NotebookLMでスプレッドシートを読み込む方法!活用方法と注意点まで解説

スプレッドシートのデータを、NotebookLMが自動で要約・分析してくれたら便利だと考えていませんか。
NotebookLMは、Googleが提供するドキュメント要約AIで、スプレッドシートの内容も読み込んで活用できる注目のツールです。
もしNotebookLMの活用方法を知らないままでいると、AIを使って効率化している同僚と比べて、自分だけ作業スピードが遅くなってしまうかもしれません。
本記事では、NotebookLMでスプレッドシートを読み込む具体的な方法や活用術、導入時に注意したいポイントまで丁寧に解説します。
NotebookLMでスプレッドシートを使いこなせば、売上報告書やマーケティング資料の作成を効率化できるでしょう。

監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
弊社SHIFT AIでは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIを活用して、副業で収入を得たり、昇進・転職などに役立つスキルを学んだりするためのセミナーを開催しています。
また、参加者限定で、「初心者が使うべきAIツール20選」や「AI副業案件集」「ChatGPTの教科書」など全12個の資料を無料で配布しています。
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目次
そもそもNotebookLMはスプレッドシートに対応している?
2025年6月時点で、NotebookLMはGoogleスプレッドシートやExcelファイルなどのスプレッドシート形式には直接対応していません。
NotebookLMが読み込み・解析できる対応ファイル形式は、以下のとおりです。
- テキストファイル(.txt)
- PDFファイル
- GoogleドキュメントやGoogleスライド
- Markdown形式のドキュメント
- WebページのURL
そのため、売上データが記録されたGoogleスプレッドシートをそのままNotebookLMにアップロードしようとしても、読み込みはできず、要約や分析も行えません。
ただし、スプレッドシートのデータをGoogleドキュメントに貼り付ける、またはPDF形式にエクスポートするといった工夫を加えれば、NotebookLMが扱える形式に変換可能です。
ひと手間かければ、スプレッドシートの内容もNotebookLMを通じて分析・活用できます。
以下の記事では、NotebookLMの使い方をわかりやすく解説しています。使い方に不安がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
NotebookLMでスプレッドシートを読み込むメリット
ここでは、NotebookLMでスプレッドシートを読み込むメリットを3つ紹介します。

ひと手間かけてデータをNotebookLMに変換すれば、業務を大幅に効率化できます。それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
複雑なデータからのパターン発見や異常検知がしやすくなる
NotebookLMにスプレッドシートの内容を読み込ませれば、人の目では気づきにくい傾向や異常値の検出が可能です。
NotebookLMは、大量の数値データをAIが自然言語処理の技術で解析し、隠れたトレンドや不自然な変化、ばらつきなどを自動で抽出できます。
とくに、単純な合計や平均といった集計では見落とされがちな「微妙な変化」や「一部だけ異常な値」も拾い上げてくれるため、データ全体を俯瞰して分析する際に便利です。
人間では見逃しがちな細かな変化も、網羅的に確認してくれるため傾向を把握できます。
手動作業を減らして分析時間を大幅に短縮できる
NotebookLMを活用すれば、スプレッドシートの集計や要約にかかる手作業の多くを省けるため、分析時間を大幅に短縮できます。
データの読み取りから要点の整理まで自動で行ってくれるため、手作業の工程がほとんど不要です。
とくに、売上データや施策レポートのような複数指標の表を読み込ませると、傾向や重要点を数秒で出力できます。
分析作業の負担が減るため、他の業務に時間を活用できます。
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データの構造を整理し、理解しやすく可視化できる
NotebookLMを使えば、スプレッドシートの複雑な内容も整理され、誰でも理解しやすい形に変換できます。
単なる数値の羅列も、AIにかかればポイントを押さえた文章による説明や図式化が可能です。
NotebookLMのマインドマップ機能を使うと、アップロードしたデータから主要トピックや関連アイデアを自動で整理できます。
情報の要点をすばやく共有できるようになるため、資料作成やチーム内での説明をスムーズに進められます。
NotebookLM×スプレッドシートの読み込みは無料でできる?
NotebookLMは、基本機能を無料で利用できるため、スプレッドシートの読み込みも追加料金なしで試せます。
Googleアカウントさえあればサインアップでき、無料プランでもドキュメント要約やマインドマップ作成などの主要機能をすべて利用できます。
ただし、スプレッドシート形式には直接対応していないため、Googleドキュメントに貼り付けたりPDFに変換したりといった工夫が必要です。
まずは無料で手軽に使いながら使用感をつかみ、自分の業務で活用できそうであれば有料プランも検討してみてください。
NotebookLMでスプレッドシートを読み込む方法を解説
ここではNotebookLMでスプレッドシートを読み込む方法を2つ解説します。
- Googleドキュメントを経由する方法
- PDF変換を経由する方法
自分のやりやすい方法で試してみてください。
Googleドキュメントを経由する方法
NotebookLMではGoogleドキュメントを経由すればシートの内容を読み込ませられます。以下の3ステップで簡単に試せます。
- スプレッドシートのデータをコピーする
- Googleドキュメントに貼り付ける
- NotebookLMにドキュメントを追加する
スプレッドシートのデータをコピーする
まず、使用するGoogleスプレッドシートを開き、必要なデータ範囲を選択してコピーします。
Googleドキュメントに貼り付ける
次に、Googleドキュメントを新規作成し、先ほどコピーしたデータを貼り付けます。表形式のまま貼り付けられるため、データの構造を維持したままNotebookLMに渡せます。
NotebookLMにドキュメントを追加する
NotebookLMを開き「ソースをアップロード」の画面から、先ほど作成したGoogleドキュメントを選択します。
これで、スプレッドシートの内容が反映された状態でNotebookLMに読み込まれ、AIによる要約・分析ができます。
PDF変換を経由する方法
2つ目の方法は、スプレッドシートをPDFファイルに変換してNotebookLMに読み込ませるというやり方です。表のレイアウトを崩さず読み込ませたいときにおすすめです。
- スプレッドシートをPDF形式でエクスポートする
- NotebookLMにPDFをアップロードする
スプレッドシートをPDF形式でエクスポートする
まず、使用するスプレッドシートをPDF形式で保存します。
Googleスプレッドシートの場合は、画面左上の「ファイル」→「ダウンロード」→「PDF(.pdf)」を選択します。
Excelの場合、まずは左上の「ファイル」を選択します。
次にメニューから「エクスポート」を選択し、「PDF/XPSドキュメントの作成」を選択して保存します。
NotebookLMにPDFをアップロードする
作成したPDFファイルをNotebookLMにアップロードします。
「ソースをアップロード」画面でファイルを選択すれば、スプレッドシートの内容がそのまま反映され、AIによる解析ができます。
NotebookLM×スプレッドシートの3つの活用方法
ここでは、NotebookLMとスプレッドシートを組み合わせてできる活用方法を3つ紹介します。

具体的にどのような業務で活用できるかのイメージの参考にしてみてください。
以下の記事では、NotebookLMの活用事例を18個紹介しています。実際に業務で使う際のイメージをつかむ参考として、ぜひ確認してみてください。
売上データの分析
NotebookLMを使えば、膨大な売上データの中から重要なトレンドや注目点を効率よく把握できます。
アップロードされた情報をもとに、AIが売上推移や平均単価、売上上位の商品などの要点を自動で要約してくれるためです。
商品や地域別の売上実績をスプレッドシートからGoogleドキュメントに貼り付けて読み込ませれば、AIが内容を分析して質問にも即座に回答してくれます。

資料作成や確認作業にかかる時間を大幅に短縮できます。
マーケティング報告資料の作成
NotebookLMを使えば、複数のマーケティングデータを統合・要約し、報告資料の作成を効率化できます。
Webサイトのアクセス解析やSNSのエンゲージメント、広告費用などを読み込ませると、AIが情報を横断的に整理してくれるためです。
キャンペーン成果のスプレッドシートを取り込んで「最もCPAが低かった施策は」と聞けば、根拠付きで該当箇所を自動抽出してくれます。

各担当者から集めていた数値をAIが一括で整理してくれるため、一貫性のある資料を短時間で作成できます。
プロジェクト進捗管理の要約とリスク抽出
NotebookLMを使えば、進捗状況の把握やリスクの早期発見が行えます。
複数の進捗表や議事録、要件定義書などをまとめて読み込ませれば、プロジェクト全体の状況をAIが自動で整理してくれるためです。
とくに、タスクリストやガントチャートを含むスプレッドシートをNotebookLMに読み込ませると「遅延しているタスク」や「ボトルネックとなっている担当者」などを質問形式で抽出できます。

重要情報の見落としを防ぎつつ、次に取るべき行動を明確にできるため、プロジェクトの管理を効率化できます。
NotebookLMでスプレッドシートを読み込む際の注意点
ここでは、NotebookLMでスプレッドシートを読み込む際の注意点を3つ紹介します。

3つの注意点を理解して、安全かつ効果的にNotebookLMを活用しましょう。
サイズ・文字数制限に注意する
NotebookLMでは、1つのソースごとに最大50万語または200MBの制限が設けられています。
制限を超えるファイルをアップロードすると、読み込みに失敗し、一部の内容しか反映されません。
とくに、行数の多いスプレッドシートや大量の議事録や資料をひとつにまとめて読み込ませた場合は、制限に達して処理が途中で止まる場合があります。
質問を効率よくまとめたり、ファイルを適切なサイズで分割して対策をする必要があります。
権限のない文書をアップロードしない
NotebookLMを使うときは取り扱うデータの機密性や権利にも注意が必要です。
アップロードされたデータはGoogleのサーバー上に保存され、AI解析に利用されるため、無断で他人や組織の機密情報を取り扱うのは危険です。Googleでは以下のように記載されています。
ユーザーは、法律により許可されている場合を除き、当該個人または組織の許可なくこのコンテンツを使用することはできません。他の個人または組織のコンテンツで表明されている見解はその個人または組織のものであり、必ずしもGoogleの見解を反映するものではありません。
引用:Google(利用規約)
社外秘の資料や顧客リスト、個人情報が含まれるスプレッドシートを権限なくアップロードした場合、情報漏えいにつながります。
事前に権限を確認してセキュリティ上のトラブルを未然に防ぎましょう。
AIの回答はあくまで補助であると認識する
NotebookLMの回答はあくまで参考情報として扱い、最終判断は人間の目で行う必要があります。
AIは与えられたデータから自動で要約や分析を行いますが、複雑な構造の表やグラフでは誤解釈が生じる可能性があるためです。
とくに、質問の意図が曖昧だった場合や文脈が不足している場合には、ズレた回答や不完全な情報が返ってくる場合があります。
AIの出力に頼りすぎず、自分の目で検証や補足を行い報告書の正確性を確認しましょう。
NotebookLM×スプレッドシートで業務を効率化しよう!
NotebookLMでスプレッドシートを読み込む方法やメリット、注意点などを詳しく解説しました。
現時点ではNotebookLMがスプレッドシート形式に直接対応していませんが、Googleドキュメントへの貼り付けやPDF変換といった工夫次第で活用できます。
データを読み込ませたうえで質問を投げかければ、複雑な表の中から隠れたパターンや異常値を見つけ出し、自動で要点を整理してくれるため、手作業よりも効率的に分析や資料作成を進められます。
本記事で紹介した2つの方法を活用し、NotebookLMとスプレッドシートを組み合わせて、ぜひ業務の中で活用してみてください。
弊社SHIFT AIでは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIを活用して、副業で収入を得たり、昇進・転職などに役立つスキルを学んだりするためのセミナーを開催しています。
また、参加者限定で、「初心者が使うべきAIツール20選」や「AI副業案件集」「ChatGPTの教科書」など全12個の資料を無料で配布しています。
「これからAIを学びたい」「AIを使って本業・副業を効率化したい」という方は、ぜひセミナーに参加してみてください。
記事を書いた人

西啓汰
大学での学びと並行して活動するフリーランスのSEO/Webライター。
研究テーマは「Music to Video」。音楽の歌詞や曲調を分析し、自動で映像を生成する仕組みの開発中。
生成AIツールを実際に触れ、体験を通じて得た知見を活かし、価値を届けるライティングを実践。
趣味は野球観戦とラジオ聴取。
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