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  • 生成AIトレンド

Mac版ChatGPTアプリがコード・文章作成アプリと連携可能に!実例や使い方を解説

Mac版ChatGPTアプリが、他のコード作成・文章作成アプリと連携できるようになりました。

連携をさせると、ChatGPTが各アプリの画面を認識し、その画面の内容を反映した出力をしてくれます。

これまでのChatGPTでは、コードや文章の作成・編集時、すでに作成しているコードや文章をコピー&ペーストして認識させる必要がありました。

アプリ間の連携が私たちの作業をより効率化し、結果として、ChatGPTが日常生活により溶け込む状態になります。

本記事では、Mac版ChatGPTアプリと他アプリとの連携について、概要や利用条件、できること、そして使い方を解説します。

とくにMacユーザーの方は、ぜひ最後まで読み進めて、ChatGPTと一緒にアプリを見ながら作業してみてください。

監修者

SHIFT AI代表 木内翔大

(株)SHIFT AI 代表取締役 / GMO他複数社AI顧問 / 生成AI活用普及協会理事 / Microsoft Copilot+ PCのCMに出演 / 国内最大級AI活用コミュニティ(会員9,000人超)を運営。
『日本をAI先進国に』実現の為に活動中。Xアカウントのフォロワー数は9.7万人超え(2024年12月現在)

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Mac版ChatGPTアプリが他アプリと連携可能に!

2024年12月20日(日本時間)、OpenAI「12 Days of OpenAI」の11日目で、ChatGPTのデスクトップアプリの機能拡大が発表されました。

Mac版ChatGPTアプリと他アプリの連携が可能になり、開いているアプリをChatGPTが認識して共同作業してくれるのです。

これまでは、作成したコードや文章のチェック・編集を行うとき、ChatGPTにコピー&ペーストしたうえで考えてもらう必要がありました。

今回の発表では「アプリ画面の認識機能」が追加されたので、コピー&ペーストをする必要がなくなったのです。

つまり「ChatGPTと一緒に開いているアプリを見ながら対話できるようになった」と言えます。

この機能の追加によって、ChatGPTはさらに“エージェント的”な働きをし、これまでより私たちのコードや文章の作成をサポートしてくれるようになるでしょう。

また、使用モデルに制限はありませんので、推論やコード作成に適したo1モデルも利用可能です。

Mac版ChatGPTアプリの連携機能の利用条件

今回の「アプリ画面の認識機能」は、2024年12月20日現在、Mac版ChatGPTアプリでのみ利用できます。

Windows版アプリでの展開は2025年を予定しているとのことです。

また、今回の機能はベータ版で、ChatGPTの有料プランユーザー(Plus・Pro・Team・Enterprise・Edu)にのみ展開されています。

無料プランユーザーの利用も2025年には開始される予定です。

有料プランを利用しているMacユーザーの方は、ぜひこの機会にMac版アプリを使ってみてください。Mac版アプリのダウンロードは以下のリンクから行えます。

>Mac版アプリのダウンロードはこちら

Mac版ChatGPTアプリと他アプリの連携でできること

Mac版ChatGPTアプリと他アプリを連携させてできることは以下の3つです。

  • コード作成のサポート
  • テキスト作成のサポート
  • ボイスモードの利用

OpenAI公式のデモ動画や実際に使ってみた動画も紹介しますので、どのようなことが可能になるのかぜひチェックしてください。

コード作成のサポート

ChatGPTをコード作成のさまざまなアプリと連携させれば、コード作成のアドバイスをもらえます。

また、映している画面から行っている作業を認識してくれるので、指示すればコードの作成もしてくれるのです。

ChatGPTアプリと連携できるのは以下のアプリです。

コード・Xcode
・VS Code(Code・Code Insiders・VSCodium・Cursor・Windsurfを含む)
・Jetbrains(Android Studio・IntelliJ・PyCharm・WebStorm・PHPStorm・CLion・Rider・RubyMine・AppCode・GoLand・DataGripを含む)
・TextEdit
ターミナル・ターミナル
・iTerm
・Warp
・プロンプト
参考:macOSでアプリを操作する(OpenAI)

OpenAI公式のデモ動画では、Xcodeアプリを使って、「オブザーバーを追加して、選択が変更されるとテキストエリアが呼び出されるようにしてください」と指示しました。

また、使用モデルをコーディングに適したo1モデルに変更しています。

以下の動画は、1度目に生じたエラーを確認し、2回目でもう1度同じプロンプトを使って指示した様子です。

以下の動画では音声が流れます。利用環境にご注意ください。

参照:YouTube(OpenAI)
元動画を編集しています

コーディングに適したo1モデルを使用していますが、複雑なコードになると複数回の実施が必要になると考えられます。出力されたコードは実行して確認するようにしましょう。

今回筆者は、VS CodeでChatGPTとの連携を試してみました。以下の動画は、VS Codeでタスク管理アプリのコードを作成している様子です。

最初の段階では、タスク管理アプリの画面上にタイトルや入力欄があるだけで、「追加」のボタンを押しても機能しませんでした。

今回は、以下の動作ができるよう、ChatGPTにコードを作成してもらいます。

  • 入力したタスクをアプリ上に追加
  • タスク名をクリックすると進捗が「完了」になる
  • 「完了」したタスクには取り消し線が表示される
  • 追加したタスクの削除

これらの機能が備わったかどうか、ぜひ動画を見てみてください。

以下の動画では音声が流れます。利用環境にご注意ください。

VS Codeの画面を認識してChatGPTが作成したコードを追記してみると、タスクを入力欄に入れて「追加」をクリックすれば、画面上にタスクが追加されるようになりました。

また、タスクの削除やステータスの変更も実行できました。

動画では簡単な見た目や機能面の編集を行いましたが、この状態から段階的にブラッシュアップしていけそうです。ChatGPTを使えば、コード作成初心者でもアプリやホームページを構築するコードを作成できます。

テキスト作成のサポート

ChatGPTは、コード作成だけでなく、テキスト作成のアプリとも連携できます。

連携させれば、作成中の文章について深くリサーチしたり、文章のテイストを合わせて出力させたりできるのです。

ChatGPTアプリと連携できるのは以下のアプリです(参考:macOSでアプリを操作する(OpenAI))。

  • Apple Notes(Appleの純正メモ)
  • Notion
  • TextEdit
  • Quip

OpenAI公式のデモ動画では、Notionアプリを使って「ノートン皇帝」に関する歴史ツアーの文章作成をしてもらいました。

文章作成時には、歴史ツアーの情報を拡張するために、ウェブ検索モードをONにしています。

以下の動画では音声が流れます。利用環境にご注意ください。

参照:YouTube(OpenAI)
元動画を編集しています

動画内で範囲選択しているセクションについて、ChatGPTがリサーチを行い、内容を拡充してくれました。

また、以下の動画では、生成した文章を、もともとNotionに記載されていた文章のテイストにする指示も行っています。

以下の動画では音声が流れます。利用環境にご注意ください。

今回筆者は、Apple Notes(Appleの純正メモ)との連携を試してみました。

以下の動画は、法隆寺の歴史を書いた文章について、続きを作成してもらっている様子です。

さらに、もともとの文章を語り口調で作成しているので、このテイストに合わせてもらうよう指示しています。

以下の動画では音声が流れます。利用環境にご注意ください。

最初の「内容の続きの出力」では、メモにすでに書いてある内容を認識し、その続きから出力してくれています。

また、テイストを合わせるよう指示すると、先ほど出力された文章が「〜だ!」といったテイストになりました。

ボイスモードの利用

ChatGPTアプリと他アプリの連携では、ボイスモードの利用もできます。

つまり「ChatGPTと1つのアプリ画面を見ながら会話できる」ということです。

OpenAIのデモ動画では、サックス奏者であるジョン氏(左の男性)が、ChatGPTにパーティーでのセットリストを考えてもらうよう伝えています。

音声で「I’ve Got My Love to Keep Me Warmの代わりの曲を教えて」と伝え、ChatGPTが代わりの「Frosty the Snowman」という曲を紹介しました。

以下の動画では音声が流れます。利用環境にご注意ください。

参照:YouTube(OpenAI)
元動画を編集しています

また、以下の動画では、Set 2(2つ目のセットリスト)の最後の曲について、エネルギッシュな曲をリクエストしています。

以下の動画では音声が流れます。利用環境にご注意ください。

音声でのやりとりでは、人間の言葉の文脈もくんでくれる「Advanced Voice Mode」が使用できるので、ChatGPTと協力して何かを作り上げるダイレクトな体験ができるでしょう。

今回筆者は、先ほど作成した法隆寺の歴史に関する文章を使ってChatGPTに質問してみました。

文章中にある「ユネスコの世界文化遺産」について質問したところ、日本にある他のユネスコ世界文化遺産について教えてくれています。

もちろん、メモの内容が法隆寺の歴史に関するものであると認識もしています。

以下の動画では音声が流れます。利用環境にご注意ください。

Mac版ChatGPTアプリと他アプリの連携を利用する方法

Mac版ChatGPTアプリと他アプリを連携させて使う方法は以下のとおりです。

  1. ショートカットキーでChatGPTを呼び出す
  2. 必要に応じて連携させるアプリを選択する

今回はApple Notes(Appleの純正メモ)との連携を例にして解説します。

まずはChatGPTと連携して使いたいアプリを起動させ、ショートカットキーでChatGPTを呼び出します。

連携して使いたいアプリが表示されている画面で「option(⌥) + Shift + 1」を押しましょう。

ステップ1の時点で、連携して使いたいアプリが選択されていなければ、この段階で選択します。

ショートカットキーでChatGPTを呼び出すと以下のポップアップが表示されます。

ショートカットキーでChatGPTを呼び出したときに表示されるポップアップ
ショートカットキーでChatGPTを呼び出したときに表示されるポップアップ

この状態ではアプリの連携ができていませんので、ポップアップの左から3番目にあるアイコンをクリックしましょう。

アイコンをクリックすると以下のように、連携できるアプリが表示されます。連携させたいアプリを選択すれば完了です。

ChatGPTのポップアップから連携させるアプリを選択
ChatGPTのポップアップから連携させるアプリを選択

アプリとの連携が完了すると、以下画像のように「連携中」の表示が出ます。この状態でチャットを行えばOKです。

連携が完了すると「連携中」と表示される
連携が完了すると「連携中」と表示される

連携を解除したい場合は、アプリの横にある「停止」をクリックしましょう。

今後の展望

今回の発表内容がより拡大していけば、ChatGPTの思考力や知識量を用いて、日常のあらゆる場面でサポートを受けられるようになると考えられます。

OpenAIの発表の冒頭、ChatGPTの“エージェント的”な働きについて述べていました。

つまり、AIを使って質問と回答をするだけでなく、私たちが行う作成や創造の相棒にAIがなっていくということです。

これまでの「12 Days of OpenAI」の発表内容からも、ChatGPTが私たちの日常に溶け込むような取り組みをしているのがわかります。

現在はMac版アプリだけの利用ですが、今回対象になっていないアプリとの連携やブラウザ版での使用が可能になれば、相棒としてのChatGPTがより日常的になるでしょう。

アプリとの連携でChatGPTがより日常的に

今回の発表で、ChatGPTアプリが、コード生成・文章作成の他アプリと連携できるようになりました。

連携させると、ChatGPTが対象のアプリに書かれていることを認識し、コードや文章の作成・編集をサポートしてくれます。

現段階ではChatGPTの有料プランユーザー限定で、Mac版アプリでのみ利用可能です。2025年にはWindowsアプリや無料プランユーザーにも展開される予定とされています。

この機能がさらに拡大すれば、ChatGPTは今よりも私たちの日常に溶け込んだ存在になっていくでしょう。

弊社SHIFT AIでは、ChatGPTを実践的に使いこなすための無料セミナーを開催しています。

さらに、ChatGPTで使えるプロンプトやGPTsをまとめた資料も配布中です。

「ChatGPTをもっと使えるようになりたい!」という方は、ぜひ無料で参加してみてください。

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記事を書いた人

木村凛日

フリーランスのSEOライター・ディレクター。
AIツールを活用したリサーチ・画像生成を日々行っています。
200名以上のWebライターの育成経験あり。
メディア分析・リライトも担当しています(他メディア)。
パンダが好きです。