AI人材とは?気になる年収や不足している理由、必要なスキルを解説!

生成AIツールを自在に操り、業務を劇的に効率化したり、副業や自分のビジネスを加速させたりできる、そんな“AI人材”が今、あらゆる業界で引っぱりだこです。
しかし「プログラミングの専門家だけがなれるのでは?」「そもそも何から始めればいいの?」と二の足を踏む方も多いでしょう。
本記事では、AI人材の基本的な概要やAI人材不足が叫ばれる背景、身につけたいスキルセット、キャリア&副業の広がり、そして今日から実践できるステップまでを網羅しています。
読み終えるころには、AI時代を味方につける具体的な第一歩が明確になっているはずです。

監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
弊社では、AI人材を育てるためのコミュニティ「SHIFT AI」を運営しており、会員数は14,000人以上にのぼります。
そしてSHIFT AIでは、AI人材になってキャリアアップしたり、副業を始めて収益を得たりする方法・ロードマップを解説する無料セミナーを行なっています。
また、セミナーに参加した方限定で、プロンプト集やAI人材として活躍するためのロードマップなど、10個以上の資料を無料で配布しています。
「AI人材に最短ルートでなりたい」「AIを活用できるようになって将来の不安をなくしたい」と考えている方は、ぜひセミナーに参加してみてください。
目次
AI人材とは?
私たちが本記事で扱う「AI人材」とは、ChatGPTやClaude、Geminiなどの生成AIツールを業務・副業・自分のビジネスに組み込み、アウトプットの質とスピードを飛躍的に高められる人を指します。
ChatGPTがリリースされた2022年11月ごろから、AIが話題になり始めました。
執筆時点の2025年4月は、まだAIが注目され始めて2年半も経っておらず、まだまだAI人材が少ないのが現状です。
弊社SHIFT AIの調査によると、ここまでAIが話題になっていても、「日常的に使用する」と回答した方はわずか7.6%でした。

そのため、今のうちにAI人材になることで、今後本格的にAIが使われるようになったとき、周りにAIスキルで差をつけられることになります。
つまり、キャリアアップや副業、自分の事業など、あらゆる面で優位に立てる可能性が高まるのです。
プログラミングや統計解析の深い専門知識がなくても、生成AIの力を活用し、個人・組織の生産性と創造性を大幅に向上させる実践者こそが、いま最も求められているAI人材だといえます。
AI人材不足が叫ばれる3つの理由
ここでは、AI人材が不足していると言われている理由を3つ紹介します。
- 需要急増と供給不足
- 人材育成体制の遅れ
- 海外への人材流出
需要急増と供給不足
第一の理由は、AI人材の需要急増に対して供給が追いついていないことです。
生成AIブーム以降、あらゆる業界でAIを活用したいニーズが一気に高まりました。しかし、日本企業の平均的なAI導入率は3%未満にとどまっており、多くの企業でAIを使いたくても担い手が不足しているのが現状です。
一方で、AI人材のニーズが急増している需要を示すデータもあります。たとえば、転職市場における生成AI関連の求人は2024年の1年間で約3.5倍にも増加しました。

これだけ需要が伸びているにも関わらず、AI人材の育成が追いつかず、これだけ膨らむ需要を満たすだけのAI人材が足りていません。
需要が供給を大きく上回ることで、各社がAI人材の確保に苦戦しており、「AI人材が圧倒的に不足している」と叫ばれる状況に陥っているのです。
人材育成体制の遅れ
第二の理由は、AI人材を育成する仕組みの遅れです。急速なAI技術の進歩に対し、教育機関や企業内での育成体制が追いついていません。
大学や専門学校でAI関連の専門コースが増え始めたのは最近で、未だ育成数が需要に見合って十分とは言えません。
また、社内研修などによる社員のAIリテラシー向上施策も、取り組みが進んでいる企業は一部に限られています。
多くの企業では「AIを教えられる人が社内にいない」「何から学ばせればいいかわからない」といった状況で、現場の人材育成が追い付いていないのです。
その結果、AIについて学びたくても学ぶ場が少なく、人材育成の遅れが人材不足に拍車をかけています。
海外への人材流出
第三の理由は、優秀な人材が海外に流出してしまっていることです。日本国内で育ったAI人材が、より高い報酬や研究環境を求めて海外企業や研究機関に移るケースがあります。
とくに先端AI研究のトップクラスの人材ほど、米国をはじめ海外の有名企業・スタートアップから引き抜かれやすい状況です。
実際、海外ではAI研究開発エンジニアに月給125万円(年収1500万円超)を提示する求人例もあり 、日本の水準とかけ離れた高待遇が示されています。
その背景には、日本国内の賃金水準が長年停滞していることもあります。優秀な人材ほどグローバルに活躍の場を求めるため、結果として国内のAI人材数がさらに不足する悪循環につながっています。
AI人材になる4つのメリット
本章では、AI人材になることによるメリットを4つ解説します。
- 市場価値の向上
- 高年収へのキャリアアップ
- キャリアの幅が広がる
- 副業にも活かせる
市場価値の向上
AI人材としてのスキルを身につけると、自分の市場価値が大きく高まるというメリットがあります。
AIに関する知識や実践スキルを持つ人はまだ希少であり、各社が喉から手が出るほど欲しがっている状況です。
そのため、履歴書に「AIスキルあり」と書けるだけで採用市場で一歩リードできますし、社内でも貴重な戦力として評価されやすくなります。
実際、MicrosoftとLinkedinの調査では、世界のビジネスリーダーの66%が「AIスキルのない人は採用しない」と回答しています。
参考:AI at Work Is Here. Now Comes the Hard Part(Microsoft)
それだけAIスキル保有者の価値が高まっているのです。AI人材になれば、自身の市場価値が上がり、キャリアの選択肢や交渉力も飛躍的に向上するでしょう。
高年収へのキャリアアップ

AIに関する専門性を高めれば、高年収のキャリアを築きやすいのも魅力です。
AIエンジニアやデータサイエンティストは一般的に平均年収が高めで、実務経験を積んだ人なら年収1000万円を超える求人も珍しくありません。
エンジニアではなくても、「AIを使える」というスキルだけでも、今よりも年収の高い企業へは転職しやすくなります。
実際、筆者もゼネコンや不動産を本業にしつつ、副業でAIスキルを高めた結果、AI関連企業に就職することができ、年収も2倍に上がった経験があります。
AI人材は転職市場でも高く評価されるため、スキルを磨けば高収入ポジションへのキャリアアップが十分可能なのです。
キャリアの幅が広がる
AIスキルを身につけることで、キャリアの幅が大きく広がる点も見逃せません。
AI人材はIT業界だけでなく、金融、医療、製造、マーケティングなどあらゆる分野から求められているため、一つの業界に縛られず活躍の場を選ぶことができます。
たとえば、メーカーのエンジニアがAIの知見を持てばスマート工場のプロジェクトに抜擢されたり、文系出身でもAIリテラシーがあればDX推進担当として活躍したりと、従来とは異なる役割に挑戦できるでしょう。
AI技術は様々な職種と結びつくため、エンジニアとして専門を極める道はもちろん、コンサルタントやプロジェクトマネージャー、研究職など多彩なキャリアパスが開けます。
さらにAI分野は新しい職種(例:プロンプトエンジニアやAIコンサルタントなど)も次々登場しており、自分次第でキャリアの選択肢がどんどん拡張していくのです。
副業にも活かせる

AIスキルはどこでも活かせるため、もちろん副業でも力を発揮できます。
AIと相性のいい副業は以下のとおりです。
Webライター・ブロガー
副業として人気のWebライター・ブロガーの仕事において、生成AIは質もスピードもあげられるツールになります。
たとえば、ChatGPTのような文章生成AIを使えば、記事の構成案を練ったり、リサーチした内容を整理したり、見出し案やキャッチコピーを考える作業が格段に効率化できます。
また、自分の書いた文章の推敲や要約をAIに手伝ってもらうことで、短時間で質の高いコンテンツを仕上げられます。
AIに精通したライターであれば、同じ時間でより多くの記事を書けたり、新しいテーマにも素早く対応できたりするため、クライアントからの評価も高まりやすいでしょう。
実際、フリーランスの仕事市場でも「AI・機械学習・ChatGPT」のスキル需要が急増しており、AIを使いこなせるライターは今後ますます重宝されるはずです。
参考:一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)
弊社SHIFT AIで開催している無料セミナーでは、ライターを中心としてAI副業の始め方・進め方を解説しています。
AIを活用することで質とスピードがアップするため、効率的に副業を進められるようになりますが、独学で始めるのは少々ハードルが高いです。
そのため、ぜひセミナーに参加して、スムーズな一歩目を踏み出してみましょう。
また、セミナー参加者限定で、「AI副業案件集」や「副業初心者が選ぶべきAIツール20選」を無料で配布しています。ご興味のある方は、ぜひSHIFT AIのセミナーに足を運んでみてください。
イラストレーター
次に、イラストレーターなどクリエイティブ系の副業でも生成AIスキルは大きな武器になります。
昨今は画像生成AI(Stable DiffusionやMidjourneyなど)が登場し、テキストから自動でイラストやデザイン案を生み出せるようになりました。
AIに得意なイラストレーターであれば、ラフスケッチの段階でAIを使ってアイデア出しをしたり、背景や小物など時間のかかる部分をAIに下絵生成させたりと、制作プロセスを効率化できます。
こうしたAI活用スキルを持つクリエイターは、短納期の案件にも対応しやすくなり、より多くの依頼を受けられる可能性が高まります。
AIコンサルタント
さらに、AIコンサルタントの副業も考えられます。これは企業や個人に対して、生成AIツールの導入や活用方法を助言する仕事です。
ChatGPTやAI画像生成の使い方、業務への適用アイデア、注意すべきリスク(例えば情報漏洩や著作権)など、AIに詳しくない人々にわかりやすく教えてあげるのがAIコンサルタントの役割です。
生成AIがブームになったとはいえ、「何から始めれば良いかわからない」「社内に詳しい人がいない」と悩む企業は多く、そのような所に副業コンサルとして入ってサポートできれば重宝されます。
実際に2024年には生成AI活用のコンサルニーズも急上昇しており、フリーランスでAIのアドバイザーを務める人も増えてきました。
本章で解説した副業以外にも、AIと相性がいい副業は数多くあります。
自分に合った副業を見つけたい方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。
AI人材に必要な3つのスキルセット
本章では、AI人材に必要なスキルセットを解説します。
- プロンプトエンジニアリング力
- 生成AIツール選定・活用力
- データリテラシー基礎
- AI活用ガバナンス知識
プロンプトエンジニアリング力
まず、生成AIを使いこなすうえで重要なのがプロンプトエンジニアリング力です。
プロンプトとはAIに与える指示文のことで、これを工夫して思い通りの出力を引き出すスキルがプロンプトエンジニアリングです。
たとえばChatGPTに何かを書かせる際も、質問の仕方や情報の与え方次第で結果の質が大きく変わります。
適切なプロンプトを設計できる人は、AIの能力を最大限に引き出し、高度な文章生成や問題解決をさせることができます。逆にプロンプトが拙いと、AIから曖昧な答えや不正確な情報しか得られません。
弊社SHIFT AIでは、AIを活用してキャリアアップしたり、副業で効率的に収益を得たりする方法を解説する無料セミナーを開催しています。
プロンプトエンジニアリングの重要性や基本・応用テクニックなども解説しているため、AI人材を目指している方にとっては非常に有益な内容です。
さらに、セミナー参加者には、AI初心者の方でもすぐに使える「プロンプト175選」や、「AI副業案件集」などの資料も無料で配布しています。
「AI人材に最短ルートでなる方法を知りたい」という方は、ぜひセミナーに参加してみてください。
生成AIツール選定・活用力
次に求められるのが、さまざまな生成AIツールを選定し活用する力です。
現在、文章生成AIだけでもChatGPT、Gemini、Claude、Copilotなど多数の選択肢があります。画像生成AIもMidjourneyやStable Diffusion、音声生成や動画生成のツールも日々登場しています。
AI人材は、この中から目的に合ったツールを選び、効果的に使いこなす目利き力が必要です。
たとえば、文章要約にはどのAIが適しているか、プログラミングにはどのAIが便利か、といった知識を持っていると業務効率が格段に上がります。
単一のツールだけに頼るのではなく、複数の生成AIを組み合わせてワークフローを構築する発想力も含め、ツール活用力がAI人材の重要なスキルセットです。
弊社SHIFT AIのセミナーに参加することで、「初心者が選ぶべきAIツール20選」を受け取ることができます。
AI人材になるためのスキルを手軽に身につけられるチャンスですので、興味のある方はぜひセミナーに参加してみてください。
データリテラシー基礎
AIを扱う上ではデータリテラシーの基礎も欠かせません。生成AIは大量のデータを学習して動作していますが、その出力を正しく評価し、改善するにはデータに関する理解が必要です。
たとえば、AIが文章を生成したとき、その内容が事実に基づいているか検証するには、元データや統計の読み解き方を知っておく必要があります。
また、学習データに偏りがあれば出力も偏る可能性があるため、データの偏見やバイアスに気付く力も重要です。
さらに、業務でAIを活用する際には、自社で保有するデータをどう活用するか、どのようなデータをAIに与えるべきかといった判断力も求められます。
高度なプログラミング知識がなくても、データの基礎知識を身につけておくことで、AIの挙動を正しく理解し、より良い結果を引き出せるようになります。
AI活用ガバナンス知識
最後に、AI活用のガバナンスに関する知識もAI人材には求められます。これは、AIを使う上で守るべきルールや倫理、法規制などに関する知識です。
たとえば、生成AIを業務で利用する際に、機密情報を入力してしまうと情報漏洩のリスクがあります。
個人情報保護の観点から、どこまでAIにデータを渡してよいか判断することや、著作権のある文章や画像をAIが生成する可能性への対応など、コンプライアンス意識が不可欠です。
また、AIの出力結果に偏りや差別的表現がないかチェックする倫理的な視点も重要です。
企業ではAI利用に関するガイドラインを設ける動きもありますが、AI人材自身が基本的な法律(著作権法や個人情報保護法など)や政府のAIガイドラインを理解しておく必要があります。
参考:生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方2024
こうしたガバナンス知識を身につけ、安全かつ信頼できる形でAIを活用できる人材が求められています。
AI人材にぴったりの生成AIスキルを証明する資格

AI関連の資格を持っておくと、AI人材であることを周囲にアピールできます。本章では、AI人材におすすめの資格を3つ紹介します。
- 生成AIパスポート
- G検定
- Generative AI Test
生成AIパスポート
生成AIパスポートは一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)が主催する民間資格で、AI初心者でも取得しやすいよう設計されています。
AIに関する基礎知識や生成AIの活用スキルを体系的に身につけた証明となり、試験ではChatGPTなど生成AIの基本的な使い方から、個人情報や著作権などの遵守すべきルールまで幅広く出題されます。
筆者の場合、合格するまでに約10時間程度の勉強時間でした。筆者はもともとAIの知識がある状態で挑んだため、初心者の方であれば30時間程度が目安でしょう。
生成AIパスポートの勉強時間については、以下の記事を参考にしてみてください。
取得することで、生成AI時代に必要な知識をひと通り習得できたことの証明になり、自身のスキルに自信を持つきっかけにもなります。
>生成AIパスポートの公式サイトはこちら
弊社SHIFT AIのコミュニティ内で実施している「生成AIパスポート講座」は、GUGAの認定講座に採用されており、合格までの時間を大幅に短縮できます。
受講はSHIFT AIの会員限定であるため、SHIFT AIについ的になる方は、ぜひ無料セミナーに参加してみてください。
G検定
G検定(ジェネラリスト検定)は日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催する資格試験で、ディープラーニングを中心としたAIの基礎知識を問われます。
機械学習や深層学習の仕組み、AIのビジネス活用事例、倫理的課題など幅広くカバーしており、合格すると「AIの基礎リテラシーを持つ人材」として公的に認められます。
難易度はやや高めですが、ディープラーニングを活用する力を示す指標として企業からの認知度も高い資格です。
筆者の場合、合格まで約30時間ほどの勉強が必要でした。生成AIパスポートよりも難易度が高いため、苦戦した記憶があります。
AIエンジニア志望だけでなく、AIプロジェクトに関わるビジネスパーソンが自分の知識を深める目的で取得するケースも多く、AI人材としての基礎力証明として有用でしょう。
>G検定の公式サイトはこちら
Generative AI Test
生成AI活用の基礎力を短時間で測れる「Generative AI Test」は、JDLA(日本ディープラーニング協会)が年2回オンライン実施する民間試験です。
問題数20問・制限時間20分のミニテスト形式で、以下のような内容が問われます。
- 生成AIの仕組み
- プロンプト設計
- ガバナンス・法規制
- AIの活用事例
また、受験料2,200円(税込)と手軽に挑戦できる点も魅力です。
2024年12月開催回では受験者1,911人中1,339人が合格し、合格率は約70%と実務未経験者でも到達可能なレベルです。
筆者の場合は生成AIパスポートとG検定を取得した上で、ほとんど勉強なしでテストに臨んで合格しました。そのため、AIの知識がある方であれば非常に手軽に取得できるでしょう。
生成AI関連プロジェクトに携わる新人・非エンジニア層のリテラシー指標として企業導入も増えており、G検定の前段階や社内教育の到達目標として位置づけられるケースも多いのが特徴です。
>Generative AI Testの公式サイトはこちら
AI人材の年収相場
AI人材の年収は「平均」でもIT職全体を大きく上回り、上位層では外資大手が総報酬1億円超を提示するなど、レンジが急拡大しています。
国内の統計では、転職サービスdodaの200万件超データを基にした最新レポートでデータサイエンティスト617万円、AIコンサルタント723万円という平均値が提示され、ITエンジニア全体の平均450万円をゆうに凌ぎます。
参考:最新版ITエンジニア職×スキルの平均年収を無償公開!
一方、生成AIブームに直結するプロンプトエンジニアのような職種は、米国で「6桁ドル(10万ドル=約1500万円)以上が相場」とする報道があり、国内求人でも年収1500万~1900万円の提示事例が出始めています。
ここまで紹介した高額レンジはエンジニアやデータサイエンティストの例ですが、コードを書かないビジネス職やバックオフィス職でも、生成AIツールを使いこなせるだけで給与が底上げされる傾向が明確になっています。
PwCが世界15カ国・5億件超の求人広告を解析した「2024 AI Jobs Barometer」では、AIスキルを要件に掲げる全職種が平均で25%の賃金プレミアムを獲得していると報告されています。
参考:PwC’s 2024 AI Jobs Barometer reveals AI’s impact on jobs, wages, skills, and productivity
つまり職種を問わず「AIが扱えるか」が付加価値になり、同じ営業やマーケターでもAIツールで成果を伸ばせる人には上乗せ報酬が発生しているのです。
専門職に乗り換えるのはハードルが高くても、日々の業務に生成AIを組み込み成果を可視化できれば、十分に報酬を引き上げるチャンスがあるのが、2025年時点での最新トレンドと言えます。
AI人材を目指す人が今すぐ始めるべきこと
本章では、AI人材を目指す人がやるべきことを解説します。
- 生成AIツールを習慣的に利用する
- コミュニティに参加する
- 最新のAI情報を追い続ける
生成AIツールを習慣的に利用する
AI人材になるために今日からできることの一つ目は、生成AIツールの習慣化です。
とにかく毎日AIツールに触れてみる習慣をつけましょう。たとえば、以下のような意識が大切です。
- 情報収集やアイデア出しの際にChatGPTに質問してみる
- 日記代わりにAIと会話して表現力を試す
- 仕事で使えそうなAIアプリを探して試用してみる
このように、日常の中で積極的に生成AIを使ってみましょう。使えば使うほどプロンプトのコツやAIの癖が掴めてきますし、新機能にも敏感になります。
毎日触れることで「AIと共に考える」ことが当たり前になり、AIスキルが自然と体に染み付いていきます。
ただ眺めて勉強するだけでなく、実際に使う習慣を持つことが上達への近道です。小さなことでも構いませんので、日々の生活や業務に生成AIを組み込んでみましょう。
コミュニティに参加する

生成AIの最新情報をキャッチアップしたり、活用方法を学んだりするためには、コミュニティ参加がおすすめです。
生成AIの情報は膨大で、一人で学んでいると「ここが分からない」「どんな使い方がベストか」といった壁にぶつかりがちですが、コミュニティであればすぐに解決することが多いです。
また、コミュニティには同じ志の仲間が多いため、勉強し合ったり、わからないところを質問し合ったりすることで、お互いに成長できます。
さらに、コミュニティに参加することで人脈を広げることができ、そこから案件につながることも多いです。
実際、筆者はSHIFT AIに参加しており、イベントで人脈を広げ、案件をいくつもいただくことができました。
生成AIに関するコミュニティについては、以下の記事で詳しく解説しているため、参考にしてみてください。
最新のAI情報を追い続ける
生成AI領域はリリースサイクルが週単位で回っており、1ヶ月も放置すると知識が一気に陳腐化します。
そのため、常に最前線を把握する習慣が、AI人材としての市場価値を保つカギです。以下のように、毎日情報をチェックすることをお勧めします。
- OpenAI や Google DeepMind など主要企業の公式ブログで新モデル・機能をチェック
- XでAI関連のインフルエンサーをフォローして、素早く情報をキャッチアップ
- 【上級者向け】論文ブラウザのPapers with CodeやarXiv-sanityで注目論文をチェックし、GitHubでスターの多いリポジトリを試す
上記のような方法で情報収集をしてみましょう。弊社代表の木内のX(2025年4月時点でフォロワー11万人)では毎日最新のAI情報を発信しているため、ぜひフォローしてみてください。
加えて、興味を持った新機能やツールは24時間以内に自分の環境で動かすを目標にすると、知識だけでなく実践スキルも同時にアップデートできます。
こうした“速い試行”を継続することで、常に最新ツールを提案できる頼れるAI人材へと成長できます。
AI人材についてよくある質問
AI人材についてよくある質問を2つまとめました。
- AIエンジニアとAI人材の違いはなんですか?
- 文系でもAI人材になれますか?
AIエンジニアとAI人材の違いはなんですか?
AIエンジニアとAI人材の違いは以下のとおりです。
区分 | 定義 | 主な役割 | 想定スキル | 代表例 |
---|---|---|---|---|
AIエンジニア | AIシステム開発・モデル実装を担う技術者 | モデル設計・学習・デプロイ作業 | Python・機械学習理論・クラウドインフラ運用 | 機械学習エンジニア、MLOpsエンジニア |
AI人材 | AI知識・スキルを活用し組織へ貢献する人材全般 | AI戦略策定・データ分析・業務DX推進業務 | AIリテラシー・データリテラシー・業務ドメイン知識 | AI企画担当者、データサイエンティスト、AIツール活用ビジネスパーソン |
つまり、AIエンジニアはAI人材の一類型です。
AI人材という言葉が使われる文脈では、「AIに強い人材」全般を意味することが多く、必ずしもエンジニア職である必要はありません。
企業はプロンプトが上手なマーケターや、AI活用に明るいマネージャーも「AI人材」として評価するようになっており、自分の職種にとらわれずAIスキルを身につけることが重要です。
文系でもAI人材になれるか
文系出身でも十分にAI人材を目指せます。実際、AI分野では理系・文系のバックグラウンドに関係なく活躍している人が数多くいます。
文系の方は数学やプログラミングが不安かもしれませんが、AI人材といってもエンジニアばかりではなく、ビジネス活用や企画面で力を発揮するポジションも多く存在します。
必要な知識は学習を通じて身につければ問題ありませんし、たとえば、プロンプトエンジニアなどの新しい職種では必ずしも高度なプログラミング経験を求めない求人もあります。
重要なのは、自ら興味を持ってAIに触れ、学び続けることです。文系の強みである発想力やコミュニケーション力は、AIを現場で活かす上で大いに役立ちます。
今日からAI人材への第一歩を踏み出そう!
ここまで述べてきたように、生成AIスキルを活かして本業・副業に貢献できるAI人材は、今まさに求められており、将来に向けても大きな可能性が広がっています。
AI人材になるメリットは計り知れず、市場価値の向上や高年収、幅広いキャリアパス、副業の充実まで、自分の活躍の場を大きく広げることができます。
大切なのは、焦らず一歩一歩学びと実践を積み重ねることです。本業での経験にAIの知見を掛け合わせるも良し、副業でAIスキルを磨くも良し、自分なりの取り組み方でチャレンジを始めてみましょう。
AI技術は日進月歩で進化していきますが、その分、常に新しいチャンスが生まれています。
弊社SHIFT AIでは、AI人材になるためのロードマップを解説するためのセミナーを無料で開催しています。
セミナーでは、AI人材としてキャリアアップしたり、副業で収益を得るための方法を詳しく解説しています。
また、セミナー参加者限定で、「プロンプト175選」や「AI副業案件集」「初心者におすすめのAIツール20選」を無料で配布しています。
「いつかAI人材に…」と考えているなら、ぜひセミナーに参加して、第一歩を踏み出してみてください。
記事を書いた人

SHIFT AI TIMES編集長
大城一輝
フリーランスとしてライター、ディレクター、生成AIコンサルタントとして活動している。AI活用の講師も多数経験。
SHIFT AIではオウンドメディア(SHIFT AI TIMES)の編集長を担当。
また、SHIFT AIのモデレーターとしてコミュニティ運営や講師にも携わっている。
G検定・生成AIパスポート・Generative AI Test合格(その他、簿記3級、FP3級など取得)
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