が生まれる「効率的な仕組み」を描いていました。
「ところがまったく売れなかったんです(笑)。フォトフレームやバイクのパーツなど手当たり次第に仕入れたのに、売上はゼロ。在庫だけが山のように残りました」
さらに、SNS運用代行にも挑戦。こちらもスクールに通いましたが、売上にはつながらず。
結果として600万円にも上る自己投資はほとんどが水の泡に…。
「今でも在庫の山は玄関に置いてあります。自分への戒めですね」
そんな所さんに転機をもたらしたのが、AIとの出会いでした。
「当時はChatGPT-3が出たばかりで、仕事にすぐ活かせるレベルではなかったんですが、3.5あたりから一気に実用性が高まってきたんです」
かねてから効率化にこだわってきた所さんにとって、AIはまさに理想のツールでした。
「ただ、いざ学ぼうとするとAI関連の情報が多すぎて。何から手をつけていいかわからず、完全に”学習迷子”になっていましたね」
そこで出会ったのがSHIFT AIでした。
「とにかく講座が網羅的で体系化されているのが魅力でした。動画を一気に見漁りました」

SHIFT AIで学んで、仕事は4倍速に
SHIFT AIでの学びは、すぐに成果として表れました。
「AIを使う前は、PCで1行ずつコードを書いていました。でも今は日本語で指示を出すだけでAIがコードを提案してくれる。以前は4ヶ月かかっていた仕事が、1ヶ月で終わるようになったので体感4倍のスピードです」
さらに、所さんが感じたのは、AIの持つ「夢」のような可能性です。
「SEあるあるですけど、コードを書けば必ずエラーが出ますよね。それを手で直すのに1週間かかっていたのが、AIに『直して』と伝えるだけで一瞬。革命的だと思いました」
その裏には、「効率化フェチ」とも言えるほど強い思いがあります。
「自分の時間が欲しくて始めた効率化なのですが、効率化で生まれた時間を、さらに次の効率化に使いたくなってしまって笑。どこまで効率化できるかを突き詰めるのは、もう趣味に近いですね」
試行錯誤を重ねながらも、徐々に収入は伸び、AIを活用した案件を広げられるようになっていきました。

SHIFT AIのオフラインイベントが仕事につながる理由
所さんが動画講座と同じくらい大切にしているのが、SHIFT AIのオフラインイベントです。一見参加するだけで楽しげなイベントに思えますが、所さんは「イベントは、動画学習とはまったく心構えが違います」と明かします。
リアルイベントでは、さまざまな業種・業界の人と出会い、AI活用の具体的な課題や最新の事例に触れられるといいます。
「どんなAIを誰が、どの領域で使っているのか。何より、参加者がどんな悩みを抱えているのかを知れるんです。それが分かれば、自分の仕事に直結するチャンスが広がります」
実際に、SHIFT AIのイベントにはAI学習者だけではなく、企業のDX担当者やAI推進に関わる技術者などが多く集まります。
「その場で名刺交換して、『ぜひやって!』と話が決まり、そのまま案件に結びついたこともあります」
所さんにとって、イベントも重要な仕事の場所です。
その結果、所さんの下には、大手企業からのシステム案件だけでなく、漁業など一次産業のDX化といった幅広い相談が寄せられているそうです。
「DX、AI化の流れはすべての産業に及びます。早めにチャレンジしておくのは大きな意味があると思います」
一方で「AIでエンジニアがいらなくなる」という声に対してはこう語ります。
「コードを書く人の役割は減るかもしれませんが、コンサルタントとして、要件定義を決めて、コードを書いて、納品して保守運用までこなせる人材はまだまだ必要とされると思います」

「1人で億プレーヤー」という壮大な目標
「今後は半年から1年以内に法人化して、年商1億円を目指します。1億円までは自分ひとりで到達できると思っています」
“1人で億プレーヤー”という目標は、大きく聞こえますが、所さんは笑顔で、力強く話します。
「効率化すれば、きっといけます!」
最後に、SHIFT AIへの参加を検討している人に向けてメッセージを伺いました。
「AIはあくまで道具です。恐れずに触れて、徹底的に活用してほしい。きっと、見える景色が変わりますよ」
SHIFT AIでは、こうした挑戦者を支えるために、無料セミナーやコミュニティを用意しています。あなたも一歩を踏み出してみませんか。
撮影:栗原洋平
記事を書いた人

SHIFT AI TIMES編集部
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