Geminiに「Canvas」機能が追加!特徴や使い方を徹底解説

2025年3月18日、Geminiに「Canvas」機能が追加されました。
Canvasは文章やコードの修正・実行を一つの画面で完結できる機能です。そのため、Canvasの画面内だけでアプリやサイトを作成できます。
本記事では、Geminiの「Canvas」機能の特徴や始め方、使い方、実際に筆者が使って作成した事例を紹介します。
最後まで読むことで、Canvasを活用しGeminiを効率的に使う方法がわかるでしょう。一緒に操作しながらご覧ください。

監修者
SHIFT AI代表 木内翔大
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目次
GeminiにCanvas機能が追加
2025年3月18日、GeminiにCanvas機能が追加されました。
ここでは、Canvasの概要と、利用できるモデルやプランを解説します。
Canvasとは?
Canvasは、一つの画面内で文章やコードの編集や確認ができる機能です。Geminiと対話しながら、1画面で文章作成やコード開発を進められます。
従来のGeminiでは、生成した文章をそのまま編集することができず、コードの場合も別の環境で実行しないと結果を確認できませんでした。
しかしCanvas機能を使えば、生成された文章の直接編集や一部分の修正提案、コードの結果表示ができます。
たとえばGeminiに文章の下書きをCanvas上に作成させ、不十分な部分は自分で追記・修正したり、Geminiに改善を依頼するといった使い方が可能です。
Canvasにより、Geminiとの共同編集がリアルタイムで行えるため生産性が向上するでしょう。
Canvasが対応しているモデルやプラン
Canvas機能は「Gemini 2.0 Flash」で動作し、無料プランから利用できます。
現時点(2025年3月19日)では「Gemini 2.0 Flash」以外のモデルやGoogle AI Studioでは利用できません。
今後、対応モデルの拡充や機能の強化が期待されています。
有料版のGemini Advancedでは、タイムラインやマインドマップ等の機能が順次追加される予定です。
最新のアップデート情報や機能追加の詳細については、こちらの公式ページで確認できます。今後の動向に注目しておきましょう。
GeminiのCanvas機能の特徴3選
GeminiのCanvas機能の特徴は以下の3つです。
- 生成された文章を直接編集できる
- コードの生成・編集・実行ができる
- 文章の一部分だけを提案・修正できる
Canvas機能の追加で、何ができるのかご確認ください。
生成された文章を直接編集できる
Geminiが生成した文章を、Canvas上で直接編集できます。
従来のGeminiでは、生成された文章のフォントや見出しを直接変更することはできませんでした。
Canvasでは太字や斜体、見出し、リストのフォーマットを自由に変更でき、WordやGoogleドキュメントのように編集できます。
以下の動画は、実際に生成された文章に直接編集した時の動画です。
※動画は2倍速
Canvas機能を使えば、「この部分を強調したい」「見出しをつけて整理したい」そんな時にすぐ編集できます。
Canvas機能を活用して、文章編集を実践してみましょう。
コードの生成・編集・実行ができる
Canvasでは、プログラムのコードの生成から実行までを一つの画面で完結できます。
従来のGeminiでは、コードを生成しても実行するためには別の環境を用意する必要がありました。
Canvas機能を使うと、Geminiがコードを生成するだけでなく、コードの修正やプレビューをその場で確認できます。
そのため、Canvasの画面内だけでアプリやサイトを作成できます。
以下はCanvasでオセロゲームを作った時の動画です。
※動画は倍速加工していません。
この動画のように「オセロゲームを作成してください」と入力後20秒ほどでオセロゲームが作成できます。
これまで抱いていた「コードを試すたびに別のツールを開くのが面倒」「エラーの修正に時間がかかる」といった悩みをCanvas機能を使えば解消できるでしょう。
文章の一部分だけを提案・修正できる
GeminiのCanvas機能では、文章やコードの一部分だけを提案や修正ができます。
従来のGeminiでは、一部分の文章を修正する際に新しいプロンプトを入力し、再生成する必要がありました。
Canvas機能を使うと、選択した部分だけをGeminiに提案できます。
たとえば、特定の一部分の文章を選択して「簡潔に記載」と指示すれば、選択部分のみを要約した文章が生成されます。
※動画は2倍速
少しの修正のために何度も再生成する手間がなくなり、効率よく文章を作成できるでしょう。
GeminiのCanvas機能の起動方法
Canvasを利用するためには、Geminiのホームページから「Canvas」を選択するだけです。

「Canvas」を選択後、プロンプトを入力すると左右に分かれた画面でCanvasが展開されます。

GeminiのCanvas機能の使い方
GeminiのCanvas機能の使い方を以下の2つにわけて解説します。
- Canvasエディタ画面の操作方法
- 生成結果を直接編集する方法
それぞれ実際の出力結果をもとに解説していますので、参考にしてみてください。
Canvasエディタ画面の見方
エディタ画面は、文章を生成する時とコードを生成する時で画面が異なります。それぞれの場面にわけて機能を紹介します。

Canvasで文章を生成した時のエディタ画面の機能は以下の7つです。
- 変更の保存
- 操作を戻す・進む
- スタイル設定
- 書式の設定
- Googleドキュメントに書き出し
- コピー
- 共有

文章を生成した時はGoogleドキュメントのような書式設定ツールバーが表示され、スタイル変更が行えます。
Canvasでコードを生成した時のエディタ画面の機能は以下の7つです。
- 変更の保存
- 操作を戻す・進む
- コンソールの表示
- 生成履歴
- コード/プレビューの切り替え
- コピー
- 共有

コードを生成した時にはコード編集やプレビューの切り替え、生成履歴の確認ができます。
Canvas機能を活用して、文章作成やプログラミング作業を効率よく進めてください。
生成結果を直接編集する方法
Canvas上では、生成した文章やコードを直接編集でき、Geminiに選択した箇所の追記や削除もできます。
画像のように、文章の一部を選択すると「Geminiに相談」というオプションが表示されます。ここで文章の提案や修正が可能です。

また文章を生成した時は、選択した箇所の長さやトーンを変更できるショートカット機能もあります。

ショートカット機能は以下の3つです。
- 長さの変更:選択した箇所の長さを変更できる
- トーンの変更:文章のトーンを「カジュアル」または「フォーマル」に調整できる
- 編集を提案:Geminiに文章の改善案を依頼できる
ショートカット機能も活用して、より効率的に文章を調節しましょう。
【実演】筆者がCanvas機能を使って作成した事例
ここでは、筆者がCanvas機能を使って作成した3つの事例を紹介します。
- 人材募集のサイトの作成
- シューティングゲームの作成
- DeepResearchした結果をCanvas機能で整理
ここで紹介する事例を参考にCanvas機能を使って作成してみてください。
人材募集のサイトの作成
GeminiのCanvas機能を活用すれば、サイトも簡単に作成できます。今回は架空の会社の人材募集のサイトを作成しました。
架空の会社の人材募集のサイトを作成してください
以下の動画はプロンプトから作成されたサイトです。
※動画は倍速加工していません
GeminiのCanvas機能を使えば、15秒ほどで簡易的なサイトを作成できます。ぜひあなたもオリジナルのサイトを作成してみてください。
シューティングゲームの作成
GeminiのCanvas機能を活用して以下のプロンプトを入力したところ20秒ほどでシューティングゲームが作成されました。
シューティングゲームを作成してください
以下の動画はプロンプトから作成されたシューティングゲームです。
※動画は倍速加工していません
GeminiのCanvas機能を使えば、わずか20秒で簡易的なシューティングゲームを作成できます。ぜひオリジナルのゲームを作成してみてください。
DeepResearchした結果をCanvas機能で整理
DeepResearchで得られた情報をCanvas上で整理し、わかりやすくまとめる作業もできます。筆者としては、この活用法がとくに便利だと感じました。
まずは調べたい情報をDeepResearch機能で調べます。

出力した結果をCanvas機能を使って、デザインを整えます。

DeepResearchで情報を収集し、Canvas機能で整理・調整すると、見やすく伝わりやすい資料を簡単に作成できます。ぜひ参考にして作成してみてください
GeminiのCanvas機能で編集・開発作業を効率化しよう!
本記事では、Geminiに追加されたCanvas機能の概要から特徴、活用事例までを解説しました。
Canvas機能を活用すれば、文章の編集やコードの生成・修正をリアルタイムで行い、作業を1画面で進められます。
まずは、Canvas機能を使ってゲームや文章を作成し、その便利さを体感してみてください。
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記事を書いた人

西啓汰
大学での学びと並行して活動するフリーランスのSEO/Webライター。
研究テーマは「Music to Video」。音楽の歌詞や曲調を分析し、自動で映像を生成する仕組みの開発中。
生成AIツールを実際に触れ、体験を通じて得た知見を活かし、価値を届けるライティングを実践。
趣味は野球観戦とラジオ聴取。
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