【前編】「近い将来、日本に “飢え” が訪れる」鈴木宣弘が考える日本の食糧事情の未来とは? YouTube『5年後の世界』カズレーザー×鈴木宣弘編レポート

「世界の真実」を知っているかもしれない識者を迎えて、MCの永野&カズレーザー(ゲスト毎に交代)が対談形式で語り合うYouTube番組『5年後の世界』。
今回MCを務めるのは、カズレーザー。そしてゲストに迎えるのは、元農林水産省官僚で東京大学大学院教授の鈴木宣弘。「5年後に飢える『日本飢餓時代』までのカウントダウン」をテーマに、一体どんな会話が繰り広げられたのか?
本記事では、カズレーザー×鈴木宣弘編<前編>のダイジェストレポートをお届けする。
<本編リンク https://youtu.be/HSyUPHnDV4M>
目次
5年後、日本に「飢え」が訪れる
今回のゲストは、東京大学大学院教授・鈴木宣弘。元農林水産省官僚で、現在は食糧安全保障を専門に活動をしている。そんな鈴木を迎えて語り合う今回のテーマは「5年後に飢える『日本飢餓時代』までのカウントダウン」だ。
「近年の日本は “飢餓” どころか、食品ロスが問題となるほど飽食ではないか」と疑問を持つカズレーザー。確かに米不足が叫ばれる昨今だが、国民が食べるものに困り果てているという印象はない。
しかし鈴木によると、海外情勢の悪化で日本が食糧を輸入に頼れなくなったとき、途端に「飢え」が訪れるというのだ。しかもそれは、明日にでも起こり得るという。
そうならないために我々は何を考え、どんな行動ができるのか? 作物の種の問題、減反と輸入米、日本の農地と農家の現状――それらを踏まえながら、日本の食糧の今と未来について考える。
本編では、
- 日本の食糧事情はこの5年が勝負
- 日本の食料自給率は9%になる可能性がある
- 昨今の米不足、その根本的な問題とは?
- 作物の生産量を減らさないために必要なこと
- 農業問題は消費者の問題
- 日本の起こり得る飢餓クライシス
- 5年後には米農家が激減
- 日本が世界で最も先に飢える国
- 飢えるか?植えるか?運動
といった豊富なトピックについて語り合う。日本がなぜ「飢え」の一歩手前にいるのか、その理由を裏付ける具体的な数字や根拠については、ぜひ本編でご確認いただきたい。
後編では、日本の輸入の裏にある「陰謀」を中心に紐解いていく。次回もお楽しみに。
<本編リンク https://youtu.be/HSyUPHnDV4M>
カズレーザー×鈴木宣弘 収録後インタビュー
鈴木:私のように農家目線で動いている人間は、気づかないうちに考え方が偏ってしまうところがあります。今回カズレーザーさんから様々なご指摘をいただいて、自身の偏りを修正しなければと感じました。
カズレーザー:先生が多くの方々の代弁者として活動をしている以上、偏る部分があるのは当然のことだと思います。私はノンポリもノンポリなので、この立場から話すと、相手の方と対立してしまうことも多くて。
鈴木:カズレーザーさんは非常に客観的で、冷静に物事を見ておられる。その姿勢はとても素晴らしいと思います。
カズレーザー:先生は私の話を常にフレキシブルに捉えてくださったので、非常にお話しやすかったです。ありがとうございます。
鈴木:今回お話ししたように、この5年が農家の正念場です。とはいえ5年後に農家さんが激減することにならないよう、消費者の方々にも考えていただきたい。これから訪れる可能性がある危機について、この番組を考えるきっかけにしていただけたらと思います。
カズレーザー:先生のお話を伺って、「好きなものを当たり前に食べられるのは、とても特殊な状況なのだ」と改めて感じました。毎日の中でそのことをつい忘れてしまいがちですが、これからの未来を考えるために、ぜひ皆さんには番組をご覧いただきたいです。