share

  • 生成AIトレンド

AIの未来を変えた!2024年OpenAIニュース振り返り

日常やビジネスでのAI活用を後押しし、日本がAI先進国となるよう牽引する弊社SHIFT AIは、AIの未来を変えたOpenAIの2024年を振り返る『2024年のOpenAIニュースカオスマップ』を公開しました。

本カオスマップは、新たな価値を提供し続けるAI界のトップランナーOpenAIの動向を把握しておきたい方に向けたものです。

数多くのニュースの中から主要な10種類をお伝えし、2024年のOpenAIの成果を振り返り、2025年のスタートダッシュに活用していただくことを目的としています。

以下のリンクより、カオスマップで紹介しているニュースを一覧にしたスプレッドシートを取得できます。

2024年OpenAIニュース一覧

弊社SHIFT AIでは、「2025年はAIを活用してキャリアアップしたい」と考えている方向けに、無料のセミナーも開催しています。AIを活用して副業収入を得たり、転職でキャリアアップするためのノウハウ、ロードマップを紹介しています。

最新情報にも触れながら、具体的な活用方法をお届けしますので、ぜひご参加ください。

【無料】AI人材の一歩目!

2024年のOpenAI主要ニュース10選

OpenAI発のニュースはいずれも驚かされるものばかりでした。なかでもAIの未来を変えたと反響の大きかった10のニュースを紹介します。

GPT Store 立ち上げ

GPT Store 立ち上げ
出典:OpenAI

OpenAIは2024年1月10日、ChatGPTの有料ユーザー向けに「GPT Store」を立ち上げました。

GPT Storeは、ユーザーが独自に作成したカスタムChatGPT(GPTs)を共有・公開できるプラットフォームです。

パートナーやコミュニティによって開発されたGPTが掲載されており、ライティングやリサーチ、プログラミングなどのカテゴリ別に人気のGPTを閲覧可能です。

オープン時点で約300万件のGPTが公開されており、ユーザーは自分のニーズに合わせた特化型のAIアシスタントを発見できます。

2025年もGPT Storeの利活用は間違いなく拡大するでしょう。

ChatGPTのメモリー機能搭載

ChatGPTのメモリー機能搭載
出典:OpenAI

2024年2月13日に、ChatGPTに搭載されたのが「ChatGPTのメモリー機能」です。

メモリー機能によって、ChatGPTがユーザーとの過去の対話内容を記憶し、将来の会話をよりパーソナライズされた応答が可能となりました。

ユーザーの好みや指示の傾向を学習し、次の会話に反映させます。

たとえば、ユーザーが自身の趣味や居住地などの情報を伝えると、ChatGPTが記憶し、後の会話で関連する提案や応答が行われます。

チャットを終了しても記憶した情報は保持されるため、新規チャットの度に前提条件を与える必要がなくなりました。

OpenAI 日本法人設立

OpenAI 日本法人設立
出典:OpenAI

2024年4月15日(日本時間)には、アジア初となる日本法人「OpenAI Japan合同会社」の設立が発表されました。

同時に、日本語に最適化されたGPT-4カスタムモデルの開発も発表されました。

既存のGPT-4 Turboと比較して最大3倍の処理速度を実現し、日本語テキストの翻訳と要約のパフォーマンスが大幅に向上しています。

OpenAI Japanの設立を機に、日本市場でのAI技術の普及と、日本語処理の精度向上が大きく前進すると予想されます。

GPT-4o 発表

GPT-4o 発表
出典:OpenAI

2024年5月14日(日本時間)には当時の最新のAIモデル「GPT-4o」が発表されました。

GPT-4oの主な特徴として、以下の点があげられます。

  • 高速な応答性能:人間の会話速度に近い反応が可能
  • 効率的な処理:GPT-4 Turboと比較して2倍の速度、50%のコスト削減を実現
  • マルチモーダル機能の強化:テキスト、音声、画像、動画を統合的に処理
  • 言語サポートの拡大:50以上の言語に対応
  • 無料版での提供:無料ユーザーにも機能が提供

GPT-4oの導入により、ChatGPTの機能が大幅に強化され、より効率的なAIとのコミュニケーションが広がっています。

o1-preview・o1-mini発表

o1-preview・o1-mini発表
出典:OpenAI

2024年9月12日、推論に特化したモデル「o1-preview」と小型化されたモデル「o1-mini」が発表されました。

o1-previewは高度な推論能力が特徴で、物理学や化学、生物学の難関ベンチマークテストで博士課程の学生と同等以上の成績を収めました。

o1-miniはo1-previewの軽量版で、処理速度が3〜5倍と速く、利用コストも80%削減されています。数学とコーディングに特化したモデルです。

AIの推論能力が新たな段階に突入したと言われており、科学研究やデータ解析の分野での活用が期待されています。

Advanced Voice Mode発表

日本時間の2024年9月24日に発表されたのが、ChatGPTの有料プラン向けの音声技術「Advanced Voice Mode」です。

リアルタイムの自然な音声生成と認識を実現し、AIとのコミュニケーションに新たな可能性を示しています。

主な特徴は以下のとおりです。

  • 高速な応答性能:人間の会話速度とほぼ同等の反応が可能
  • 感情認識と表現:声のトーンから感情を読み取り、適切な感情表現で応答
  • 多言語サポート:通訳や翻訳のサポートツールにも有効

Advanced Voice Modeによって、AIとのやり取りがより人間らしく直感的なものになり、今後のAI技術がさらに発展すると考えられています。

Canvas 発表

Canvas 発表
出典:OpenAI

2024年10月3日には、ChatGPTの新機能「Canvas」が発表されました。

AI生成コンテンツを視覚的に管理・編集できるツールで、クリエイティブな作業を効率化します。主な特徴は以下のとおりです。

  • 視覚的な編集環境:テキストやコードを直接編集可能。AIからのフィードバックや提案をインラインで受け取れる
  • コンテキスト理解の向上:AIがプロジェクト全体の文脈を把握し、より適切な提案や編集を行える
  • 多機能なツール:文章の長さ調整や読解レベルの変更、コードのデバッグなどの機能がある
  • バージョン管理:作業の履歴を追跡できる

Canvasの導入により、AIの活用がより直感的かつ効率的になると期待されています。

ChatGPT Proプランとo1 pro 発表

ChatGPT Proプランとo1 pro 発表
出典:OpenAI

2024年12月5日に飛び込んできたニュースが、最新の推論モデル「o1 pro」と、新プラン「ChatGPT Pro」の発表です。

ChatGPT Proプランは月額200ドル(約3万円)で提供され、OpenAIの最高性能モデルに無制限でアクセスできます。

o1 proは、通常のo1モデルをさらに進化させたバージョンです。ChatGPT Proプランにて使用できるモデルで、より多くの計算リソースを使用して深い思考を行い、難しい問題に対してより優れた回答を提供します。

ChatGPT Proプランとo1 proによって、複雑な問題解決や新しいアイデアの創出がさらに進むだろうと期待されています。

Sora 正式リリース

Sora 正式リリース
出典:OpenAI

2024年12月9日に発表されたのが、動画生成AI「Sora」の正式リリースです。

テキストプロンプトから最大20秒の高品質な動画を生成するAIモデルで、ChatGPT PlusとProユーザーに提供されています。

カメラの動きに合わせて被写体や背景が自然に変化するといった幅広い映像表現や、自然言語に対応した動画編集機能が話題になりました。

Soraの登場には、動画制作の常識を覆す可能性が秘められています。クリエイティブ業界にどのような影響をもたらすのか、今後も目が離せません。

o3 発表

2024年12月21日(日本時間)に発表されたビッグニュースは、高性能AIモデル「o3」のリリースです。

前モデルのo1から大幅に進化し、未知のタスクへの適応力が飛躍的に向上しています。

複雑な数学問題や科学的推論を必要とするタスクで優れた性能を発揮し、アメリカ数学オリンピック予選(AIME 2024)で96.7%の正答率を記録しました。

また、コーディング能力も強化されており、競技プログラミングサイト「Codeforces」で人間の上位0.05%を超えるスコアを達成しています。

o3は、単なるデータ検索ではなく、問題解決のための「プログラム」を自ら生成し実行する能力も持っており、より人間の思考プロセスに近い対応が可能となりました。

2024年OpenAIニュース振り返り!

2024年OpenAIニュース振り返り年表

今回本記事でピックアップしたニュースは、とくにAIの未来を変えたものです。2025年1月から良いスタートダッシュをするためにも、ぜひ詳細をご確認ください。

以下のリンクから、カオスマップで紹介しているニュースを一覧にしたスプレッドシートを取得できます。

2024年OpenAIニュース一覧

弊社SHIFT AIでは、「2025年はAIを活用してキャリアアップしたい」と考えている方向けに、無料のセミナーも開催しています。AIを活用して副業収入を得たり、転職でキャリアアップするためのノウハウ、ロードマップを紹介しています。

最新情報にも触れながら、具体的な活用方法をお届けしますので、ぜひご参加ください。

【無料】AI人材の一歩目!

記事を書いた人

中島正雄

Webライター、ITコンサルタント、パーソナルトレーナーとして大阪を拠点に活動中。
自身はAIを活用して執筆時間をおよそ半分に削減。またコンサル先からもAIで業務改善につながったと喜ばれている。
SHIFT AIではSEOメディアにライターとして関わる。趣味はプロレス観戦