NotebookLMをスマホで使う方法!活用事例や使用時の注意点も解説

「外出先や移動中のスキマ時間に、NotebookLMをスマホで使いたい」と感じていませんか。
2024年5月19日、NotebookLMのスマホアプリがリリースされ、iOS・Androidの両方に対応しました。そのため、通勤時間や外出先でも、スマホ1台で資料の要約や確認ができます。
本記事では、NotebookLMのスマホアプリでできることや料金、使い方、活用事例などを解説していきます。
スキマ時間を次の仕事の準備に変えるために、ぜひ本記事を参考にNotebookLMのスマホアプリをダウンロードしてみてください。

監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
弊社SHIFT AIでは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIを活用して、副業で収入を得たり、昇進・転職などに役立つスキルを学んだりするためのセミナーを開催しています。
また、参加者限定で、「初心者が使うべきAIツール20選」や「AI副業案件集」「ChatGPTの教科書」など全12個の資料を無料で配布しています。
「これからAIを学びたい」「AIを使って本業・副業を効率化したい」という方は、ぜひセミナーに参加してみてください。
目次
NotebookLMはスマホで利用可能!
2024年5月19日(現地時間)、GoogleはNotebookLMのスマホアプリをリリースし、iOSやAndroidデバイスでもNotebookLMが利用可能になりました。
現在対応しているのは、iOS 17以降を搭載したiPhoneやiPad、Android 10以降を搭載したスマートフォンやタブレットです。
スマホアプリ版でも基本的な機能はブラウザ版と同様に利用でき、資料の追加による自動要約や資料内容に関する質問への回答といった機能があります。
スマホアプリ版の登場により、通勤中や外出先でも資料の確認や要約が可能になり、場所を選ばず効率的に情報整理ができます。
以下の記事では、NotebookLMの使い方から料金、日本語での利用まで網羅して解説しています。ぜひあわせてチェックしてください。
NotebookLMのスマホアプリでできる6つのこと
ここでは、NotebookLMのスマホアプリでできることを6つ紹介します。

それぞれ詳しく見ていきましょう。
AIによる音声要約の再生
NotebookLMのスマホアプリでは、音声要約はただ聞くだけでなく、再生中にAIへ質問を投げかける対話機能もあります。まるでラジオ番組のように資料の要約内容を音声で聞けるのが魅力です。
音声要約は単調な読み上げではなく、二人のAI音声アシスタントが対話形式で資料の内容を語ってくれるため、内容が頭に入りやすく飽きにくい工夫がされています。
家事や作業中など「手が離せないけど情報を取り入れたい」という場面で効率よく情報収集できます。
音声要約を聞きながらその場で質問
音声要約を再生しながら、その場で疑問点を質問できるのは、NotebookLMのスマホアプリならではの便利な機能です。
スマホアプリでは、再生画面から「Join」をタップすることで、会話に割り込むように質問を入力できます。
ただし、この機能は現在ベータ版で、英語のみ対応しており、日本語ではまだ利用できません。筆者のアカウントでも対応されていませんでした。
今後のアップデートで日本語にも対応する可能性があるため、Googleの公式発表に注目しておきましょう。
多様な情報ソースの取り込み
NotebookLMアプリでは、さまざまな形式の資料を取り込んで活用できます。
スマホ上の他のアプリから直接NotebookLMに資料を共有でき、PDFファイルやWebサイトのURL、YouTubeのURLなどをそのまま追加可能です。
スマホ版ではさらに、他のアプリで開いたページやファイルを、共有メニューから直接NotebookLMに追加できるという便利な連携機能もあります。
要約したい資料をスマホから次々に追加できるので、情報収集のスピードが飛躍的に向上します。
バックグラウンド再生
NotebookLMのスマホアプリでは、音声要約をバックグラウンドで再生できます。
NotebookLMの音声要約をスマホで再生中に、他のアプリを使用したり、画面をオフにしても音声が流れます。
通勤電車でNotebookLMの要約音声を流しつつ、同時にメモアプリで気になった点を書き留めるといったマルチタスク的な使い方もおすすめです。
「家事をしながらスマホをポケットに入れて聞き流す」といった活用もできるため、忙しいときでもスキマ時間を有効活用できるでしょう。
オフライン再生
NotebookLMのスマホアプリでは、音声要約データを事前にダウンロードしておくとオフラインで再生できます。
地下鉄や飛行機などインターネットが使えない場所でも、あらかじめ保存しておいた音声要約を再生して内容を確認できます。
一度保存した要約音声は通信圏外でも再生できるため、ネット接続を節約したいときや通信制限が気になるときにも安心です。
ただし、音声要約データのダウンロードには事前にオンラインでの生成が必要となるため、Wi-Fi環境などで事前に音声要約を準備しておきましょう。
ノートの作成・整理・再編集
NotebookLMのスマホアプリからでも、ノートの新規作成や整理、再編集が簡単に行えます。ノート内では出力結果をメモとして保存でき、後から見返したり編集して整理可能です。
さらに、ブラウザ版と同期されているため、スマホで加えたメモや追加資料もブラウザ環境でそのまま確認・編集できます。
ノート内の情報に追記をしたり、関連づけたりすることで、思考の整理や資料作成にも役立つでしょう。
NotebookLMのスマホアプリの料金は?
NotebookLMのスマホアプリ自体は無料で利用できます。アプリのダウンロードや基本機能の利用に料金は一切かかりません。
さらに、NotebookLMのスマホアプリには有料プランとなる「NotebookLM in Pro」も用意されています。
有料プランでは利用できる上限や機能が強化されており、大量のデータを扱う方や企業向けに設計されています。
以下表は、無料プランと有料プランの違いをまとめたものです。
項目 | 無料プラン | 有料プラン |
---|---|---|
料金(税込) | 無料 | ・Google Workspace経由:3,300円/月 ・Google One AI Premium経由:3,130円/月 ・Google Cloud経由:問い合わせが必要 |
ノートブックの 作成数 | 100個 | 500個 |
資料の数 | 1つのノートブックあたり50個 | 1つのノートブックあたり300個 |
チャット回数 | 50回/日 | 500回/日 |
音声生成回数 | 3回/日 | 20回/日 |
その他の機能 | – | ・チーム共有時の詳細設定 ・ノートブックの解析 |
まずは無料で気軽に試し、必要に応じてアップグレードする形がおすすめです。
NotebookLMのスマホアプリは日本語に対応している?
NotebookLMのスマホアプリは日本語に対応しています。2025年4月末には音声要約機能もアップデートされ、日本語を含む50以上の言語で要約音声を生成できるようになりました。
NotebookLMのスマホアプリは日本語のテキストを追加し、その内容を要約したり、質問に対する回答を日本語で出力したりできます。
日本語の資料はそのまま日本語で、英語のドキュメントであれば日本語に翻訳された要約音声を再生できます。
もし英語資料を扱う場合でも、日本語で質問したり日本語の要約を得られるため、言語の壁を感じることなくNotebookLMのスマホアプリを活用できるでしょう。
NotebookLMのアプリをスマホにダウンロードする方法
NotebookLMのスマホアプリは、Android端末ならGoogle Playストアから、iPhone/iPadならApp Storeからダウンロードできます。
インストール自体は数分で完了し、特別な招待コード等は不要です。

アプリはAndroid 10以上およびiOS 17以上が必要となるため、ストアで見当たらない場合はOSを最新バージョンにアップデートしましょう。
【3ステップ】NotebookLMのスマホでの使い方
スマホアプリをダウンロードしたら、以下の3ステップでNotebookLMを使い始められます。
- ノートブックを作成して資料を追加する
- Geminiによる要約結果を確認する
- 質疑応答や音声生成を行う
ノートブックを作成して資料を追加する
アプリを起動し、まずは新しいノートブックを作成します。ホーム画面下部の「新規作成」を選択します。
次に資料(ソース)を追加します。スマホアプリ版では以下の資料(ソース)を取り込めます。
- WebサイトのURL
- YouTubeのURL
- コピーしたテキスト
ブラウザ版では、提供元を自動で集めてくれる機能がありますが、モバイル版では搭載されていないため注意しておきましょう。
Geminiによる要約結果を確認する
資料を追加したらGeminiが自動で要約を行い結果を出力します。
質問や音声を生成する
NotebookLMが生成した要約結果をもとに、さらに知りたい内容をチャット欄から質問できます。
さらに、画面下部にある「スタジオ」から音声要約の生成・再生ができます。
初回は音声要約を生成するため少し待機時間がありますが、完了するとAIが語り手となって資料内容を対話形式で読み上げてくれます。
さっそくノートブックを作成して、資料を要約してみましょう。
NotebookLMのスマホアプリの活用事例
NotebookLMを使った具体的な業務効率化の活用事例を4つ紹介します。

自分の日常生活や業務に当てはめてどう役立つのか、ぜひイメージをしてみてください。
通勤時間にインプットを完結
忙しいビジネスパーソンにとって、移動時間は貴重な学習タイミングです。
NotebookLMのスマホアプリでは、音声による要約再生に加え、気になった点をその場で質問して深掘りできます。またスマホ1台で「読む・聴く・調べる」が完結する点も魅力です。
以下は、実際にNotebookLMのスマホアプリで音声要約を活用している画面です。

NotebookLMのスマホアプリを使えば、これまで「移動中は作業ができない」と諦めていたスキマ時間を有効活用できるでしょう。
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調査・リサーチ業務の効率化
業界動向や競合情報、顧客レポートなど複数の情報源をNotebookLMのスマホアプリにまとめて読み込ませれば、AIが要点を自動で要約してくれます。
膨大な資料でも短時間で内容を把握できるため、比較検討や要点整理が圧倒的に効率化されます。
以下は、AI業界の動向に関する資料をNotebookLMのスマホアプリに読み込ませた結果です。
スマホの共有機能からその場で新たな情報を追加できるため、移動中でも手軽にリサーチを行えるでしょう。
プレゼン・企画書作成時の情報整理
参考文献や過去の資料、メモなどをまとめてNotebookLMのスマホアプリに読み込ませれば、内容を整理したうえで必要な情報を抽出できます。
プロジェクト単位でノートを分けておけば、複数案件の切り替えもスムーズに行えます。

さらに、各要点には引用元が明示されているため、プレゼン資料の裏付けデータとして信頼性のある原典をすぐに参照可能です。
会議資料やレポートの要点だけを把握
ページ数の多い会議資料や専門的なレポートをすべて細かく読む時間がない場合でも、NotebookLMのスマホアプリがあれば要点だけを効率よく把握できます。
資料を追加するだけで、AIが重要なポイントを自動で抽出してくれます。

また、出社前や移動中にスマホで音声再生機能を使えば、耳だけで資料の全体像を把握することも可能です。
NotebookLMのスマホアプリを利用する際の注意点
NotebookLMのスマホアプリを利用する際に以下の3つに注意する必要があります。

注意点を事前に理解しておけば、思わぬエラーや情報漏えいのリスクを防げます。それぞれ詳しく解説していきます。
アップロードファイルのサイズ制限がある
NotebookLMのスマホアプリは、追加できるファイルサイズや資料数に制限があります。
無料プランでは、1ファイルあたり最大200MBまでが上限とされており、それを超える大容量ファイルは読み込めません。
300ページ以上のPDFや高解像度画像を多数含む資料は、追加時にエラーとなる可能性があります。
事前にファイルサイズを確認し、必要に応じて分割や圧縮してから追加しましょう。
プライバシーとデータ保護に注意が必要
NotebookLMのスマホアプリに機密性の高い資料を追加するときは、プライバシーとデータの取り扱いに注意が必要です。
追加された資料はGoogleのクラウド上でAIにより解析されますが、Googleでも以下のように明記しています。
当社はあなたのプライバシーを重視しており、NotebookLMのトレーニングにあなたの個人データを使用することはありません。
引用:NotebookLM ヘルプ
ただし、品質向上や不正利用防止の目的で、Googleのレビュアーが内容を確認する可能性があるため、第三者の目に触れるリスクがゼロではありません。
とくに、共有機能を利用する場合は、他のユーザーと情報を共有するため、注意が必要です。
データの取り扱いに注意して、情報漏えいやセキュリティ事故を未然に防ぎ、安全にNotebookLMのスマホアプリを活用しましょう。
インターネット接続が必要な場合が多い
NotebookLMのスマホアプリは一部機能はオフラインに対応していますが、基本的にはオンラインサービスです。
Geminiによる要約生成やチャット機能などはすべてインターネット上で実行されるため、資料の追加や対話的な活用には通信環境が欠かせません。
音声要約のオフライン再生には対応していますが、これも事前に音声データをダウンロードしておく必要があります。
すべての機能がオフラインで使えるわけではないため、必要なデータはあらかじめ保存しておきましょう。
NotebookLMのスマホアプリを活用して業務を効率化しよう!
資料整理や情報収集に時間を取られていた方も、NotebookLMのスマホアプリを使えば、出社前や移動中でもAIを活用して効率的に情報を整理・収集できます。
とくに便利なのが音声要約機能です。出社前や移動中に要点を音声で聞けるだけでなく、その場で気になった点をAIに質問して、すぐに疑問を解消可能です。たとえば以下のようなシーンで活躍します。
- 社内資料の要点把握
- 調査業務の効率化
- プレゼン準備
まずは本記事を参考に、NotebookLMのアプリをダウンロードして、手元の資料を要約してみてください。
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記事を書いた人

西啓汰
大学での学びと並行して活動するフリーランスのSEO/Webライター。
研究テーマは「Music to Video」。音楽の歌詞や曲調を分析し、自動で映像を生成する仕組みの開発中。
生成AIツールを実際に触れ、体験を通じて得た知見を活かし、価値を届けるライティングを実践。
趣味は野球観戦とラジオ聴取。
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