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Runwayの新モデル「Gen-4」がリリース!特徴や使い方を解説

日本時間2025年3月31日、動画生成AI「Runway」から新モデル「Gen-4」がリリースされ、テキストや画像をもとに、映画のような映像を誰でも手軽に作れるようになりました。

とくに注目すべきは、キャラクターや背景、オブジェクトに一貫性を持たせた表現力の高さと、ストーリー性をもった映像が簡単に作成できる点です。加えて、複雑な物理的動きやプロ品質の仕上がりも実現しています。

本記事では、Runway「Gen-4」の主な特徴や使い方、活用例などを初心者にもわかりやすく解説します。AIを活用した映像制作に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

監修者

SHIFT AI代表 木内翔大

(株)SHIFT AI 代表取締役 / GMO AI & Web3株式会社AI活用顧問 / 生成AI活用普及協会(GUGA)協議員 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / 国内最大級AI活用コミュニティ SHIFT AI(会員1万4,000人超)を運営。
『日本をAI先進国に』実現のために活動中。Xアカウントのフォロワー数は11万人超え(2025年4月現在)

Gen-4のようなAI技術を活用することで、クリエイターでなくても、手軽に高品質な映像制作ができる時代が到来しています。

専門的な知識がなくても、動画生成AIを活用するスキルさえあれば、動画制作を副業とし、新たな収入源をつくり出すことも可能です。

弊社SHIFT AIでは、「AIを活用して新たなジャンルで稼げる副業を始めてみたい」と考えている方に向け、AI副業の攻略法をお伝えする無料セミナーを開催しています。

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Runway「Gen-4」の特徴

Runway「Gen-4」は、テキストや画像を使って動画を作れるツールの中でも、使いやすさと仕上がりの自然さがとくに優れています。

  • 映像全体の一貫性
  • ナラティブ(物語)表現の強化
  • 柔軟で多角的な生成能力
  • リアルな物理表現とプロダクション品質

ここでは、Gen-4の特徴について詳しく解説していきます。

映像全体の一貫性

出典:Runway公式X

Gen-4の大きな特徴は、生成する動画全体で見た目の一貫性を保つ能力が大幅に向上している点です。

たとえば一度指定したキャラクターは、シーンが変わっても服装や顔立ちが変わることなく、同じ人物として自然に登場します。

この一貫性はキャラクターだけでなく、背景やオブジェクトにも適用され、映像全体に統一感を持たせることができます。さらに、「夕焼けの街並み」「ネオンがきらめく夜景」など、映像のスタイルや雰囲気もプロンプトでコントロール可能です。

これにより、短編映画やプロモーション映像など、ブレのない世界観を重視する映像制作がしやすくなりました。

ナラティブ(物語)表現の強化

出典:Runway公式X

Gen-4は、単に綺麗な映像を作るだけでなく、ナラティブ(物語)を作り上げる力が強化されています。

ユーザーは、作りたい映像のイメージに近い画像(視覚的な参照)と、言葉による指示(プロンプト)を組み合わせることで、より複雑でストーリー性のある動画を生成することが可能です。

たとえば、特定の人物の画像を見せて「この人物が雨の中を悲しそうに歩いている」といった指示を与えると、Gen-4はその人物の特徴を維持しながら、指示された状況と感情を表現した動画を生成します。

特別な技術や追加の学習を行う必要なく、直感的な指示だけで物語性のあるシーンをつくり出すことができます。

多様な視点と演出に対応

出典:Runway公式X

Gen-4は、多様な視点と演出に対応する生成能力を持っています。

画像1枚から動画を作るのはもちろん、必要に応じてテキストでシーンの動きや演出を指示することも可能です。

とくに特徴的なのは、1枚の参照画像をもとに、異なる照明条件・ロケーション・カメラアングルから見た映像を自在に生成できる点です。

たとえば、同じキャラクターが昼と夜で違う場所に登場したり、後ろ姿や斜め上からの視点で映し出されたりと、まるで複数のカメラで撮影したような映像表現が可能になります。

また、動画を別のスタイルに変換したり、既存の映像をもとに再構成するなど、映像づくりの幅を大きく広げてくれるのがGen-4の魅力です。

リアルな物理表現とプロダクション品質

出典:Runway公式X

Gen-4が生成する動画は、被写体の動きがより自然で滑らかになり、現実世界の物理法則に沿ったようなリアルな物理表現が可能になりました。

たとえば、風になびく髪の毛、水面の反射、物の落下といった表現が、以前のモデルよりも格段に自然になっています。

この品質向上により、Gen-4が生成した映像は、プロの映像制作現場でも通用する「プロダクション品質」に近づいています。

Gen-4のような動画生成AIを活用することで、専門的なスキルがなくても、副業として動画制作を行い、収入を得ることが可能です。

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Runway「Gen-4」の料金は?

Runwayの料金プランについての画像
出典:Runway

Gen-4を使うにはStandard(月額12ドル)以上のプランへの加入が必要です。現在は、サーバー負荷を考慮して、有料プランのユーザーに段階的にアクセス権が提供されています。

Unlimitedプラン(月額76ドル)では、Gen-4を含むすべての動画モデルを無制限で使えるExploreモードが開放されており、より自由な制作が可能です。

生成に必要なクレジット量や保存容量、利用できる機能はプランによって異なるため、目的や使用頻度に応じて最適なプランを選びましょう。
参照:Choose the best plan for you

Runway「Gen-4」の使い方

Runway「Gen-4」の中でも注目されている機能の一つである、「Image-to-Video」(画像から動画を生成)で動画を作る基本的な流れについて解説します。

  • アカウントにログイン
  • Gen-4を選択
  • 画像をアップロードし、テキストで動きを指示
  • 動画を生成

ステップごとにわかりやすく解説していくので、実際に手を動かしながら読み進めてみてください。

アカウントにログイン

Runwayのアカウントにログイン

Runwayの公式サイト内にあるGen-4の紹介ページを開き、「Try Now」を選択します。

ログインページに移った後、メールアドレスかGoogleアカウント、Appleアカウント等でログインを完了させましょう。

Gen-4を選択

モデル選択画面でGen-4を選択

「Use Image to Video」を選択後、画像やプロンプトを入力する画面が出てきます。

その後、モデル選択画面で「Gen-4」を選択しましょう。
※Gen-4は、現在有料プランを利用するユーザーに段階的に提供されています。「Soon」と表示されている段階では、Gen-4は使用できません。

画像をアップロードし、テキストで動きを指示

「Select asset」を選択し、画像をアップロードしましょう。

Select assetを選択し、画像をアップロード

画像をアップロード後、アスペクト比を調整し、生成したい動画の内容をプロンプトとして入力します。

アスペクト比を調整し、プロンプトを入力

動画を生成

Generateボタンを押して動画を生成

動画の秒数を設定し、「Generate」ボタンを押すことで動画が生成されます。

※現時点で筆者のアカウントでは「Gen-4」を使用することができなかったため、実際に動画は生成していません。
※Gen-4の使い方は、他モデルを選択した場合と同様です。Gen-4を使用する際は、上記で解説したステップを参考に、動画を生成してください。

Runway「Gen-4」の活用例

Runway「Gen-4」の高い性能は、さまざまな分野での活用が期待されています。

  • 短編映画制作
  • 広告やプロモーションビデオ制作
  • アニメーション制作
  • ミュージックビデオ制作

ここでは、Gen-4の活用例を3つ紹介します。

短編映画制作

Gen-4の強力な一貫性と物語表現能力は、個人や小規模なチームによる短編映画制作を可能にします。

たとえば、キャラクターのイラストや写真をGen-4に読み込ませ、そのキャラクターがさまざまなシーンで一貫した姿で登場する映像を生成できます。

従来は多くの時間とコストがかかっていたアニメーションや実写合成のような表現も、Gen-4を使えば比較的容易に実現できる可能性があるのです。

広告やプロモーションビデオ制作

企業の広告や製品・サービスのプロモーションビデオ制作においても、Gen-4は強力なツールとなります。

Gen-4を活用することで、特定の製品画像をもとに、その製品がさまざまな魅力的なシチュエーションで使われている様子を素早く生成したり、ブランドイメージに合った一貫した雰囲気の映像を複数パターン作成したりすることが可能です。

とくに、SNS向けの短い動画コンテンツなどを大量に、かつ低コストで制作したい場合に有効でしょう。

アニメーション制作

アニメーション制作の分野でも、Gen-4の活用が期待されます。特定のキャラクターデザインや背景美術のスタイルを維持したまま、動きのあるシーンを生成することが可能です。

手描きのイラストやコンセプトアートをもとに、それを動かすような使い方が考えられます。

すべてをGen-4で完結させるというよりは、従来のアニメーション制作フローの一部(絵コンテの映像化、背景動画の生成など)を補助したり、効率化したりするツールとしての活用が進むと想定されます。

ミュージックビデオ制作

Gen-4はミュージックビデオ(MV)の制作にも適しており、楽曲の雰囲気や歌詞の内容に合わせて、抽象的な映像や具体的な物語シーンを生成することができます。

実写では表現が難しい幻想的な映像や、次々とシーンが変化していくような表現も、Gen-4を使えば比較的容易に実現できます。

アーティストや映像クリエイターが、音楽の世界観を視覚的に表現するための新しい手段となるでしょう。

Runway「Gen-4」を使う際の注意点

Runway「Gen-4」の利用にあたっては、いくつか注意点があります。

  • プロンプトを明確にする
  • 英語のプロンプトの方が精度が高い
  • 著作権に配慮する

ここでは、Gen-4の画像生成機能の3つの注意点についてご紹介します。

プロンプトを明確にする

AIは入力された指示(プロンプト)にもとづいて映像を生成するため、具体的でわかりやすいプロンプトを入力することが非常に重要です。

「かっこいい動画」のような曖昧な指示ではなく、「夕暮れのビーチを歩く金髪の女性、カメラはゆっくりと後ろに引いていく、映画的なライティングで」のように、情景、被写体、アクション、雰囲気、カメラワークなどをできるだけ詳細に記述する方が、意図した結果に近づきやすくなります。

最初は思い通りにいかなくても、プロンプトを少しずつ変えながら試行錯誤することが大切です。

英語のプロンプトの方が精度が高い

Gen-4は多言語に対応していますが、現状では英語のプロンプトを入力した方が、AIの理解度が高く、より高精度な結果が得られる傾向があります。

これは、AIモデルの学習に使われたデータの多くが英語であるためです。

日本語でも利用できますが、もし期待通りの結果が得られない場合は、翻訳ツールなどを活用して英語でプロンプトを試してみることをおすすめします。

簡単な単語の組み合わせでも効果がある場合があります。

著作権に配慮する

Gen-4で生成したコンテンツの著作権については、注意が必要です。Runwayの利用規約では、生成された動画の権利はユーザーに帰属するとされていますが、プランによって条件が異なる場合や、将来的に変更される可能性もあります。

また、プロンプトや参照画像として、他者が著作権を持つキャラクター、アート作品、ブランドロゴなどを無断で使用することは避けるべきです。

権利侵害にあたる可能性があり、とくに商用利用を考えている場合は細心の注意が必要です。
参照:Terms of Use Agreement

Runway「Gen-4」の今後の展望

Gen-4は、AIによる動画生成技術の最前線を示すものですが、この分野は急速に進化しており、今後さらなる発展が期待されます。

将来的には、より長い時間(数分〜数十分)の動画を一貫性を保ったまま生成する能力、生成される映像のさらなる品質向上(解像度、リアリティ)、ユーザーの意図をより細かく反映できる制御性の強化などが進むと考えられます。

このような技術の進化は、プロの映像制作者だけでなく、一般の個人クリエイターにとっても表現の幅を大きく広げることにつながるでしょう。

一方で、著作権や倫理的な課題、フェイク動画の問題など、社会として向き合っていくべき議論もより重要になっていきます。

Gen-4と今後開発されていく技術が、あらゆるクリエイターの創造性を刺激し、社会にポジティブな影響を与えていくことが期待されます。

Runway「Gen-4」を使って手軽に高品質な動画を作成しよう

Runway「Gen-4」は、画像1枚から始めて、カメラワークや動きを含む本格的な映像を自動で生成することができます。

キャラクターや背景、オブジェクトの見た目を一貫して再現しながら、ナチュラルな動きやストーリー性のある動画を作ることができます。

プロンプト入力なしでも高品質な映像を出力でき、さらに他のツールと組み合わせることで、音声付けや高解像度化などの応用も可能です。

これまで動画制作にハードルを感じていた方でも、直感的な操作で気軽に映像表現に挑戦できます。動画制作にチャレンジしてみたい方は、まずはRunwayに登録してGen-4を試してみましょう。

Gen-4のような動画生成AIを活用することで、専門的なスキルがなくても、副業として動画制作を行い、収入を得ることが可能です。

弊社SHIFT AIでは、Gen-4の最新の動画生成AIモデルの使い方や、AIを活用して収入を得る方法についてお伝えする無料セミナーを定期開催しています。

「新たなジャンルのスキルをAIを活用して習得したい」「AIを使って収入源を増やしていきたい」という方は、以下のリンクからセミナーの詳細をご覧ください。

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記事を書いた人

Chie Suzuki

SEO・インタビューライター歴4年以上。
AIを活用し、情報収集やライティングの時間を半分以上削減。
最近は動画生成AIで遊ぶのが趣味です。