NotebookLMで議事録を作成する方法!5つのプロンプトや注意点まで解説

NotebookLMは、自分のメモや会議資料、音声データを読み込ませると、自動で議事録を作成できるAIツールです。
「議事録に使えるらしい」と聞いたものの、使い方がよくわからず戸惑っていませんか。NotebookLMを活用すれば、毎回会議後に録音を聞き直しては、手作業でまとめる日々から抜け出せます。
本記事では、NotebookLMが議事録作成に向いている理由や具体的な作成ステップ、さらに効率化に役立つプロンプトなどを解説します。
読み終えるころには、会議直後にサッと議事録をまとめて共有できるようになり「AIを使いこなせる人」として職場の信頼も得られるようになるでしょう。

監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
弊社SHIFT AIでは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIを活用して、副業で収入を得たり、昇進・転職などに役立つスキルを学んだりするためのセミナーを開催しています。
また、参加者限定で、「初心者が使うべきAIツール20選」や「AI副業案件集」「ChatGPTの教科書」など全12個の資料を無料で配布しています。
「これからAIを学びたい」「AIを使って本業・副業を効率化したい」という方は、ぜひセミナーに参加してみてください。
目次
NotebookLMで議事録は作成できる?
NotebookLMを使えば、議事録を効率的に作成できます。
NotebookLMはGoogleが提供するAIノートツールで、資料の要約や整理に特化しています。アップロードした会議資料や音声記録から、重要な内容を自動で抽出可能です。
PDFやGoogleドキュメント形式の資料、会議音声などをNotebookLMに取り込んで「要点をまとめて」と指示するだけで、自動で要点を整理してくれます。
また、文章の確認が面倒な場合には音声での要約(ポッドキャスト形式)にも対応しています。
会議の内容を効率的に整理したい場合や、後で見返すための記録を作成したい場合におすすめです。
以下の記事では、NotebookLMの基本的な使い方や料金プラン、議事録以外の活用法などをわかりやすく解説しています。
NotebookLMを初めて利用する方や使い方に自信のない方はぜひ参考にしてみてください。
議事録作成にNotebookLMがおすすめの3つの理由
ここでは、議事録作成におすすめの理由を3つ紹介します。

NotebookLMが議事録作成におすすめの理由を理解するだけでも、実際の作業にかかる負担が軽減されるでしょう。
以下の記事では、NotebookLMの活用事例を18種類紹介しています。業務や日常でピンポイントに使う方法がわかりますので、ぜひ参考にしてください。
Googleドライブと連携できる
NotebookLMはGoogleドライブと連携しており、ドライブに保存されたドキュメントやスライドをそのまま読み込んで活用できます。
Googleドライブに保存されたドキュメントやスライドを直接読み込めるため、ローカル環境に依存せずに管理・編集が可能です。

資料をアップロードする手間を省けるため、議事録作成や内容整理の手間を大幅に削減できます。
音声データを取り込める
NotebookLMでは、音声データ(MP3やWAVなど)を直接アップロードできます。
アップロードされた音声は自動で文字起こしされ、AIが内容を整理してくれるため、録音した音声をそのまま議事録に変換可能です。

音声データを取り込めるため、以下のような流れが一貫して行えます。
- 会議を録音
- NotebookLMにアップロード
- 自動で文字起こしと要点抽出
- 議事録としてまとめる
一連の流れをNotebookLM上で一括処理できるため、議事録作成にかかる手間や時間を大幅に削減できます。
以下の記事では、NotebookLMをスマホで利用する方法を解説しています。外出先で録音した音声をすぐにアップロードしたい方やスマホで要約内容を確認したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
自動要約機能がある
NotebookLMには、会議内容を自動で要約する機能があり、議事録作成を効率化できます。
NotebookLMは、アップロードされた音声データやドキュメントをAIが解析し、重要なポイントや決定事項を自動で要約します。とくに、複数の資料をまとめて処理できる点が議事録作成に非常に有効です。
「よくある質問」や「Briefing Doc(ブリーフィング・ドキュメント)機能」などを活用すると、会議の全体像を短時間で把握できます。

会議内容を短時間で要約でき、抜け漏れを防ぎつつ議事録作成の手間を大幅に減らせます。
【4ステップ】NotebookLMで議事録を作成する方法
ここでは、NotebookLMを使って実際に議事録を作成する手順を4ステップで解説します。初めてNotebookLMを使う方でも迷わないよう、順を追って説明するので参考にしてください。
- NotebookLMにアクセスする
- ノートブックを作成して会議資料を追加する
- プロンプトを入力して議事録の解像度を高める
- 出力結果をコピペして議事録を作成する
NotebookLMにアクセスする
まずは、公式サイトからNotebookLMにアクセスします。初めて利用する場合は、Googleアカウントでのログインが必要です。
ログインが完了すると、すぐにノートブックの作成画面が表示されます。
ノートブックを作成して会議資料を追加する
画面中央の「+ノートブックを新規作成」をクリックし、会議ごとのノートブックを作成します。
続いて、議事メモやPDF、Googleドキュメントなどの資料をアップロードしましょう。
ただし、無料プランでは1ファイルあたり最大200MBまでという制限があるため、大容量の資料を扱う際は注意が必要です。
プロンプトを入力して議事録の解像度を高める
資料の追加が完了すると、NotebookLMのAIが自動で内容を解析し始めます。
ノートブックの中央には「Notebook Guide(ノートブックガイド)」と呼ばれるダッシュボードが表示され、アップロードした資料全体の要約が自動生成されます。
さらに議事録の解像度を高めるために画面中央に表示される入力欄からプロンプトを入力します。
またアップロードされた資料の内容に基づいて「おすすめ質問」も自動生成してくれるため、質問例に迷った場合に活用できます。
出力結果をコピペして議事録を作成する
NotebookLMで生成された要約結果は、そのまま議事録のベースとして活用できます。
プロンプトによって出力された結果をコピーし、自分のメモや補足情報を加えながら調整しましょう。
さらに「Briefing Doc(ブリーフィング・ドキュメント)機能」を使えば、資料全体をもとにAIが自動で要点を整理したレポートが生成されます。
出力されたレポートに必要な調整を加えるだけで、より効率的に議事録を完成できます。
以上の4つのステップに沿って進めれば、NotebookLMを使って効率的に議事録を作成できます。
ただし、AIによって出力された内容はあくまで下書きとして考え、必ず人間の目で内容の確認が必要です。
正確で伝わりやすい議事録に仕上げるためにも、最終チェックを忘れないようにしましょう。
NotebookLMで議事録作成をする際に役立つ5つのプロンプト
ここでは、NotebookLMで議事録を作成する際に活用できるプロンプトを5つ紹介します。
- 要点と背景を含めてまとめたいとき
- 重要発言者ごとの発言サマリーが欲しいとき
- 担当者ごとのタスクと期限を明確にしたいとき
- 会議内容から次回の議題を抽出したいとき
- 議事録からプレゼン資料用の要約を作りたいとき
議事録で知りたい情報に合わせて、気になるプロンプトをコピーして活用してみてください。
要点と背景を含めてまとめたいとき
会議の背景や流れを含めた全体像を把握したいときは、構成を明確にしたプロンプトを使うのがおすすめです。
議事録をチーム内で共有したり、後から読み返したりする場合、議論の流れや結論だけでなく「なぜその結論に至ったか」まで含まれていると便利です。
以下のプロンプトを使えば、会議の内容をわかりやすく3部構成で整理できます。
この会議の内容を、【背景】【議論のポイント】【最終的な結論】の3つのパートに分けて、簡潔にまとめてください。要点を箇条書きで整理してください。
第三者が読んでも流れが明確に伝わり、会議の本質的な議論や重要な決定事項を正確かつ効率的に共有できます。
弊社SHIFT AIでは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIを活用して、AIを使った副業の始め方や、収入を得るまでのロードマップを解説するセミナーを開催しています。
また、参加者限定で、「初心者が使うべきAIツール20選」や「AI副業案件集」「ChatGPTの教科書」など全12個の資料を無料で配布しています。
「AIを使って最速で副業収入を得る方法を知りたい」という方は、ぜひセミナーに参加してみてください。
重要発言者ごとの発言サマリーが欲しいとき
会議のキーパーソンごとの発言を整理したいときは、人物単位での要約を依頼するプロンプトがおすすめです。
役員会議やプロジェクトの意思決定の場では、「誰が何を言ったか」「誰がどの判断に関与したか」を明確にしておくと、後からの振り返りや責任の所在確認に役立ちます。
以下のプロンプトを使えば、発言者ごとの要点を整理できます。
この議事録から、キーパーソン(発言頻度が高い人物や決定に関与した人物)ごとに、主な発言内容とその意図を要約してください。
誰がどのような役割を果たしたのかを明確に共有でき、議論の流れだけでなく関係者の立場や意図まで把握できます。
担当者ごとのタスクと期限を明確にしたいとき
会議で出たタスクを担当者ごとに整理したいときは、構造化されたリスト形式のプロンプトがおすすめです。
タスクが誰に割り振られたのか、いつまでに対応すべきなのかを明確にしておくと、会議後の行動が具体化され、抜け漏れも防げます。
以下のプロンプトを使えば、タスクや対応事項をわかりやすく整理できます。
この会議で出てきたアクションアイテムを、【担当者】【タスク内容】【実行期限(言及があれば)】の形式でリスト化してください。
タスクが整理された状態で出力されるので、そのままToDoリストとして活用できます。
会議内容から次回の議題を抽出したいとき
次回の会議に向けて話し合うべき内容を整理したいときは、未解決の課題や継続トピックを抽出するプロンプトがおすすめです。
会議の振り返りや定例ミーティングの準備では、議論が途中で終わったテーマや合意に至らなかった項目を明確にしておくと、次回の議論の抜け漏れを防げます。
以下のプロンプトを使えば、次回のアジェンダ候補をリストアップできます。
この会議の内容から、未解決の課題・継続審議となったトピックを洗い出し、次回の会議アジェンダとして整理してください。
次回の会議で話すべき内容が明確になり、準備がスムーズになるため、会議の継続性と意思決定の質が向上します。
議事録からプレゼン資料用の要約を作りたいとき
会議内容をプレゼン資料としてまとめたいときは、スライド構成に変換するプロンプトを使うのがおすすめです。
議事録をそのまま資料化しようとすると手間がかかりますが、最初からスライド単位で構成を整えておくと、共有資料の準備を効率化できます。
以下のプロンプトを使えば、プレゼン資料として使える形に変換できます。
この議事録をもとに、社内プレゼン資料用のスライド構成を作成してください。スライド1枚ごとに『タイトル』『要点(箇条書き)』『補足説明』の3要素でまとめてください。
議事録をもとに自動でスライド構成が作れるため、資料作りの手間が減り、そのまま社内共有に使えます。
NotebookLMで議事録作成をする際の注意点
NotebookLMで議事録を作成する際の注意点は以下の3つです。

NotebookLMで効率良く議事録を作成するために、注意点をしっかり確認しましょう。
音声データの質が議事録の精度に直結する
NotebookLMの文字起こし精度は、音声の録音状態に大きく左右されます。
音割れ、雑音、同時発言などがあるとAIが内容を正確に認識できず、誤変換や発言者の取り違えが発生しやすいです。
音声環境を整えるために、以下のような工夫が必要です。
- マイクの品質を高める(可能であれば外付けマイクを使用)
- 会話の順序を意識し、同時発言を避ける
- 会議冒頭で参加者の名前をはっきり伝える
音声がクリアであれば、NotebookLMが正確に内容を理解し、議事録の自動生成精度が向上します。そのため、後から修正や確認にかかる時間を大幅に減らせます。
自動生成された内容のチェックを行う
NotebookLMで生成された内容は、議事録として共有する前に必ず人の目で確認して修正する必要があります。
AIによる文字起こしや要約には、文脈のズレや解釈ミスが含まれる場合があります。とくに、固有名詞や略語、専門用語などは誤認されやすく、意図しない内容の出力が生じやすいです。
そのため、議事録として共有する前に、以下の内容を確認しておきましょう。
- 発言内容に誤りや抜け漏れがないか
- タスクの担当者や期限が正しく記載されているか
- 機密情報や社外秘の内容が含まれていないか
人間が最後に内容を確認すれば、誤解やトラブルを防ぎ、信頼性の高い議事録を関係者に安心して共有できます。
プロンプトによって結果が大きく変わる
NotebookLMでは、プロンプトの書き方によって出力結果が大きく変わります。
プロンプトが曖昧だったり、情報の整理方法が不明確だったりすると、AIが意図を正しく読み取れず、期待した情報を引き出せない場合があります。
プロンプトは以下のポイントを意識すると、思い通りの出力結果に近づけます。
- 構造を明確にする
- 出力形式を指示する
- 目的を明確にする
- 対象を限定する
- 視点や順序を指定する
まずは先ほど紹介した5つのプロンプトを活用し、少しずつ自分なりの内容に調整して試してみてください。
NotebookLMで議事録作成を効率化しよう!
NotebookLMはGoogle提供のAIノートツールで、議事録作成を効率化できます。
Googleドライブと連携できるため、事前に用意した会議資料やメモを読み込ませるだけで、自動で要約してくれます。
さらに、音声データをアップロードすれば、会話内容を自動で文字起こししてくれるため、発言者ごとの整理や要約まで対応可能です。
まずは、本記事で紹介した4つのステップと5つのプロンプトを参考に、NotebookLMで議事録作成を試してみてください。
弊社SHIFT AIでは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIを活用して、副業で収入を得たり、昇進・転職などに役立つスキルを学んだりするためのセミナーを開催しています。
また、参加者限定で、「初心者が使うべきAIツール20選」や「AI副業案件集」「ChatGPTの教科書」など全12個の資料を無料で配布しています。
「これからAIを学びたい」「AIを使って本業・副業を効率化したい」という方は、ぜひセミナーに参加してみてください。
記事を書いた人

西啓汰
大学での学びと並行して活動するフリーランスのSEO/Webライター。
研究テーマは「Music to Video」。音楽の歌詞や曲調を分析し、自動で映像を生成する仕組みの開発中。
生成AIツールを実際に触れ、体験を通じて得た知見を活かし、価値を届けるライティングを実践。
趣味は野球観戦とラジオ聴取。
10万人以上が受講!