Google AI Studioでアプリ作成をする方法!料金や注意点まで解説

「Google AI Studioでアプリが作れるらしいけど、実際どうやるのかわからない」と悩んでいませんか。
実は、プロンプトを入力するだけで、コーディングの知識が少なくてもWebアプリのプロトタイプを作れるツールです。
とはいえ、初期設定やプロンプトの書き方がわからないままだと、せっかく浮かんだアイデアも形にできずに終わってしまいます。
本記事では、Google AI Studioでアプリを作成する具体的な方法を解説します。あわせて、無料で使えるかどうかや活用時の注意点、実際の事例についてもわかりやすく紹介しています。
Google AI Studioを活用して、あなたのアイデアを形にし、アプリ作成をもっと効率的に進めましょう。

監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
弊社SHIFT AIでは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIを活用して、副業で収入を得たり、昇進・転職などに役立つスキルを学んだりするためのセミナーを開催しています。
また、参加者限定で、「初心者が使うべきAIツール20選」や「AI副業案件集」「ChatGPTの教科書」など全12個の資料を無料で配布しています。
「これからAIを学びたい」「AIを使って本業・副業を効率化したい」という方は、ぜひセミナーに参加してみてください。
目次
そもそもGoogle AI Studioとは?
Google AI Studioは、Googleが提供する生成AI開発プラットフォームです。
プログラミングスキルがなくても、テキストを入力するだけで、画像や動画の生成、アプリのプロトタイプ作成まで一貫して行えるのが特徴です。
実際にGoogle AI Studioでは、GeminiなどのAIモデルを使って、以下のようなことが1つの画面内で完結します。
- テキスト生成や要約
- アップロードしたファイルの分析
- Web検索との連携
- 高品質な画像や動画の生成
- アプリ用コードやUIの自動生成
専門知識がなくても、アイデアをすぐに形にできる「実験の場」として活用できるため、AIを使った表現や開発に挑戦したい人におすすめのサービスです。
以下の記事では、Google AI Studioの基本機能や使い方について紹介しています。Geminiを使ってAI開発やコンテンツ生成を始めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
また、以下の記事では、Googleの生成AI「Gemini」の使い方や便利な機能、活用のコツについて紹介しています。Geminiを使って業務効率化に活用したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
Google AI Studioでアプリ作成はできる?
Google AI Studioを使えば、アプリのプロトタイプから本番環境への公開(デプロイ)まで一貫して行えます。
Google AI Studioの「Build」機能では、Gemini 2.5 Proを活用してプロンプトの設計からコードの自動生成までできます。
また、バージョン管理やCloud Runへのデプロイも、ノーコード・ローコードで実現可能です。
実際に、Starter Apps(初期テンプレート)を使った開発やネイティブコードの編集にも対応しており、APIキーの発行・管理などもStudio内で完結します。
開発経験が少ない方でも、短時間で高機能なアプリを構築できるため、アイデアをすばやく形にしたい方にとって理想的な開発環境です。
Google AI Studioでアプリ作成をするメリット
ここでは、Google AI Studioでアプリ作成をするメリットを3つ紹介します。

メリットを理解しておくだけでも「何から始めればいいのかわからない」「自分に使いこなせるか不安」といった迷いを減らし、自信をもってアプリ作成を始められます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ノーコード・ローコードで直感的にプロトタイプを作成できる
Google AI Studioでは、コードを書かなくても、誰でも直感的にアプリのプロトタイプを作成できます。
ドラッグ&ドロップの操作や視覚的なワークフローを使って、プロンプトや構造化チャットを設計できるため、複雑な知識やスキルは必要ありません。
とくに、Google AI StudioはGeminiモデルをベースにしているため「このような機能を入れたい」と伝えるだけで、構成やコードが自動生成されます。
以下は実際にアプリを作成している様子の動画です。
デザインやプログラミングの細部に悩む必要がなく、頭に描いたアイデアをそのまま形にできる直感的なアプリ作成ができるでしょう。
すべての作業をGoogle AI Studio内で完結できる
Google AI Studioでは、アプリ開発に必要な工程をすべて一つの画面上で完結できます。
アイデアを思いついたら、そのままプロンプトを入力し、生成されたコードを確認・編集して、最終的にはCloud Runで公開まで進められます。
以下の動画は、プロンプトを入力し、コードを生成して、アプリとして動作するところまでをすべてStudio内で行っている様子です。
他のツールに切り替える必要がないため、作業の流れを中断せずに開発を進められます。そのため、試行錯誤のスピードも上がり、プロトタイプの精度や完成までの時間も短縮できるでしょう。
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文章や画像を渡すだけでUIとコードを自動生成してくれる
Google AI Studioでは、文章やPDF、画像などの素材をもとに、WebアプリのUIとコードをまとめて自動生成できます。
Build機能では、テキストの指示だけでなく、PDFや参考画像の情報も読み取り、レイアウトや構成に反映できます。
以下はPDF仕様書からアプリを作成している様子です。
文章や簡単な素材を用意するだけで、UIのデザインから実装まで自動化できるのは、Google AI Studioならではの強みです。
Google AI Studioのアプリ作成機能は無料で使用できる?
Google AI Studioのアプリ作成は無料で利用できます。
Googleアカウントさえあれば、追加料金なしですぐに利用を始められ、特別なセットアップも不要です。
Google AI Studioは、アプリ構築にGemini APIを内部で活用しています。Gemini APIには無料枠が設定されており、Flashモデルであれば毎月一定量までは追加費用なしで使用できます。
ただし、Proモデルを利用する場合や、無料枠を超えるリクエストを送信した場合は、Google Cloudでの従量課金が発生します。
無料枠の範囲内でも、アプリ作成や試作の体験には十分です。まずは気軽に始めてから必要に応じて拡張できます。
以下の記事では、Gemini APIの料金体系や使い方、活用事例について紹介しています。これからAPIを使ってアプリ開発やAI活用を始めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
Google AI Studioで作成したアプリは商用利用できる?
Google AI Studioで作成したアプリは商用利用が可能です。
Googleが提供する生成コンテンツは、ユーザー自身が自由に活用できるように設計されており、商用利用も認められています。
Googleの利用規約には、以下のように記載されています。
本サービスの一部では、使用者によるオリジナル コンテンツの生成が許可されています。Google がそのコンテンツに対する 所有権を主張することはありません。
生成されたコンテンツについては、 コードを含め、ご自身の裁量で利用してください。使用者は、自身による生成されたコンテンツの使用、および 生成されたコンテンツを共有した相手による当該コンテンツの使用について 責任を負います。
引用:Google(利用規約)
作成したアプリは、そのまま Google Cloud やデータベースなどの他のサービスと連携させて、本番環境での運用にも活用できます。
Google AI Studioでアプリ作成をする方法
ここでは、初めての方でもGoogle AI Studioでアプリ作成できる手順を解説します。
- Google AI Studioにアクセスする
- 「Build」機能を開く
- プロンプトや画像を入力する
- 必要に応じて微調整する
- Cloud Runへの公開やダウンロードを行う
Google AI Studioにアクセスする
Google AI Studioの公式サイトにアクセスし、Googleアカウントでログインすれば、すぐに利用できます。初回のみ利用規約への同意が求められますが、特別な設定は不要です。
「Build」機能を開く
ログイン後、画面左のメニューにある「Build」を選択します。アプリ作成に特化したエリアが開き、プロンプト入力画面が表示されます。
プロンプトや画像を入力する
中央の入力欄に、作成したいアプリのプロンプトを入力します。プロンプトは日本語で入力しても実行できます。
さらに、入力欄の右側にある「+」ボタンを押すと、参考画像やPDFなどの素材をアップロードできます。
送信して必要に応じて微調整する
プロンプトや素材の入力後「↑(送信ボタン)」を選択します。Geminiが処理を始め、数分以内にコードとアプリのプレビュー画面が自動で表示されます。
生成されたアプリは、左側の入力欄から再度プロンプトを入力すれば、何度でも微調整が可能です。
Cloud Runへの公開やダウンロードを行う
アプリの作成後、右上のアイコンからダウンロードやCloud Runによる公開(デプロイ)、リンクによる共有などが行えます。
以上が、Google AI Studioを使ったアプリ作成の基本的な手順です。短いプロンプトだけでも、意外としっかり動くアプリが出来上がるので、まずは気軽にいろいろなアイデアで試してみてください。
弊社SHIFT AIでは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIを活用して、AIを使った副業の始め方や、収入を得るまでのロードマップを解説するセミナーを開催しています。
また、参加者限定で、「初心者が使うべきAIツール20選」や「AI副業案件集」「ChatGPTの教科書」など全12個の資料を無料で配布しています。
「AIを使って最速で副業収入を得る方法を知りたい」という方は、ぜひセミナーに参加してみてください。
【実例】Google AI Studioでアプリ作成してみた!
ここでは、筆者が実際にGoogle AI Studioを使って作成したアプリの事例を3つ紹介します。
- 要約生成アプリ
- 画像編集アプリ
- 学習支援アプリ
作成時に使用したプロンプトもあわせて紹介しています。アプリ作成のイメージをつかむ参考として、ぜひ活用してみてください。
要約生成アプリ
Google AI Studioでは、テキスト処理系のアプリも簡単に構築できます。
今回は、以下のプロンプトを入力して要約生成アプリを作成しました。
ユーザーが長文テキストを入力すると、AIがその要点を簡潔にまとめて表示するWebアプリを作成してください。
・入力欄には最大3,000文字までのテキストを貼り付け可能にしてください。
・出力欄には、300文字以内で要点を抽出し、自然な日本語で要約した文章を表示してください。
・「要約する」ボタンで処理を実行できるようにしてください。
・要約は論理的に正確かつ簡潔に、重複を避けて書き直してください。
・見出しや小見出しの構造は不要です。文章形式で出力してください。
・ユーザーインターフェースはシンプルで直感的なデザインにしてください。
・スマートフォン画面にも対応したレスポンシブレイアウトで表示されるようにしてください。
・UIは日本語表記にしてください。
テキストボックスや送信ボタン、レスポンス表示欄などが整ったシンプルなUIで、初めて利用する方でも直感的に使えるよう設計されていました。
実際の活用シーンとしては、議事録の要約やニュース記事の整理などがあります。さらに、レポート作成時の参考として使うなど、さまざまな用途で役立てられます。
Google AI Studioを活用すれば、文章処理アプリも数分でプロトタイプ化でき、業務効率化にもつながるでしょう。
画像編集アプリ
Google AI Studioでは、画像処理機能をもつアプリも作成できます。
今回は、以下のプロンプトを入力して、アップロードした画像にAIが自動で白黒エフェクトを適用するアプリを作成しました。
ユーザーが画像をアップロードすると、その画像にAIがスタイル変換やエフェクトを自動で適用して表示するWebアプリを作成してください。
アプリには以下の機能を含めてください:
・画像アップロード用のUI(ファイル選択+ドラッグ&ドロップ対応)
・変換スタイルの選択ドロップダウン(例:水彩画風、油絵風、アニメ風、白黒など)
・変換後の画像をリアルタイム表示するプレビューエリア
・変換前後を比較できるスライダーUI
・「ダウンロード」ボタンで変換画像を保存可能にする
処理は画像生成AIまたはフィルタリング技術を使って、アップロード画像に対して選択されたスタイル・エフェクトを即時適用してください。
ユーザー体験を重視し、変換処理中にはローディング表示を行い、スマートフォンでも使いやすいレスポンシブな設計にしてください。
記載したプロンプトから複数箇所を微調整してアプリを作成しました。
生成されたアプリでは、画像を選んでアップロードするだけで、スタイル処理を行った画像が生成されました。
画像を使ったアプリは、スタイル変換やフィルター加工、ノイズ除去など、画像の前処理や簡易編集で活用できます。
学習支援アプリ
Google AI Studioでは、学習トピックに応じて教材や問題を自動提案するアプリも作成できます。
今回は、以下のプロンプトを入力して、ユーザーが学びたいトピックを入力すると、AIが関連する教材や問題を提案するアプリを作成しました。
「学びたい内容」を入力すると、それに応じた簡単な解説と練習問題を表示するアプリを作成してください。
入力欄、実行ボタン、出力欄(①解説②練習問題)を用意し、すべて日本語で表示してください。
出力は子どもや初心者でも理解できるやさしい表現にしてください。
生成されたアプリでは、たとえば「関数」と入力すると、そのテーマに関連する用語解説や例題、演習問題が自動で表示されました。
Google AI Studioは家庭学習や補習、学習塾での補助教材としても活用できます。
Google AI Studioでアプリを作成する際の注意点
ここでは、Google AI Studioでアプリを作成する際の注意点を3つ紹介します。

安全・安心に活用するための基本知識を押さえておけば、トラブルや誤操作を防ぎ、アプリ作成を進められるでしょう。
データの取り扱いに配慮する
Google AI Studioの無料版では、入力したテキストや画像がGoogleのサーバー上に一時的に保存される可能性があり、一部はモデル改善の目的で利用されます。
とくに、顧客情報や業務上の機密資料など、個人情報やセンシティブな内容をそのままアップロードするのは避けるべきです。
具体的に商用利用や実務利用を考えている場合は、データ保護機能が強化されたGoogle Cloudの有料プランの利用を検討するのがおすすめです。
データの取り扱いに配慮をして、思わぬ情報漏えいのリスクを未然に防ぎましょう。
セキュリティ設定を適切に行う
Google AI Studioを使ってアプリを開発する際は、セキュリティ対策の設定を行う必要があります。
とくに、APIキーの管理やアクセス権限の制限は重要で、適切に設定すれば不正利用や情報漏えいのリスクを大幅に抑えられます。
具体的には、以下のような設定をおすすめします。
- Cloud Runの公開設定を「限定公開(認証あり)」にする
- APIキーの使用範囲を絞る
- アクセスできる人の範囲をGoogle Cloudの「アクセス権」で調整する
事前にセキュリティ設定を整えれば、安全な環境でアプリの開発や運用を進められます。
利用制限が設けられている点に留意する
Google AI Studioには、利用するモデルやAPIに応じて使用制限が設けられているため注意が必要です。
モデルごとに、1分間や1日あたりのリクエスト回数に上限があります。そのため、使い方によっては制限を超えてしまい、処理が止まったり、追加料金が発生したりする可能性があります。
とくに、Gemini Proモデルを使って頻繁に生成リクエストを送る場合は、無料枠の上限を超える場合が多いです。
あらかじめ上限を確認し、使用頻度や利用するモデルを調整すれば、想定外の停止や追加費用の発生を避け、安定したアプリ運用ができます。
Google AI Studioでアプリ作成を手軽に楽しもう!
Google AI Studioは、誰でも手軽にアプリを作成できるプラットフォームです。
プログラミングのスキルがなくても、アプリのプロトタイプ作成から公開までを1つの画面内で完結できます。
また、無料枠の範囲であれば費用をかけずに利用でき、作成したアプリは商用利用も可能です。
本記事の手順や実例を参考に、オリジナルアプリ作りを楽しんでみてください。
弊社SHIFT AIでは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIを活用して、副業で収入を得たり、キャリアアップで年収を高めたりするノウハウをお伝えする無料セミナーを開催しています。
セミナーでは、主に以下の内容を学習できます。
- AIを使った副業の始め方・収入を得るまでのロードマップ
- おすすめの副業案件と獲得方法
- AIスキルを高めて昇進・転職などに役立てる方法
- 実際に成果を出しているロールモデルの紹介
- これから使うべきおすすめのAIツール
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また、参加者限定で、「初心者が使うべきAIツール20選」や「AI副業案件集」「ChatGPTの教科書」など全12個の資料を無料で配布しています。
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記事を書いた人

西啓汰
大学での学びと並行して活動するフリーランスのSEO/Webライター。
研究テーマは「Music to Video」。音楽の歌詞や曲調を分析し、自動で映像を生成する仕組みの開発中。
生成AIツールを実際に触れ、体験を通じて得た知見を活かし、価値を届けるライティングを実践。
趣味は野球観戦とラジオ聴取。
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