【ChatGPTを超える?】イーロン・マスク発の最新AI「Grok 4」の特徴と料金を解説

2025年7月10日、イーロン・マスク率いるxAIから最新の生成AIモデル「Grok 4」が発表されました。
Grok 4はChatGPTやGeminiなど他の生成AIの性能を超えると言われています。また、Grok 4をさらに超えるGrok 4 Heavyも発表されました。
そこで本記事では、Grok 4の発表動画にもとづき、特徴や他のAIツールとの違い、料金、使い方などを解説しています。
記事の後半ではGrok 4 Heavyを試した結果も記載しているので、興味のある方はぜひご覧ください。
Grok 4の全体像を把握し、あなたの業務や用途に活かせるかどうかを判断する参考にしてみてください。

監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
弊社SHIFT AIでは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIを活用して、副業で収入を得たり、昇進・転職などに役立つスキルを学んだりするためのセミナーを開催しています。
また、参加者限定で、「初心者が使うべきAIツール20選」や「AI副業案件集」「ChatGPTの教科書」など全12個の資料を無料で配布しています。
「これからAIを学びたい」「AIを使って本業・副業を効率化したい」という方は、ぜひセミナーに参加してみてください。
目次
Grok 4とは何か?
Grok 4は、イーロン・マスク率いるxAIが開発した最新の生成AIモデルで、2025年7月10日に発表された「Grokシリーズ第4世代」です。
Grok 4は、前モデルGrok 3から大幅に性能が強化されており、以下のような他の最先端モデルを凌駕するレベルに達しています。
- OpenAI「GPT-4o」
- Google「Gemini 2.5 Pro」
- Anthropic「Claude 4 Opus」

出典:Artificial Analysis
とくに推論力や計算力、応答精度において高い評価を得ています。
Grok 4は、以下プランの契約者限定で提供され、WebやiOS/Androidアプリなどを通じて利用可能です。
- X:Xプレミアムプラス
- Grok:SuperGrok以上
Grok 4は、情報収集や知的支援、創造的発想の補助といった分野で、人間の限界を補完するAIとして活躍するでしょう。
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Grok 4の特徴は4つ
ここでは、Grok 4の4つの特徴を紹介します。

Grok 4発表時のデモ動画に登場した画像とともに、それぞれの強化点を詳しく見ていきましょう。
圧倒的な計算量で進化した推論性能
Grok 4は、推論能力に特化したトレーニング構造を採用し、Grok 3をはるかに超える「考える力」を獲得しています。
推論力に特化して従来の10倍の計算資源を強化学習に投入し、構造的な思考能力を大幅に高めています。
以下は、Grok 2からGrok 4に至る推論性能の進化を視覚的に示した、Grokシリーズの代表的な進化過程を表す画像です。

出典:Grok 4の公式発表動画
とくにGrok 4では、強化学習(オレンジ部分)に割り当てられた計算資源がGrok 3の10倍に増え、推論能力が飛躍的に向上しています。
Grok 4は未知の問いや複雑な状況に対しても、自律的に情報を整理し、筋道立てて結論を導き出す能力を持つようになりました。
人間レベルの専門知識に対応する知的能力
Grok 4は、大学院レベルの専門的な問いにも対応できる知的能力を持ち、単なる情報生成ではなく「本質的な理解」にもとづいた応答が可能です。
従来のタスクベースの自然言語処理を超え、複数分野にまたがる抽象概念や論理構造、専門用語の意味関係を統合的に処理する能力を備えています。
以下は、Grok 4が大学院レベルの専門的な課題に挑戦した「Humanity’s Last Exam」の一部を示す、同モデルの高度な知的能力を表す画像です。

化学(中央):電子環化反応を含む有機合成プロセスの構造推論
言語学(右):古典ヘブライ語に関する音節と発音体系の分析
出典:Grok 4の公式発表動画
いずれも、人間の研究者が専門的に学ばなければ答えられない内容ですが、Grok 4は正確に応答できる知的水準を示しています。
ツールを使いこなす「拡張型AI」としての飛躍
Grok 4は検索や計算、コード実行などの外部ツールを統合的に活用して、Grok 3を超える「拡張型の思考能力」を実現しています。
従来のAIはテキストのみの学習に依存していたため、処理の限界がありました。一方、Grok 4はツールを使って情報を取得・整理・実行できる構造を持ち、複雑な課題にも段階的かつ動的に対応可能です。
以下の画像は、HLE(人間レベル評価)スコアを用いて、ツールの有無による性能差を比較したものです。

出典:Grok 4の公式発表動画
オレンジ色の点(with tool)が示すように、ツールを活用したモデルはGrok 4 Heavyで50.7%という高いスコアを記録し、ツール未使用時(no tool)と比べて大きな差を生んでいます。
この進化により、Grok 4はタスク実行や情報整理を自力で拡張しながら進められます。
実践知能テストでも他モデルを圧倒する性能
Grok 4は、論理的思考や判断力が求められる知的ベンチマークに加え、経済活動や戦略的意思決定を伴うシミュレーション環境においても他の最先端モデルや人間を凌駕する結果を示しています。
Grok 4は、汎用知能(AGI)に近い「思考と行動の統合」を実現し始めており、知的処理だけでなく「実世界に近い判断や利益追求」といった多面的な能力でも結果を出しています。
以下は、Grok 4が知能ベンチマーク「ARC-AGI」で他モデルを圧倒した結果を示す画像です。

成果に対するコスト効率でも最上位(左グラフ)
出典:Grok 4の公式発表動画
左はコスト効率、右はスコアの絶対値を示しており、Grok 4はARC-AGI v1で66.6%、v2で15.9%という最高スコアを記録しています。
以下は、Grok 4が「販売戦略と収益性」の模擬環境で最も高いパフォーマンスを発揮した結果です。

出典:Grok 4の公式発表動画
Grok 4は5回の試行平均で約4,694ドルの純利益を達成し、2位のClaude Opus 4(約2,077ドル)や人間(約844ドル)を大きく引き離しました。
Grok 4は単なる対話や回答生成に留まらず、ビジネス・政策・教育など実世界の意思決定を支援するAIとして期待が高まっています。
Grok 4の料金プラン
Grok 4を利用するには、現在のところ、Xの有料プラン「Xプレミアムプラス」またはGrokの有料プラン「SuperGrok」「SuperGrok Heavy」に登録する必要があります。
各有料プランの内容は以下のとおりです。
プラン名 | 料金 | 特典 |
---|---|---|
Xプレミアムプラス | 【Webサイトから課金】 ・6,080円/月 ・60,036円/年 【iOSから課金】 ・8,000円/月 ・80,000円/年 【Androidから課金】 ・8,190円/月 ・80,400円/年 | ・Grok-4の利用 ・Grok-3のアクセス回数増加 ・DeepSearchおよび推論機能へのアクセス回数増加 ・投稿や会話の使用制限増加(文字数・ポスト数など) ・広告表示の半減、クリエイター収益分配などXプレミアムプラスの全機能 |
SuperGrok | ・約4,800円/月 ・約48,000円/年 | ・Grok-4へのアクセス ・Grok-3のアクセス回数増加 ・DeepSearchおよびThink機能のアクセス回数増加 ・メモリ回数の増加 ・画像生成数の増加 |
SuperGrok Heavy | 約48,000円/月 | ・SuperGrokプランのすべての機能 ・Grok 4 Heavyへのアクセス ・Grok 4でのレート制限引き上げ ・新機能への先行アクセス |
おすすめなプランや課金方法は、利用方法や目的によって異なります。
- Grok 4を最安で使いたい・Xで使いたい:「Web経由で」Xプレミアムプラス
- Grokの機能(推論やDeepSearch、画像生成など)を中心に使いたい:SuperGrok
- 最大性能を引き出したい上級者・開発用途:SuperGrok Heavy
それぞれの使い方や目的に合わせてプランを選びましょう。
弊社SHIFT AIでは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIを活用して、副業で収入を得たり、昇進・転職などに役立つスキルを学んだりするためのセミナーを開催しています。
また、参加者限定で、「初心者が使うべきAIツール20選」や「AI副業案件集」「ChatGPTの教科書」など全12個の資料を無料で配布しています。
「これからAIを学びたい」「AIを使って本業・副業を効率化したい」という方は、ぜひセミナーに参加してみてください。
Grok 4は他の生成AIツールとどう違う?
Grok 4は他の主要な生成AIを圧倒し「AIの限界を試す高難度のベンチマーク(Humanity’s Last Exam)」において最も高いスコアを記録しています。
Humanity’s Last Examは、複雑な推論や専門知識が求められる問題で構成されており、生成AIの「真の思考能力」を測るものです。
以下の画像は、Grok 4をはじめとする主要生成AIの正答率を比較したグラフです。

出典:Grok 4の公式発表動画
Grok 4は38.6%、Grok 4 Heavyは44.4%と、o3やGemini 2.5 Proなどのモデル(21〜27%)を大きく上回り、従来の生成AIでは解けなかった高度なタスクにも対応しています。
分析や調査、専門的な業務への応用など、業務効率化の枠を超えた使い方ができるのが魅力です。
Grok 4の使い方
Grok 4を使う方法を、XプレミアムプラスとSuperGrokの2種類に分けて解説します。
- Xプレミアムプラスで使う方法
- SuperGrokで使う方法
自分に合った方法で試してみてください。
Xプレミアムプラスで使う方法
XからGrok 4を利用する方法を以下の3つの手順で紹介します。
- Xにアクセスする
- サブスクリプションに登録する
- プロンプトを入力する
サブスクリプションに登録する
画面左のメニューから「プレミアム」を選択します。
表示された3つのプランのうち、一番右の「Xプレミアムプラス」プランを選びましょう。
「サブスクライブして支払う」ボタンを押して、クレジットカード情報などを入力すれば登録完了です。
プロンプトを入力する
登録完了後、Xのホームから左メニュー「SuperGrok」を選択します。
画面上部のバーから「Grok 4」を選択し、中央に表示される入力欄にプロンプトを入力しましょう。
SuperGrokで使う方法
Grok専用AIツール「SuperGrok」からGrok 4を利用する方法を以下の3つの手順で紹介します。
- Grokにアクセスする
- 有料プランに加入する
- プロンプトを入力する
有料プランに加入する
次に有料プランに加入します。以下はブラウザ版の画面です。
画面右下の「SuperGrok」のボタンまたは、左メニューのアイコンから「プランをアップグレードする」を選択しましょう。
アプリの場合は、左メニューのアイコンから「SuperGrokにアップグレード」を選択するか、チャット画面上部のモデル名をタップして表示されるボタンをタップすればOKです。
それぞれの方法でアップグレードボタンを押すとプラン選択画面に移動します。画面中央がSuperGrok、画面右がSuperGrok Heavyです。
どちらかのプランに加入すればGrok 4を利用できます。
「Upgrade to ◯◯(ブラウザ版)」や「Super Grokを入手(アプリ版)」を選択し、クレジットカード情報を入力すれば登録完了です。
プロンプトを入力する
SuperGrokの有料登録が完了したら、使用モデルを「Grok 4」に切り替えられます。
画面中央の入力欄に、プロンプトを自由に入力してみましょう。
2つの方法を試せば、Grok 4を利用できます。自分に合う方法で試してみてください。
【実演】Grok 4の3つの活用事例
ここでは、実際に筆者がGrok 4を活用して作成した3つの事例を紹介します。

Grok 4を活用する参考にしてみてください。
物理シミュレーションの作成
Grok 4は、専門性の高いテーマや抽象的な理論をもとに、視覚的かつ動的なコードを自動生成できます
なかでもGrok 4は、p5.jsやThree.js、Pythonといった定番ライブラリを使い、動きのあるプログラムを即座に生み出せます。
今回「ニュートンの万有引力の法則を、2つの天体が引き合うアニメーションで表現してほしい」と依頼しました。
Grok 4は、天体の質量や距離、加速度をもとにした重力計算の式をコード化し、動的に2つの球体が引き寄せられていくシミュレーションを即座に生成しました。
背景の星空、質量ごとの動きの差、速度ベクトルの表示なども自動的に盛り込まれており、教育用のデモや理科教材としても活用できます。
リアルタイム情報取得と自動要約
Grok 4は、WebやSNS上の情報をリアルタイムで収集し、要点を自動で要約や整理、可視化できます。
従来のGrok 3と比べ、検索の精度、自然な日本語での要約力、そして複数の情報を構造的にまとめる能力が大幅に強化されています。
今回「Humanity’s Last Exam」に関する話題を対象に、Grok 4の情報収集能力を検証してみました。

Grok 4は、Xやニュースサイト上に投稿された関連情報を複数取得し、投稿者名や投稿時間、要点、カテゴリを含む一覧表として出力しました。
SNS分析や報道対応、競合調査など、情報の「収集から要約・構造化」までをGrok 4ひとつで完結できます。
そのため、業務や学習における情報処理のスピードと精度を飛躍的に高められます。
予測モデル構築とシナリオ分析
Grok 4を使えば、業務データと外部情報を組み合わせて、将来の展開を多角的にシミュレーションできます。
Grok 4はWeb検索を通じてリアルタイムの外部情報も取得可能です。さらに、統計解析や機械学習ライブラリとの連携により、予測モデルの生成とシナリオごとの比較分析を瞬時に実行できます。
今回は「2030年の日本におけるAI業界の展開」をテーマに、売上や導入率などの時系列データと、政策・市場動向に関する外部情報をもとに、3つのシナリオを構築しました。
その結果、楽観・標準・悲観という3つのシナリオが構築され、それぞれの見通しが表形式で出力されました。
Grok 4を使えば、変化の激しい市場でも根拠ある戦略立案ができます。
Grok 4 Heavyを使ってみた!
前述したGrok 4だけでなく、SuperGrok Heavyに登録することで使えるようになるGrok 4 Heavyも使用してみます。
今回は地球から火星にロケットを飛ばすシミュレーションを行ってみました。

Grok 4 HeavyはGrok 4よりも圧倒的に推論時間が長く、今回の場合は回答まで10分も時間を要しました。
しかし出力された結果にはエラーがなく、ちゃんと地球から火星までのロケット打ち上げのシミュレーションを実行してくれました。
簡単なプロンプトを入力しただけで、想像した通りの出力が行われました。
Grok 4 Heavyは、他のモデルを凌駕する性能をほこるGrok 4をさらに超える性能をもつため、Grok 4を触ってみて「もっと高い性能のモデルを使いたい」と感じたらSuperGrok Heavyへの課金を検討してみてください。
Grok 4の今後の展望
Grok 4の登場はあくまで通過点であり、xAIの技術革新は今後も止まりません。リリース後の数か月で、さらに強力なモデルや機能が次々と追加される予定です。
イーロン・マスク率いるxAIは、Grok 4発表時に今後の開発スケジュールを公開しました。
以下の機能・モデルが順次リリース予定です。
時期(予定) | モデル・機能名 | 内容・特徴 |
---|---|---|
2025年8月 | Coding Model | コーディングに特化したモデル |
2025年9月 | Multi-modal Agent | テキストや画像、音声などを統合処理できるAIエージェント |
2025年10月 | Video Generation Model | 高精度な動画生成が可能なモデル |
今後のxAIからの発表を待ちましょう。
世界最高性能のGrok 4を活用して業務を効率化しよう
Grok 4は、イーロン・マスク率いるxAIが開発した最新の生成AIモデルであり、従来のGrok 3を大幅に上回る推論力・知識処理・ツール統合機能を備えています。
実際に、Grok 4は大学院レベルの問題に対応できる知的能力や、強化学習を活用した圧倒的な処理性能、ツールによる拡張的思考を実現しています。
さらに、実務に近いベンチマークやビジネスシミュレーションでも他モデルを凌駕する結果です。
XプレミアムプラスまたはSuperGrokに登録すればGrok 4をWeb・スマホアプリからすぐに利用できます。本記事を参考に、Grok 4の圧倒的な性能をぜひ一度体験してみてください。
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記事を書いた人

西啓汰
大学での学びと並行して活動するフリーランスのSEO/Webライター。
研究テーマは「Music to Video」。音楽の歌詞や曲調を分析し、自動で映像を生成する仕組みの開発中。
生成AIツールを実際に触れ、体験を通じて得た知見を活かし、価値を届けるライティングを実践。
趣味は野球観戦とラジオ聴取。
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