Gemini APIの料金は?無料で使える範囲や使い方、3つの事例を紹介

Gemini APIを試してみたいけれど、「料金がどれくらいかかるのか」が気になっていませんか。実際にAPIの導入を検討する時、費用面は大きな不安要素です。
Gemini APIには無料で使える枠があり、テキスト生成や要約、コード補助といった基本機能を追加料金なしで試せます。
本記事では、Gemini APIの料金から他のAIツールのAPIと比較、今すぐ使う方法、筆者が作成した事例、注意点までを解説しています。
この記事を最後まで読めば、料金体系が理解でき、無駄な料金をかけずにAPIを活用できるでしょう。

監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
「Geminiでもっと仕事を効率化させたい」「Geminiで具体的にどんなことができるのか知りたい」という方に向けて、この記事では「【2025年最新版】Gemini大全」を用意しています。
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目次
【無料で利用可能!】Gemini APIの料金体系
Gemini APIは、主要なモデルに無料枠が用意されており、初期費用ゼロで使い始められます。
料金は、リクエスト数やトークン数に応じて加算される従量課金制で、無料枠の範囲内であれば、追加費用は一切かかりません。
以下の表では、各モデルの無料で使える上限、有料枠、トークン単位での料金体系をまとめています。
| モデル名 | 無料枠 | 有料枠 | 入力料金 100万トークンあたり | 出力料金 100万トークンあたり |
|---|---|---|---|---|
| Gemini 2.5 Pro | 無料枠なし | ・150RPM ※1 ・2,000,000TPM ※2 ・1,000RPD ※3 | ・$1.25(20万トークン以下) ・$2.50(20万トークン超) | ・$10.00(20万トークン以下) ・$15.00(20万トークン超) |
| Gemini 2.5 Flash | ・10RPM ・250,000TPM ・250RPD | ・1,000RPM ・1,000,000TPM ・10,000RPD | ・$0.30(テキスト、画像、動画) ・$1.00(音声) | $2.50 |
| Gemini 2.5 Flash-Lite Preview 06-17 | ・15RPM ・250,000TPM ・1,000RPD | ・4,000RPM ・4,000,000TPM | ・$0.50(テキスト) ・$3.00(音声、動画) | $0.40 |
| Gemini 2.5 Flash Preview TTS | ・3RPM ・1,000TPM ・15RPD | ・10RPM ・10,000TPM ・100RPD | $0.50(テキスト) | $10.00(音声) |
| Gemini 2.5 Pro Preview TTS | 無料枠なし | ・10RPM ・10,000TPM ・50RPD | $1.00(テキスト) | $20.00(音声) |
| Gemini 2.0 Flash | ・15RPM ・1,000,000TPM ・200RPD | ・2,000RPM ・4,000,000TPM | ・$0.10(テキスト、画像、動画) ・$0.70(音声) | $0.40 |
| Gemini 2.0 Flash-Lite | ・30RPM ・1,000,000TPM ・200RPD | ・4,000RPM ・4,000,000TPM | $0.075 | $0.30 |
| Gemini Embedding Experimental 03-07 | ・5RPM ・100RPD | ・10RPM ・1,000RPD | – | – |
| Imagen 3 | 無料枠なし | 1分あたり20枚の画像 | – | $0.03 |
| Veo 2 | 無料枠なし | ・1分あたり2本の動画 ・1日あたり50本の動画 | – | $0.35 |
※2 TPM:1分あたりのトークン数
※3 RPD:1日あたりのリクエスト数
たとえば「Gemini 2.5 Flash」では、1分あたり最大10リクエスト・25万トークンまでが無料枠として設定されています。
テキスト生成や要約などの軽量な作業であれば、検証や試作段階の利用には十分な容量です。
ただし、業務システムへの組み込みや利用人数の多いWebサービスなどでの運用では、リクエスト数・トークン数が無料枠を超える可能性があるため注意が必要です。
その場合は、有料プランへの引き上げ申請が必要です。詳しい内容は公式ページをご確認ください。
>Gemini APIの公式ページはこちらから
他のAIツールのAPIと料金比較
Gemini APIは、他の主な生成AIのAPIと比べて無料枠が充実しており、従量課金後の単価も低めに設定されています。
以下にそれぞれの主なモデルの無料枠の有無と100万トークンあたりのAPI料金をまとめました。
| モデル名 | 無料枠 | 入力料金 100万トークンあたり | 出力料金 100万トークンあたり |
|---|---|---|---|
| Gemini 2.5 Flash | ・10RPM ・250,000TPM ・250RPD | ・$0.30(テキスト、画像、動画) ・$1.00(音声) | $2.50 |
| GPT-5 | 無料枠なし | $1.25 | $10.00 |
| Claude Sonnet 4.5 | 無料枠なし | $3.00 | $15.00 |
Gemini APIは、無料枠があるうえに有料プランも他の生成AIより低価格です。ChatGPTやClaudeは、最初から有料で使用量が増えると料金も上がります。
「ちょっと試してみたい」「まずは使い心地を知りたい」という方は、Gemini APIの無料枠から始めてみるのがおすすめです。
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【3ステップ】Gemini APIを今すぐ使う方法
Gemini APIを使うためには、Google Cloud Platformのアカウントを作成し、APIキーを取得する必要があります。以下の手順でAPIを取得します。
- Google AI Studioにアクセスする
- APIキーの取得する
- Gemini APIを呼び出す
画像に沿って設定を完了し、実際にAPIを試してみましょう。
Google AI Studioにアクセスする
Google AI Studioにアクセスし、Googleアカウントでログインします。

ログイン後、利用契約を確認し、同意します。

以下の記事では、Google AI StudioでできることやGeminiとの違いについて解説しています。
APIキーを作成する
左上にある「Create API key」を選択します。

中央に表示される 「APIキーを作成」を選択し、APIキーを作成します。

作成後、APIキーが表示されるので、コピーして安全に保管してください。

Gemini APIを呼び出す
取得したAPIキーを使って、実際にGemini APIにリクエストを送信します。
今回はGoogle Colaboratoryを利用して、Gemini APIを使った簡単なチャットボットを作成しました。
以下のコードをGoogle Colaboratoryにコピーして実行します。
※YOUR_API_KEYの部分には、先ほど取得したAPIキーを貼り付けてください。
import google.generativeai as genai
# APIキーを設定
API_KEY = "YOUR_API_KEY"
# Gemini APIの設定
genai.configure(api_key=API_KEY)
model = genai.GenerativeModel("gemini-2.0-flash")
# チャット開始
print("Gemini Chatbotを開始します(終了するには 'exit')")
while True:
user_input = input("あなた: ")
if user_input.lower() == "exit":
print("チャットを終了します。")
break
response = model.generate_content(user_input) # AIの応答を取得
if hasattr(response, "text"): # 応答がある場合のみ表示
print("Gemini:", response.text)
else:
print("Gemini: 応答が取得できませんでした。")
コードを実行すると、Gemini APIからの応答が返ってきます。

無料枠を活用して、さまざまなリクエストを試してみましょう。
【実演】Gemini APIを使って作成した3つの事例
Gemini APIを活用して筆者が作成した、以下3つのアプリやWebサイトを紹介します。
- クイズアプリ
- 英語添削サイト
- 文章変換サイト
Gemini APIを使う時の参考にしてください。
クイズアプリ
今回は、Gemini APIを使ってクイズアプリを作りました。ジャンルを選ぶと、AIが自動で問題と選択肢を生成し、正解を判定します。
以下は実際に作成したアプリの動画です。
クイズの問題作成から正解の判定までが自動で行われ、手間なく動くアプリを作成できました。Gemini APIを使えば、クイズアプリのようなやり取りできるアプリも簡単に作れます。
文章の生成や処理、応答の仕組みは、チャットボットや学習支援ツール、診断アプリなど、他のアプリにも幅広く応用できます。
英語添削サイト
Geminiの言語解析を活かして、英語添削サイトを作りました。英語の文章を入力すると、文法の誤りや不自然な表現をGeminiがチェックして修正案を返す仕組みです。
以下は実際に作成したサイトの動画です。
細かい文法ミスや不自然な表現までしっかり修正されて、精度の高さに驚きました。
Gemini APIを使えば、文章のチェックや書き換えといった処理を自動化できます。英語添削だけでなく、要約や言い換え、トーン調整などの文章編集に応用できます。
文章変換サイト
Gemini APIを活用して、入力された文章を対象に合わせて言い換えるサイトを作成しました。「小学生向け」「ビジネス向け」「SNS向け」「専門家向け」など用途に応じた表現に自動変換できます。
以下は実際に作成したサイトの動画です。
「小学生向け」と「丁寧・敬語」で文の印象が大きく変わり、用途に応じて伝え方が切り替わっていました。
Gemini APIは、カスタマーサポートや教育資料、SNS投稿など伝え方を変える必要があるさまざまな場面で活用できます。
Gemini APIを利用する時の3つの注意点
Gemini APIを利用するときは、以下3つの点に注意する必要があります。
- APIキーの流出リスクに備える
- リクエスト制限を正しく理解する
- AIの出力は必ず事実確認をする
それぞれの注意点を解説します。
APIキーの流出リスクに備える
APIキーの流出リスクに備えるには、事前の対策が重要です。
APIキーが流出すると、不正利用や情報えいといった重大なセキュリティ事故につながる可能性があります。
実際に、APIキーを誤ってインターネット上に公開してしまい、第三者に悪用された事例も報告されています。
リスクを避けるためにも、万が一流出が疑われる場合は、すぐに該当のキーを無効化し、新しいAPIキーを発行しましょう。
リクエスト制限を正しく理解する
APIには一定時間内に送信できるリクエストの上限が設けられています。
短時間に大量のリクエストを送信すると、上限に達してアクセスが一時的に制限されてしまいます。
実際に、チャットボットを運用していた企業がユーザー急増によりAPIのリクエスト上限に達し、サービスが停止した例もあります。
対策の一例として、Google Cloudでは管理画面から上限を引き上げられます。詳しい内容は公式ページをご確認ください。
>Google Cloudの管理画面はこちらから
AIの出力は必ず事実確認をする
Gemini APIなどの生成AIは、出力内容が必ずしも事実に基づいているとは限りません。
とくに、専門的またはニッチな分野の質問では、不正確な情報が含まれる可能性があります。
実際に、Geminiが実在しない架空の人物の名前を回答してしまった事例も報告されています。
そのため、Gemini APIで出力した情報は人間が必ず内容を確認し、公式サイトや専門書などの信頼できる情報源と照らし合わせましょう。
今すぐ無料枠でGemini APIを試してみよう!
本記事でGemini APIの料金から他のAIツールの比較、使い始める手順、活用事例、注意点まで解説しました。
Gemini APIは無料枠内だけでも十分に活用できます。実際に本記事で紹介した活用事例も、すべて無料枠のみを使って作成したものです。
まずは、記事内で紹介した手順に従ってGemini APIを作成し、実行してみてください。
実際にAPIを試してみると、「Gemini APIをもっと活用する方法はないか」と感じるかもしれません。
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執筆者
西啓汰
大学での学びと並行して活動するフリーランスのSEO/Webライター。
研究テーマは「Music to Video」。音楽の歌詞や曲調を分析し、自動で映像を生成する仕組みの開発中。
生成AIツールを実際に触れ、体験を通じて得た知見を活かし、価値を届けるライティングを実践。
趣味は野球観戦とラジオ聴取。






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