NotebookLM in Pro(旧Plus)とは?料金や他プランとの違いも解説

NotebookLM in Pro(旧Plus)は、Googleが提供する情報整理用AIツール「NotebookLM」の有料プランです。
資料作成やリサーチ業務を日常的にこなす方にとって、作業効率を飛躍的に高められるツールとして注目されています。
NotebookLM in Pro(旧Plus)の機能や違いを知らずに無料版を使い続けていると、情報整理に余計な手間や時間をかけ続けてしまいます。
本記事では、NotebookLM in Pro(旧Plus)の特徴やメリット、他プランとの違い、料金や導入方法まで詳しく紹介します。
NotebookLM in Pro(旧Plus)を活用すれば、情報の整理や共有がスムーズになり、業務効率が向上するだけでなく、提案やリサーチにおける信頼も社内で高まるでしょう。

監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
弊社SHIFT AIでは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIを活用して、副業で収入を得たり、昇進・転職などに役立つスキルを学んだりするためのセミナーを開催しています。
また、参加者限定で、「初心者が使うべきAIツール20選」や「AI副業案件集」「ChatGPTの教科書」など全12個の資料を無料で配布しています。
「これからAIを学びたい」「AIを使って本業・副業を効率化したい」という方は、ぜひセミナーに参加してみてください。
目次
NotebookLM Pro(NotebookLM Plus)とは?
Proは、Googleが提供するNotebookLMの上位版で、情報整理と生産性向上を目的とした有料プランです。
もともとは「Plus」という名称で提供されていましたが、機能強化に伴い「Pro」へと改称されました。
無料版と同様に、さまざまな資料をアップロードして、AIに要約や質問応答を行わせる基本機能はそのままに、Pro版では以下のように機能が大きく強化されています。

無料版では物足りなかった制限や機能不足が解消され、提案資料の作成や市場調査、学術研究など、情報整理とアウトプットの質を求められる業務で強力なツールとして活用できます。
以下の記事では、NotebookLMの使い方について解説しています。NotebookLMの基本的な使い方がよくわからないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
NotebookLM in Proの4つの特徴
ここでは、Pro版の4つの特徴を紹介します。

Proに加入するかどうかを判断するときの参考にしてみてください。
以下の記事では、NotebookLMの活用事例を18個紹介しています。業務での使い道を広げたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
容量と利用上限を5倍に拡張できる
Proでは、ノートブックや資料、質問回数の上限が約5倍に拡張されており、大規模な情報管理にも対応できます。
無料版とPro版の主な上限比較は以下のとおりです。
項目 | 無料版上限 | Pro版上限 |
---|---|---|
ノートブック数 | 100冊 | 500冊 |
ノートブック内の資料数(ソース) | 50件 | 300件 |
チャット質問回数/日 | 50回 | 500回 |
音声要約(Audio Overview)/日 | 3回 | 20回 |
数百ページのレポートや動画などを一つのノートブックに集約でき、情報整理の効率が大幅に向上します。
長期的な研究やチーム業務にも対応でき、複雑なファイル管理の負担を軽減できます。
回答のスタイルや長さを自由にカスタマイズできる
Proでは、回答のスタイルや長さを自分好みに調整できる「詳細設定」機能があります。
あらかじめ用意された「デフォルト」「アナリスト」などの文体を選択できるほか、語調や専門用語の使い方を細かく指定したカスタムスタイルも作成可能です。
さらに、出力の長さも「デフォルト」「長め」「短め」と指定でき、3行程度の要約から読み応えのある長文レポートまで、用途に応じた形式で出力できます。

スタイル調整機能により、研究レポートのような専門的な資料からカジュアルなガイド文まで幅広く対応でき、業務の効率化と成果物の質の両立を実現します。
チーム共有ノートブックの使用状況を分析できる
Proでは、ノートブックをチームで共有するだけでなく、利用状況を可視化できる「ノートブック分析」機能を活用できます。
無料版でもノートブックの共有は可能ですが、Pro版では「チャット専用アクセス」のように、やり取りだけを許可する限定的な共有設定も行えます。
さらにPro限定の分析機能として、共有相手ごとのアクセス回数や、どのような質問(クエリ)が行われたかといった利用履歴の確認も可能です。

「ノートブック分析」機能は、提案資料やレポートの質を高めるヒントになるだけでなく、チーム内での知識共有や連携の精度向上にもつながります。
プライバシーとセキュリティが強化されている
Proは、ビジネスシーンでの利用を前提とした高度なセキュリティ対策とプライバシー保護機能を備えています。
ProはGmailやGoogleドライブと同等の企業向けセキュリティ基準が適用されています。
NotebookLMにアップロードされた資料やチャット内容は、AIの再学習や人の目によるレビューには一切使用されず、暗号化された状態で安全に保管されます。
また、共有設定も柔軟で、「閲覧のみ」や「チャットのみ許可」など、機密性を保ったままの限定共有が可能です。
Proを利用すれば、情報漏えいリスクを最小限に抑えつつ、機密性の高いデータも安全に管理できます。
NotebookLM in Proを使うメリット
ここでは、Proを使うメリットを3つ紹介します。

3つのメリットを活かせば、日々の業務にかかる手間を減らせます。Proの魅力をぜひ実感してみてください。
情報整理のストレスが大幅に減る
NotebookLMは、AIが資料を自動で整理・要約してくれるため、情報の取り扱いにかかるストレスを大幅に軽減できます。
Proでは、一度にアップロードできる資料数の上限が大きく拡張されており、これまで手作業では対応しきれなかった大量のレポートやデータも、AIに一括で整理・管理可能です。

情報の散逸や煩雑な管理作業が減るため、複数テーマの知識を効率よく蓄積でき、業務の全体像も把握できます。
従来は「読み込む・まとめる」といった作業に多くの時間と労力を費やしていた場面でも、NotebookLMが代行してくれるため、時間的・精神的な負担の軽減につながります。
以下の記事では、NotebookLMでスプレッドシートを読み込む方法を紹介しています。データ管理や分析をスプレッドシートで行っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
作業時間を効率的に短縮できる
Proは、情報収集からアウトプット作成までの所要時間を大幅に短縮できます。
AIによる要約生成や文章出力機能により、資料を「読む・整理する・書く」といった一連の流れを効率化でき、情報整理の手間を軽減できます。
とくにProでは、回答のトーンや長さを自由にカスタマイズできるため、レポートや企画書の目的に合わせて、そのまま使える精度の高い出力が可能です。

その結果、手直しの回数が減り、情報精査から文書作成までを一気通貫で進行できる点が大きな魅力です。
以下の記事では、NotebookLMをスマホで利用する方法を紹介しています。移動時間や出先でもNotebookLMを使って業務を効率化したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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チームの連携と情報共有が円滑になる
Proには、チームで情報をやり取りしたり、一緒に作業を進めるときに便利な機能がそろっています。
ノートブックの共有範囲を細かく設定できるので「閲覧だけにする」「チャットだけ許可する」といった形で、使い方に合わせて調整可能です。
Proではどの資料がよく見られているか、どんな質問が多いかといった利用状況も確認できるため、チームの中でどんな情報が活用されているかが見えてきます。

過去に出た質問や要約はそのままチームの知識として残せるので、同じやり取りを何度もしなくて済むのも助かるポイントです。
以下の記事では、NotebookLMを活用して議事録を作成する方法を紹介しています。会議の議事録作成を効率化したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
NotebookLM in Proの料金は?
Proは、使い方や契約形態によって料金が異なります。
個人で使う場合は「Google One」の有料プランとして、法人で導入する場合は「Google Workspace」の一部として利用可能です。また、大規模な導入を検討する企業向けには、専用のプランも用意されています。
契約プランごとの料金と利用形態をまとめると、以下のとおりです。
プラン名 | 料金(税込) | 利用形態 |
---|---|---|
Google One AI Pro | 約2,900円/月 | 個人 |
Google Workspace Business Standard以上 | 約1,900円/月 | 法人 |
NotebookLM Enterprise | 個別見積もり | 大規模な導入を検討する企業向け |
自分に合ったプランを選んで、追加費用を抑えつつ、業務効率化に直結するPro機能をすぐに活用しましょう。
NotebookLM in Proの利用方法
NotebookLM in Proを使うには、Google Oneまたは Google Workspace経由でPro機能を有効化する必要があります。
ここでは、Google One AI ProプランからNotebookLM in Proにアップグレードする手順をステップ形式で解説します。
- NotebookLMの公式サイトにアクセスする
- 「設定」から「Proにアップグレード」を選択する
- Google AI Proにアップグレードする
「設定」から「Proにアップグレード」を選択する
「Try NotebookLM」を選択後左上にある「設定」を選択し、表示されるメニューの中から「Proにアップグレード」を選びます。
Google AI Proにアップグレードする
「 Proにアップグレード」を選択すると、Google OneのWebサイトが起動しますので、画面下の「特典を利用」を選択しましょう。
必要な手続きが完了すると、NotebookLM in Proの機能が使えます。
Pro機能を有効にすると、資料の取り扱い上限やAIの応答性能が拡張し、日々の情報整理やチーム共有を効率的に進められます。
NotebookLM in Proと他プランの違い
ここでは、Proプランを軸に、無料版およびEnterpriseとの機能差を比較しながら、用途に合った選び方を解説します。
主な違い | 無料プラン | Proプラン(Google One) | Enterpriseプラン(Google Cloud) |
---|---|---|---|
契約形態 | 無料 | 月額課金(約2,900円) | 要見積(個別契約) |
ノートブック上限 | 100冊 | 500冊 | 要相談(大規模運用向け) |
資料数上限(ソース数) | 50件/ノートブック | 300件/ノートブック | 拡張可(管理ポリシーに基づく) |
質問回数 | 1日50回 | 1日500回 | 利用規模に応じて調整可能 |
音声要約 | 1日3回まで | 1日20回まで | 拡張設定可能 |
回答スタイル/長さ調整 | 非対応 | トーンや長さの指定が可能 | 部門ごとにスタイル指定も可能 |
共有機能 | ノートブック全体の共有のみ | チャット専用共有など柔軟に設定可能 | SAML/IAM/VPC-SCによる統合管理が可能 |
利用状況の分析 | 非対応 | 質問履歴・アクセス履歴の確認が可能 | 組織別ダッシュボード・監査ログなどに対応 |
利用目的やチームの規模に応じて、どのプランが合っているかを判断するヒントとして活用してください。
弊社SHIFT AIでは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIを活用して、副業で収入を得たり、昇進・転職などに役立つスキルを学んだりするためのセミナーを開催しています。
また、参加者限定で、「初心者が使うべきAIツール20選」や「AI副業案件集」「ChatGPTの教科書」など全12個の資料を無料で配布しています。
「これからAIを学びたい」「AIを使って本業・副業を効率化したい」という方は、ぜひセミナーに参加してみてください。
無料プランとの違い
無料プランでも、PDFやWebページ、Googleドキュメントなどをアップロードし、AIが要約やタイムラインを自動生成する基本機能は利用できます。
また、チャット形式で質問し、引用元付きの回答を得られる点も、Proプランと共通です。
ただし、Proプランでは以下のように、扱える情報量や処理スピード、共有機能などが強化されています。
主な違い | 無料プラン | Proプラン(Google One) |
---|---|---|
ノートブック上限 | 100冊 | 500冊 |
資料数上限(ソース数) | 50件/ノートブック | 300件/ノートブック |
質問回数 | 1日50回 | 1日500回 |
音声要約 | 1日3回まで | 1日20回まで |
回答スタイル/長さ調整 | 非対応 | スタイルと長さを選んで出力可能 |
共有機能 | ノートブック全体の共有のみ | チャット専用アクセスなど柔軟に対応 |
利用履歴の可視化 | 非対応 | アクセス履歴・質問履歴の確認が可能 |
Proプランに切り替えると、情報を「調べる・まとめる・共有する」一連の流れがスムーズになり、作業時間の短縮とストレス軽減の両方を実感できます。
Enterpriseプランとの違い
企業全体でNotebookLMを導入するなら、ProプランではなくEnterpriseプランの方がおすすめです。
Enterpriseプランは、大企業や複数部門での利用を想定しており、Proプランにはない高度なセキュリティ設定や利用管理機能が搭載されています。
主な違い | Proプラン | Enterpriseプラン |
---|---|---|
契約形態 | Google One(月額課金) | Google Cloud(要見積) |
セキュリティ設定 | アクセス制限・チャット専用共有が可能 | IAM/VPC-SC/SAML連携などに対応 |
利用管理・分析機能 | 質問履歴・アクセス履歴の可視化に対応 | 組織別ダッシュボード・管理ポリシー適用対応 |
対応規模 | 個人〜小規模チーム | 大企業・多部門チーム |
大企業や管理部門をまたぐ組織では、Enterpriseプランを選べば、セキュリティ対策や運用統制、スムーズな全社展開が実現できます。
NotebookLM in Proを使う際の注意点
ここでは、Proを使う際の注意点を3つ紹介します。

安全にProを活用するためにもしっかりと確認しておきましょう。
ノートブックは整理して使う
プロジェクトやテーマごとにノートブックを整理して使うと、AIの回答精度が高まり、作業のムダも減らせます。
ノートブックに関係のない資料を混在させると、AIが文脈をうまく理解できず、的外れな回答が増える原因になります。
さらに、整理されていない状態では情報が散らかり、かえって作業効率が落ちてしまうため注意が必要です。
ノートブックをきちんと整理して、AIに文脈を正しく伝えて、求める回答をより的確に出力しましょう。
質問は具体的かつ明確にする
あいまいな質問ではAIの回答もぼんやりしたものになってしまうため、具体的な指示が大切です。
NotebookLMは自然な対話形式で使える反面、質問の意図や前提がはっきりしないと、AIが文脈を理解できず、精度の低い回答につながります。
とくに「この資料を要約して」や「これについて教えて」などの抽象的な表現では、どの部分を、どのように処理してほしいのかがAIに伝わりません。
質問を具体的に記載すれば、AIとのやり取りの無駄が減り、業務のスピードと正確さの両方が向上するでしょう。
共有設定は慎重に管理する
情報漏えいや社内の混乱を防ぐためにも、NotebookLMの共有設定は注意深く管理する必要があります。
Proでは、さまざまな人に共有可能ですが、共有範囲を誤ると、社外秘情報が外部に漏れたり、社内で不要な混乱を招くリスクがあります。
共有する際は、「閲覧のみ」や「チャット専用」といった最小限のアクセス権にとどめるよう心がけましょう。また、情報の機密性によっては、NotebookLMにアップロードしないという判断も必要です。
共有設定を丁寧に管理すれば、情報漏えいのリスクを抑えながら、NotebookLMを安心して業務に取り入れられます。
以下の記事では、NotebookLMの情報漏えいについて解説しています。情報漏えいのリスクについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
NotebookLM Proを活用して業務を効率化しよう!
Proは、無料版に比べて容量や機能、共有性のすべてが大幅に強化された有料プランです。
情報整理にかかる手間を削減し、チームとの連携もスムーズになるため、日々の業務を効率化できます。
Proを活用すれば、これまで時間がかかっていた資料作成やリサーチ、共有が短時間で完了します。
本記事で紹介したProの加入方法を参考に、ぜひ導入を検討してみてください。
弊社SHIFT AIでは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIを活用して、副業で収入を得たり、昇進・転職などに役立つスキルを学んだりするためのセミナーを開催しています。
また、参加者限定で、「初心者が使うべきAIツール20選」や「AI副業案件集」「ChatGPTの教科書」など全12個の資料を無料で配布しています。
「これからAIを学びたい」「AIを使って本業・副業を効率化したい」という方は、ぜひセミナーに参加してみてください。
記事を書いた人

西啓汰
大学での学びと並行して活動するフリーランスのSEO/Webライター。
研究テーマは「Music to Video」。音楽の歌詞や曲調を分析し、自動で映像を生成する仕組みの開発中。
生成AIツールを実際に触れ、体験を通じて得た知見を活かし、価値を届けるライティングを実践。
趣味は野球観戦とラジオ聴取。
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