【無料】AIチラシ作成ツール7選! ChatGPTやCanvaを使った実例やメリット・注意点も

生成AIを利用すれば、デザインの知識がなくてもオリジナリティあふれるチラシを作成できます。しかし初心者の場合は、どのツールを選べば良いか迷うことも多いでしょう。
また、AIを活用してチラシを作成する際は、著作権侵害や商用利用の可否といった注意点をおさえておく必要があります。場合によっては訴訟問題に発展する恐れもあるので、最低限のAIリテラシーを身につけておくことが大切です。
本記事では、チラシを自動生成できる無料AIツールやAIを利用する際の注意点やメリット、ChatGPTやCanvaを使った実例を解説します。
この記事を読んでAIツールを使えるようになれば、これまでの数倍〜数十倍の効率でチラシを作成でき、集客力を高められるようになるため、ぜひ参考にしてみてください。

監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
弊社SHIFT AIでは、AIチラシ作成ツールを駆使して副業を始めるためのセミナーを開催しています。参加費は無料ですので、ぜひこの機会にセミナーの詳細をご確認ください。
目次
AIで小規模ビジネス向けチラシ作成は可能?自動生成はできる?
近年のAI技術の発展により、チラシのデザインや文章を自動生成できるツールが登場しています。
AIデザインツールを使えば、デザインのアイデア出しからレイアウト、配色、フォント選択まで、チラシ作成の多くの工程を効率化できます。デザインの知識や経験がなくても、プロフェッショナルなクオリティのチラシを作成できる点が大きな魅力です。
ただし、商品情報や詳細な説明文など、具体的な内容をAIに任せきりにするのは難しい面もあります。デザインやコピー、挿絵の生成にAIを活用し、商品情報などの具体的な内容は人間が手を加えると、時間短縮と品質向上の両方を実現できます。
AIが生成するデザインはあくまでも参考案として留め、ブランドイメージや目的に合わせて、人間の感性でブラッシュアップすることが大切です。
以下の記事では、広告業界での生成AIの活用事例を解説しています。予想外なアイデアが浮かぶきっかけにもなりますので、ぜひご覧ください。

広告業界での生成AI活用事例11選!クリエイティブ&ツール紹介や導入のメリットも
本記事では、AIポスター作成無料ツール7選を紹介しています。また、AIで生成するメリットやコツ、注意点についても解説しています。本記事を読めば、ポスター作成におけるAI活用のイメージを掴むことができ、作業効率化・コスト削減も実現できるでしょう。
チラシ作成に最適な無料AIツール7選
ここでは、チラシのデザインを自動生成できる7つの無料AIツールを紹介します。
- Canva AI
- Adobe Express
- Microsoft Designer
- ChatGPT
- Adobe Firefly
- Fotor
- Stable Diffusion
1. Canva AI

Canva AIは、初心者でもプロ並みのデザインが作れるオンラインのグラフィックデザインツールです。「Dream Lab(ドリームラボ)」や「マジック生成」などのAI画像生成機能は、ユーザーがテキストや画像を入力するだけで最適なレイアウトやデザインを自動生成します。
Canva AIは、豊富なテンプレートとデザイン素材に加え、直感的な操作で誰でも簡単にハイクオリティなチラシを作成できます。生成されたデザインは、手動での微調整が容易な点も大きな魅力です。
おすすめポイント
- 豊富なテンプレートとデザイン素材が利用可能
- 無料で使用可能(回数制限あり)
- ドラッグ&ドロップで直感的に編集できる
- AIが生成したデザインをベースに、手動で微調整できる
【デザイン例】

2. Adobe Express

Adobe Expressは、Adobe社が提供するオンラインデザインツールで、AIを活用したデザイン自動生成機能を備えています。ユーザーがテーマや目的を選択し、テキストや画像を入力すると、AIが最適なレイアウトやデザイン要素を提案してくれます。
Adobe Expressは、Adobeの高品質な素材ライブラリを使用できるため、プロフェッショナルなクオリティのチラシを作成できます。AIが生成したデザインをベースに、フォントや配色などを自由に変更できるので、ブランドイメージに合わせたカスタマイズが可能です。
おすすめポイント
- Adobeフォントや高品質な画像素材が使える
- テンプレートをベースに、AIがデザインを提案してくれる
- ブランドキットを設定すれば、ブランドカラーや書体を統一できる
- 機能無制限の有料プランあり
【デザイン例】

3. Microsoft Designer

Microsoft Designerは、Microsoft社が開発したAIデザインツールです。テキストや画像からチラシのデザインを自動生成できます。ユーザーが伝えたい内容を入力すると、AIが複数のデザイン案を提示してくれるので、その中から好みのものを選択可能です。
Microsoft Designerの特徴は、シンプルで直感的なインターフェースにあります。デザインの知識がない人でも、簡単に操作できるよう設計されているのが魅力です。また、Microsoftの提供する高品質な素材を使用できるため、見栄えの良いチラシを作成できます。
おすすめポイント
- シンプルで使いやすいインターフェース
- ユーザーの指示に対し、AIが的確にデザインを提案してくれる
- PowerPointやWordとの連携が可能
- Microsoftアカウントがあれば無料で利用可能
【デザイン例】

4. ChatGPT

ChatGPTは、OpenAI社が開発した大規模な言語モデルで、対話形式でテキストを生成できるAIツールです。ユーザーがチラシの内容や目的を入力すると、ChatGPTが適切な文章を自動生成してくれます。
ChatGPTでは、DALL・E 3(ダリ スリー)という商用利用可能な画像生成モデルも使用できます。DALL・E 3は、テキストの内容に基づいて、関連する画像を自動生成するAIツールです。ChatGPTで生成したチラシの文章をDALL・E 3に入力すれば、その内容に合った画像を作成できます。
また、DALL・E 3では1日の画像生成数には限りがあります。無料プランでは1日に数枚生成でき、ChatGPT Plusなどの有料プランでは1日に数十枚の生成が可能ですが、OpenAIの公式サイトでは明言されていません。(2025年3月現在)
ChatGPTとDALL・E 3を組み合わせて使用すれば、説得力のあるコピーと魅力的な画像を備えたチラシを短時間で作成可能です。
おすすめポイント
- 自然な文章を生成できる
- 無料で使用可能(回数制限あり)
- ユーザーとの対話で、要件に沿ったコピーを作成できる
- 多言語対応で翻訳にも利用可能
【デザイン例】

5. Adobe Firefly

Adobe Fireflyは、Adobe社が開発したAIツールで、テキストからイラストや写真を自動生成できます。ユーザーがチラシに使用したいイメージを言葉で説明すると、Adobe Fireflyが関連する画像を作成してくれます。
Adobe Fireflyは、Adobeがもつ膨大なデータをもとに、高品質で多様なスタイルの画像を生成できるのが特徴です。写実的なイラストから抽象的なデザインまで、幅広いタイプの画像を作成できます。また、生成された画像の編集・加工も可能です。
Adobe Fireflyで作成した画像をチラシのデザインに取り入れれば、オリジナリティのある魅力的な仕上がりになるでしょう。Adobe Fireflyでは商用利用可能な画像を生成できるので、営利目的でAIを使用したい方にもおすすめです。
おすすめポイント
- 高品質な画像を生成できる
- ユーザーの指示に基づき、さまざまなスタイルのデザインを作成可能
- 他のAdobeツールとの連携が容易
- 無料で利用可能、アップグレードプランあり
【デザイン例】

6. Fotor

Fotorは、オンラインデザインツールの一つで、AIを活用したチラシのデザイン自動生成機能を提供しています。ユーザーがチラシのテーマや目的を選択し、テキストや画像を入力すると、AIが最適なレイアウトやデザイン要素を提案してくれます。
Fotorは、豊富なテンプレートと素材ライブラリを備えていることが最大の魅力です。ユーザーはAIが生成したデザインをベースに、Fotorが提供するテンプレートや素材を活用しながら、チラシをカスタマイズできます。また直感的なインターフェースで、デザインの知識がなくても簡単に操作できるのが特徴です。
なお、AIによる画像作成機能は有料プラン限定となるため注意してください。
おすすめポイント
- 初心者でも使いやすいインターフェース
- 豊富なテンプレートとデザイン素材が利用可能
- AIが生成したデザインを、手動で細かく調整できる
【デザイン例】

7. Stable Diffusion

Stable Diffusionは、Stability AIが開発したオープンソースの画像生成モデルです。テキストの内容にもとづいて、関連する画像を自動生成できます。
Stable Diffusionの特徴は、ユーザーが自分で用意した画像データを使ってモデルに追加学習(ファインチューニング)させることで、より自分好みの画像を生成可能できる点です。
Stable Diffusionで作成した画像をチラシのデザインに活用すれば、独自性の高い表現ができるでしょう。
おすすめポイント
- オープンソースのため無料で利用可能
- ユーザーの指示に基づき、さまざまなスタイルのデザインを生成できる
- 生成したイメージを、他のツールで編集・加工できる
【デザイン例】
AIでチラシを作成・配布する際の3つの大切なポイント
AIでチラシを制作するときに気をつけたいポイントは、以下の3つです。
- 最低限のAIリテラシーを身につける
- 商用利用OKのツールを活用する
- 印刷時の品質・フォーマットを考慮して生成する
それぞれを詳しく解説します。
1. 最低限のAIリテラシーを身につける
AIを使ってチラシを作成する前に、AIの基本的な仕組みや特性について理解しておくことが大切です。AIは膨大なデータから学習して、新しいデザインや文章を生成しますが、時にはデータの偏りや誤りが反映されるケースがあります。
とくに注意すべきは、著作権の問題です。AIが生成する画像や文章は学習に使用されたデータに基づいているため、既存の作品に似たものが生成される可能性があります。無断で使用すると、著作権侵害にあたる恐れがあります。
AIで作成した画像や文章を商用利用する際は、ツールの利用規約を確認し、著作権の帰属や使用条件を十分に理解しておきましょう。また、生成物が既存の作品に酷似していないか、慎重なチェックが求められます。
2. 商用利用OKのツールを活用する
AIを活用してチラシを作成する際は、商用利用が許可されているツールを選びしましょう。一部のAIツールでは、生成した画像やデザインの商用利用が禁止されています。
チラシを作成する前に、利用するツールの利用規約をよく読み、商用利用が認められているかどうかを確認してください。商用利用が許可されているツールを活用すれば、著作権侵害のリスクを避けられます。
またツールによっては、商用利用の条件として、クレジットの表記やライセンス料の支払いが求められる場合があります。
3. 印刷時の品質・フォーマットを考慮して生成する
AIを使ってチラシのデザインを作成する際は、印刷時の品質やフォーマットを考慮する必要があります。AIが生成する画像は、デジタル上では鮮明に見えても、印刷すると解像度が低くぼやけてしまう可能性があります。
チラシを印刷する場合は、高解像度の画像を生成できるツールを選ぶことが重要です。また、印刷に適したファイル形式(PDF、TIFF、AIなど)で書き出せるかどうかも確認しておきましょう。
さらに、印刷物に必要な裁ち落としや色域の設定など、デザインの仕上げに関する知識も必要です。AIが生成したデザインをそのまま使うのではなく、印刷に適した形への調整が求められます。
AIでチラシを作成するメリット5つ
ここでは、AIでチラシを作成する5つのメリットを紹介します。
- 低コストで作成できる
- 多数のデザインやアイデアを出せる
- デザイン調整がスムーズにできる
- ターゲットに合わせてカスタマイズできる
- データ分析で効果的なデザインを制作できる
注意点に配慮すれば、AIによるメリットは非常に大きいです。
1. 低コストで作成できる
AIを使ってチラシを作成する最大のメリットは、コストを大幅に削減できることです。従来、チラシのデザインを依頼する場合、デザイナーへの報酬や制作にかかる時間などのコストが発生していました。
しかし、AIを活用すれば自動的にデザインを生成してくれるため、デザイナーを雇う必要がなく、人件費をおさえられます。また、AIの高速処理により制作にかかる時間も短縮できるので、時間コストの削減にもつながります。
さらに、多くのAIデザインツールは無料または低価格で利用できるため、ツールにかかる費用を最小限にできる点も魅力です。
2. 多数のデザインやアイデアを出せる
多数のデザインや表現アイデアを短時間で出せるのも大きなメリットのひとつです。AIは膨大なデータから学習しているため、さまざまなパターンのデザインを生成できます。
ユーザーが入力したテーマや内容に基づいて複数のデザイン案を提示してくれるので、自分では思いつかないようなアイデアに出会えたり、新しい表現方法を発見したりできるでしょう。
また、AIが生成するデザインはトレンドを反映していることが多いため、時代に合ったスタイリッシュなチラシを作成できます。AIの力を借りれば、クリエイティビティを刺激し、より魅力的なチラシの制作が可能です。
3. デザイン調整がスムーズにできる
AIを活用すれば、デザインの調整もスムーズに進められます。人手でデザインを依頼する場合、イメージ通りの仕上がりにならないケースもあるでしょう。
そのような場合は、デザイナーに修正を依頼する必要がありますが、やり取りに時間がかかったり、追加の費用が発生することがあります。
一方、AIを使ってチラシを作成する場合は、ユーザー自身がデザインを調整できるため、スムーズに理想の仕上がりに近づけられます。
AIが生成したデザインをベースに、フォントや配色、レイアウトなどを自由に変更できるツールが多いため、細かな修正も簡単に行えるのが特徴です。
4. ターゲットに合わせてカスタマイズできる
AIの活用により、ターゲットに合わせてデザインをカスタマイズできるようになります。チラシは、ターゲットとなる顧客層の好みや興味・関心に合わせて制作することが重要です。
AIデザインツールのなかには、ユーザーが入力した情報をもとに、ターゲットに最適化されたデザインを生成してくれるものがあります。
たとえば、ターゲットの年齢層や性別、興味・関心などの情報を入力すると、それに合わせたデザイン要素や配色、フォントなどを提案してくれます。
これにより、ターゲットに響くチラシを効率的に制作することが可能です。また、AIが生成したデザインをベースに、ユーザーが手動で調整を加えれば、よりターゲットに特化したチラシに仕上げられます。
5. データ分析で効果的なデザインを制作できる
AIを活用してチラシを作成する際、データ分析の結果を反映させることで、より効果的なデザインを制作できます。AIは膨大なデータを分析し、パターンや傾向を把握します。
たとえば、過去に反響の高かったチラシのデザインや内容を分析すれば、効果的な表現方法や訴求ポイントの特定が可能です。また、ターゲットとなる顧客層の行動データの分析により、その層に刺さるデザインや内容を予測できます。
これらのデータ分析の結果をAIデザインツールに反映させれば、より反応の高いチラシを制作できるようになります。チラシの訴求力を高め、販促効果を最大化できるでしょう。
【実例】無料AIツールでA4チラシを作成してみた【Canva・ChatGPT】
ここでは、無料のAIツールであるChatGPTとCanvaを使って、実際にチラシを作成する手順を2ステップで紹介します。
- ChatGPTで画像を生成する
- Canvaに画像をアップロード・編集する
ChatGPTで画像を生成し、Canvaにアップロードしてチラシをデザインする流れを見ていきましょう。
ステップ1:ChatGPTで画像を生成する
まず、ChatGPTに画像生成のプロンプトを入力します。たとえば、カフェ用のPRチラシを作成したい場合は「cafe,Coffee,Relax, Pastries,Counter table,female Barista」のように関連キーワードを入力しましょう。
このように画像を生成できたら、パソコンに画像を保存します。保存した画像は画像編集ツールなどを活用してサイズ調整を行いましょう。
なお、チラシを制作する場合は、一般的なサイズであるA4(2,894px×4,093px)サイズにリサイズしてください。
ステップ2:Canvaに画像をアップロード・編集する
画像のリサイズが終わったら、Canvaに移動し画面右上の「アップロード」から画像をアップロードします。

アップロードしたら、下記の画面が表示されるので「新しいデザインでの使用」をクリックしましょう。
編集画面が表示されるので、チラシに必要な情報を入力して自由にカスタマイズしてください。
テキスト入力はもちろん、Canva AIに作成してもらった画像の追加挿入もできるので、自分の理想のチラシを作成することが可能です。
今回は、ChatGPTとCanvaを使って下記のようなチラシを作成しました。
AIが生成する画像やテキストを活用しながら、自分好みのデザインに仕上げていきましょう。
無料のAIデザインツールを活用してチラシを作成しよう
AIを活用することで、独創性の高いチラシを効率的に作成できます。著作権法や商用利用のガイドラインを遵守すれば、日常の制作活動に役立てられるでしょう。
チラシ制作向けの生成AIツールは日々進化を続け、新機能や新ツールが次々と登場しています。
デザイン関連のAIツールや最新活用法について学びたい方、AIを活用したチラシ制作のスキルを副業に活かしたいとお考えの方は、弊社SHIFT AIが提供する無料セミナーへの参加をご検討ください。詳細は以下でご確認いただけます。
記事を書いた人

Chie Suzuki
SEO・インタビューライター歴4年以上。
AIを活用し、情報収集やライティングの時間を半分以上削減。
最近は動画生成AIで遊ぶのが趣味です。
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